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●137 瞳の行方
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「ここまでご存知ならもう瞳の話をしても良いだろう」
今まで黙っていた義父様がクロフォード義兄様を見詰め一つ頷く
「瞳?」
知らぬのは姫様と子爵家の従兄弟たちのみで不思議顔をされた
「簡単に言えばフォーレット皇国の銀の髪と同じです」
流石に義父様はアッシュと違って丁寧な口調で、アッシュは気付いているのか知らん顔をし執事に果汁水を貰ってやがりますよ
「そう言えばちょっと違うわね、主要アニメキャラだからだと思っていたけど」
「この金彩はエトワール王家の血を示す物。違う家に入れば薄れてしまうものの王家直径は皆持ち続け、更にこの瞳こそが王家を継ぐ資格となっているのです」
「えっでもミカは違ったわよ?こっちで会った事無いけど向こうでは茶色の髪に綺麗な翡翠だったもの」
「こちらでも概ねそうですね、翡翠はソニア妃の、髪色は…そもそも王は本来側室に入るはずだった姫の母上の代わりに急遽入代を余儀なくされたソニア妃に同情的でしたからね、白い結婚で離縁された後に出産されたら一番問題無く済んだのですが」
そこで何度と無く不義の子と言われ続けた姫にもピンと来たらしく顔色を悪くして頷いた
「この瞳が有る以上、マルチネット公爵家はそちらへ嫁がせられず、姫様が嫁ぐのは有り得ますが子をそちらへと言うのも難しいのですよ」
「何故?別に良いじゃない?マルチネット家へ此方からも嫁いだから産まれた銀髪よ?ならうちだって同じじゃないの?」
「それは国の方針の違いも有りますが、先ずこの瞳の持ち主が犯罪者に狙われていると知ってもですか?」
「「えっ!?」」
従兄弟からも同時に疑問の声が上がると子爵の伯父様から溜息が漏れる
「去年、レンファが突然うちに来た時に聞いた。酷い顔でずっと泣きじゃくり、自分のせいでは無いのに謝り続け夜を明かしたのは忘れられない」
「だって、それしか出来なかったのよ伯父様」
「可愛い弟が運悪く盗賊に襲われ最愛の妻と旅立った事は寂しいが、可愛い姪は残された。あいつの人生の選択は間違って居ないのだと自分に言い聞かせたがレンファがまさか瞳のせいだと言いに来るまでは思いもしなかった話だ」
そこで伯爵の義父がすまぬと声を掛ける、伯父は緩く首を振り王家の秘匿話は簡単に話せまいと紡ぐ
「えっじゃあ叔父様たちが襲われたのは瞳を狙った確信的な犯行って事!?」
アリアも漸く飲み込めたのか復唱すれば姫は口元を隠すように悲鳴を上げる
無事に銀の子を産んだ後、御子は皇国までの日数、どれだけでも盗賊から狙われるのだ
「アニメはアニメでしか無いのです、姫様」
私の言葉に絶望する姫へ私は紡ぐ
「貴女は皇帝の御子、その貴女が産む子は『誰の子で有れ』銀彩を持つ」
バッと顔を上げる私へ私は悲しそうに微笑んだ
「前世でこの作品を産み出した私の『姉』がそう言っていました。貴女は皇国に奇跡を持たらす存在だ、と。奇跡は貴女に『奏で』られるのです。ミクルはミラクルの略ですからね」
今まで黙っていた義父様がクロフォード義兄様を見詰め一つ頷く
「瞳?」
知らぬのは姫様と子爵家の従兄弟たちのみで不思議顔をされた
「簡単に言えばフォーレット皇国の銀の髪と同じです」
流石に義父様はアッシュと違って丁寧な口調で、アッシュは気付いているのか知らん顔をし執事に果汁水を貰ってやがりますよ
「そう言えばちょっと違うわね、主要アニメキャラだからだと思っていたけど」
「この金彩はエトワール王家の血を示す物。違う家に入れば薄れてしまうものの王家直径は皆持ち続け、更にこの瞳こそが王家を継ぐ資格となっているのです」
「えっでもミカは違ったわよ?こっちで会った事無いけど向こうでは茶色の髪に綺麗な翡翠だったもの」
「こちらでも概ねそうですね、翡翠はソニア妃の、髪色は…そもそも王は本来側室に入るはずだった姫の母上の代わりに急遽入代を余儀なくされたソニア妃に同情的でしたからね、白い結婚で離縁された後に出産されたら一番問題無く済んだのですが」
そこで何度と無く不義の子と言われ続けた姫にもピンと来たらしく顔色を悪くして頷いた
「この瞳が有る以上、マルチネット公爵家はそちらへ嫁がせられず、姫様が嫁ぐのは有り得ますが子をそちらへと言うのも難しいのですよ」
「何故?別に良いじゃない?マルチネット家へ此方からも嫁いだから産まれた銀髪よ?ならうちだって同じじゃないの?」
「それは国の方針の違いも有りますが、先ずこの瞳の持ち主が犯罪者に狙われていると知ってもですか?」
「「えっ!?」」
従兄弟からも同時に疑問の声が上がると子爵の伯父様から溜息が漏れる
「去年、レンファが突然うちに来た時に聞いた。酷い顔でずっと泣きじゃくり、自分のせいでは無いのに謝り続け夜を明かしたのは忘れられない」
「だって、それしか出来なかったのよ伯父様」
「可愛い弟が運悪く盗賊に襲われ最愛の妻と旅立った事は寂しいが、可愛い姪は残された。あいつの人生の選択は間違って居ないのだと自分に言い聞かせたがレンファがまさか瞳のせいだと言いに来るまでは思いもしなかった話だ」
そこで伯爵の義父がすまぬと声を掛ける、伯父は緩く首を振り王家の秘匿話は簡単に話せまいと紡ぐ
「えっじゃあ叔父様たちが襲われたのは瞳を狙った確信的な犯行って事!?」
アリアも漸く飲み込めたのか復唱すれば姫は口元を隠すように悲鳴を上げる
無事に銀の子を産んだ後、御子は皇国までの日数、どれだけでも盗賊から狙われるのだ
「アニメはアニメでしか無いのです、姫様」
私の言葉に絶望する姫へ私は紡ぐ
「貴女は皇帝の御子、その貴女が産む子は『誰の子で有れ』銀彩を持つ」
バッと顔を上げる私へ私は悲しそうに微笑んだ
「前世でこの作品を産み出した私の『姉』がそう言っていました。貴女は皇国に奇跡を持たらす存在だ、と。奇跡は貴女に『奏で』られるのです。ミクルはミラクルの略ですからね」
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