乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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●119 だって今!【アリア】

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クリームの外壁色に所々、一輪挿しが飾られたトイレの横はお化粧直しが出来る部屋や体調悪くなった方用の部屋等、ここだけで自宅のリビングのサイズが有りそう

しかも、サロンには寛げる大きなソファーも有るからちょっと高齢の夫人はこちらで待機されているみたい

トイレの建物奥は中庭も設置されて噴水から大量の水は隣に水車も有り、圧巻の迫力に立ち止まり見上げてしまう

口を開けてアホ面をしていたら何時の間にか若いご令嬢が沢山、私の周りに居てびっくりしたわ

「あらあら、こんな所でどうされたのかしら?」

「迷子の子猫ちゃんなのでは?」

「珍しいわね、王宮にこんな薄汚い猫が居るなんて」

クスクス悪口を次々吐くピンクドリルの令嬢は見覚えが有った。マナー教室でもしつこく絡んで来たユメリ様だ

最近、マナー教室に姿無くて伯爵の家が没落したと聞いていたから、まさかこんな場所でお会いするなんて思いもしなかった!

青と黄色のドレスは最近マナー教室で見掛ける子爵家と男爵家の令嬢、ウララとは仲良くしていてウララと仲良い私の事を疎ましく思っているのかしら、と感じていたけれどユメリ様と繋がっていたのは知らなかったわ

「お久しぶりです、ユメリ様。まさか又お会い出来る日が来るとは思っても居ませんでしたわ」

敢えて堂々と笑顔で挨拶すれば憎々し気に表情を変えるユメリ様たち

「「私たちへの挨拶を忘れてましてよ!?」」

ピッタリの呼吸で責める黄色と青には顔をしかめた

何故なら我が家は子爵家筆頭。他の子爵家と同格では無いし、まして男爵家に下に見られては尊厳に関わる
大人なら合わせ対応するのでしょうが、ここに居るのはユメリ様以外デビュー前の令嬢だもの、同じ土俵で戦いましょう

「あら?ごめんなさいね?お名前存じ上げなくて。私はナタトリス子爵家のアリアと申しますの。貴女方のお名前を伺っても?」

風に靡くストレートの髪の横側を片手で押さえにっこり微笑む。要は誰あんた、と相手にして居ません状態だ

「ハッ何偉そうにしてんのよ!未だ婚約者も居ない下級貴族の分際で」

「そうよ!そうよ!」

「まぁ落ち着きなさいな、マリもエリンも。所詮こんなドレスしか用意出来ない子爵家の娘よ?見なさいトイレと同じ色!マリの華やかな黄色とは雲泥の差ね」

「確かにそうですわ」

トイレの壁色と聞いて思わず私も確かに、と内心上手いこと言うなとは思ったけれどこれは自慢の姉様の貸しドレス。生地一つ見ても光沢から違うって解らないのかしら?

「瞳も薄汚れた青だこと。エリンの青いドレスとは比べ物にならないわ!まさにロイヤルブルーじゃない」

「そう言うユメリ様は可憐な妖精を思わせる美しくも儚い淡いピンクで上品なユメリ様にピッタリですわ」

「そうねそうね、しかも瞳もお綺麗な青ですもの。ピンクのドレスにピッタリですわ」

二人に褒め称えられユメリ様様は鼻息を荒くふんぞり返った

そこでハタと気が付いた。
ユメリ様は確か婚約者が居たはずだ。
家が没落しても婚約者の家に行けば彼女自身は貴族のまま居られる
破棄もしくは解消されずに卒業まで過ごし婚姻すれば良いのだから
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