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17(アラン視点)
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第一王子エルヴィンの婚約発表会…思いのほか簡単に忍び込むことが出来た。薬師の資格を証明する書類を偽造して(両親の証書を参考にした)、そのまま提出したのだが、あっさりと通ってしまった。公爵家の爵位もほぼ失効しているようなものだが、それについても特に言及はなかった。
思いのほかザルなんだよね。まあ、戦争とか内乱とか、一世紀以上そういう危ない出来事がなくて平和ボケしているのだろう。王家の連中も含めて警戒心が欠如しているのだ。
エルヴィンの顔を拝むのは今回が初めてであった。まずは発表会の成り行きを見守ることとした。
「ようこそお集まりくださいました!この素敵な日を皆様と共有出来ることに、私は喜びを感じます!」
エルヴィンはそう挨拶を始めた。喜び…まあ、そうだろうな。エルヴィンの横には婚約者アンナの姿もあった。マリーとひと悶着あったのか…僕はいろいろと考えてしまった。もちろん、会うのは今回が初めてである。
アンナの表情は…もちろん、エルヴィンと婚約できて嬉しいはずだった。でもね、少し暗い感じもして…一筋縄ではいかない感じだった。
これはやはり、マリーとの間にもなにか問題があったんだ…そう思えた。
思いのほかザルなんだよね。まあ、戦争とか内乱とか、一世紀以上そういう危ない出来事がなくて平和ボケしているのだろう。王家の連中も含めて警戒心が欠如しているのだ。
エルヴィンの顔を拝むのは今回が初めてであった。まずは発表会の成り行きを見守ることとした。
「ようこそお集まりくださいました!この素敵な日を皆様と共有出来ることに、私は喜びを感じます!」
エルヴィンはそう挨拶を始めた。喜び…まあ、そうだろうな。エルヴィンの横には婚約者アンナの姿もあった。マリーとひと悶着あったのか…僕はいろいろと考えてしまった。もちろん、会うのは今回が初めてである。
アンナの表情は…もちろん、エルヴィンと婚約できて嬉しいはずだった。でもね、少し暗い感じもして…一筋縄ではいかない感じだった。
これはやはり、マリーとの間にもなにか問題があったんだ…そう思えた。
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