14 / 70
14 狩猟パーティーでの噂
しおりを挟む
【ヘンリックside】
ヘンリックがその噂を聞いたのは、狩猟シーズンの真っ最中の事だった。
ヴィルタ公爵家のカントリーハウスで開かれた狩猟パーティーに呼ばれ、新しい婚約者のマリーナと共に参加をした時だった。
花を摘みに行ってくると言ってパーティー会場から出て行ったマリーナを待っている時にバルコニーの向こう側から貴族令息たちの話し声が聞こえてきたのだった。
窓際に立つヘンリックと、バルコニーで歓談している令息たちはお互いに見えない位置にいた。
ヘンリックは貴族たちの話に興味は無かったが、酒も入っていることもあってか令息たちの声は彼らが思っていたよりも大きく、開いた窓の隙間からよく聞こえてきた。
最初は皆でその日狩った獲物の話をしていたようだったのだが、何かのついでのように誰かが、ぽつりと言ったオルコットという名前が耳に入ってきた。
「そういえば、先日王都にオルコット夫妻が現れたらしい」
「シーズンでもないのに王都にいるのは珍しいな」
「それが新妻を自慢したかったらしく、細君を連れて小規模な夜会に参加していたらしいぞ」
「あそこの細君といえば、確か男爵令嬢だったあの…」
「いやいや、そればその前の妻だ。今の妻は確か元フォレスターの…」
「元フォレスター嬢はまだ十代だろう?オルコット伯とは30近く離れていないか?」
「だから自慢したいのだろう。令嬢の容姿はアレでも若さと血統は良いからな」
「しかし、フォレスターが令嬢を種無し伯爵に嫁がせる事になるなんて一年前じゃ考えられない話だな」
「あの家もついてなかった。忠臣として尽くしていたハズの王家に裏切られるなんて…」
「おいっ、それ以上はよせ。今日は殿下も来ているんだぞっ」
「……無礼講でも王家の話はまずいだろう」
「俺たちだっていつ冤罪をふっかけられるかわからないからな」
「だからよせって」
そこまで聞いて、ヘンリックはそっと窓際から離れた。
あの事件以来、貴族からの王家への信頼が揺らいでいるのはヘンリックも気付いている。
婚約者であったローゼリアとマリーナをすげ替える事は望んだが、ヴィルタ家と手を組んでフォレスター家を没落させたのは失敗だった。
当初のヘンリックは、ローゼリアと婚約破棄をした後に政治的に敵対するであろうフォレスター家の力を多少削ぎ落すつもりだった。しかしヴィルタ家は同じ公爵家で反目していたフォレスターをとことん堕としたかったらしい。
狩猟パーティーに行く直前にフォレスター家から爵位返上の希望が出され、それが受理された事を知った。理由には財政難とあったので、子爵への降爵後に与えられた領地の事を調べてみたら領地の小ささに驚いた。
フォレスターをどうするのかはヴィルタ家に任せていた。その結果、彼らは王家という権力を振りかざしてフォレスターを完全に潰したのだった。
ヴィルタ家をフォレスター同様に王家に忠実な家門と思っていたのが間違いだった。これがフォレスターであったなら、たとえ政敵であっても王家の評判を落とさない程度の処罰にしただろう。
ヴィルタと手を組んだのだって、ヘンリックが愛した女性がたまたまフォレスターと敵対するヴィルタ家の派閥の貴族だったからだった。
ヘンリックにとってはフォレスターを潰す為にマリーナを愛してヴィルタと手を組んだのではなかった。
婚約をしていた頃、ヘンリックはローゼリアを口うるさい面倒な相手だとは煙たがってはいた。しかしそれは恋愛対象として見れなかっただけで、決して憎んでいたわけではなかった。ヘンリックにとってのローゼリアは小さな頃から知っている顔馴染みのようなもので、生家を消そうなんて思ってはいなかった。
ローゼリアはいつも丁寧な言葉遣いで、静かにゆっくりとヘンリックに話し掛けてきた。話す内容も王太子妃教育で学んでいる事柄や、王都と地方との違いなどといった堅い話題が多く、観劇やドレス等の女性らしい華やかな話題はついぞしてこなかった。
静かで暗い雰囲気の彼女を思い出すと、胸が少し痛む程度にヘンリックは自分のした事を反省していた。しかしもう遅い、彼女は30歳も年上の男と結婚をしてしまったのだから、自分ではもう何もしてあげられない。
「殿下、パーティーを楽しんでいらっしゃいますかな?」
パーティーの主催者であるヴィルタ公爵がマリーナと共にやってきた。先日マリーナはヘンリックの婚約と同時にヴィルタ家の養子となったので、公爵とは書類上の親子となっている。
「お父様、本日ヘンリック様は鹿を狩ったのですよ!」
「おお、それはすごいですな」
そう言いながらヴィルタ公爵は鷹揚に笑う。
「公爵、最近登用される高位文官は派閥に偏りがあるように思うのだが。以前は派閥に偏りが無いようにバランスを取っていたから改善したいのだが」
「殿下、このような楽しい時につまらない仕事の話なぞ禁句ですぞ。マリーナ、殿下に飲み物を」
「はぁーい」
マリーナはそう返事をすると、飲み物を持っている給仕を呼び付けて、グラスをひとつもらうと、グラスをヘンリックに渡し、空いた方の腕に甘えるように自らの体を擦り寄せる。
「マリーナ、距離が近過ぎるだろう」
ヘンリックは慌てて離れようとするが、マリーナはさらにヘンリックに体を密着させようとする。
「お父さまぁ、ヘンリックさまったら婚約者の私に冷たいんですの」
ランゲル王国の女性のドレスは女性の体をあまり出さないデザインで、色の違うコットやシュールコーのようなものを重ねて着る事で個性を出すようになっている。伝統的なものは首周りまで隠すタイプの下衣を一番下に着るのだが、最近の若い令嬢たちの流行りは下衣を襟ぐりが開いた形のものを着ていた。
もちろんマリーナもいつも襟ぐりが開いた下衣を着ており、開放的な雰囲気を出していた。反対にローゼリアはいつも首まで隠れるコットを身に着けていたので、良く言えば清楚だが年寄り臭いと陰口を言われていたのをヘンリックは知っていた。
「ささっ、ヘンリック殿下。あちらで我が派閥の者たちが殿下をお待ちしておりますぞ」
そう言いながらヴィルタは少し強引にヘンリックを自分の派閥の者たちのいる輪の中へ引き入れようと促す。ヘンリックはマリーナに手を引かれながら、元フォレスター公爵は他の派閥の者たちの話しもよく聞き、偏った考えにならないようにとよく言っていた事を思い出しながら、ヴィルタ公爵の派閥の輪の中へ入っていった。
ヘンリックがその噂を聞いたのは、狩猟シーズンの真っ最中の事だった。
ヴィルタ公爵家のカントリーハウスで開かれた狩猟パーティーに呼ばれ、新しい婚約者のマリーナと共に参加をした時だった。
花を摘みに行ってくると言ってパーティー会場から出て行ったマリーナを待っている時にバルコニーの向こう側から貴族令息たちの話し声が聞こえてきたのだった。
窓際に立つヘンリックと、バルコニーで歓談している令息たちはお互いに見えない位置にいた。
ヘンリックは貴族たちの話に興味は無かったが、酒も入っていることもあってか令息たちの声は彼らが思っていたよりも大きく、開いた窓の隙間からよく聞こえてきた。
最初は皆でその日狩った獲物の話をしていたようだったのだが、何かのついでのように誰かが、ぽつりと言ったオルコットという名前が耳に入ってきた。
「そういえば、先日王都にオルコット夫妻が現れたらしい」
「シーズンでもないのに王都にいるのは珍しいな」
「それが新妻を自慢したかったらしく、細君を連れて小規模な夜会に参加していたらしいぞ」
「あそこの細君といえば、確か男爵令嬢だったあの…」
「いやいや、そればその前の妻だ。今の妻は確か元フォレスターの…」
「元フォレスター嬢はまだ十代だろう?オルコット伯とは30近く離れていないか?」
「だから自慢したいのだろう。令嬢の容姿はアレでも若さと血統は良いからな」
「しかし、フォレスターが令嬢を種無し伯爵に嫁がせる事になるなんて一年前じゃ考えられない話だな」
「あの家もついてなかった。忠臣として尽くしていたハズの王家に裏切られるなんて…」
「おいっ、それ以上はよせ。今日は殿下も来ているんだぞっ」
「……無礼講でも王家の話はまずいだろう」
「俺たちだっていつ冤罪をふっかけられるかわからないからな」
「だからよせって」
そこまで聞いて、ヘンリックはそっと窓際から離れた。
あの事件以来、貴族からの王家への信頼が揺らいでいるのはヘンリックも気付いている。
婚約者であったローゼリアとマリーナをすげ替える事は望んだが、ヴィルタ家と手を組んでフォレスター家を没落させたのは失敗だった。
当初のヘンリックは、ローゼリアと婚約破棄をした後に政治的に敵対するであろうフォレスター家の力を多少削ぎ落すつもりだった。しかしヴィルタ家は同じ公爵家で反目していたフォレスターをとことん堕としたかったらしい。
狩猟パーティーに行く直前にフォレスター家から爵位返上の希望が出され、それが受理された事を知った。理由には財政難とあったので、子爵への降爵後に与えられた領地の事を調べてみたら領地の小ささに驚いた。
フォレスターをどうするのかはヴィルタ家に任せていた。その結果、彼らは王家という権力を振りかざしてフォレスターを完全に潰したのだった。
ヴィルタ家をフォレスター同様に王家に忠実な家門と思っていたのが間違いだった。これがフォレスターであったなら、たとえ政敵であっても王家の評判を落とさない程度の処罰にしただろう。
ヴィルタと手を組んだのだって、ヘンリックが愛した女性がたまたまフォレスターと敵対するヴィルタ家の派閥の貴族だったからだった。
ヘンリックにとってはフォレスターを潰す為にマリーナを愛してヴィルタと手を組んだのではなかった。
婚約をしていた頃、ヘンリックはローゼリアを口うるさい面倒な相手だとは煙たがってはいた。しかしそれは恋愛対象として見れなかっただけで、決して憎んでいたわけではなかった。ヘンリックにとってのローゼリアは小さな頃から知っている顔馴染みのようなもので、生家を消そうなんて思ってはいなかった。
ローゼリアはいつも丁寧な言葉遣いで、静かにゆっくりとヘンリックに話し掛けてきた。話す内容も王太子妃教育で学んでいる事柄や、王都と地方との違いなどといった堅い話題が多く、観劇やドレス等の女性らしい華やかな話題はついぞしてこなかった。
静かで暗い雰囲気の彼女を思い出すと、胸が少し痛む程度にヘンリックは自分のした事を反省していた。しかしもう遅い、彼女は30歳も年上の男と結婚をしてしまったのだから、自分ではもう何もしてあげられない。
「殿下、パーティーを楽しんでいらっしゃいますかな?」
パーティーの主催者であるヴィルタ公爵がマリーナと共にやってきた。先日マリーナはヘンリックの婚約と同時にヴィルタ家の養子となったので、公爵とは書類上の親子となっている。
「お父様、本日ヘンリック様は鹿を狩ったのですよ!」
「おお、それはすごいですな」
そう言いながらヴィルタ公爵は鷹揚に笑う。
「公爵、最近登用される高位文官は派閥に偏りがあるように思うのだが。以前は派閥に偏りが無いようにバランスを取っていたから改善したいのだが」
「殿下、このような楽しい時につまらない仕事の話なぞ禁句ですぞ。マリーナ、殿下に飲み物を」
「はぁーい」
マリーナはそう返事をすると、飲み物を持っている給仕を呼び付けて、グラスをひとつもらうと、グラスをヘンリックに渡し、空いた方の腕に甘えるように自らの体を擦り寄せる。
「マリーナ、距離が近過ぎるだろう」
ヘンリックは慌てて離れようとするが、マリーナはさらにヘンリックに体を密着させようとする。
「お父さまぁ、ヘンリックさまったら婚約者の私に冷たいんですの」
ランゲル王国の女性のドレスは女性の体をあまり出さないデザインで、色の違うコットやシュールコーのようなものを重ねて着る事で個性を出すようになっている。伝統的なものは首周りまで隠すタイプの下衣を一番下に着るのだが、最近の若い令嬢たちの流行りは下衣を襟ぐりが開いた形のものを着ていた。
もちろんマリーナもいつも襟ぐりが開いた下衣を着ており、開放的な雰囲気を出していた。反対にローゼリアはいつも首まで隠れるコットを身に着けていたので、良く言えば清楚だが年寄り臭いと陰口を言われていたのをヘンリックは知っていた。
「ささっ、ヘンリック殿下。あちらで我が派閥の者たちが殿下をお待ちしておりますぞ」
そう言いながらヴィルタは少し強引にヘンリックを自分の派閥の者たちのいる輪の中へ引き入れようと促す。ヘンリックはマリーナに手を引かれながら、元フォレスター公爵は他の派閥の者たちの話しもよく聞き、偏った考えにならないようにとよく言っていた事を思い出しながら、ヴィルタ公爵の派閥の輪の中へ入っていった。
256
あなたにおすすめの小説
『恋心を凍らせる薬を飲みました』 - 残りの学園生活、どうぞご自由にお遊びください、婚約者様
恋せよ恋
恋愛
愛されることを諦めた。だから、私は心を凍らせた。
不誠実な婚約者・ユリアンの冷遇に耐えかねたヤスミンは、
伝説の魔女の元を訪れ、恋心を消し去る「氷の薬」を飲む。
感情を捨て、完璧な「人形」となった彼女を前に、
ユリアンは初めて己の罪と執着に狂い始める。
「お願いだ、前のように僕を愛して泣いてくれ!」
足元に跪き、涙を流して乞う男に、ヤスミンは冷酷に微笑む。
「愛?……あいにく、そのような無駄な感情は捨てましたわ」
一度凍りついた心は、二度と溶けない。
後悔にのたうち回る男と、心を凍らせた冷徹な公爵夫人の、
終わりのない贖罪の記録。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
聖女の座を追われた私は田舎で畑を耕すつもりが、辺境伯様に「君は畑担当ね」と強引に任命されました
さら
恋愛
王都で“聖女”として人々を癒やし続けてきたリーネ。だが「加護が弱まった」と政争の口実にされ、無慈悲に追放されてしまう。行き場を失った彼女が選んだのは、幼い頃からの夢――のんびり畑を耕す暮らしだった。
ところが辺境の村にたどり着いた途端、無骨で豪胆な領主・辺境伯に「君は畑担当だ」と強引に任命されてしまう。荒れ果てた土地、困窮する領民たち、そして王都から伸びる陰謀の影。追放されたはずの聖女は、鍬を握り、祈りを土に注ぐことで再び人々に希望を芽吹かせていく。
「畑担当の聖女さま」と呼ばれながら笑顔を取り戻していくリーネ。そして彼女を真っ直ぐに支える辺境伯との距離も、少しずつ近づいて……?
畑から始まるスローライフと、不器用な辺境伯との恋。追放された聖女が見つけた本当の居場所は、王都の玉座ではなく、土と緑と温かな人々に囲まれた辺境の畑だった――。
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
学園では婚約者に冷遇されていますが、有能なので全く気になりません。〜学園でお山の大将されてても、王宮では私の方が有能ですから〜
織り子
恋愛
王都カラディナにある国立魔術学園では、満十六歳の生徒たちの社交界デビューを兼ねた盛大なパーティーが開かれていた。
侯爵令嬢タレイア・オルトランは、婚約者である第二王子アスラン・オグセリアの迎えを待つも、結局ひとりで会場へ向かうことになる。
学園では身分の差がないとはいえ、アスランが公然とタレイアを侮辱し続けてきたことで、彼女は生徒たちから冷笑と蔑視の的となっていた。しかしタレイアは、王城で政務を担ってきた聡明さと矜持を失わず、毅然と振る舞う。
婚約者を想うのをやめました
かぐや
恋愛
女性を侍らしてばかりの婚約者に私は宣言した。
「もうあなたを愛するのをやめますので、どうぞご自由に」
最初は婚約者も頷くが、彼女が自分の側にいることがなくなってから初めて色々なことに気づき始める。
*書籍化しました。応援してくださった読者様、ありがとうございます。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる