乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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●124 生き恥とは生き様の極一部でしか無い

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虚空を見詰める私を抱き締める温もりに我に返り、沢山の貴族の声が聞こえた
王族と婚約解消され、伯爵家に追い出された令嬢と見下していた貴族家は、まさか私が暫定でも王子妃から側妃殿下へ立場が変わると思っても見なかった事だろう

が、伯爵家からは王族に嫁げる高位貴族なのと、伯爵の中でもやはりエルシャ大祖母様の血が大きいルアージュ家のフレデリカお母様の実の娘だと、やっと知った人、思い出された人達でざわめく中、私を包むのは今の義母、セリア伯母様。
何時の間にか伯父様も伯母様の隣に立っていた

私自身はもしかしたら、その可能性は無くは無いと、心の片隅で予想はして居たのだけど。まさかこんな大勢の貴族に囲まれ公表されるとは思いもしなかった

心の準備を5段階くらい撥ね飛ばされた気分だ

豆鉄砲に当たるってこんな感じなのでしょうか?

折角、カナデ側妃殿下に会ったのだから義兄を物扱いでフォーレットに連れて行こうとするのに文句を言いたかったのに、新たに知る情報にテンパり過ぎてタイミングを逃してしまって悔しい

「何故、それを?」

「逆に何故、側室のお立場が確率した状態でうちに入れると?そんな真似をしたらエトワールとフォーレット間で戦争が起こりますよ。あちらと離縁するから帰って来たと考えた方が当然です。1人娘のミクル姫がピンク色の髪だったのだけが原因では無さそうですね?まさか不貞をまたされたので?」

「又、なんて!私はただ純愛をしたの!一度切りの人生だもの、本当に好きになった方の側に居たいのは当然よ!だから王を好きになって婚約者になったし、フォーレットの皇帝を好きになって嫁いだの!ミクルは間違い無く皇帝の1人娘よ?次期皇帝はこの子だわ」

「間にアンタロス男爵も居るのをお忘れ無く。貴女が産んだドロシー嬢、ミクル姫様と良く色合いが似てますね」

第二王子の追撃にカナデ様は青醒め辺りを見渡して居るが、ドロシー様もアンタロス男爵も当然居ない

「それほど皇国では銀髪が大切なのでしょう。貴女がこちらに戻り、そちらにカサンドラ様が皇弟殿下に嫁げば全て丸く収まる。クロフォードが侯爵を降りて婿に入れは貴女の最後の悪あがきにしか見えませんからね」

実子を皇帝にすれば確かに立場は安泰だ。
しかし、まさかそんな事有る?
第二王子が仰るのはミクル様の出自と言うトップシークレットだ

国に居た時に産んだドロシー様と違ってミクル姫はあちらに既に渡られた後だから、きちんと皇帝の息女のはず。

それがあちらで今頃になって不貞し、出自を疑われたとしたらもう自業自得である
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