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短編:高校3年生
望月さん? 後編
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七月様は【レア・アルファ】ですね。
思わずアカリちゃんと百合ちゃんを見たけど、2人ともフルフルと頭を横に振った。
左眼のコンタクトはちゃんと着いているようだ。
弥生グループの社長も驚いていた。
では何故?
困惑する僕たちに望月さんはゆっくりと瞬きをして口を開いた。
「私の眼も【レア・アルファ】です」
「ぇ……」
「「「ええーーーっ!」」」
僕たちは絶叫した。
その声に社長さんは驚いて目をまん丸にした後笑った。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
「何故、わかったんですか?」
「私の特技は観察と調べ物、その他いろいろです」
「それだけで分かったんですか?」
「確信したのは直接お会いした今です」
落としたいちごの代わりにといちごの盛り合わせをテーブルに載せてから望月さんは淡々と話し、その隣で社長さんがニコニコしている。
社長さんは望月さんがレア・アルファであることを知っているようだった。
望月さん自身は黒のレア・アルファだと言った。
頭脳と身体能力がずば抜けて高いそうだ。
確かにさっきのいちごの盛り合わせといい、アカリちゃんのケーキのおかわりを用意した時の動きが忍者のように感じた。
「副社長である御父様もそうですよね?」
「はい。僕と父は赤い瞳です」
「ヒロってすごいんだよ。生まれて3日目に初めてボクに会った時に眼が赤くなったの!」
「それは……アカリ様が運命の番だったからですか?」
望月さんの目が光った気がしてドキッとした。
「そう!凄いよね!」
「赤は縁を深めると聞き及んでおりますが……。奥様はアルファでしたね」
「貴美ちゃんは透くんの番よ」
「ふむ」
アカリちゃんと百合ちゃんは嬉しそうに色々話しるけど、いいのかな...?
と思ったら、アカリちゃんが僕の方を向いてウインクをした。
「望月にもね、君たちと同じ歳の息子がいるんだよ。今、全寮制の学園に通っているんだよね」
「はい。レア・アルファの瞳はまだ発現しておりませんが」
「え…」
僕たちは固まった。
望月さん、どう見てもまだ若いのに僕たちと同じ歳の子供がいるの?
「し、失礼ですが、望月さん、ご年齢は?」
「今年で35になります」
「「「ええーーーっ!」」」
二度目の絶叫が上がった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
「では、撮影当日はよろしくお願いします」
「「はーい。よろしく願いしまーす」」
社長さんと望月さんに見送られながら車に乗り込もうとした時。
「あ、棗さん。個人的なお願いですが、……うちの末の子の結婚が決まりましたら、衣装をオーダーさせて頂けないでしょうか?」
「先程おっしゃっていたオメガの息子さんですか?」
「はい。……今はまだ決まった相手はいませんが、はは……」
「社長…」
「あの子は亡くなった妻を今も慕っていて、私たちような家族を持つことに憧れているのです。今はちょっとその気にはならないようですが…。でも、いつかあの子が心から家族になりたいと望む相手を見つけた時は、最高の衣装で送り出したいのです」
少し悲し気に笑う社長さんに、表情が変わらない望月さんの眉間に小さな皺ができた。
隣を見ると、百合ちゃんは目を細めて微笑んでいた。
「分かりました。とびきり素敵な衣装をご用意しますから、その際は会わせて下さいね」
「……ありがとうございます」
社長さんと望月さんは深々とお辞儀をした。
「あの、百合ちゃん」
「ん、なあに?」
「さっきの…って」
僕は社長さんのあの笑顔が気になった。
「弥生社長?フェロモンの匂いだけでは抱えている事情までは判らないわ。……でもね、あの人達は諦めてないのよ。……素敵な家族ね」
「うん。そう、だね」
それでも何となく考えてしまうと、アカリちゃんが僕の手に指を絡めた。
視線を移すと、アカリちゃんは満面の笑顔で僕を見上げていた。
「きっと大丈夫だよ。……そう信じよ、ヒロ」
「……うん」
今僕たちが考えても事情も何もわからないし、何かを変えることはできない。
でも、幸せを祈ることはできる。
「いつか……会えるかな?」
「会えるよ」
僕たちは手を握り合った。
「それはそうと、望月さん。不思議な人だったわねー」
「うん。今度、手合わせさせてもらえないかなぁ?」
えーと、2人は何の話をしているんだろう…?
____________________
望月さん(パパ)登場の回でした。
この後、アカリは何度か望月に手合わせをしてもらったのですが一度も勝てず、更に火がついてヒロがタジタジになりました。
短編は一旦終了です。
まだ少し伏せているところがあるので、落ち着いたら書いていく予定です。
(別に話を立てるかは現在未定です。)
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
思わずアカリちゃんと百合ちゃんを見たけど、2人ともフルフルと頭を横に振った。
左眼のコンタクトはちゃんと着いているようだ。
弥生グループの社長も驚いていた。
では何故?
困惑する僕たちに望月さんはゆっくりと瞬きをして口を開いた。
「私の眼も【レア・アルファ】です」
「ぇ……」
「「「ええーーーっ!」」」
僕たちは絶叫した。
その声に社長さんは驚いて目をまん丸にした後笑った。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
「何故、わかったんですか?」
「私の特技は観察と調べ物、その他いろいろです」
「それだけで分かったんですか?」
「確信したのは直接お会いした今です」
落としたいちごの代わりにといちごの盛り合わせをテーブルに載せてから望月さんは淡々と話し、その隣で社長さんがニコニコしている。
社長さんは望月さんがレア・アルファであることを知っているようだった。
望月さん自身は黒のレア・アルファだと言った。
頭脳と身体能力がずば抜けて高いそうだ。
確かにさっきのいちごの盛り合わせといい、アカリちゃんのケーキのおかわりを用意した時の動きが忍者のように感じた。
「副社長である御父様もそうですよね?」
「はい。僕と父は赤い瞳です」
「ヒロってすごいんだよ。生まれて3日目に初めてボクに会った時に眼が赤くなったの!」
「それは……アカリ様が運命の番だったからですか?」
望月さんの目が光った気がしてドキッとした。
「そう!凄いよね!」
「赤は縁を深めると聞き及んでおりますが……。奥様はアルファでしたね」
「貴美ちゃんは透くんの番よ」
「ふむ」
アカリちゃんと百合ちゃんは嬉しそうに色々話しるけど、いいのかな...?
と思ったら、アカリちゃんが僕の方を向いてウインクをした。
「望月にもね、君たちと同じ歳の息子がいるんだよ。今、全寮制の学園に通っているんだよね」
「はい。レア・アルファの瞳はまだ発現しておりませんが」
「え…」
僕たちは固まった。
望月さん、どう見てもまだ若いのに僕たちと同じ歳の子供がいるの?
「し、失礼ですが、望月さん、ご年齢は?」
「今年で35になります」
「「「ええーーーっ!」」」
二度目の絶叫が上がった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
「では、撮影当日はよろしくお願いします」
「「はーい。よろしく願いしまーす」」
社長さんと望月さんに見送られながら車に乗り込もうとした時。
「あ、棗さん。個人的なお願いですが、……うちの末の子の結婚が決まりましたら、衣装をオーダーさせて頂けないでしょうか?」
「先程おっしゃっていたオメガの息子さんですか?」
「はい。……今はまだ決まった相手はいませんが、はは……」
「社長…」
「あの子は亡くなった妻を今も慕っていて、私たちような家族を持つことに憧れているのです。今はちょっとその気にはならないようですが…。でも、いつかあの子が心から家族になりたいと望む相手を見つけた時は、最高の衣装で送り出したいのです」
少し悲し気に笑う社長さんに、表情が変わらない望月さんの眉間に小さな皺ができた。
隣を見ると、百合ちゃんは目を細めて微笑んでいた。
「分かりました。とびきり素敵な衣装をご用意しますから、その際は会わせて下さいね」
「……ありがとうございます」
社長さんと望月さんは深々とお辞儀をした。
「あの、百合ちゃん」
「ん、なあに?」
「さっきの…って」
僕は社長さんのあの笑顔が気になった。
「弥生社長?フェロモンの匂いだけでは抱えている事情までは判らないわ。……でもね、あの人達は諦めてないのよ。……素敵な家族ね」
「うん。そう、だね」
それでも何となく考えてしまうと、アカリちゃんが僕の手に指を絡めた。
視線を移すと、アカリちゃんは満面の笑顔で僕を見上げていた。
「きっと大丈夫だよ。……そう信じよ、ヒロ」
「……うん」
今僕たちが考えても事情も何もわからないし、何かを変えることはできない。
でも、幸せを祈ることはできる。
「いつか……会えるかな?」
「会えるよ」
僕たちは手を握り合った。
「それはそうと、望月さん。不思議な人だったわねー」
「うん。今度、手合わせさせてもらえないかなぁ?」
えーと、2人は何の話をしているんだろう…?
____________________
望月さん(パパ)登場の回でした。
この後、アカリは何度か望月に手合わせをしてもらったのですが一度も勝てず、更に火がついてヒロがタジタジになりました。
短編は一旦終了です。
まだ少し伏せているところがあるので、落ち着いたら書いていく予定です。
(別に話を立てるかは現在未定です。)
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
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