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第7部 駆け出し冒険者と姫君
第345話 迷宮脱出
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迷宮は、それ自体に修復機能を備えている。
分解した建物は、再びもとの威容を取り戻し、掘り返された広場も整備された石畳に戻りつつある。
ぼくは、なんとか寝返りをうった。
暗い空を、もっと昏い目で眺めていた。
涙はこぼれない。
「まるで、全てを失ったように無表情なまま、虚空を見上げる少年は、そこに自分も溶けて仕舞えばいい、と。そう切に願った。」
本来、ナレーションで書くべき描写を、あっさり横取りして、アキルはぼくを見下ろした。
「どうかな、こんなところで。」
と、ぼくは言ってみた。
「さすがに、ここまでしてしまっては『空白』はありえないけど。」
アキルは困ったようにそう返した。
「転移にひっぱられるように、わたしをあとから転移させて、しかも事が終わるまで位相空間に隠すなんて魔法があったの?」
「いま、作ったんだ。」
「そんな・・・ぶっつけ本番の魔法ってあぶなくない?」
「さすがに生身の人間にはためさないよ。」
「この体は、めちゃくちゃ生身なんですけどお?」
アキルはちょっとぼくを睨んだ。
さしのべた手を握って、ぼくは起き上がった。
「結局、信頼できるのが、邪神だけって状況はどうよ。」
異世界の少女は、屈託なく笑う。
「リウの言うことはあってるまあ、嘘じゃない。フィオリナはあれで、困ってる方に手を差し伸べることが多いものだから。」
手の傷の周りに、治癒の光が明滅するが、治りが悪い。あのリウの剣はただものではないんだろう。狼の意匠が使われていたから、たぶん魔王の標準装備だ。
「ちょっと同情をかってみようかと思ったんだけど、大失敗だった。
なんて言うか
‥体の関係ってそんなに深いものなのか。」
「そこは、体の関係のある男女ならではの、機微の通じ合いというやつね!」
アキルはしゃあしゃあと言ったが、彼女だってそんなことに通じているわけがない。
絶大な力をもってるのに、お互い肝心なところが抜けている。
「ルトくんや。」
アキルがにっこりと笑った。
「そろそろ、浮気者の残念姫は、エロ魔王にまかせて新しい恋をみつけんかね。」
「たとえば?」
アキルは、マントをひるがえしてくるりと回った。
「わたしとか?」
「アキルはまだ、子どもだろ?」
「ルトくんと同い年のはすだよ?
まあ、元いた世界の法律では未成年だね。だから、もう何年かしたら。」
「ロウ=リンドが好きなのかと思ってた。」
「わたしは人間を学ぶために、現世におりてきてるの。ロウ様は素敵だけど、あれに血を吸ってもらってしまったら、そのあとの人生が特殊になりすぎる。」
健康そうで、伸びやかな四肢の少女は、確かに、好ましく写った。さっき、手を握ったときも、吐き気はしなかった。
「それはまたゆっくり検討するよ。」
ぼくは、ちょっとふらついた。
肩の出血はまだ止まらない。まことにやっかいなリウの魔剣。
アライアス閣下の屋敷に戻って、オールべの処分についての情報収取と解析を続けないといけない。あれから、時間もたつ。
ドロシーやオルガにとっては、目の前のぼくとアキルが突然、消失したように感じられたはずだ。心配もしているだろう。
はやく、帰らないと。
手のひらと肩の傷がいたんだ。
リウとドロシーはどうしただろうか。
ぼくは、本当に馬鹿だった。あの二人が愛し合うところをうっかり、想像してしまったのだ。こみ上げる吐き気と目眩。
ぼくは、ひざをついて、こみあげるものと戦った。ずいぶんと分の悪い戦いだった。
ちょっと。
ルトくん!
わたしはすごく君には同情している。恩だって感じてる。きみが助けにきてくれなかったら、夏ノ目秋流とヴァルゴールはひとつになる前に、秋流の首と胴体が泣き別れになっていたかもしれない。
つくったばかりの魔法の巻き添えにしたのもまあ、いいとしよう。
だが、ここでぶっ倒れられては、困るのだ。
ここは、踊る道化師たちのつくった異界。おそらくランゴバルドの街を模した別世界だ。
空気は呼吸できるし、温度も寒くもなく暑くもない。
ただ、ここには食べるものがない。水は? どこかの噴水は生きているのだろう。
いずれにしても、ここから出なければならない。来るときは転移を使った。リウくんとフィオリナさんは、たぶんウィルニアの転移で、ここから出ている。
わたしは転移が使えない。はっきり言うと魔法は一切使えない。
ルトくんが気を失ってしまっては、外に出ることもできないのだ。
ルトくんは、ぐったりしたまま動かない。ゆさぶってみたり、ちょっとビンタをしてみたが意識は回復しなかった。
回復魔法? いや魔法全般だめなんだ。
残念ながら、体力だけはあった。
わたしは、ぐったりしたルトくんを担いだ。
ここが「迷宮」と呼ばれる異世界ならば。
わたしは、わずかな期間に習ったこの世界の知識を総動員する。
「迷宮」ならば必ず、出口があるはず。大都市ランゴバルドを模して作られたこの世界のどこに出入口が設定されているのか。
まともに探しても探しきれるものではない。
わたしは、最も可能性が高い場所に向かう。幸いにもここから、それほど距離はないはずだ。
そこは、ランゴバルド冒険者学校の入口。あそこは、ルトくんたちの話によれば、迷宮化されている。ならば、この迷宮ランゴバルトという迷宮の出口が、そこに設定されている可能性は高い。
ランゴバルトは、機械馬の馬車のために、街路はよく整備されている。坂も少ないし、でこぼこのない道はとっても歩きやすい。
そして、ルトくんは、軽かった。
同じ歳くらいの男子では、ありえないような軽さだった。
顔色は最初にあったときから、悪かった。
フィオリナさんのことで、やっぱり彼も苦しんでいるのだ。そして、リウくんとの短い会見で、彼はフィオリナさんにもウィルニアにも裏切られた。
“わたしがなんとかするからね。”
わたしは、彼の顔を覗き込みながらいった。目はあけているがうつろで、ぶつぶつとつぶやいていた。
聞き取れない言葉の羅列のなかに、ときどきフィオリナ、という声が聞き取れた。
なにがなんでもこの子を助けよう。
わたしはそう思った。この子がわらって暮らせるように、全力をつくす。そう誓った。
いや・・・わたしみたいな存在は、やたらに誓ってはいけなかったのだ。うっかりしてしまったのだからしょうがない。
もうすこしだ。
延々と壁の続く通りをわたしは、ルトくんを引きずって歩く。
さすがに体に答えてきた。でも、もう少しで、出口だ。
そう。
わたしの読みは間違っていなかった。
ランゴバルド冒険者学校の玄関に相当するところが、この迷宮ランドバルドの出口に間違いなかった。
そして、そこには迷宮にはお決まりのもの。
階層主がいたのだった。
分解した建物は、再びもとの威容を取り戻し、掘り返された広場も整備された石畳に戻りつつある。
ぼくは、なんとか寝返りをうった。
暗い空を、もっと昏い目で眺めていた。
涙はこぼれない。
「まるで、全てを失ったように無表情なまま、虚空を見上げる少年は、そこに自分も溶けて仕舞えばいい、と。そう切に願った。」
本来、ナレーションで書くべき描写を、あっさり横取りして、アキルはぼくを見下ろした。
「どうかな、こんなところで。」
と、ぼくは言ってみた。
「さすがに、ここまでしてしまっては『空白』はありえないけど。」
アキルは困ったようにそう返した。
「転移にひっぱられるように、わたしをあとから転移させて、しかも事が終わるまで位相空間に隠すなんて魔法があったの?」
「いま、作ったんだ。」
「そんな・・・ぶっつけ本番の魔法ってあぶなくない?」
「さすがに生身の人間にはためさないよ。」
「この体は、めちゃくちゃ生身なんですけどお?」
アキルはちょっとぼくを睨んだ。
さしのべた手を握って、ぼくは起き上がった。
「結局、信頼できるのが、邪神だけって状況はどうよ。」
異世界の少女は、屈託なく笑う。
「リウの言うことはあってるまあ、嘘じゃない。フィオリナはあれで、困ってる方に手を差し伸べることが多いものだから。」
手の傷の周りに、治癒の光が明滅するが、治りが悪い。あのリウの剣はただものではないんだろう。狼の意匠が使われていたから、たぶん魔王の標準装備だ。
「ちょっと同情をかってみようかと思ったんだけど、大失敗だった。
なんて言うか
‥体の関係ってそんなに深いものなのか。」
「そこは、体の関係のある男女ならではの、機微の通じ合いというやつね!」
アキルはしゃあしゃあと言ったが、彼女だってそんなことに通じているわけがない。
絶大な力をもってるのに、お互い肝心なところが抜けている。
「ルトくんや。」
アキルがにっこりと笑った。
「そろそろ、浮気者の残念姫は、エロ魔王にまかせて新しい恋をみつけんかね。」
「たとえば?」
アキルは、マントをひるがえしてくるりと回った。
「わたしとか?」
「アキルはまだ、子どもだろ?」
「ルトくんと同い年のはすだよ?
まあ、元いた世界の法律では未成年だね。だから、もう何年かしたら。」
「ロウ=リンドが好きなのかと思ってた。」
「わたしは人間を学ぶために、現世におりてきてるの。ロウ様は素敵だけど、あれに血を吸ってもらってしまったら、そのあとの人生が特殊になりすぎる。」
健康そうで、伸びやかな四肢の少女は、確かに、好ましく写った。さっき、手を握ったときも、吐き気はしなかった。
「それはまたゆっくり検討するよ。」
ぼくは、ちょっとふらついた。
肩の出血はまだ止まらない。まことにやっかいなリウの魔剣。
アライアス閣下の屋敷に戻って、オールべの処分についての情報収取と解析を続けないといけない。あれから、時間もたつ。
ドロシーやオルガにとっては、目の前のぼくとアキルが突然、消失したように感じられたはずだ。心配もしているだろう。
はやく、帰らないと。
手のひらと肩の傷がいたんだ。
リウとドロシーはどうしただろうか。
ぼくは、本当に馬鹿だった。あの二人が愛し合うところをうっかり、想像してしまったのだ。こみ上げる吐き気と目眩。
ぼくは、ひざをついて、こみあげるものと戦った。ずいぶんと分の悪い戦いだった。
ちょっと。
ルトくん!
わたしはすごく君には同情している。恩だって感じてる。きみが助けにきてくれなかったら、夏ノ目秋流とヴァルゴールはひとつになる前に、秋流の首と胴体が泣き別れになっていたかもしれない。
つくったばかりの魔法の巻き添えにしたのもまあ、いいとしよう。
だが、ここでぶっ倒れられては、困るのだ。
ここは、踊る道化師たちのつくった異界。おそらくランゴバルドの街を模した別世界だ。
空気は呼吸できるし、温度も寒くもなく暑くもない。
ただ、ここには食べるものがない。水は? どこかの噴水は生きているのだろう。
いずれにしても、ここから出なければならない。来るときは転移を使った。リウくんとフィオリナさんは、たぶんウィルニアの転移で、ここから出ている。
わたしは転移が使えない。はっきり言うと魔法は一切使えない。
ルトくんが気を失ってしまっては、外に出ることもできないのだ。
ルトくんは、ぐったりしたまま動かない。ゆさぶってみたり、ちょっとビンタをしてみたが意識は回復しなかった。
回復魔法? いや魔法全般だめなんだ。
残念ながら、体力だけはあった。
わたしは、ぐったりしたルトくんを担いだ。
ここが「迷宮」と呼ばれる異世界ならば。
わたしは、わずかな期間に習ったこの世界の知識を総動員する。
「迷宮」ならば必ず、出口があるはず。大都市ランゴバルドを模して作られたこの世界のどこに出入口が設定されているのか。
まともに探しても探しきれるものではない。
わたしは、最も可能性が高い場所に向かう。幸いにもここから、それほど距離はないはずだ。
そこは、ランゴバルド冒険者学校の入口。あそこは、ルトくんたちの話によれば、迷宮化されている。ならば、この迷宮ランゴバルトという迷宮の出口が、そこに設定されている可能性は高い。
ランゴバルトは、機械馬の馬車のために、街路はよく整備されている。坂も少ないし、でこぼこのない道はとっても歩きやすい。
そして、ルトくんは、軽かった。
同じ歳くらいの男子では、ありえないような軽さだった。
顔色は最初にあったときから、悪かった。
フィオリナさんのことで、やっぱり彼も苦しんでいるのだ。そして、リウくんとの短い会見で、彼はフィオリナさんにもウィルニアにも裏切られた。
“わたしがなんとかするからね。”
わたしは、彼の顔を覗き込みながらいった。目はあけているがうつろで、ぶつぶつとつぶやいていた。
聞き取れない言葉の羅列のなかに、ときどきフィオリナ、という声が聞き取れた。
なにがなんでもこの子を助けよう。
わたしはそう思った。この子がわらって暮らせるように、全力をつくす。そう誓った。
いや・・・わたしみたいな存在は、やたらに誓ってはいけなかったのだ。うっかりしてしまったのだからしょうがない。
もうすこしだ。
延々と壁の続く通りをわたしは、ルトくんを引きずって歩く。
さすがに体に答えてきた。でも、もう少しで、出口だ。
そう。
わたしの読みは間違っていなかった。
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