56 / 79
勘違いを続ける彼女と彼女が気になる彼。
中高生はひとり1200円です。
しおりを挟む
修学旅行2日目は朝から自由時間だ。
予想していたとおり、友人らは気になるメンズとペアになるのだという。そのことを謝罪されたので「悠木君が一緒に回ってくれるから」と告げると、なぜか朝食後に引き止められて顔中に色々塗りたくられた。
髪の毛までつやつやにアイロンしてくれちゃって…私はいいと言ったのに彼女たちは気合十分に私の化粧に力を入れてきた。
そんなことをしていると丁度いい時間になった。待ち合わせ時間だからと友人たちの手から逃れてロビーへ降りる。
悠木君との待ち合わせの時間まで後5分というところだったけど、もうすでに彼は待っていた。
──たくさんの女子に囲まれながら。
「悠木ぃ、あたしたちと一緒に回ろうよぉ」
「無理。人待ってるから」
「誰待ってんの? いいじゃんどうせ酒谷とかでしょ?」
朝っぱらから期待を裏切らないモテっぷりを見せてくれた悠木君は女子に囲まれて少女漫画にいそうなモテ男になっていた。あんな人混み作れるとか悠木君は違う次元の人間じゃなかろうか。
しかし、日和見になってはいけない。もしかしたらあの中に昨晩悠木君を襲った女が紛れ込んでいるかもしれないな。私も普段ならスルーしてたはずだが、昨日の今日なので彼を保護したほうがいい気がする。
口挟んだら女子からなにか言われるだろうなぁと苦い気持ちになりながら、彼を救出しようと一歩足を踏み出す。
しかしそれよりも先にその人混みに割って入っていく女子の姿があった。
「悪いんだけど、夏生は連れて行くわね?」
それは桐生礼奈である。
化粧をしていない風を装った完璧なナチュラルメイク。造形の整った彼女の顔面には派手な装飾は必要ないのだろう。その場にいる女子の中で一番輝いていた。
サラリと手で髪を流しながら微笑む桐生さんは周りの女子とは面構えが違う。女子たちを圧倒すると悠木君の腕に自分の手を回して引っ張り出す。
……お見事だ。鮮やかなお手並みである。
彼女に悠木君を連れて行かれて女子たちは「ぐぬぬ」と言いそうな顔で悔しがっている。だけど決して止めたりしない。
相手が桐生さんだから何も言えないんだな。
昨日悠木君が桐生さんとの関係を否定したことを思い出した。私はてっきり特別な関係だと思ってきたけど……2人は昔からああしてお互いを庇い合ってきたのかもしれない。それを考えると、彼らの間には男女の情のようなものはなくても、誰にも解けない絆のようなものが存在する気がした。
2人が並ぶとやっぱり空気感が違う。それを見ているとなんか面白くない気分になる。じりじりと胸の奥が焦げ付くような感じがした。
桐生さんは悠木君の腕を掴んだままスタスタと歩いてきた。寄り道せずまっすぐ私の元へ。
「おまたせ。夏生連れてきたわよ」
彼からするりと腕を離した彼女からニッコリと微笑まれて私はなんとも言えない気持ちになる。
うぅん、なんだか複雑な気分。
「わり、待たせた?」
「そんなことないよ、待ち合わせ時間ぴったり」
悠木君は普段どおりだ。これがいつものことと言わんばかりに平然としている。……ここまでの美女に腕を抱かれても平気とは…。悠木君は本当に男なのだろうか。
「じゃあ早速行こうか」
背後から回ってきた腕に引き寄せられた私は、誰かの胸に背中を預ける形になった。その瞬間、悠木君と桐生さんの顔色が変わった。
「大輔!」
「はやくぅ。ぼやぼやしてると森宮さんは連れ去っちゃうからねぇ」
眼鏡に肩を抱かれた私はぐるりと方向転換させられてぐいぐい歩かされた。
悠木君と桐生さんの表情がすごいことなっていたけど、眼鏡あんた何したの。数秒前まで美男美女オーラを振りまいていたのに、それが一変してふたりともグワッと鬼の形相になっていたけど……
やめてよとばっちりで八つ当たりされんの勘弁…
私は眼鏡に振り回される形でホテルから連れ攫われると、大阪の街へと飛び出していったのである。
あの後ダッシュで追いかけてきた悠木君によって私は保護された。眼鏡は悠木君にげんこつされた後、桐生さんにちくちくと説教されていたが、あまり反省した様子は見えない。
……ところで、彼らはどこまで一緒に行くのだろうか。もしかして本当に眼鏡は私達の観光についてくるつもりなのだろうか。
「森宮、こっち」
はぐれないように、と言われて悠木君から手を繋がれた。大きな手にすっぽり包まれる形で握られ、一瞬頭の中が真っ白になる。
「悠木君、」
いや、小さな子どもじゃないから手を繋がなくても…と言おうとしたけど、悠木君はその手に少し力を込めていた。私は様子のおかしい悠木君の横顔を見上げて口を閉ざした。頬を赤らめている彼を見るとなんだか恥ずかしくなってしまって何も言えなくなったのだ。
電車に乗り込むと、いい具合に混雑していたので私達はドア付近に立っていた。手は繋いだまま。
「礼奈、見た? あの夏生が積極的行動してる。やべ、感動しちゃう…」
「冷やかさないの」
背後で眼鏡が感動に打ち震えている声が聞こえてきた。そんな眼鏡を桐生さんが軽く小突く。なんなのだ、この組み合わせは一体。
悠木君は私が行きたい観光地までの経路や大まかに調べてくれていた。ほぼ彼に任せっきりだ。電車に乗っている間、なにも話題が思い浮かばず、私は沈黙したまま悠木君の隣にいた。
妙に彼のことを意識してしまっていて、電車の中で流れる車掌さんのアナウンスと、後ろで茶化す眼鏡と桐生さんの会話が耳を素通りしていった。
■□■
あべのハルカスは地上から300mの高さの、日本で一番高い超高層複合ビルで、百貨店や展望台、美術館やホテルが軒を並べる。展望台部分は58、59、60階の三層構造になっていて、天気が良ければより遠くの眺望が楽しめるのだそうだ。
早速60階に足を踏み入れると、足元から天井までガラスが組み込まれた回廊が広がった。頑張ったら淡路島辺りまで見れるだろうか。ガラス張りの壁に近づいて遠くへと目を凝らしてみる。
「1200円払って高所から眺めたがる人はどうかしてる! 得られるものなにもないでしょう!?」
「だから下で待ってたら良かったのに」
私は無理強いしてないでしょ。着いてこなくてもいいよ、って言ったのに着いてきたのは眼鏡じゃないか。後ろから文句をつけてきた眼鏡がやかましいので睨むと、眼鏡は近くにいた悠木君に横から抱きついていた。
「だってそしたら俺一人になっちゃうじゃん!」
「大輔、うるさい。あと暑苦しい」
鬱陶しいという態度を隠さない悠木君に引き剥がされた眼鏡は何かに捕まっていたいのか、桐生さんの肩に手を載せていた。あ、桐生さんには流石に抱きつかないか。セクハラになっちゃうもんね。
私は眼鏡を放置して、透明の床板がはめ込まれた場所に足を踏み入れた。スケスケガラスの床から地上を見下ろす。おぉすごい、空を浮いているような感覚があるぞ。
「森宮さん、夏生、落ちるってばぁ! やめなよ、どうしてそんな命を無駄にすることするの!?」
「大輔、落ち着いて。あっちで座っていましょ」
高所恐怖症を極めた眼鏡を心配した桐生さんが眼鏡を窓際から引き離していた。なんか面倒見させたみたいで悪いな。でも着いてきたのは眼鏡だから私は悪くないよ。
大体ガラス床に立っただけで大げさなんだよ眼鏡は。高所恐怖症なのに入場料1200円払って損してるじゃないの。
私がガラスの向こうの光景をぼんやりと眺めていると、隣に悠木君が立った。
「淡路島見える?」
「…ぽいのは見えるけど…」
地上300mから眺める風景はいつもと違った。キラキラと目の前が輝いて見えた。
それは旅先だから、展望台だからっていう理由もあるんだけど、悠木君が側に居ることが理由のような気がして仕方がない。
予想していたとおり、友人らは気になるメンズとペアになるのだという。そのことを謝罪されたので「悠木君が一緒に回ってくれるから」と告げると、なぜか朝食後に引き止められて顔中に色々塗りたくられた。
髪の毛までつやつやにアイロンしてくれちゃって…私はいいと言ったのに彼女たちは気合十分に私の化粧に力を入れてきた。
そんなことをしていると丁度いい時間になった。待ち合わせ時間だからと友人たちの手から逃れてロビーへ降りる。
悠木君との待ち合わせの時間まで後5分というところだったけど、もうすでに彼は待っていた。
──たくさんの女子に囲まれながら。
「悠木ぃ、あたしたちと一緒に回ろうよぉ」
「無理。人待ってるから」
「誰待ってんの? いいじゃんどうせ酒谷とかでしょ?」
朝っぱらから期待を裏切らないモテっぷりを見せてくれた悠木君は女子に囲まれて少女漫画にいそうなモテ男になっていた。あんな人混み作れるとか悠木君は違う次元の人間じゃなかろうか。
しかし、日和見になってはいけない。もしかしたらあの中に昨晩悠木君を襲った女が紛れ込んでいるかもしれないな。私も普段ならスルーしてたはずだが、昨日の今日なので彼を保護したほうがいい気がする。
口挟んだら女子からなにか言われるだろうなぁと苦い気持ちになりながら、彼を救出しようと一歩足を踏み出す。
しかしそれよりも先にその人混みに割って入っていく女子の姿があった。
「悪いんだけど、夏生は連れて行くわね?」
それは桐生礼奈である。
化粧をしていない風を装った完璧なナチュラルメイク。造形の整った彼女の顔面には派手な装飾は必要ないのだろう。その場にいる女子の中で一番輝いていた。
サラリと手で髪を流しながら微笑む桐生さんは周りの女子とは面構えが違う。女子たちを圧倒すると悠木君の腕に自分の手を回して引っ張り出す。
……お見事だ。鮮やかなお手並みである。
彼女に悠木君を連れて行かれて女子たちは「ぐぬぬ」と言いそうな顔で悔しがっている。だけど決して止めたりしない。
相手が桐生さんだから何も言えないんだな。
昨日悠木君が桐生さんとの関係を否定したことを思い出した。私はてっきり特別な関係だと思ってきたけど……2人は昔からああしてお互いを庇い合ってきたのかもしれない。それを考えると、彼らの間には男女の情のようなものはなくても、誰にも解けない絆のようなものが存在する気がした。
2人が並ぶとやっぱり空気感が違う。それを見ているとなんか面白くない気分になる。じりじりと胸の奥が焦げ付くような感じがした。
桐生さんは悠木君の腕を掴んだままスタスタと歩いてきた。寄り道せずまっすぐ私の元へ。
「おまたせ。夏生連れてきたわよ」
彼からするりと腕を離した彼女からニッコリと微笑まれて私はなんとも言えない気持ちになる。
うぅん、なんだか複雑な気分。
「わり、待たせた?」
「そんなことないよ、待ち合わせ時間ぴったり」
悠木君は普段どおりだ。これがいつものことと言わんばかりに平然としている。……ここまでの美女に腕を抱かれても平気とは…。悠木君は本当に男なのだろうか。
「じゃあ早速行こうか」
背後から回ってきた腕に引き寄せられた私は、誰かの胸に背中を預ける形になった。その瞬間、悠木君と桐生さんの顔色が変わった。
「大輔!」
「はやくぅ。ぼやぼやしてると森宮さんは連れ去っちゃうからねぇ」
眼鏡に肩を抱かれた私はぐるりと方向転換させられてぐいぐい歩かされた。
悠木君と桐生さんの表情がすごいことなっていたけど、眼鏡あんた何したの。数秒前まで美男美女オーラを振りまいていたのに、それが一変してふたりともグワッと鬼の形相になっていたけど……
やめてよとばっちりで八つ当たりされんの勘弁…
私は眼鏡に振り回される形でホテルから連れ攫われると、大阪の街へと飛び出していったのである。
あの後ダッシュで追いかけてきた悠木君によって私は保護された。眼鏡は悠木君にげんこつされた後、桐生さんにちくちくと説教されていたが、あまり反省した様子は見えない。
……ところで、彼らはどこまで一緒に行くのだろうか。もしかして本当に眼鏡は私達の観光についてくるつもりなのだろうか。
「森宮、こっち」
はぐれないように、と言われて悠木君から手を繋がれた。大きな手にすっぽり包まれる形で握られ、一瞬頭の中が真っ白になる。
「悠木君、」
いや、小さな子どもじゃないから手を繋がなくても…と言おうとしたけど、悠木君はその手に少し力を込めていた。私は様子のおかしい悠木君の横顔を見上げて口を閉ざした。頬を赤らめている彼を見るとなんだか恥ずかしくなってしまって何も言えなくなったのだ。
電車に乗り込むと、いい具合に混雑していたので私達はドア付近に立っていた。手は繋いだまま。
「礼奈、見た? あの夏生が積極的行動してる。やべ、感動しちゃう…」
「冷やかさないの」
背後で眼鏡が感動に打ち震えている声が聞こえてきた。そんな眼鏡を桐生さんが軽く小突く。なんなのだ、この組み合わせは一体。
悠木君は私が行きたい観光地までの経路や大まかに調べてくれていた。ほぼ彼に任せっきりだ。電車に乗っている間、なにも話題が思い浮かばず、私は沈黙したまま悠木君の隣にいた。
妙に彼のことを意識してしまっていて、電車の中で流れる車掌さんのアナウンスと、後ろで茶化す眼鏡と桐生さんの会話が耳を素通りしていった。
■□■
あべのハルカスは地上から300mの高さの、日本で一番高い超高層複合ビルで、百貨店や展望台、美術館やホテルが軒を並べる。展望台部分は58、59、60階の三層構造になっていて、天気が良ければより遠くの眺望が楽しめるのだそうだ。
早速60階に足を踏み入れると、足元から天井までガラスが組み込まれた回廊が広がった。頑張ったら淡路島辺りまで見れるだろうか。ガラス張りの壁に近づいて遠くへと目を凝らしてみる。
「1200円払って高所から眺めたがる人はどうかしてる! 得られるものなにもないでしょう!?」
「だから下で待ってたら良かったのに」
私は無理強いしてないでしょ。着いてこなくてもいいよ、って言ったのに着いてきたのは眼鏡じゃないか。後ろから文句をつけてきた眼鏡がやかましいので睨むと、眼鏡は近くにいた悠木君に横から抱きついていた。
「だってそしたら俺一人になっちゃうじゃん!」
「大輔、うるさい。あと暑苦しい」
鬱陶しいという態度を隠さない悠木君に引き剥がされた眼鏡は何かに捕まっていたいのか、桐生さんの肩に手を載せていた。あ、桐生さんには流石に抱きつかないか。セクハラになっちゃうもんね。
私は眼鏡を放置して、透明の床板がはめ込まれた場所に足を踏み入れた。スケスケガラスの床から地上を見下ろす。おぉすごい、空を浮いているような感覚があるぞ。
「森宮さん、夏生、落ちるってばぁ! やめなよ、どうしてそんな命を無駄にすることするの!?」
「大輔、落ち着いて。あっちで座っていましょ」
高所恐怖症を極めた眼鏡を心配した桐生さんが眼鏡を窓際から引き離していた。なんか面倒見させたみたいで悪いな。でも着いてきたのは眼鏡だから私は悪くないよ。
大体ガラス床に立っただけで大げさなんだよ眼鏡は。高所恐怖症なのに入場料1200円払って損してるじゃないの。
私がガラスの向こうの光景をぼんやりと眺めていると、隣に悠木君が立った。
「淡路島見える?」
「…ぽいのは見えるけど…」
地上300mから眺める風景はいつもと違った。キラキラと目の前が輝いて見えた。
それは旅先だから、展望台だからっていう理由もあるんだけど、悠木君が側に居ることが理由のような気がして仕方がない。
1
あなたにおすすめの小説
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
元男装傭兵、完璧な淑女を演じます。――嫁ぎ先はかつての団長でした!?
中野森
恋愛
貧乏男爵家の長女クラリスは、弟の学費を稼ぐために男装して傭兵団へ入団した。
副団長にまで上り詰め、団長をはじめとした仲間から信頼を得るが、決して正体は明かさなかった。
やがて戦争が終わり、傭兵団は解散となる。
出稼ぎするために流した嘘の悪評により、修道院入りを覚悟していたクラリスだったが、帰郷した彼女を待っていたのは父からの「嫁ぎ先が決まった」という一言だった。
慌ただしく始まる淑女教育、そして一度も未来の夫と顔合わせすることなく迎えた結婚式当日。
誓いの言葉を促され隣からきこてくる声に、クラリスは凍りつく。
……嘘でしょ、団長!?
かつての想い人でもある傭兵仲間が今は夫となり、妻の正体には気づいていない――気づかれてはいけないのだ、絶対に!
本作品はゆるふわ設定、ご都合主義、細かいことは気にしたら負け!
※この小説は、ほかの小説投稿サイトにも投稿しています。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜
葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」
そう言ってグッと肩を抱いてくる
「人肌が心地良くてよく眠れた」
いやいや、私は抱き枕ですか!?
近い、とにかく近いんですって!
グイグイ迫ってくる副社長と
仕事一筋の秘書の
恋の攻防戦、スタート!
✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼
里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書
神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長
社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい
ドレスにワインをかけられる。
それに気づいた副社長の翔は
芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。
海外から帰国したばかりの翔は
何をするにもとにかく近い!
仕事一筋の芹奈は
そんな翔に戸惑うばかりで……
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。
でも今、確かに思ってる。
―――この愛は、重い。
------------------------------------------
羽柴健人(30)
羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問
座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』
好き:柊みゆ
嫌い:褒められること
×
柊 みゆ(28)
弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部
座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』
好き:走ること
苦手:羽柴健人
------------------------------------------
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる