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●122鳴らせゴング
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まさか乙女の花園たるトイレ前でそんな騒ぎが有ったとも知らず、こちらはざわめく高位貴族の好奇な視線を一身に浴びていた。
全く、嬉しく有りません!
足の引っ張り合いは地位に拘る人たちの性。人の不幸は蜜の味、対岸の火事である
親しい方からはやってやれと殺気立った視線やら心配気な眼差しやら頂戴しているし、隣の義兄様のエスコートの手は硬く握られて痛く無いが決して離さない意思を感じる
「初めまして。レンファラン.ルアージュと申します、何時もご息女のミクル姫様と同じクラスで学ばせて頂いております。噂違わぬ美しい妖精姫のお母上様にお会い出来たこと、まことに言葉にもならぬ思いでいっぱいですわ」
光栄だの嬉しいだの嘘は言わない。
にこにこと常よりも当社比3倍程アップした愛想と毒素を振り撒けば、先に挨拶を済ませたカルデナが化け物を見る目で見て来る…友だち、でしたよね私たち?
「先ずは妹君に当たるソニア側妃殿下様の事、お悔やみ申し上げます。先んじてアンザスタンに向かわれたミカエリス殿下に移らずに済んだ事だけは幸いと言っては何ですが、ご無事で宜しゅうございましたわ。なにぶんにも本当に急な事でフォーレット皇国の側妃殿下様もさぞ驚かれた事でしょう。ソニア様はまだお若い方だっただけに病が全身に広がるのも早かったようでお気の毒でしたわ」
スラスラと紡ぐ設定の死亡理由。真実はうちと公爵以外の上位貴族も知らぬ事。
何かを察したとしてても国王陛下の正式発表が真実である
これが国民に不利益な不正等の話で有らば真実は暴かれる必要が有るが、王族とは言え家庭内部の話で、既にカサンドラ様がソニア妃殿下の後釜に入って妃殿下分、政務されてるとなれば口に出すものは居ない
「私はソニア妃殿下がお元気な時点でミカエリス様との婚約を解消しましたのでついぞお会いする事は御座いませんでしたけれどご冥福、お祈り申し上げます」
丁寧に伏し目がちに頭を軽く下げる。死者を侮辱はしない、脳裏に掠めた嫌味の数々が過ったとしても、だ
「そ、そうね病気は…どうしようも無いわね」
「本日は私の我が儘に付き合って貰い連れ立っての参加の為、一緒に挨拶で失礼します」
義兄の捕捉には顔を歪められたが、急に笑顔になりミクル姫を近くへ呼ぶと私に視線をロックオンする挑発的な眼をすがめられるカナデ妃殿下
「それならば早くフォーレット来て頂戴な。この国で侯爵になり研鑽を積み上げた貴方でしたらミクルの王配に相応しくてよ」
「ミクル姫様には既に立派な自国の婚約者候補もおりますし、私にはお役目が有り今は婚約者を作る予定も国を離れる予定も有りませんよ」
「アリストテレス様の側近は名誉の為と言えど、その若さで爵位を継いでとなれば学業と平行しての執務は重労働でしょうに。幾ら多くのヒット商品を持つ商会も経営されて経済的に国から離れ難いとは言え、己自身を省みて自分をもっと大切にするべきだわ」
義兄が苦々しそうな顔を隠さず眉間に皺が寄せられ、私の手を握りしめた
握られて嬉しいけれど少し痛いです
「流石、心のまま婚姻寸前に他国に情を置かれただけは有りますね、しかし貴族に産まれその恩情を国と国民から受けた身、貴族の誇りとお仕えする王家への敬意はどれほど忙しかろうが何にも代えがたいもの、なのです。特にアリストテレス王子は幼少から苦楽をともに歩んだ友、決して名誉の為だけに側近をしてる訳では有りませんので」
全く、嬉しく有りません!
足の引っ張り合いは地位に拘る人たちの性。人の不幸は蜜の味、対岸の火事である
親しい方からはやってやれと殺気立った視線やら心配気な眼差しやら頂戴しているし、隣の義兄様のエスコートの手は硬く握られて痛く無いが決して離さない意思を感じる
「初めまして。レンファラン.ルアージュと申します、何時もご息女のミクル姫様と同じクラスで学ばせて頂いております。噂違わぬ美しい妖精姫のお母上様にお会い出来たこと、まことに言葉にもならぬ思いでいっぱいですわ」
光栄だの嬉しいだの嘘は言わない。
にこにこと常よりも当社比3倍程アップした愛想と毒素を振り撒けば、先に挨拶を済ませたカルデナが化け物を見る目で見て来る…友だち、でしたよね私たち?
「先ずは妹君に当たるソニア側妃殿下様の事、お悔やみ申し上げます。先んじてアンザスタンに向かわれたミカエリス殿下に移らずに済んだ事だけは幸いと言っては何ですが、ご無事で宜しゅうございましたわ。なにぶんにも本当に急な事でフォーレット皇国の側妃殿下様もさぞ驚かれた事でしょう。ソニア様はまだお若い方だっただけに病が全身に広がるのも早かったようでお気の毒でしたわ」
スラスラと紡ぐ設定の死亡理由。真実はうちと公爵以外の上位貴族も知らぬ事。
何かを察したとしてても国王陛下の正式発表が真実である
これが国民に不利益な不正等の話で有らば真実は暴かれる必要が有るが、王族とは言え家庭内部の話で、既にカサンドラ様がソニア妃殿下の後釜に入って妃殿下分、政務されてるとなれば口に出すものは居ない
「私はソニア妃殿下がお元気な時点でミカエリス様との婚約を解消しましたのでついぞお会いする事は御座いませんでしたけれどご冥福、お祈り申し上げます」
丁寧に伏し目がちに頭を軽く下げる。死者を侮辱はしない、脳裏に掠めた嫌味の数々が過ったとしても、だ
「そ、そうね病気は…どうしようも無いわね」
「本日は私の我が儘に付き合って貰い連れ立っての参加の為、一緒に挨拶で失礼します」
義兄の捕捉には顔を歪められたが、急に笑顔になりミクル姫を近くへ呼ぶと私に視線をロックオンする挑発的な眼をすがめられるカナデ妃殿下
「それならば早くフォーレット来て頂戴な。この国で侯爵になり研鑽を積み上げた貴方でしたらミクルの王配に相応しくてよ」
「ミクル姫様には既に立派な自国の婚約者候補もおりますし、私にはお役目が有り今は婚約者を作る予定も国を離れる予定も有りませんよ」
「アリストテレス様の側近は名誉の為と言えど、その若さで爵位を継いでとなれば学業と平行しての執務は重労働でしょうに。幾ら多くのヒット商品を持つ商会も経営されて経済的に国から離れ難いとは言え、己自身を省みて自分をもっと大切にするべきだわ」
義兄が苦々しそうな顔を隠さず眉間に皺が寄せられ、私の手を握りしめた
握られて嬉しいけれど少し痛いです
「流石、心のまま婚姻寸前に他国に情を置かれただけは有りますね、しかし貴族に産まれその恩情を国と国民から受けた身、貴族の誇りとお仕えする王家への敬意はどれほど忙しかろうが何にも代えがたいもの、なのです。特にアリストテレス王子は幼少から苦楽をともに歩んだ友、決して名誉の為だけに側近をしてる訳では有りませんので」
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