53 / 79
勘違いを続ける彼女と彼女が気になる彼。
日本で一番最速な新幹線の車両名をあげなさい。
しおりを挟む
修学旅行の日がやってきた。行き先は予定通り大阪と奈良。3泊4日の旅となる。修学旅行初日は朝6時に駅に集合だったお陰で、バイトが出来なかった私は不完全燃焼な気持ちで集合場所である駅前広場に立っていた。
「これから新幹線で移動することになるが、指定席エリアの外に出ないように。一般のお客さんの迷惑にはならぬよう心がけること」
点呼の後、引率の先生たちが注意事項を述べた。ただ、修学旅行で浮かれてヒソヒソおしゃべりしている人が多く、生徒たちが話を聞いているかは定かではない。
新幹線車内ではクラスごと、グループごとに配置された席順のまま座る。窓際から人で賑わうホームには生徒の行列が見えた。特進科の生徒も今乗車しているところみたいだ。悠木君どこに居るかなと目で探していると、つんつんと肩を突かれた。
「ねね、美玖悪いんだけど通路側に移動してもらっていいかな?」
友人の季衣にヒソヒソ声でお願いされ、私は一瞬なぜだ? と疑問に思ったが、対面の席に同じグループで友人が狙っている男子が座っていることに気づいて快く席を交換した。先生が決めた座席表通りに座っていただけだから席交換くらいならお安い御用である。
もうひとりの友人であるゆうちゃんも狙っている男子の隣をキープしており、2人はやる気だ。
私はひとり取り残された気分にさせられたが、仕方ない。……修学旅行中ずっとこんなボッチな気分にさせられるのは切ないけども。
『本日も新幹線をご利用いただき、誠にありがとうございます…』
新幹線のアナウンスが車内に響くも、生徒たちのおしゃべりの声でかき消されてしまう。通路側の肘置きに行儀悪く肘を立てて手のひらに顎を乗せていた私は耳栓を持ってくるべきだったかと後悔する。目的地の大阪まで時間がかかるんだ。昼寝ならぬ朝寝すればよかった。
新幹線が動き始め、初めて新幹線を乗るという生徒がはしゃぐ声が聞こえてくる。長い長い新幹線の旅が始まった。
……暇だ。
最初の30分くらいは耐えられたけど、それ以上になると座ってるのも飽きてきた。本とか暇つぶしになるもの持ってくればよかった。
「美玖? どこいくの?」
私が席を立つとお目当ての男子とおしゃべりしていたゆうちゃんに呼び止められた。『何よ、今更構っても遅いから!』とやさぐれたりはしない。孤独感は感じていたけども。
「散歩してくる」
指定席範囲にデッキがあったからそこまで移動して暇つぶしでもしてこよう。
普通科エリアを抜けて、隣の車両へ移る。こっちは特進科の生徒が座る指定席である。学校行事に冷めた眼差しを送る特進科の生徒たちであるが、修学旅行ともなるとはしゃいでしまうものらしい。それは普通科の生徒たちと何も変わらなそうである。
この車両を抜けた先にデッキがある。そこまで歩いても大した時間つぶしにはならなそうだけど、あのまま座っているよりはマシだ。
脇目もふらずにデッキ目指しててくてく歩いていると、座席側からニョッと顔を出してきた人物がいた。私は驚いてビクッと後ろに飛び退く。
「森宮、何してんの?」
「あっ森宮さんだ。なになに、俺に会いに来てくれたの?
「…大輔、そういう風にからかうのはよくないわ」
何を隠そう三銃士…じゃない。特進科の仲良し三人組である。修学旅行でも同じグループらしく、本当に仲がいいなぁと感心してしまう。
なんか桐生さんがまたピリついているけど、邪魔しやがってとか思われてそうで怖い。機嫌悪くなったのは私のせいじゃないよね?
「…私のグループ、合コン状態だから抜けてきた。友達ふたりともグループ内の気になる男子狙ってるんだ」
居心地悪いからデッキで時間潰そうかなって思って、と付け加えると、悠木君は隣に座っていた眼鏡を押しのけて対面側にいる桐生礼奈の横へ追いやっていた。「痛い! なにすんの!?」と眼鏡が喚いているが、悠木君には聞こえていないようだ。
「ならここ座れよ、空いているから」
「無理やり空けたのでは…」
空いていた、と言うには語弊が…と言おうとしたが、彼に手を引っ張られてストンと座席に腰を落としてしまった。3人の視線が一気に集まって妙に緊張する。
「合コン状態か。修学旅行だから仕方ないと言えば仕方ないけど、大変ね」
対面の席に座っている桐生さんから労う風に言われた私は少々身構える。
「その調子じゃ、旅行中ずっと森宮さん一人で行動する感じなの?」
首を傾げた彼女の長い髪が肩を流れる。仕草一つ一つが計算尽くされているな。つくづく私とは正反対な女である。
「まぁ、一人の方が楽かなと」
これまでさんざん昼休み自由行動してきたので、今更な気もする。カップル成立間近な人たちの側で身を縮めて気を遣いながら行動するより、一人寂しくロンリーオンリー観光のほうがよっぽど楽しいと思うのだ。現に、合コン状態の彼らと同席している方が息苦しかったし。
「自由行動はどうなの? 余計なお世話かもしれないけど、地理もよくわからない繁華街を女子一人で出歩くのは危険だと思うの」
「うーん…」
ナンパという危険もあるけど、犯罪に巻き込まれると言う可能性もある思う、と彼女から指摘された。私は言われてみればそうだなと思いつつも自分が巻き込まれる想像ができなくて曖昧な返事を返すのみだ。
危険な場所に行くわけでもないし、大丈夫だろうと考えていたのだが隣に座っていた悠木君が「なら!」と食い気味に口を挟んできた。
「自由時間は俺と回ろう」
「え?」
「俺は誰かと約束してるわけじゃないし、一緒に回ろうぜ」
「で、でも」
悠木君の申し出に私は申し訳なくなった。
目の前にいる桐生さんだ。悠木君、彼女のことはいいのか。こんなイベントごとの時に友人を優先したりしていいのか君は。
「礼奈は大輔さえいたら大丈夫」
「え? 俺?」
「ちょっと夏生!」
「ぃてっ」
悠木君が意味深なことを言うと、眼鏡が不思議そうな顔をした。桐生さんの頬に朱が差して照れ隠しのごとく悠木君のスネを蹴り飛ばしていた。
…清純派美女が、正統派イケメンのスネを蹴った……作り上げられた桐生礼奈という仮面にヒビが入ったように見えたが、初めて年相応の彼女の素が見れた気がする。
「明日は宿泊するホテルのロビーかどこかで待ち合わせしようぜ。あと回りたい場所があるなら教えて」
「う、うん…」
なんか自由時間は悠木君と観光することになっちゃった。いいのかな…と桐生さんを盗み見すると、彼女は赤くなった顔を両手で隠している。
……桐生さんは、眼鏡と悠木君を逆ハーレムさせて楽しんでいるはずなのに……これでいいのだろうか。私が悠木君と観光するとなると、桐生さんは残された眼鏡と2人きりになるんだけど……あとになって睨んできたりしないよね…?
「あべのハルカスと鶴橋商店街に行ってみたい」
鶴橋に関してはお姉ちゃんが美味しい韓国料理の惣菜屋さんがあったと熱弁していたから私も食べたいだけなんだけどね。まさに色気より食い気である。
悠木君に大阪で行きたい観光地を告げていると、外野の眼鏡が「はぁ!? あべのハルカス!?」と不満たらたらな反応を示してきた。
なんだよ、展望台に登りたいと思っちゃいけないのか。じろりと眼鏡を睨むと、なぜか眼鏡は青ざめていた。
「展望台なんて高いだけだよ!? 上空から地上を見下ろして何が楽しいというの!? 高いところが好きなのは煙とバカだけなんだよ!?」
「眼鏡に馬鹿だと言われる筋合いはないよ。実力テストで私よりも点数を取れてから馬鹿にするんだね」
「いやそういう意味じゃなくてさ!」
じゃあどういう意味なんだよ。あんたの発言は喧嘩売るような発言にしか聞こえないよ。
「ていうかさ…」
スマホであべのハルカスの情報を調べてた悠木君が顔を上げて眼鏡を胡乱に睨むと、ため息交じりに言った。
「お前は誘ってないから来なくていいよ」
「そんなこと言っちゃう!? みんなで行こうよ! みんなで観光したほうが楽しいでしょう!?」
どうやらロンリーオンリーな修学旅行は、悠木君の心遣いで回避されることになりそうである。
「これから新幹線で移動することになるが、指定席エリアの外に出ないように。一般のお客さんの迷惑にはならぬよう心がけること」
点呼の後、引率の先生たちが注意事項を述べた。ただ、修学旅行で浮かれてヒソヒソおしゃべりしている人が多く、生徒たちが話を聞いているかは定かではない。
新幹線車内ではクラスごと、グループごとに配置された席順のまま座る。窓際から人で賑わうホームには生徒の行列が見えた。特進科の生徒も今乗車しているところみたいだ。悠木君どこに居るかなと目で探していると、つんつんと肩を突かれた。
「ねね、美玖悪いんだけど通路側に移動してもらっていいかな?」
友人の季衣にヒソヒソ声でお願いされ、私は一瞬なぜだ? と疑問に思ったが、対面の席に同じグループで友人が狙っている男子が座っていることに気づいて快く席を交換した。先生が決めた座席表通りに座っていただけだから席交換くらいならお安い御用である。
もうひとりの友人であるゆうちゃんも狙っている男子の隣をキープしており、2人はやる気だ。
私はひとり取り残された気分にさせられたが、仕方ない。……修学旅行中ずっとこんなボッチな気分にさせられるのは切ないけども。
『本日も新幹線をご利用いただき、誠にありがとうございます…』
新幹線のアナウンスが車内に響くも、生徒たちのおしゃべりの声でかき消されてしまう。通路側の肘置きに行儀悪く肘を立てて手のひらに顎を乗せていた私は耳栓を持ってくるべきだったかと後悔する。目的地の大阪まで時間がかかるんだ。昼寝ならぬ朝寝すればよかった。
新幹線が動き始め、初めて新幹線を乗るという生徒がはしゃぐ声が聞こえてくる。長い長い新幹線の旅が始まった。
……暇だ。
最初の30分くらいは耐えられたけど、それ以上になると座ってるのも飽きてきた。本とか暇つぶしになるもの持ってくればよかった。
「美玖? どこいくの?」
私が席を立つとお目当ての男子とおしゃべりしていたゆうちゃんに呼び止められた。『何よ、今更構っても遅いから!』とやさぐれたりはしない。孤独感は感じていたけども。
「散歩してくる」
指定席範囲にデッキがあったからそこまで移動して暇つぶしでもしてこよう。
普通科エリアを抜けて、隣の車両へ移る。こっちは特進科の生徒が座る指定席である。学校行事に冷めた眼差しを送る特進科の生徒たちであるが、修学旅行ともなるとはしゃいでしまうものらしい。それは普通科の生徒たちと何も変わらなそうである。
この車両を抜けた先にデッキがある。そこまで歩いても大した時間つぶしにはならなそうだけど、あのまま座っているよりはマシだ。
脇目もふらずにデッキ目指しててくてく歩いていると、座席側からニョッと顔を出してきた人物がいた。私は驚いてビクッと後ろに飛び退く。
「森宮、何してんの?」
「あっ森宮さんだ。なになに、俺に会いに来てくれたの?
「…大輔、そういう風にからかうのはよくないわ」
何を隠そう三銃士…じゃない。特進科の仲良し三人組である。修学旅行でも同じグループらしく、本当に仲がいいなぁと感心してしまう。
なんか桐生さんがまたピリついているけど、邪魔しやがってとか思われてそうで怖い。機嫌悪くなったのは私のせいじゃないよね?
「…私のグループ、合コン状態だから抜けてきた。友達ふたりともグループ内の気になる男子狙ってるんだ」
居心地悪いからデッキで時間潰そうかなって思って、と付け加えると、悠木君は隣に座っていた眼鏡を押しのけて対面側にいる桐生礼奈の横へ追いやっていた。「痛い! なにすんの!?」と眼鏡が喚いているが、悠木君には聞こえていないようだ。
「ならここ座れよ、空いているから」
「無理やり空けたのでは…」
空いていた、と言うには語弊が…と言おうとしたが、彼に手を引っ張られてストンと座席に腰を落としてしまった。3人の視線が一気に集まって妙に緊張する。
「合コン状態か。修学旅行だから仕方ないと言えば仕方ないけど、大変ね」
対面の席に座っている桐生さんから労う風に言われた私は少々身構える。
「その調子じゃ、旅行中ずっと森宮さん一人で行動する感じなの?」
首を傾げた彼女の長い髪が肩を流れる。仕草一つ一つが計算尽くされているな。つくづく私とは正反対な女である。
「まぁ、一人の方が楽かなと」
これまでさんざん昼休み自由行動してきたので、今更な気もする。カップル成立間近な人たちの側で身を縮めて気を遣いながら行動するより、一人寂しくロンリーオンリー観光のほうがよっぽど楽しいと思うのだ。現に、合コン状態の彼らと同席している方が息苦しかったし。
「自由行動はどうなの? 余計なお世話かもしれないけど、地理もよくわからない繁華街を女子一人で出歩くのは危険だと思うの」
「うーん…」
ナンパという危険もあるけど、犯罪に巻き込まれると言う可能性もある思う、と彼女から指摘された。私は言われてみればそうだなと思いつつも自分が巻き込まれる想像ができなくて曖昧な返事を返すのみだ。
危険な場所に行くわけでもないし、大丈夫だろうと考えていたのだが隣に座っていた悠木君が「なら!」と食い気味に口を挟んできた。
「自由時間は俺と回ろう」
「え?」
「俺は誰かと約束してるわけじゃないし、一緒に回ろうぜ」
「で、でも」
悠木君の申し出に私は申し訳なくなった。
目の前にいる桐生さんだ。悠木君、彼女のことはいいのか。こんなイベントごとの時に友人を優先したりしていいのか君は。
「礼奈は大輔さえいたら大丈夫」
「え? 俺?」
「ちょっと夏生!」
「ぃてっ」
悠木君が意味深なことを言うと、眼鏡が不思議そうな顔をした。桐生さんの頬に朱が差して照れ隠しのごとく悠木君のスネを蹴り飛ばしていた。
…清純派美女が、正統派イケメンのスネを蹴った……作り上げられた桐生礼奈という仮面にヒビが入ったように見えたが、初めて年相応の彼女の素が見れた気がする。
「明日は宿泊するホテルのロビーかどこかで待ち合わせしようぜ。あと回りたい場所があるなら教えて」
「う、うん…」
なんか自由時間は悠木君と観光することになっちゃった。いいのかな…と桐生さんを盗み見すると、彼女は赤くなった顔を両手で隠している。
……桐生さんは、眼鏡と悠木君を逆ハーレムさせて楽しんでいるはずなのに……これでいいのだろうか。私が悠木君と観光するとなると、桐生さんは残された眼鏡と2人きりになるんだけど……あとになって睨んできたりしないよね…?
「あべのハルカスと鶴橋商店街に行ってみたい」
鶴橋に関してはお姉ちゃんが美味しい韓国料理の惣菜屋さんがあったと熱弁していたから私も食べたいだけなんだけどね。まさに色気より食い気である。
悠木君に大阪で行きたい観光地を告げていると、外野の眼鏡が「はぁ!? あべのハルカス!?」と不満たらたらな反応を示してきた。
なんだよ、展望台に登りたいと思っちゃいけないのか。じろりと眼鏡を睨むと、なぜか眼鏡は青ざめていた。
「展望台なんて高いだけだよ!? 上空から地上を見下ろして何が楽しいというの!? 高いところが好きなのは煙とバカだけなんだよ!?」
「眼鏡に馬鹿だと言われる筋合いはないよ。実力テストで私よりも点数を取れてから馬鹿にするんだね」
「いやそういう意味じゃなくてさ!」
じゃあどういう意味なんだよ。あんたの発言は喧嘩売るような発言にしか聞こえないよ。
「ていうかさ…」
スマホであべのハルカスの情報を調べてた悠木君が顔を上げて眼鏡を胡乱に睨むと、ため息交じりに言った。
「お前は誘ってないから来なくていいよ」
「そんなこと言っちゃう!? みんなで行こうよ! みんなで観光したほうが楽しいでしょう!?」
どうやらロンリーオンリーな修学旅行は、悠木君の心遣いで回避されることになりそうである。
1
あなたにおすすめの小説
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
元男装傭兵、完璧な淑女を演じます。――嫁ぎ先はかつての団長でした!?
中野森
恋愛
貧乏男爵家の長女クラリスは、弟の学費を稼ぐために男装して傭兵団へ入団した。
副団長にまで上り詰め、団長をはじめとした仲間から信頼を得るが、決して正体は明かさなかった。
やがて戦争が終わり、傭兵団は解散となる。
出稼ぎするために流した嘘の悪評により、修道院入りを覚悟していたクラリスだったが、帰郷した彼女を待っていたのは父からの「嫁ぎ先が決まった」という一言だった。
慌ただしく始まる淑女教育、そして一度も未来の夫と顔合わせすることなく迎えた結婚式当日。
誓いの言葉を促され隣からきこてくる声に、クラリスは凍りつく。
……嘘でしょ、団長!?
かつての想い人でもある傭兵仲間が今は夫となり、妻の正体には気づいていない――気づかれてはいけないのだ、絶対に!
本作品はゆるふわ設定、ご都合主義、細かいことは気にしたら負け!
※この小説は、ほかの小説投稿サイトにも投稿しています。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜
葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」
そう言ってグッと肩を抱いてくる
「人肌が心地良くてよく眠れた」
いやいや、私は抱き枕ですか!?
近い、とにかく近いんですって!
グイグイ迫ってくる副社長と
仕事一筋の秘書の
恋の攻防戦、スタート!
✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼
里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書
神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長
社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい
ドレスにワインをかけられる。
それに気づいた副社長の翔は
芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。
海外から帰国したばかりの翔は
何をするにもとにかく近い!
仕事一筋の芹奈は
そんな翔に戸惑うばかりで……
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。
でも今、確かに思ってる。
―――この愛は、重い。
------------------------------------------
羽柴健人(30)
羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問
座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』
好き:柊みゆ
嫌い:褒められること
×
柊 みゆ(28)
弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部
座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』
好き:走ること
苦手:羽柴健人
------------------------------------------
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる