1 / 5
第一話
しおりを挟む
「ビビアン、貴様との婚約を破棄する!」
王宮のとある一室にて、王子の声が響き渡る。
目の前には、王子の婚約者…いや、元婚約者だった悪役令嬢がいる。
そして私の周りには王子様が、騎士が、宰相が、神官が、商人が悪役令嬢から私を守るように囲っている。
「どうしてですか」
「貴様が聖女であるナディアを、平民だからという理由で害したからだ!」
そうやって断罪する王子様、悪役令嬢はみっともなく「私はやってない」って言い訳してる。その様子を私は、王子様達にばれないようにこっそりと笑って見ていた。
「(ざまぁないわね!悪役にはそれがお似合いよ!)」
私がこの乙女ゲームの世界でヒロインであるナディアに転生してから数年。
ストーリー通りに私は光魔法に目覚め、舞台となる学園に入学した。
そこで攻略対象である王子様や騎士様達と出会い、ゲームでやった通りに彼らを攻略した。
ちやほやされてて気分がよかったけど、ストーリー通りに進まない存在が現れた。
それが悪役令嬢のビビアン。
彼女はうるさい小言は言ってきたけど、ゲームのように嫌がらせしてこなかったのよね。
だから自作自演することにしたの。自分で教科書を破ったり水を被ったり。
そこで「私ビビアン様にいじめられてるんです…」って涙目で訴えたら、王子様達はみーんなコロっと騙されてくれた。
ごめんなさいねビビアン様、だってこうでもしないと断罪イベントが起きないんだもの。
なーんてこれまでの事を振り返っていたら、こいつの処遇が決まり、兵士たちに連れていかれていた。
確かゲームではこいつは断罪後、家が没落したから女を欲しがっているキモイおっさんのところに売られたのよね。
ゲームのスチルでそのおっさんが出て来てたんだけど、中年太りで禿げ散らかってて、ほんっとうにキモイおっさんだったわ!あんなのの奴隷になっちゃうなんて可哀そう!
まぁでも、それが悪役令嬢の末路だからしょうがないわよね。
悪役令嬢がいなくなると王子様達が「今まで大変だったな」「もう大丈夫だ」って慰めてくれたから、私はか弱いヒロインらしく「ありがとう」って笑顔で返事したの。そしたらみんな顔が真っ赤になったわ!
これで邪魔者はいなくなったし、明日からこの国の聖女として、愛されるお姫様としての生活が始まるのね。楽しみだわ!
王宮のとある一室にて、王子の声が響き渡る。
目の前には、王子の婚約者…いや、元婚約者だった悪役令嬢がいる。
そして私の周りには王子様が、騎士が、宰相が、神官が、商人が悪役令嬢から私を守るように囲っている。
「どうしてですか」
「貴様が聖女であるナディアを、平民だからという理由で害したからだ!」
そうやって断罪する王子様、悪役令嬢はみっともなく「私はやってない」って言い訳してる。その様子を私は、王子様達にばれないようにこっそりと笑って見ていた。
「(ざまぁないわね!悪役にはそれがお似合いよ!)」
私がこの乙女ゲームの世界でヒロインであるナディアに転生してから数年。
ストーリー通りに私は光魔法に目覚め、舞台となる学園に入学した。
そこで攻略対象である王子様や騎士様達と出会い、ゲームでやった通りに彼らを攻略した。
ちやほやされてて気分がよかったけど、ストーリー通りに進まない存在が現れた。
それが悪役令嬢のビビアン。
彼女はうるさい小言は言ってきたけど、ゲームのように嫌がらせしてこなかったのよね。
だから自作自演することにしたの。自分で教科書を破ったり水を被ったり。
そこで「私ビビアン様にいじめられてるんです…」って涙目で訴えたら、王子様達はみーんなコロっと騙されてくれた。
ごめんなさいねビビアン様、だってこうでもしないと断罪イベントが起きないんだもの。
なーんてこれまでの事を振り返っていたら、こいつの処遇が決まり、兵士たちに連れていかれていた。
確かゲームではこいつは断罪後、家が没落したから女を欲しがっているキモイおっさんのところに売られたのよね。
ゲームのスチルでそのおっさんが出て来てたんだけど、中年太りで禿げ散らかってて、ほんっとうにキモイおっさんだったわ!あんなのの奴隷になっちゃうなんて可哀そう!
まぁでも、それが悪役令嬢の末路だからしょうがないわよね。
悪役令嬢がいなくなると王子様達が「今まで大変だったな」「もう大丈夫だ」って慰めてくれたから、私はか弱いヒロインらしく「ありがとう」って笑顔で返事したの。そしたらみんな顔が真っ赤になったわ!
これで邪魔者はいなくなったし、明日からこの国の聖女として、愛されるお姫様としての生活が始まるのね。楽しみだわ!
25
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
乙女ゲームのヒロインに転生、科学を駆使して剣と魔法の世界を生きる
アミ100
ファンタジー
国立大学に通っていた理系大学生カナは、あることがきっかけで乙女ゲーム「Amour Tale(アムール テイル)」のヒロインとして転生する。
自由に生きようと決めたカナは、あえて本来のゲームのシナリオを無視し、実践的な魔法や剣が学べる魔術学院への入学を決意する。
魔術学院には、騎士団長の息子ジーク、王国の第2王子ラクア、クラスメイト唯一の女子マリー、剣術道場の息子アランなど、個性的な面々が在籍しており、楽しい日々を送っていた。
しかしそんな中、カナや友人たちの周りで不穏な事件が起こるようになる。
前世から持つ頭脳や科学の知識と、今世で手にした水属性・極闇傾向の魔法適性を駆使し、自身の過去と向き合うため、そして友人の未来を守るために奮闘する。
「今世では、自分の思うように生きよう。前世の二の舞にならないように。」
悪役令嬢の独壇場
あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。
彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。
自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。
正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。
ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。
そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。
あら?これは、何かがおかしいですね。
最近のよくある乙女ゲームの結末
叶 望
恋愛
なぜか行うことすべてが裏目に出てしまい呪われているのではないかと王妃に相談する。実はこの世界は乙女ゲームの世界だが、ヒロイン以外はその事を知らない。
※小説家になろうにも投稿しています
悪役令嬢に相応しいエンディング
無色
恋愛
月の光のように美しく気高い、公爵令嬢ルナティア=ミューラー。
ある日彼女は卒業パーティーで、王子アイベックに国外追放を告げられる。
さらには平民上がりの令嬢ナージャと婚約を宣言した。
ナージャはルナティアの悪い評判をアイベックに吹聴し、彼女を貶めたのだ。
だが彼らは愚かにも知らなかった。
ルナティアには、ミューラー家には、貴族の令嬢たちしか知らない裏の顔があるということを。
そして、待ち受けるエンディングを。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
悪役令嬢となって復讐をっ!
杏仁豆腐
恋愛
公爵家の娘でありながら庶民の出身だった母の子として生まれたわたくしを蔑んできた令嬢たちに復讐するお話。
不定期更新となります。色々と見苦しい文章が続きますが暖かく見守ってくれると嬉しいです。感想お待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる