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3 神隠し~死者と会えるトンネル~【恐怖指数 ☆☆★★★】
神隠し~死者と会えるトンネル~【恐怖指数 ☆☆★★★】 3
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「黄泉の世界に連れて行かれる、って話じゃなかったの?」
冷静な態度を崩さず、冴子は確認する。
「うわさだとそうなってる。だから検証するんだ。はい、二人には自撮り用のカメラ。そんないわくのある心霊スポットを探検してもらうのは、翔陽と冴子くんです」
「なげえ前振りだったな。翔陽です!」
翔陽はカメラに向かってピースサインをして、冴子は軽く頭をさげた。
「トンネルの途中で、横穴が開いてる。そこが一番、霊の目撃証言が多い。そこで神隠しが起こる、とも言われる」
「神隠しってなんだっけ?」
アカリがたずねると、京四郎はニッコリとほほ笑んだ。
「人がコツゼンと姿を消す現象のことだよ」
(どうして、そんな嬉しそうに話すの)
うう、とアカリは眉をしかめた。
「心霊現象が起こるかの検証は、冴子くんにしてもらう。三人で横穴まで行って、翔陽とアカリくんは戻って来る。冴子くんは横穴で三十分待機」
「なぜ私一人なの?」
「こういうホラー系の動画って、一人検証が基本なんだよ。そっちの方が臨場感がでるからだろうね。純粋に一人のほうが怖いから、肝試し的な意味もあるだろう。前回は翔陽だったから、今回は冴子くん」
「そう、流行りの方法をマネるわけね」
冴子の言葉を受け、京四郎の笑顔がこわばった。
「なんだ冴子くん。一人が怖いからって、このやり方にケチをつけるつもりかい?」
「少しも怖くなんてないわ。ただ、プロデューサーを名乗るなら、もっと斬新なアイディアが浮かぶものかと思っただけよ」
「まあまあまあ、行こう、行こう!」
アカリは冴子の背中を押してトンネルに入った。
(どうして、この二人は仲良くできないかなあ。よく似てるのに)
磁石の同じ極が反発し合っているイメージだ。ということは、反対にすればピタリとくっつく。ちょっとしたきかっけで、二人はいいコンビになるようにアカリは感じる。
翔陽と冴子は並んで歩き、アカリは少し先から、二人を前から映しながら進んだ。トンネル内には電気がついているし、前回と同じく明るいLEDライトを京四郎に借りているので、暗さの面では怖くはなかった。
(でも、トンネルを進むほど、寒気が強くなってくる)
アカリはブルリと身を震わせた。
「だいじょうぶ?」
冴子が気づいて、声をかけてくれる。
「なんかここ、霊がいっぱいいるっぽいよ」
「よし、今回も心霊現象に期待できるな!」
(翔ちゃんは前回、死にかけたっていうのに、どうしてそんなに元気なんだろう)
無茶なことをしないか、心配しかない。
「しゃべるたびに声が反響して、怖いよね」
「まあな。残響が幽霊のうめき声にも聞こえるよな。こんな感じ」
翔陽はあごの下から懐中電灯を照らして、不気味な表情を作る。
「わっ。そういうイタズラするの、やめてよっ」
あははと翔陽は笑う。
(でも、こうしてしゃべってると怖くなくていいな)
トンネル内に足音も響いて、後ろから付けられているような気にもなる。振り向きたくない。
「黄泉トンネル。死者が現れる場所、か……」
「どうしたアカリ」
翔陽がアカリを見る。
「おばあちゃんに会えないかなって」
冷静な態度を崩さず、冴子は確認する。
「うわさだとそうなってる。だから検証するんだ。はい、二人には自撮り用のカメラ。そんないわくのある心霊スポットを探検してもらうのは、翔陽と冴子くんです」
「なげえ前振りだったな。翔陽です!」
翔陽はカメラに向かってピースサインをして、冴子は軽く頭をさげた。
「トンネルの途中で、横穴が開いてる。そこが一番、霊の目撃証言が多い。そこで神隠しが起こる、とも言われる」
「神隠しってなんだっけ?」
アカリがたずねると、京四郎はニッコリとほほ笑んだ。
「人がコツゼンと姿を消す現象のことだよ」
(どうして、そんな嬉しそうに話すの)
うう、とアカリは眉をしかめた。
「心霊現象が起こるかの検証は、冴子くんにしてもらう。三人で横穴まで行って、翔陽とアカリくんは戻って来る。冴子くんは横穴で三十分待機」
「なぜ私一人なの?」
「こういうホラー系の動画って、一人検証が基本なんだよ。そっちの方が臨場感がでるからだろうね。純粋に一人のほうが怖いから、肝試し的な意味もあるだろう。前回は翔陽だったから、今回は冴子くん」
「そう、流行りの方法をマネるわけね」
冴子の言葉を受け、京四郎の笑顔がこわばった。
「なんだ冴子くん。一人が怖いからって、このやり方にケチをつけるつもりかい?」
「少しも怖くなんてないわ。ただ、プロデューサーを名乗るなら、もっと斬新なアイディアが浮かぶものかと思っただけよ」
「まあまあまあ、行こう、行こう!」
アカリは冴子の背中を押してトンネルに入った。
(どうして、この二人は仲良くできないかなあ。よく似てるのに)
磁石の同じ極が反発し合っているイメージだ。ということは、反対にすればピタリとくっつく。ちょっとしたきかっけで、二人はいいコンビになるようにアカリは感じる。
翔陽と冴子は並んで歩き、アカリは少し先から、二人を前から映しながら進んだ。トンネル内には電気がついているし、前回と同じく明るいLEDライトを京四郎に借りているので、暗さの面では怖くはなかった。
(でも、トンネルを進むほど、寒気が強くなってくる)
アカリはブルリと身を震わせた。
「だいじょうぶ?」
冴子が気づいて、声をかけてくれる。
「なんかここ、霊がいっぱいいるっぽいよ」
「よし、今回も心霊現象に期待できるな!」
(翔ちゃんは前回、死にかけたっていうのに、どうしてそんなに元気なんだろう)
無茶なことをしないか、心配しかない。
「しゃべるたびに声が反響して、怖いよね」
「まあな。残響が幽霊のうめき声にも聞こえるよな。こんな感じ」
翔陽はあごの下から懐中電灯を照らして、不気味な表情を作る。
「わっ。そういうイタズラするの、やめてよっ」
あははと翔陽は笑う。
(でも、こうしてしゃべってると怖くなくていいな)
トンネル内に足音も響いて、後ろから付けられているような気にもなる。振り向きたくない。
「黄泉トンネル。死者が現れる場所、か……」
「どうしたアカリ」
翔陽がアカリを見る。
「おばあちゃんに会えないかなって」
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