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幼馴染の王子のチート魔法、恐るべし…… (終)
しおりを挟む「……はっ!」
目が覚めると、何故か長いヴェールを纏って叔父とヴァージンロードを歩いていた。
「まさか、お前が娘になるなんてね。」
「は?」
「すごいよな。これがチート魔法と呼ばれるモノらしい。」
「へ?」
「俺ぁ、跡取りの嫡男が生まれるまで引退しないでやるから、殿下に伝えておいてくれ。それじゃ、元気でな。」
「え? ちょ…」
俺は、叔父の手からヨニの手へと引き渡されたそばから、その右手にキスを受けた。
「ティティ。この煩わしい式が終わったら、また君を元の体に戻してあげるから安心して。」
「え?」
「僕らの新居は宰相邸だよ。あの無限空間で初夜を何日分もにして過ごしても良いかもね。ただし、こっちでは女体のまま君を抱いて、跡継ぎを拵えないといけないからな…それが宰相との約束だし。でもとりあえず、僕は君を抱きたいから……
あ、誓います。ほら、ティティも!」
「はい。誓います。」
「誓った…誓ったよねぇ? 僕を生涯愛するって…一生涯なんて言ってないよね…何生涯愛してもらおう…ずっとずっと、この体が朽ちてもずっと、ずっとずっと、僕を愛して…ね?」
「………わかった。」
「そうだ! 本来のの体でも跡継ぎを作れる魔法はどうかな…」
チャリーンッ
「僕、王子で良かったァ…いくらでも課金できるもの。んふふ…ぁはははは…くくくっ……」
ニタァ…と笑ったヨニの瞳に一切光を感じないのを見て、俺の心は決まった。
体感として数十年後にあたる、現実での数年後…
男の体のまま嫡男を出産した次の晩のこと。
俺を求めるヨニにキスで受ける時、即効性のある毒を仕込む。
「何で? 何でだよティティ…僕はティティを愛していただけだ。ティティ…何でだよ何で何で何で……」
「もう、病んでしまったヨニを見続けるのはイヤなんだ。君のこのチート魔法も、俺達の記憶と一緒に封じてしまおう……」
そうして、僕とヨニの生涯は幕を閉じた………………
「トト…おはよう。」
「ん…おはよう。」
今日も俺の奥さん(♂)がかわいい。
俺達は先月婚姻したばかりの新婚夫夫。
新婚休暇が終わったって、俺達はラブラブだ。
今朝も奥さんであるユニのキスで目覚めた。
ちなみに、目覚めたのは頭もだけど、あっちもだ。
「あんっ…トトのえっちぃ…」
「1回だけ。ユニをイかせないと、仕事に専念できないよ。」
「やぁん!」
俺は野菜を作って、隣村で物々交換して生活している。
そんなある日、隣村へ向かう途中…
領主の馬車が脱輪しているのを手伝って、金貨を1枚貰った。
帰宅して、ユニに見せると……
「むふふふ…僕、思い出しちゃった。」
ユニの笑顔が少し黒く見える…?
「いつも僕を愛してくれてありがとう。今日はお返しに、前世みたいに僕がトトを愛してあげるね。」
その晩は、いつもとは逆にたくさん愛された。
ユニの様子が少しおかしくなった日から数日…
後ろの処女を喪った俺は以前と変わらずユニを愛し、畑仕事に精を出す。
金貨を見ただけでは、記憶を思い出すことしかできなかったらしい。
…と言うより、《何生涯も愛し続ける》という誓いは有効だったようだけれど、転生した今となっては魔法までは引き継げなかったようで、課金はできなかったのだ。
だいたい、今俺等が暮らすこの世界に魔法は存在しない。
まぁ、この生活を続ける限り、金貨は手元にやって来ないから大丈夫だろう。
「ただいま、ユニ。」
んっチュウゥゥーッ
「はぁ…はぁ…もぅ! 帰って来るなりトトったら激し過ぎだ!」
「だって、ユニがかわいいのが悪いし、こんなに勃ててイく準備は万端じゃないか。さぁ、ベッドに行こう…」
「ぁんっ…今触ったら、もう出ちゃうからぁ~。」
──前世の誓いの通り、いつまでも愛してあげるから、安心してくれ。
俺は、恍惚の表情で体をビクビクと震わせたユニを抱き上げると、帰宅からそのまま寝室へ直行したのだった。
おしまい
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