10 / 47
Ⅳ 嫌われ作戦は成功? 失敗?
②
しおりを挟む
「しっかり寄りかかってね。一応身体をベルトで固定してもいい?」
「はい。構いません」
カロール殿下の馬は大きなサラブレッドだった。
殿下に支えられて鞍の後ろ側にリンが乗る。続いてリンの前に殿下が乗馬した。馬の手綱を操作するから殿下が前の方が良いらしい。後ろのリンが殿下に密着して落とされないようにしなくてはいけない。
「本当は俺の前に抱き込みたいところだけれど、街まで距離があるし、何かあったときに馬の操作を誤ると大変だからリンは後ろ。速くは走らない。ゆっくり行くから絶対に俺から身体を離さないでよ」
馬の上で二人の身体を固定しながら殿下が話す。
「はい。大丈夫です」
カロール殿下の大きな背中に抱き着くと温かくて良い匂いに包まれる。いくら抑制剤を倍量内服しても、この密着では匂いが分かる。カロール殿下の胴回りはリンの腕が回りきらないほど逞しい。殿下の服を握りしめる。殿下の呼吸まで分かる姿勢にリンの心臓がドキドキと鳴りだす。
「本当に二人なのですね。護衛も侍従も付けないのですか?」
「もちろん。リンの望みだからね。大丈夫だよ。俺はアルファだから自分のオメガは自分で守る」
「いや、僕などはどうでもいいのですが、殿下のお立場上、大丈夫でしょうか?」
「そんなのは大丈夫さ。いいか、リン。何かグチグチ言われたら『分かった。以後、気を付ける』としんみり顔で言えばいいのさ」
ははは、と笑う殿下の振動が身体に伝わってくる。王族とは権力を振りかざす存在だとリンは思っていた。でもカロール殿下は少し違うのかも、と思う。殿下の背中に抱きつき、心地よい馬の振動に揺られながら考える。良い人だと思ったのにリンの事を襲って、怖い人かと思えば優しい顔を見せる。リンにはカロール殿下という人が良く分からなかった。
城の裏門から馬で脱出した殿下とリンは城の外周に沿って馬で散歩し、賑やかな城下町に出た。馬預かり場で馬を降りる。
「ここから街を歩くよ。城下町の賑わいを肌で感じて欲しい。きっと楽しいよ」
「はい」
自然と寄り添いリンの腰に手を回して歩く殿下。さりげなく歩くのを支えてくれている。
「このあたりは高級店舗が並ぶよ。上流階級に人気のお店だ。時計に化粧品や宝石店舗が多いかな」
リンに説明をしながらゆっくりとした歩みの殿下。きらびやかな大きなショップが並ぶ街並みをキョロキョロとリンは眺めた。
「どこか入ってみる?」
聞かれても気圧されしてしまいリンは首をフルフルと振った。伯爵領の田舎繁華街とレベルが違う。華やかさに緊張してとても落ち着いて商品を見る気になれない。
「そっか。でも、休憩も兼ねてこのジュエリーショップ入ろう。メンズ向けや中性的な物が多いショップだよ」
カロール殿下に勧められるままにガラスのショーウィンドウが美しい店舗に入る。
「いらっしゃいませ」
店に入ると一斉にスーツ姿の従業員がリンたちにお辞儀をする。カロール殿下は物おじせず会釈を返している。それに倣ってリンも微笑みを顔に貼り付ける。内心は緊張しているが表面を取り繕うのは得意だ。
「いらっしゃいませ、お客様。ご貴族様でいらっしゃいますか?」
中年の男性店員がカロール殿下に声をかける。
「まぁ、そうだな」
カロール殿下が言葉を濁しながら返答する。
「それでしたら奥の個室へご案内いたしますが、いかがでしょうか?」
「店内を見てからそちらに案内してもらう。俺の恋人に似合う物を用意してくれ」
「かしこまりました。旦那様、大変お美しい恋人でございますね。私はこの店舗に永く勤めておりますが、このように綺麗なお方は初めてお見掛けいたします」
「そうだろう? 俺の自慢の恋人なのだ」
「ではその美しさが映える物をご用意させていただきます」
満足そうに店員に微笑む殿下。リンは恥ずかしくて会話する二人から顔を背けていた。
「それ、気に入った?」
ふと殿下から声がかかる。
「別に商品を見ていたわけではありません。殿下が僕を、その、恋人とか言うから、恥ずかしかっただけです」
リンは照れてしまい、小さな声で返事をした。
「うわ。もう、可愛らしすぎる」
カロール殿下の声に殿下を見上げると、赤い顔をして口元を大きな手で隠している。リンが照れるのは仕方がないと思うが、今の会話のどこにカロール殿下が赤面するようなことがあったのだろう。やっぱり殿下は理解できないとリンは思った。
「こちらはいかがでしょう?」
店内を見て回ってからショップの個室に案内された。
黒ソファー席の小部屋。紅茶と茶菓子を出されている。貴族などの特別客用だと一目でわかる部屋。目の前のテーブルに並べられる数点のアクセサリー。
「恋人様の黒い髪と瞳を思わせる、黒真珠とダイヤのブローチでございます。また、こちらは黒ダイヤのカフスボタンです。そして旦那様の緑の瞳をイメージしたエメラルドのブレスレットです。どちらも美しい恋人様にとてもお似合いです」
店員がカロール殿下に熱心に話しかける。
「そうか。リン、どれか気に入る品はある?」
目の前に並べられた品を見てリンは首を振る。
「僕はどれも欲しくありません」
正直に答える。リンは宝石に興味がない。首に着けられた保護帯だって苦痛なくらいだ。
そっとスカーフの上から保護帯に触れる。これ以上、身に着けるものなど増やしたくない。どうせ全て置いて伯爵邸に戻るのだから物は増やしたくない。手に取ることをしないリンとは対照的に前のめりにジュエリーを見ているカロール殿下。
「リン、手を出して」
殿下の言葉にリンは左手を出す。その手に細い金のブレスレットをつけられる。メレダイヤと濃い緑のエメラルドが輝くブレスレット。
「うん。リンの白い肌に映える。コレが良いな」
うっとりとリンの手を見る殿下。
「ちょっと待ってください。僕には必要ありません。本当にいりません」
「良いじゃないか。俺が初デートの記念に買ってあげたいのだ。受け取ってくれるだろ?」
そのまま手にキスをされそうな雰囲気になり、リンは急いで手を引っ込める。残念、とでも言いたそうなカロール殿下の表情。どうしていいのか分からなくてリンは腕に着けられたままの細いブレスレットを指で触る。女性ではないからこのようなキラキラしたものを日頃つける習慣がない。これまで興味が無かったけれど、自分の身に着けると宝石は美しい。光の反射に見入ってしまう。
「それから、このカフスボタンもいただこう。リンの黒い瞳を思わせるから俺が使いたい」
ブレスレットをいじるリンを見て満足そうなカロール殿下。もしかしたらブレスレットを気に入ったように思われたかもしれない。リンはそれ以上拒否することも出来なかった。
値段がついていないジュエリー。一体いくらするのだろう。リンは会計が恐ろしかったが、殿下は書類にサイン一つで会計を済ませている。サインを見て店の人が驚いたように頭を低く下げた。その人にコソコソと殿下が話をしている。きっとお忍びだから身分を言い広めるな、と言ったのだろう。何度も頷き平伏する店員。殿下はカフスボタンをご自分のバッグにしまいリンの背中を支えながら店を後にした。リンはブレスレットを着けたまま店舗を後にした。
「リン、疲れていない? 大丈夫?」
「少し疲れました。あのような高級店は田舎にはありません。緊張しました。それから、コレ。ありがとうございます。大切にいたします」
カロール殿下に見えるように左手を上げてブレスレットを示す。
「これは、できるだけ着けていて。お願い」
リンの左手を握り、そっとリンの手にキスをする殿下。街の往来での大胆な行動にリンは驚いて歩みを止める。
「首の保護帯は俺が選んであげられなかった。すごく後悔している。だからコレはリンのために俺が選んだ初めてのプレゼント」
今度はブレスレットに殿下がキスをする。丁寧なその所作にリンは見惚れる。心臓がキュンと鳴り顔が熱い。抑制剤を倍量飲んだのにフワリと殿下の香りがする。リンの背筋がゾワリとしたとき。
「あぁ、ごめん。自分の世界に浸ってしまった。あはは。いつもは冷静な王子殿下って言われているのだけど、どうもリンを前にするとソワソワして情けない行動しちゃうなぁ」
ははは、と赤い顔でリンの手を解放する殿下。日が暮れて街灯の灯りに照らされる幻想的な美しい殿下。高鳴る心臓を誤魔化すようにリンは殿下から目線を外す。リンの頬が熱かった。
今のタイミングで『アルファって大したことないのですね』と言うべきだっただろう。だけどリンは嬉し恥ずかしそうに笑う殿下に、その一言を言うことが出来なかった。
「はい。構いません」
カロール殿下の馬は大きなサラブレッドだった。
殿下に支えられて鞍の後ろ側にリンが乗る。続いてリンの前に殿下が乗馬した。馬の手綱を操作するから殿下が前の方が良いらしい。後ろのリンが殿下に密着して落とされないようにしなくてはいけない。
「本当は俺の前に抱き込みたいところだけれど、街まで距離があるし、何かあったときに馬の操作を誤ると大変だからリンは後ろ。速くは走らない。ゆっくり行くから絶対に俺から身体を離さないでよ」
馬の上で二人の身体を固定しながら殿下が話す。
「はい。大丈夫です」
カロール殿下の大きな背中に抱き着くと温かくて良い匂いに包まれる。いくら抑制剤を倍量内服しても、この密着では匂いが分かる。カロール殿下の胴回りはリンの腕が回りきらないほど逞しい。殿下の服を握りしめる。殿下の呼吸まで分かる姿勢にリンの心臓がドキドキと鳴りだす。
「本当に二人なのですね。護衛も侍従も付けないのですか?」
「もちろん。リンの望みだからね。大丈夫だよ。俺はアルファだから自分のオメガは自分で守る」
「いや、僕などはどうでもいいのですが、殿下のお立場上、大丈夫でしょうか?」
「そんなのは大丈夫さ。いいか、リン。何かグチグチ言われたら『分かった。以後、気を付ける』としんみり顔で言えばいいのさ」
ははは、と笑う殿下の振動が身体に伝わってくる。王族とは権力を振りかざす存在だとリンは思っていた。でもカロール殿下は少し違うのかも、と思う。殿下の背中に抱きつき、心地よい馬の振動に揺られながら考える。良い人だと思ったのにリンの事を襲って、怖い人かと思えば優しい顔を見せる。リンにはカロール殿下という人が良く分からなかった。
城の裏門から馬で脱出した殿下とリンは城の外周に沿って馬で散歩し、賑やかな城下町に出た。馬預かり場で馬を降りる。
「ここから街を歩くよ。城下町の賑わいを肌で感じて欲しい。きっと楽しいよ」
「はい」
自然と寄り添いリンの腰に手を回して歩く殿下。さりげなく歩くのを支えてくれている。
「このあたりは高級店舗が並ぶよ。上流階級に人気のお店だ。時計に化粧品や宝石店舗が多いかな」
リンに説明をしながらゆっくりとした歩みの殿下。きらびやかな大きなショップが並ぶ街並みをキョロキョロとリンは眺めた。
「どこか入ってみる?」
聞かれても気圧されしてしまいリンは首をフルフルと振った。伯爵領の田舎繁華街とレベルが違う。華やかさに緊張してとても落ち着いて商品を見る気になれない。
「そっか。でも、休憩も兼ねてこのジュエリーショップ入ろう。メンズ向けや中性的な物が多いショップだよ」
カロール殿下に勧められるままにガラスのショーウィンドウが美しい店舗に入る。
「いらっしゃいませ」
店に入ると一斉にスーツ姿の従業員がリンたちにお辞儀をする。カロール殿下は物おじせず会釈を返している。それに倣ってリンも微笑みを顔に貼り付ける。内心は緊張しているが表面を取り繕うのは得意だ。
「いらっしゃいませ、お客様。ご貴族様でいらっしゃいますか?」
中年の男性店員がカロール殿下に声をかける。
「まぁ、そうだな」
カロール殿下が言葉を濁しながら返答する。
「それでしたら奥の個室へご案内いたしますが、いかがでしょうか?」
「店内を見てからそちらに案内してもらう。俺の恋人に似合う物を用意してくれ」
「かしこまりました。旦那様、大変お美しい恋人でございますね。私はこの店舗に永く勤めておりますが、このように綺麗なお方は初めてお見掛けいたします」
「そうだろう? 俺の自慢の恋人なのだ」
「ではその美しさが映える物をご用意させていただきます」
満足そうに店員に微笑む殿下。リンは恥ずかしくて会話する二人から顔を背けていた。
「それ、気に入った?」
ふと殿下から声がかかる。
「別に商品を見ていたわけではありません。殿下が僕を、その、恋人とか言うから、恥ずかしかっただけです」
リンは照れてしまい、小さな声で返事をした。
「うわ。もう、可愛らしすぎる」
カロール殿下の声に殿下を見上げると、赤い顔をして口元を大きな手で隠している。リンが照れるのは仕方がないと思うが、今の会話のどこにカロール殿下が赤面するようなことがあったのだろう。やっぱり殿下は理解できないとリンは思った。
「こちらはいかがでしょう?」
店内を見て回ってからショップの個室に案内された。
黒ソファー席の小部屋。紅茶と茶菓子を出されている。貴族などの特別客用だと一目でわかる部屋。目の前のテーブルに並べられる数点のアクセサリー。
「恋人様の黒い髪と瞳を思わせる、黒真珠とダイヤのブローチでございます。また、こちらは黒ダイヤのカフスボタンです。そして旦那様の緑の瞳をイメージしたエメラルドのブレスレットです。どちらも美しい恋人様にとてもお似合いです」
店員がカロール殿下に熱心に話しかける。
「そうか。リン、どれか気に入る品はある?」
目の前に並べられた品を見てリンは首を振る。
「僕はどれも欲しくありません」
正直に答える。リンは宝石に興味がない。首に着けられた保護帯だって苦痛なくらいだ。
そっとスカーフの上から保護帯に触れる。これ以上、身に着けるものなど増やしたくない。どうせ全て置いて伯爵邸に戻るのだから物は増やしたくない。手に取ることをしないリンとは対照的に前のめりにジュエリーを見ているカロール殿下。
「リン、手を出して」
殿下の言葉にリンは左手を出す。その手に細い金のブレスレットをつけられる。メレダイヤと濃い緑のエメラルドが輝くブレスレット。
「うん。リンの白い肌に映える。コレが良いな」
うっとりとリンの手を見る殿下。
「ちょっと待ってください。僕には必要ありません。本当にいりません」
「良いじゃないか。俺が初デートの記念に買ってあげたいのだ。受け取ってくれるだろ?」
そのまま手にキスをされそうな雰囲気になり、リンは急いで手を引っ込める。残念、とでも言いたそうなカロール殿下の表情。どうしていいのか分からなくてリンは腕に着けられたままの細いブレスレットを指で触る。女性ではないからこのようなキラキラしたものを日頃つける習慣がない。これまで興味が無かったけれど、自分の身に着けると宝石は美しい。光の反射に見入ってしまう。
「それから、このカフスボタンもいただこう。リンの黒い瞳を思わせるから俺が使いたい」
ブレスレットをいじるリンを見て満足そうなカロール殿下。もしかしたらブレスレットを気に入ったように思われたかもしれない。リンはそれ以上拒否することも出来なかった。
値段がついていないジュエリー。一体いくらするのだろう。リンは会計が恐ろしかったが、殿下は書類にサイン一つで会計を済ませている。サインを見て店の人が驚いたように頭を低く下げた。その人にコソコソと殿下が話をしている。きっとお忍びだから身分を言い広めるな、と言ったのだろう。何度も頷き平伏する店員。殿下はカフスボタンをご自分のバッグにしまいリンの背中を支えながら店を後にした。リンはブレスレットを着けたまま店舗を後にした。
「リン、疲れていない? 大丈夫?」
「少し疲れました。あのような高級店は田舎にはありません。緊張しました。それから、コレ。ありがとうございます。大切にいたします」
カロール殿下に見えるように左手を上げてブレスレットを示す。
「これは、できるだけ着けていて。お願い」
リンの左手を握り、そっとリンの手にキスをする殿下。街の往来での大胆な行動にリンは驚いて歩みを止める。
「首の保護帯は俺が選んであげられなかった。すごく後悔している。だからコレはリンのために俺が選んだ初めてのプレゼント」
今度はブレスレットに殿下がキスをする。丁寧なその所作にリンは見惚れる。心臓がキュンと鳴り顔が熱い。抑制剤を倍量飲んだのにフワリと殿下の香りがする。リンの背筋がゾワリとしたとき。
「あぁ、ごめん。自分の世界に浸ってしまった。あはは。いつもは冷静な王子殿下って言われているのだけど、どうもリンを前にするとソワソワして情けない行動しちゃうなぁ」
ははは、と赤い顔でリンの手を解放する殿下。日が暮れて街灯の灯りに照らされる幻想的な美しい殿下。高鳴る心臓を誤魔化すようにリンは殿下から目線を外す。リンの頬が熱かった。
今のタイミングで『アルファって大したことないのですね』と言うべきだっただろう。だけどリンは嬉し恥ずかしそうに笑う殿下に、その一言を言うことが出来なかった。
284
あなたにおすすめの小説
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
伯爵家次男は、女遊びの激しい(?)幼なじみ王子のことがずっと好き
メグエム
BL
伯爵家次男のユリウス・ツェプラリトは、ずっと恋焦がれている人がいる。その相手は、幼なじみであり、王位継承権第三位の王子のレオン・ヴィルバードである。貴族と王族であるため、家や国が決めた相手と結婚しなければならない。しかも、レオンは女関係での噂が絶えず、女好きで有名だ。男の自分の想いなんて、叶うわけがない。この想いは、心の奥底にしまって、諦めるしかない。そう思っていた。
釣った魚、逃した魚
円玉
BL
瘴気や魔獣の発生に対応するため定期的に行われる召喚の儀で、浄化と治癒の力を持つ神子として召喚された三倉貴史。
王の寵愛を受け後宮に迎え入れられたかに見えたが、後宮入りした後は「釣った魚」状態。
王には放置され、妃達には嫌がらせを受け、使用人達にも蔑ろにされる中、何とか穏便に後宮を去ろうとするが放置していながら縛り付けようとする王。
護衛騎士マクミランと共に逃亡計画を練る。
騎士×神子 攻目線
一見、神子が腹黒そうにみえるかもだけど、実際には全く悪くないです。
どうしても文字数が多くなってしまう癖が有るので『一話2500文字以下!』を目標にした練習作として書いてきたもの。
ムーンライト様でもアップしています。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完結】完璧アルファな推し本人に、推し語りするハメになったオレの顛末
竜也りく
BL
物腰柔らか、王子様のように麗しい顔、細身ながら鍛えられた身体、しかし誰にも靡かないアルファの中のアルファ。
巷のお嬢さん方を骨抜きにしているヴァッサレア公爵家の次男アルロード様にオレもまたメロメロだった。
時に男友達に、時にお嬢さん方に混ざって、アルロード様の素晴らしさを存分に語っていたら、なんとある日ご本人に聞かれてしまった。
しかも「私はそういう人の心の機微が分からなくて困っているんだ。これからも君の話を聞かせて欲しい」と頼まれる始末。
どうやら自分の事を言われているとはこれっぽっちも思っていないらしい。
そんなこんなで推し本人に熱い推し語りをする羽目になって半年、しかしオレも末端とはいえど貴族の一員。そろそろ結婚、という話もでるわけで見合いをするんだと話のついでに言ったところ……
★『小説家になろう』さんでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる