乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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●117 バトルスタンバイ

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大勢の貴族の内、公爵は3、侯爵が7、伯爵が15在る中、ライアットの廃爵により14になり王家預かりの伯爵領が出来た。
子爵、男爵家から賜る可能性も有るし個人で頂く貴族が出ない訳ではない。

ソニア様の様に王家に嫁ぐなど功績として実家の爵位が上ったり、エルグラム家のように大祖母様降嫁で預かったりと様々だ。

アーシャ姫降嫁のマルチネット家が有るのでライアットの所有地はあちらに移った可能性もあるが、そんな事を一令嬢が分かる訳も無い

跡継ぎ以外、簡単に平民にもなれば逆に余す所もある。

だが、一重に王家の威信に掛けても、姫や妃の実家が貧乏で生活出来ないなんて夢の無い事だけは避けたいのだろう

但し、平民になっても貴族と縁が有れば雇用も含め、出世も可能なのが良い所ではある。
本当の意味で苦労するのは国民であり、災害に対策出来なかった家を持つ貴族だけだ

学園に入ってつくづくと勉学の重要さを思い知る等と侯爵家の挨拶が終わるのを待つ

消してエルグラム侯爵の序列が低い訳では無い。単に重要ポストに就いている重臣が多く、義兄様は護るべき対象がこの場に居るからどうせ帰れ無いのがバレているのだ

何なら侯爵家筆頭ですら有る、姫が降嫁したのと事業で納める税金も領地と合わせ貴族の中でも筆頭なのだ(第二王子情報より)

6侯爵の挨拶が済み、私も義兄エスコートで前に出る。ルアージュも伯爵家筆頭な為、背後は義父たちが控えていた

さて、どう出るかしら?

ミクル姫はイルアがシルバー.アルニウム様のエスコートで婚約者な事に動揺されていたから隠しキャラ説もご存知らしい

良く考え無くても、同じ爵位と王城勤めの父を持っていて同じ世代の子が居たら接点はいくらでも有ったわね

イルアの父、ユーカリナー侯爵は宰相補佐官なのだ。特に政略で無くても話に出ていたのだろう

椅子にふんぞり返り私と義兄様を見定め様と目を細めるカナデ様を前にゆっくりカーテシーをする。
最近直した令嬢風よりも慣れ親しんだ大祖母様から受け継いだカーテシーを。

揺れる髪が前に行き過ぎない程度に頭を下げ、煌めくサファイアブルーのドレスは所々、金糸の刺繍がされガーデンの陽光に反射した
オレンジゴールドの髪に結わい付けられたリボンが風で靡く

伏し目がちな瞳から顔を上げるよう、声が掛かるまで長いこと。わざとかしら?

ネックレスや大粒のイヤリングはアメジストで武装された私を、鼻で笑うカナデ様はソニア様そっくりな表情だった

「貴女がソニアの義理の娘になるはずだった元平民の令嬢ね?今は伯爵家に追い出されたと聞いていてよ?何故、エルグラム侯爵と一緒に挨拶に来れたのかしら?恥知らずなところがミカエリスに捨てられた、のかしらね」

クスクスとあからさまに人を卑下され、通常の令嬢ならば泣き出してしまうだろうが、私にはプロレスのゴングが脳内に響く
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