ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?

灯璃

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社会人 編

なんでもない日常の会話(会話のみ)

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一ヶ月後



「あれ、宇佐木くん。なんか作風変わった?」
「そう、ですか? 有馬さんからそういう事言ってもらうの、はじめてですね」
「うん。なんというか、こう、艶が出てきたね」
「つ、つや?」
「そう、なんか物語に深みというか、前向きにやっていこうっていう感じが見えるよ」
「自分じゃ、あまりわからないんですが…」
「そう? 何か、良い事があったのかな? 私は、こっちの作風の方が好きだよ」
「えっと、えへへ、良かったです」
「うん。そうだ、宇佐木くんこの後、時間ある? ごはんでも食べながら、近況を……」

バンッ!

「寧さんはオレと先約がありますんでっ」
「?!」
「えっ、き、君、狼谷くん?!」
「そうっす。どうも、有馬部長、いや有馬さん。寧さんの恋人のっ、狼谷です。お久しぶりですねっ」
「お、おまえ、何でここに?!」
「寧さん、だって此処で打ち合わせするって言ってたから、迎えに来たんだけど」
「いや、お前、変装下手くそか…? 店内ざわついてきてるんだけど…」
「うるさいの嫌なら、さっさと出ましょうよ。じゃ、有馬さん、そういう事で」
「あ、おい、ばかっ。有馬さん、またメールしますっ」
「あ、ああ。わかった。またね、宇佐木くん」
ギロッ

バタン!

「お前、有馬さんに失礼だろ!」
「……だって」
「有馬さんから仕事来なくなったらどうするんだよっ」
「それは! オレが養うから良いだろっ」
「はァ? オレの仕事馬鹿にしてんの?」
「馬鹿にはしてないだろっ、オレは寧さんのマンガめっちゃ好きなんだからっ。いやだから、その、あそこ以外と仕事しても良いだろっ」
「そっ、それは、そう、だけど」
「……まさか、寧さん、有馬さんの事、すっ、すきとか、いわないよなっ」
「ばかやろう。お前なあ、大きな勘違いしてるから言うけど、有馬さん、既婚者だぞ」
「ええっ?!」
「当たり前だろ、有馬さんち、ウマ獣人の中でもめっちゃ名家なんだぞ。婚約者も居たし、就職して結婚したんだ。オレも結婚式呼ばれたよ」
「お、オレ、呼ばれてない……」
「……それは、多分、オレのせいだわ。すまん。とにかく! だから! 変に疑うのはやめろ!」
「でっ、でも」
「でもじゃないっ。これ以上うだうだ言うなら、この後、一緒に飯食うのやめる」
「そんなぁ~。今日ようやく一緒に居れるのにぃ。ごめんなさい、寧さん。もう言いません……」
「よし。偉いぞ。じゃ、食べ物買いに行こうぜ。何食べたい?」
「えっ」
「えっ?」
「……寧さんの家に、行っても、良いの…?」
「え? 一緒にうちで飯食べたいって事じゃ、無かったのか…?」

沈黙

「いやいやいや行きたい行きたい絶対行く!!!」
「いや良いって! 店予約したりしたんだろ、お前の事だから! いいって、そっち行こうって!」
「やだ家行く!!!!」



お わ り(後の事はご想像にお任せします)
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