367 / 574
第7部 駆け出し冒険者と姫君
第346話 ルージュの伝言
しおりを挟む
ランゴバルト大迷宮。
西域有数の大都市を模した迷宮。
迷宮は、人工的に作ることが出来る。その術式は、むかしむかし、ウィルニアという魔導師が開発した。
ここは、「踊る道化師」の作りあげた迷宮。
そして、迷宮の出入口には、必ず階層主と呼ばれる魔物がいて、自由な出入りを拒んでいる。
ランゴバルト大迷宮の階層主は、巨大な蜘蛛の怪物だった。
大きさは、大型犬ほどもある。
元の世界のクラスメイトが、ラブラドールを、飼っていたがそれよりも一回り大きかった。
「踊る道化師」が、自分の作った迷宮内で、配置したモンスターに殺られる?
うーん、笑い話にしかならん。
ルトくんは、相変わらず意識がもうろうとしている、いや?
違う、これは、なにかの術式をつむいでいるのだ!恐らくは呪詛のような力を持つ。
気絶、してれば体のコントロールをする必要がなくなる。だからと言って、わたしに体をひきずらせて、呪いをかけるのに集中するっていうのは、どうなのだろう。
とにかく、ルトくんは、全く役に立ってくれる様子はなかった。
ゆ、勇者アキルの、これがほんとの初陣となるのか。
ほめろ!
わたしをほめてくれ!
とりあえず、大型犬なみの蜘蛛に対峙して。わたしはちゃんと剣を抜いて構えたのだから。
どんっ!
蜘蛛の突進は見えなかった。わたしはくるくると回転して、地面に崩れ落ちた。くそっ! 痛えっ!
罵ったのは自分に対してだった。
ぶつかったショックで、剣はどこかに飛んでいってしまった。
「蜘蛛さーん、わたし、踊る道化師ですよー。」
呼びかけてみたが、まったく反応がない。というより言葉を解する能力はないのだろう。
ぎちぎちと顎をならしたのが、もし言語だったらごめんよ、
これは、話にならない。
あっさり食い殺されて終わりである。
だが、わたしには、『異能』がある。これだって、わたしの能力なんだから、わたしの戦いには違いないだろう。だが、呼ばれる『守護者』があまりにもその場にふさわしいため、能力として認識されないだけだ。
蜘蛛のお尻から、糸が吹き出した。
けっこうな勢いのシャワーは、広範囲をカバーしているため、半分意識を飛ばしているルトくんは、もちろん、身構えていたわたしもらくらくと絡め取られた・
ギギギ。
叫びをあげて、蜘蛛がせまった。
毒液がしたたる顎は、わたしの目の前、3センチで止まった。
蜘蛛の首が、わたしよりも小さな手で掴まれている。
じたばたともがくが、ずるずると引きずられていく。ギッっと手の主がささやいた。蜘蛛はあわてたように、そのままくるりとお尻をむけて遁走した。
「ギムリウスっ!」
「はい。」
お気に入りの入院着に身を包んだ、神獣は、頷いた。
「助けを呼びましたね、アキル。」
「助かった・・・細かいことはあとで話すけど、ルトが・・・」
「ああ、ギムリウス。いいところへ。」
ルトが手をあげた。こちらは、地面に寝そべったまま、蜘蛛の糸まみれになっている。
「気絶したついでに、アキルに引きずってもらいながら呪詛をかけていた。途中で意識がもどったんだけど、途中で中断するとやり直しになってしまうもので。」
ぽこん。
と、わたしはルトを蹴飛ばした。
「ほんとに呪文に集中してたのかい!」
「すまない。重かったよね。」
「いや、それよりも心配するでしょ?」
ギムリウスの頬に新しい顎が現れた。吹き出した白い霧が、かかるとわたしたちを拘束している糸を、みるみる溶かしていく。
「ルト。ホテルの部屋に戻りますか? その傷はリウの剣によるものですね。解呪が必要かと思います。」
「アライアス侯爵邸に頼めるかい。魔力が回復すれば、力技で治癒できるから。」
わたしは呆れた。つまり、ルトは治癒にまわすべき魔力を、誰かに対する呪いに振り向けていたのだ。アホか、こいつは。
あれ?
これって、誰のなんのための呪いなのだ?
アライアス様のお屋敷への転移は、一瞬だった。目眩も不快感も起こさない転移は、ほかのものとは一味違う。たとえば、神々だって、これだけの技量をもつものはいないだろう。
すぐにドロシーさんと、オルガッち、それに、ロウさまが飛んできた。
「ルトくん、アキル!」
「ルト!」
ドロシーさんとロウさまは、ルトに抱きつこうとしたが、思いとどまった。
とにかく、女性に近づかれるのがまずいと、そういうふうに伝わっているらしい。
「ご心配をおかけいたしました。」
ルトは、やつれた顔で、それでもなにかふっきれたような笑顔をふたりにむけた。
ロウさまがこわばった顔で言った。
「ドロシーから連絡をもらったんだ。使われた魔法は、精神操作による結界の形成による思考停止。ザザリの得意とする魔法だが、彼女がなにかしかけてきたのか?」
「しかけてきたのは、リウだ。なるほど、親子だけに似たような魔法が使えるのかな。」
「リウが!? なにを?」
「なんと言うか・・・」
ルトは、わたしを見た。あまり話したいことではなかったが、少なくとも「踊る道化師」の魔王宮メンバーのひとり、ロウ=リンドには話さざるを得ない。
わかった。わたしが言ってやる。
「フィオリナさんは、ずいぶん前からリウくんと出来てました。」
ロウさまが目をむいた。ドロシーさんは完全に呆れている。
「いや・・・だって、ミュラさんだけじゃなくて?」
「リウくんはフィオリナさんを伴侶にするつもりです。ルトはふたりの下僕として身近におくそうです。リウくんはフィオリナさんを連れてウィルニアとともに去りました。」
ロウさまが憤然として立ち上がった。目が真紅に輝いていて、口元には牙が覗いていた。
「ウィルニアの第六層だな! 取り戻す。」
「残念ながら。」
と、ルトくんが言った。
「ウィルニアは新しい世界を構築している。もともとはリウから一時、フィオリナを匿ってもらうために作った異界だ。侵入はおろか、場所も連絡方法も不明だ。」
ロウさまはすがるように、ギムリウスを見た。ギムリウスは首を横に振った。
「本当です。これまでわたしたちが『第六層』として認識していた空間は崩壊しました。転移しようにも座標がつかめません。」
「手の出しようもないのか?」
「ちょっと考えがなくはない。」
ルトくんは、とんでもないことを提案した。
それは・・・ありかもね。
わたしは、ふと、あることに気がついて、アライアス侯爵の屋敷のリウくんの部屋をみせてもらった。
はたして、そこは使われたことがあるのか。
でも。
彼の「領域」として、一度でも認識されたことがあるのなら、そこで起こったことは遅かれ早かれ、彼が気がつくこととなるのだろう。
部屋の片隅に小さな鏡台がおかれていた。女性客が泊まってもいいように一通りの化粧道具もそろってる。
ぴったりじゃないか。
口紅を取り上げて、バスルームの鏡になぐり書きをする。
これは、彼の領域を犯した事態のひとつとして、彼の知るところになるだろう。
わたしは、くすりと笑った。
邪悪さならば、魔王よりも、邪神と駆け出し冒険者のコンビのほうがうえなのだ。見てろ。
西域有数の大都市を模した迷宮。
迷宮は、人工的に作ることが出来る。その術式は、むかしむかし、ウィルニアという魔導師が開発した。
ここは、「踊る道化師」の作りあげた迷宮。
そして、迷宮の出入口には、必ず階層主と呼ばれる魔物がいて、自由な出入りを拒んでいる。
ランゴバルト大迷宮の階層主は、巨大な蜘蛛の怪物だった。
大きさは、大型犬ほどもある。
元の世界のクラスメイトが、ラブラドールを、飼っていたがそれよりも一回り大きかった。
「踊る道化師」が、自分の作った迷宮内で、配置したモンスターに殺られる?
うーん、笑い話にしかならん。
ルトくんは、相変わらず意識がもうろうとしている、いや?
違う、これは、なにかの術式をつむいでいるのだ!恐らくは呪詛のような力を持つ。
気絶、してれば体のコントロールをする必要がなくなる。だからと言って、わたしに体をひきずらせて、呪いをかけるのに集中するっていうのは、どうなのだろう。
とにかく、ルトくんは、全く役に立ってくれる様子はなかった。
ゆ、勇者アキルの、これがほんとの初陣となるのか。
ほめろ!
わたしをほめてくれ!
とりあえず、大型犬なみの蜘蛛に対峙して。わたしはちゃんと剣を抜いて構えたのだから。
どんっ!
蜘蛛の突進は見えなかった。わたしはくるくると回転して、地面に崩れ落ちた。くそっ! 痛えっ!
罵ったのは自分に対してだった。
ぶつかったショックで、剣はどこかに飛んでいってしまった。
「蜘蛛さーん、わたし、踊る道化師ですよー。」
呼びかけてみたが、まったく反応がない。というより言葉を解する能力はないのだろう。
ぎちぎちと顎をならしたのが、もし言語だったらごめんよ、
これは、話にならない。
あっさり食い殺されて終わりである。
だが、わたしには、『異能』がある。これだって、わたしの能力なんだから、わたしの戦いには違いないだろう。だが、呼ばれる『守護者』があまりにもその場にふさわしいため、能力として認識されないだけだ。
蜘蛛のお尻から、糸が吹き出した。
けっこうな勢いのシャワーは、広範囲をカバーしているため、半分意識を飛ばしているルトくんは、もちろん、身構えていたわたしもらくらくと絡め取られた・
ギギギ。
叫びをあげて、蜘蛛がせまった。
毒液がしたたる顎は、わたしの目の前、3センチで止まった。
蜘蛛の首が、わたしよりも小さな手で掴まれている。
じたばたともがくが、ずるずると引きずられていく。ギッっと手の主がささやいた。蜘蛛はあわてたように、そのままくるりとお尻をむけて遁走した。
「ギムリウスっ!」
「はい。」
お気に入りの入院着に身を包んだ、神獣は、頷いた。
「助けを呼びましたね、アキル。」
「助かった・・・細かいことはあとで話すけど、ルトが・・・」
「ああ、ギムリウス。いいところへ。」
ルトが手をあげた。こちらは、地面に寝そべったまま、蜘蛛の糸まみれになっている。
「気絶したついでに、アキルに引きずってもらいながら呪詛をかけていた。途中で意識がもどったんだけど、途中で中断するとやり直しになってしまうもので。」
ぽこん。
と、わたしはルトを蹴飛ばした。
「ほんとに呪文に集中してたのかい!」
「すまない。重かったよね。」
「いや、それよりも心配するでしょ?」
ギムリウスの頬に新しい顎が現れた。吹き出した白い霧が、かかるとわたしたちを拘束している糸を、みるみる溶かしていく。
「ルト。ホテルの部屋に戻りますか? その傷はリウの剣によるものですね。解呪が必要かと思います。」
「アライアス侯爵邸に頼めるかい。魔力が回復すれば、力技で治癒できるから。」
わたしは呆れた。つまり、ルトは治癒にまわすべき魔力を、誰かに対する呪いに振り向けていたのだ。アホか、こいつは。
あれ?
これって、誰のなんのための呪いなのだ?
アライアス様のお屋敷への転移は、一瞬だった。目眩も不快感も起こさない転移は、ほかのものとは一味違う。たとえば、神々だって、これだけの技量をもつものはいないだろう。
すぐにドロシーさんと、オルガッち、それに、ロウさまが飛んできた。
「ルトくん、アキル!」
「ルト!」
ドロシーさんとロウさまは、ルトに抱きつこうとしたが、思いとどまった。
とにかく、女性に近づかれるのがまずいと、そういうふうに伝わっているらしい。
「ご心配をおかけいたしました。」
ルトは、やつれた顔で、それでもなにかふっきれたような笑顔をふたりにむけた。
ロウさまがこわばった顔で言った。
「ドロシーから連絡をもらったんだ。使われた魔法は、精神操作による結界の形成による思考停止。ザザリの得意とする魔法だが、彼女がなにかしかけてきたのか?」
「しかけてきたのは、リウだ。なるほど、親子だけに似たような魔法が使えるのかな。」
「リウが!? なにを?」
「なんと言うか・・・」
ルトは、わたしを見た。あまり話したいことではなかったが、少なくとも「踊る道化師」の魔王宮メンバーのひとり、ロウ=リンドには話さざるを得ない。
わかった。わたしが言ってやる。
「フィオリナさんは、ずいぶん前からリウくんと出来てました。」
ロウさまが目をむいた。ドロシーさんは完全に呆れている。
「いや・・・だって、ミュラさんだけじゃなくて?」
「リウくんはフィオリナさんを伴侶にするつもりです。ルトはふたりの下僕として身近におくそうです。リウくんはフィオリナさんを連れてウィルニアとともに去りました。」
ロウさまが憤然として立ち上がった。目が真紅に輝いていて、口元には牙が覗いていた。
「ウィルニアの第六層だな! 取り戻す。」
「残念ながら。」
と、ルトくんが言った。
「ウィルニアは新しい世界を構築している。もともとはリウから一時、フィオリナを匿ってもらうために作った異界だ。侵入はおろか、場所も連絡方法も不明だ。」
ロウさまはすがるように、ギムリウスを見た。ギムリウスは首を横に振った。
「本当です。これまでわたしたちが『第六層』として認識していた空間は崩壊しました。転移しようにも座標がつかめません。」
「手の出しようもないのか?」
「ちょっと考えがなくはない。」
ルトくんは、とんでもないことを提案した。
それは・・・ありかもね。
わたしは、ふと、あることに気がついて、アライアス侯爵の屋敷のリウくんの部屋をみせてもらった。
はたして、そこは使われたことがあるのか。
でも。
彼の「領域」として、一度でも認識されたことがあるのなら、そこで起こったことは遅かれ早かれ、彼が気がつくこととなるのだろう。
部屋の片隅に小さな鏡台がおかれていた。女性客が泊まってもいいように一通りの化粧道具もそろってる。
ぴったりじゃないか。
口紅を取り上げて、バスルームの鏡になぐり書きをする。
これは、彼の領域を犯した事態のひとつとして、彼の知るところになるだろう。
わたしは、くすりと笑った。
邪悪さならば、魔王よりも、邪神と駆け出し冒険者のコンビのほうがうえなのだ。見てろ。
0
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる