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18. 『ふえた、おともだち……かな?』
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その日、園に行くと──
朝から、みんなの“目”がちょっとだけコワかった。
「……今日も、ルカ様はお綺麗ですね」
「おはようルカ。おてて、にぎっていい?」
「ルカ、オレが今日一緒に遊ぶ」
ユリウスに手を引かれ、カインにだっこされ、レオンが僕の荷物を持つ。
ノアとアデルは、左右から“ミミルの毛並みチェック”を始めた。
「え、えっと……あの……ぼく……歩ける、から……!」
なぜか、みんながピリピリしていた。
ちょっとずつ、声のトーンも低いし、微妙に魔力もゆらいでる気がする。
──そして、午前のお絵かきタイム。
「ルカくん、となりいい?」
ふと、背後から声がした。
(あ……)
銀の髪。
夜みたいな瞳。
昨日、転入してきた子──ディノくん。
「うん、いいよ。こっち、おいで」
僕がにこっと笑うと、ディノくんはすごくびっくりした顔をした。
(……?)
でもすぐに、目を伏せて、小さな声で言った。
「ありがとう、ルカくん……」
◇
そのあとも、ディノくんはそばにいた。
お昼のときも、遊びのときも。
でも、他の子たちみたいに“さわったり”はしてこなかった。
(ちょっと、ふしぎな子……でも……やさしいのかも?)
僕はそう思ってた。
……けど、まわりの空気はちがった。
ユリウスが、静かにぴくぴくしてる。
カインが、ずっと“かるくうなってる”。
レオンが、「爆発しそう……」と遠くを見てる。
アデルは、笑ってるけど、冷気がじわじわ漏れてる。
ノアは、ディノをにらみながら、手に火球を……!!
「ノアくん!? ダメだよ、園の中で魔法っ!」
僕がとっさに止めて、
ノアははっとして、手をひっこめた。
「……ご、ごめん……」
(……みんな……どうしたの?)
◇
お昼寝の時間。
僕は、ミミルをだっこして、そっと目をとじた。
──今日のカレンダーの言葉は、こう書いてあった。
『“しんせつ”のなかには、いろんな色がある。
あたたかいのも、つめたいのも、
でも、ぼくは──どっちもすき。』
目をあけると、
目の前に座っていたディノくんが、こっそり微笑んだ。
「……ありがとう。ルカくんは、やっぱり……ずるいよね」
──そのころ、園の裏で。
レオンがつぶやく。
「……あいつ、何か知ってる顔だったな。ルカの“過去”に……つながってる、かもな」
ユリウスは無言で魔導ノートを開き、
カインはいつの間にか、ルカの寝床の前で“見張り”をしていた。
──ルカのまわりで、
静かな戦争が、始まろうとしていた。
朝から、みんなの“目”がちょっとだけコワかった。
「……今日も、ルカ様はお綺麗ですね」
「おはようルカ。おてて、にぎっていい?」
「ルカ、オレが今日一緒に遊ぶ」
ユリウスに手を引かれ、カインにだっこされ、レオンが僕の荷物を持つ。
ノアとアデルは、左右から“ミミルの毛並みチェック”を始めた。
「え、えっと……あの……ぼく……歩ける、から……!」
なぜか、みんながピリピリしていた。
ちょっとずつ、声のトーンも低いし、微妙に魔力もゆらいでる気がする。
──そして、午前のお絵かきタイム。
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ふと、背後から声がした。
(あ……)
銀の髪。
夜みたいな瞳。
昨日、転入してきた子──ディノくん。
「うん、いいよ。こっち、おいで」
僕がにこっと笑うと、ディノくんはすごくびっくりした顔をした。
(……?)
でもすぐに、目を伏せて、小さな声で言った。
「ありがとう、ルカくん……」
◇
そのあとも、ディノくんはそばにいた。
お昼のときも、遊びのときも。
でも、他の子たちみたいに“さわったり”はしてこなかった。
(ちょっと、ふしぎな子……でも……やさしいのかも?)
僕はそう思ってた。
……けど、まわりの空気はちがった。
ユリウスが、静かにぴくぴくしてる。
カインが、ずっと“かるくうなってる”。
レオンが、「爆発しそう……」と遠くを見てる。
アデルは、笑ってるけど、冷気がじわじわ漏れてる。
ノアは、ディノをにらみながら、手に火球を……!!
「ノアくん!? ダメだよ、園の中で魔法っ!」
僕がとっさに止めて、
ノアははっとして、手をひっこめた。
「……ご、ごめん……」
(……みんな……どうしたの?)
◇
お昼寝の時間。
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でも、ぼくは──どっちもすき。』
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──ルカのまわりで、
静かな戦争が、始まろうとしていた。
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