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後編
しおりを挟むなぜ私が責められないといけないのか!!!
「娘一人が考えたとは思えぬ」
「侯爵家を公爵家だと誤魔化した」
「公爵家の娘を侯爵家の娘が殺しても許される、とはどういうことだ? 娘にそんな権限はないだろう。そう言えるのは当主がそういったからじゃないのか?」
そんなこと知らない!
いや、確かに公爵家に潜り込んで我が家に優位になるように身体を売ってこい、とは言った。
しかし、追い出せとは言っていない。
たしかに「娘が死ねばお前が代わりに可愛がってもらえるだろう」とは言った。
しかし……本当に手を出すとは思っていなかった。
「クソ! こんなはずではなかったというのに!」
「……認めるというのだな」
「この裏切り者! 父親を罪に落として満足か!」
「クララはいっさい自供してはおらぬ」
「……なんだと。じゃあ、誰が私を」
「孫のメアリだよ」
「……は?」
「お前が見下した我が娘だ。自分の受けたことを正しく訴えた。私が父としてクララの父親に抗議した。ただそれだけだ」
「娘の後継人はお主だろう? 何かあれば後継人が呼び出される。それくらい当然ではないのか?」
私は……自ら罪を認めたのか。
それも罪を犯しているという意識をもっていたから。
私は拷問、自供を繰り返して隠していた罪を洗いざらい自供させられた。
公爵家以外の罪で人命を間接的にも奪っていたこともあり……
斬首刑が決まった。
「何か最後に言いたいことはあるか?」
「娘に……すまなかったと。自分に似ていたため可愛がることに抵抗があった。それでも、娘がしたことを私は背負うつもりはあったのだと」
「わかった。伝えよう」
「ありがとう」
雲ひとつない青空はお前のいる空まで続いているのだろうか。
だったらお前にはこの空の下で笑っていてほしい。
そう思えるのも父親だからだろうか。
ドラの音がすべりおちるギロチンの音を消し、私は目を閉じた。
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