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それから、私たちも本来帰るべき場所へと帰っていった。
私は当然のように怒られて、「無事でよかった」と言われて泣かれた。
流石に反省はしているが、また、同じ事があってもやはり同じ行動をとると思うので二度としないとは言えなかった。
ジャスパーは、皇太子として復帰したがライナーが溜め込んでいた仕事を全部終わらせていたので、「俺が子供を産むから結婚してくれ」と血迷ったプロポーズをライナーにしていたという話を聞いた。
ライナーは、いまだに王城から帰れないようだ。
もしかしたら、本当にジャスパーと結婚するかもしれない。
そして、お姉様は……。
元気になったお姉様。
眼球に詰め込んでもきっと幸せ過ぎて痛みなんて感じないと思う。
私は意を決して以前からあった野望をお姉様に打ち明ける事にした。
「お姉様、クラウス様ってどう思う?」
「どうって、どういう意味かしら?」
「クラウス様って、私と一文字違いでしょう?」
「そうね」
「クラウス様と結婚したら,実質的に私と結婚した事になると思うのよ」
「まあ、クラリスは、何で頭がいいのかしら!」
私の提案にお姉様は、頭がいいと褒めてくれた。けれど。
「でもね。結婚というのは家の繋がりもあるけれど、相性というものも大切なのよ。それと愛せるかどうかもね。貴女の提案を飲みたいけれど、私にも選ぶ権利はあるもの、ごめんなさい」
と、姉に謝られてしまった。
クラウスにも同じことを聞いたが「そんな恐れ多い」と言われて断られてしまった。
……ジークムントとは変わらず上手くやっている。
ジークムントがくれた指輪はどれだけ探しても見つからなかった。
新しく買ったものをあげるとは言われたが、「あれ以上」の物はきっと用意できないと思うので断った。
代わりに、私がジークムントにローズクオーツの指輪を内緒で用意する事にした。
そして、私たちは約束を果たす事にした。
お姉様プロデュースの結婚式を挙げることになったのだ。
今日は結婚式の日で、お祝いするかのように晴れた日だった。
温かな春の日差しを感じる。
「ジーク、これやる」
誓いの言葉を言い。口づけを済ませた後、私はジークムントにローズクオーツの指輪を投げて渡した。
ジークムントは慌てた様子もなくそれをキャッチした。
「ありがとう」
顔面が崩壊したかのような嬉しそうな笑み。
「またローズクオーツなんだね」
「私の髪の毛と同じ色だからな」
私は得意げに答える。
「……多分、意味なんて知らないと思うけどありがとう」
ジークムントが、何か言っているけれど聞き取れない。
ふわりと小さな風が吹いた。
その瞬間に、空から季節外れの雪ではなくて、私と同じ髪の毛の色の花びらや花が落ちてきた。
「何だこれ?」
私はその花弁を手に取る。
「あら、さくらの花だわ」
お姉様が、嬉しそうな顔をして花を私に見せてきた。
「ねえ、貴女の髪の毛と同じ色でしょう?」
嬉しそうに問いかけてくる姉に、私は「そうですね」と返事をした。
「可愛い花だね」
ジークムントが、花びらを取ろうと手のひらを差し出すと一枚の花びらが落ちてきた。
その花びらはジークムントの手のひらの上に完全に落ちると、ブルーダイアモンドの指輪へと変わった。
「おめでとう」
さくらの声が聞こえたような気がした。
「ありがとう」
私は空に向かって大切な友達にお礼を言った。
~~~
最後までお付き合いくださりありがとうございました!
コンテスト終わるまでに完結させたかったんですけど無理でした
二ヶ月くらいで書き切ったんですけどやっぱりキツかったです
10万字って結構な量ですよ(;ω;)
身内に不幸があったり
色々とありました
次は何も考えずに読めそうなアホアホアホアホな話を書きたいです
ローズクオーツの石言葉は「真実の愛」だそうです
ブルーダイアモンドは「絆を深める」です
なんか、そんな感じの二人だと思ってもらえると嬉しです
ジークムントを受け入れられないという人も多かったと思いますが
ちゃんと彼は改心したので許してあげてください
次こそは、自分の結婚式に喪服着ると言い出すようなやべーヒロインを書きたいです
それから、私たちも本来帰るべき場所へと帰っていった。
私は当然のように怒られて、「無事でよかった」と言われて泣かれた。
流石に反省はしているが、また、同じ事があってもやはり同じ行動をとると思うので二度としないとは言えなかった。
ジャスパーは、皇太子として復帰したがライナーが溜め込んでいた仕事を全部終わらせていたので、「俺が子供を産むから結婚してくれ」と血迷ったプロポーズをライナーにしていたという話を聞いた。
ライナーは、いまだに王城から帰れないようだ。
もしかしたら、本当にジャスパーと結婚するかもしれない。
そして、お姉様は……。
元気になったお姉様。
眼球に詰め込んでもきっと幸せ過ぎて痛みなんて感じないと思う。
私は意を決して以前からあった野望をお姉様に打ち明ける事にした。
「お姉様、クラウス様ってどう思う?」
「どうって、どういう意味かしら?」
「クラウス様って、私と一文字違いでしょう?」
「そうね」
「クラウス様と結婚したら,実質的に私と結婚した事になると思うのよ」
「まあ、クラリスは、何で頭がいいのかしら!」
私の提案にお姉様は、頭がいいと褒めてくれた。けれど。
「でもね。結婚というのは家の繋がりもあるけれど、相性というものも大切なのよ。それと愛せるかどうかもね。貴女の提案を飲みたいけれど、私にも選ぶ権利はあるもの、ごめんなさい」
と、姉に謝られてしまった。
クラウスにも同じことを聞いたが「そんな恐れ多い」と言われて断られてしまった。
……ジークムントとは変わらず上手くやっている。
ジークムントがくれた指輪はどれだけ探しても見つからなかった。
新しく買ったものをあげるとは言われたが、「あれ以上」の物はきっと用意できないと思うので断った。
代わりに、私がジークムントにローズクオーツの指輪を内緒で用意する事にした。
そして、私たちは約束を果たす事にした。
お姉様プロデュースの結婚式を挙げることになったのだ。
今日は結婚式の日で、お祝いするかのように晴れた日だった。
温かな春の日差しを感じる。
「ジーク、これやる」
誓いの言葉を言い。口づけを済ませた後、私はジークムントにローズクオーツの指輪を投げて渡した。
ジークムントは慌てた様子もなくそれをキャッチした。
「ありがとう」
顔面が崩壊したかのような嬉しそうな笑み。
「またローズクオーツなんだね」
「私の髪の毛と同じ色だからな」
私は得意げに答える。
「……多分、意味なんて知らないと思うけどありがとう」
ジークムントが、何か言っているけれど聞き取れない。
ふわりと小さな風が吹いた。
その瞬間に、空から季節外れの雪ではなくて、私と同じ髪の毛の色の花びらや花が落ちてきた。
「何だこれ?」
私はその花弁を手に取る。
「あら、さくらの花だわ」
お姉様が、嬉しそうな顔をして花を私に見せてきた。
「ねえ、貴女の髪の毛と同じ色でしょう?」
嬉しそうに問いかけてくる姉に、私は「そうですね」と返事をした。
「可愛い花だね」
ジークムントが、花びらを取ろうと手のひらを差し出すと一枚の花びらが落ちてきた。
その花びらはジークムントの手のひらの上に完全に落ちると、ブルーダイアモンドの指輪へと変わった。
「おめでとう」
さくらの声が聞こえたような気がした。
「ありがとう」
私は空に向かって大切な友達にお礼を言った。
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最後までお付き合いくださりありがとうございました!
コンテスト終わるまでに完結させたかったんですけど無理でした
二ヶ月くらいで書き切ったんですけどやっぱりキツかったです
10万字って結構な量ですよ(;ω;)
身内に不幸があったり
色々とありました
次は何も考えずに読めそうなアホアホアホアホな話を書きたいです
ローズクオーツの石言葉は「真実の愛」だそうです
ブルーダイアモンドは「絆を深める」です
なんか、そんな感じの二人だと思ってもらえると嬉しです
ジークムントを受け入れられないという人も多かったと思いますが
ちゃんと彼は改心したので許してあげてください
次こそは、自分の結婚式に喪服着ると言い出すようなやべーヒロインを書きたいです
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