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花人の謎
不幸ヤンキー、”狼”に奪われる。【4】
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玉緒に脅されたかと思えば、激しいがどこか優しい竜巻によって幸は目を閉じ空を見上げた。空に変わりは無い。…ただ、場所が変わったような気がするのは幸だけなのだろうか。しかも、地面に伏せていた哉太やフライ、骸骨の兵士に囚われていたはずのスピードも見当たらなかった。
―だから余計に心配になってしまう。3人とも、特に哉太はどこへ行ってしまったのだろう。
「幸君…、幸君!」
「あ…、心。俺達は、どうなっていて…。それに、3人は? …哉太さんは?」
すると心は申し訳なさそうな顔を見せたかと思えば、自分自身のことを話したのだ。それは自分の隠された、テレパシー以外の能力のことを。
「哉太君とフライ君の幸君を想う心を私の能力で、あの人から離れられたの」
「それって…どういう?」
すると心は自分が持っている本来の能力を説明していくのだ。
「私の能力は主にテレパシーだけれど、それだけじゃない。その人達の想いを繋げ、無機物だろうが有機物だろうが、人だろうが…その力を増強させる力。…それが本来の私の能力なの」
「…じゃあさっき言った哉太さんやフライの能力で、って言うのは…」
すると心は自身のシルバーアクセサリーを掲げる。控えめなハートにダイアモンドが埋まれている可憐な代物だ。そして心は言い放つ。
「幸君が持っているシルバーアクセサリーと、2人の想いを繋げてここまで来たの」
「そう…なのか」
にわかに信じがたいが、そうらしいことに幸は驚愕したのも束の間、嬉しい言葉も受け取ることが出来たのだ。それは自身が欲していた言葉でもあったのだから。
「…幸君が大切に想われている証拠、だね」
その事実に幸の胸が熱くなる。逃げ出してしまったのには悔いが残るが、それだけ2人に想われていると思うと心がとてつもないほど温かくなるのだ。
…俺のことをこんなにも想ってくれる人が、ちゃんと居る。情けないけれど…。
―幸せだ。
「……そっか」
そんな幸に心は幸の心情を読まずとも分かっているような様子で言い放つ。それは2人にとってかなり重要なことであり、行動を左右するものだから。
「幸君。狙われているのは私と幸君の…大切な人達から想われているアクセサリー。…でも、それを引き渡して哉太くん達を助けられると思う?」
その問い掛けに幸は迷いを示した。狙われているのは自分達が持つアクセサリーだ。引き渡せば哉太達を助けられるかもしれない。…でも、それは違うと思う自分が居た。だから彼は少し考察をする。
「たとえシルバーを渡したとしても、あの金髪がそれで哉太さん達を解放させるかは分からない。それに…」
―こんなにも想われている大切なモノを、俺は奪われたくはない。
率直で正直な意見を述べる幸に心は確信を抱くように微笑み、そして自身も賛成をしこのような提案を持ち掛けたのだ。
「同感だよ、幸君。…じゃあ、今度は私達がみんなを救おうよ」
「でも…、どうやって?」
すると心は幸の持っているシルバーのうち羽が付いているピアスを差した。それはフライが幸にくれたものである。フライは無機物…主にカーディガンを使用して翼として扱い、飛行したり風を操ったりもしていた。最近では鍛錬をしているからなのか、カーディガンが無くとも背中に翼を生やしている姿を目撃したことがある。…幸も1度だけ使用したことがあり、その時は癒しを施した風を操った。
…俺、使えるのかな。前はフライを助けたくてとっさに使ってはみたけれど…。
「使えるよ。…幸君がフライ君やスピード君、それに哉太君を助けたいと真剣に願うのなら、きっと使える」
「…俺の”心”を読むなよ、恥ずかしいし…」
「”こころ”だけに?」
「…上手いこと言うな、心ってば」
赤面は免れぬが、少し笑って幸はピアスに願いを込めた。
…お願いだ、フライ。いや、ピアスよ。俺はみんなを助けたいから…。
「…翼よ、我の手足となり空を駆け、愛しき者を救え」
―――ドクンッ!
すると背中が急に熱を帯び幸は困惑をした。失敗でもしてしまったのだろうか。心配になっている幸は、手を水平に保ち目を閉じている彼女へ呼びかける。恐らくは幸とシルバーとの間でなにかをしているのだというのは何となくではあるが分かった気がした。しかし背中が急に熱さを感じたかと思えば、重みを増していく感覚を得たのだ。どうなっているのかが知りたいが為に、幸は心へ呼びかけたのである。
「こころ、背中を見てくれないか? なんか重くて、熱くて…」
「ちょっと待って。一応、ピアスと想いの疎通をさせて上手くいった」
―はず…。
すると心は幸の姿を見た途端、言葉を失ってしまったのだ。呆然とする心に幸は戸惑い声を掛け続けると、彼女は驚きのあまり小さな声で発したのである。
「……綺麗な、翼」
「えっ?」
「幸君、綺麗だよ。…哉太君が居たらこう言うかもね」
―”天使”みたいだって。
「…え?」
大きな翼を持った赤い髪の天使は、少女の口説き文句に疑問を抱いたのだ。
―だから余計に心配になってしまう。3人とも、特に哉太はどこへ行ってしまったのだろう。
「幸君…、幸君!」
「あ…、心。俺達は、どうなっていて…。それに、3人は? …哉太さんは?」
すると心は申し訳なさそうな顔を見せたかと思えば、自分自身のことを話したのだ。それは自分の隠された、テレパシー以外の能力のことを。
「哉太君とフライ君の幸君を想う心を私の能力で、あの人から離れられたの」
「それって…どういう?」
すると心は自分が持っている本来の能力を説明していくのだ。
「私の能力は主にテレパシーだけれど、それだけじゃない。その人達の想いを繋げ、無機物だろうが有機物だろうが、人だろうが…その力を増強させる力。…それが本来の私の能力なの」
「…じゃあさっき言った哉太さんやフライの能力で、って言うのは…」
すると心は自身のシルバーアクセサリーを掲げる。控えめなハートにダイアモンドが埋まれている可憐な代物だ。そして心は言い放つ。
「幸君が持っているシルバーアクセサリーと、2人の想いを繋げてここまで来たの」
「そう…なのか」
にわかに信じがたいが、そうらしいことに幸は驚愕したのも束の間、嬉しい言葉も受け取ることが出来たのだ。それは自身が欲していた言葉でもあったのだから。
「…幸君が大切に想われている証拠、だね」
その事実に幸の胸が熱くなる。逃げ出してしまったのには悔いが残るが、それだけ2人に想われていると思うと心がとてつもないほど温かくなるのだ。
…俺のことをこんなにも想ってくれる人が、ちゃんと居る。情けないけれど…。
―幸せだ。
「……そっか」
そんな幸に心は幸の心情を読まずとも分かっているような様子で言い放つ。それは2人にとってかなり重要なことであり、行動を左右するものだから。
「幸君。狙われているのは私と幸君の…大切な人達から想われているアクセサリー。…でも、それを引き渡して哉太くん達を助けられると思う?」
その問い掛けに幸は迷いを示した。狙われているのは自分達が持つアクセサリーだ。引き渡せば哉太達を助けられるかもしれない。…でも、それは違うと思う自分が居た。だから彼は少し考察をする。
「たとえシルバーを渡したとしても、あの金髪がそれで哉太さん達を解放させるかは分からない。それに…」
―こんなにも想われている大切なモノを、俺は奪われたくはない。
率直で正直な意見を述べる幸に心は確信を抱くように微笑み、そして自身も賛成をしこのような提案を持ち掛けたのだ。
「同感だよ、幸君。…じゃあ、今度は私達がみんなを救おうよ」
「でも…、どうやって?」
すると心は幸の持っているシルバーのうち羽が付いているピアスを差した。それはフライが幸にくれたものである。フライは無機物…主にカーディガンを使用して翼として扱い、飛行したり風を操ったりもしていた。最近では鍛錬をしているからなのか、カーディガンが無くとも背中に翼を生やしている姿を目撃したことがある。…幸も1度だけ使用したことがあり、その時は癒しを施した風を操った。
…俺、使えるのかな。前はフライを助けたくてとっさに使ってはみたけれど…。
「使えるよ。…幸君がフライ君やスピード君、それに哉太君を助けたいと真剣に願うのなら、きっと使える」
「…俺の”心”を読むなよ、恥ずかしいし…」
「”こころ”だけに?」
「…上手いこと言うな、心ってば」
赤面は免れぬが、少し笑って幸はピアスに願いを込めた。
…お願いだ、フライ。いや、ピアスよ。俺はみんなを助けたいから…。
「…翼よ、我の手足となり空を駆け、愛しき者を救え」
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すると背中が急に熱を帯び幸は困惑をした。失敗でもしてしまったのだろうか。心配になっている幸は、手を水平に保ち目を閉じている彼女へ呼びかける。恐らくは幸とシルバーとの間でなにかをしているのだというのは何となくではあるが分かった気がした。しかし背中が急に熱さを感じたかと思えば、重みを増していく感覚を得たのだ。どうなっているのかが知りたいが為に、幸は心へ呼びかけたのである。
「こころ、背中を見てくれないか? なんか重くて、熱くて…」
「ちょっと待って。一応、ピアスと想いの疎通をさせて上手くいった」
―はず…。
すると心は幸の姿を見た途端、言葉を失ってしまったのだ。呆然とする心に幸は戸惑い声を掛け続けると、彼女は驚きのあまり小さな声で発したのである。
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