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突然のヒート ③
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すぐにタクシーは喫茶店に到着した。
瑞稀の家に向かおうとしたが、その時には瑞稀の頭は朦朧とし、自宅の場所を伝えられなかったため、とりあえず瑞稀の体調が落ち着くまで晴人の自宅で薬の効きを待つこととなった。
「瑞稀、着いたよ」
晴人が住むマンションについてから、抱き抱えられ移動していた瑞稀は、晴人の部屋の寝室のベッドの上で寝かされた。
「体調どう?辛い?」
晴人はベッドのへりに座り、瑞稀の頭を撫でる。
「体に熱がこもってるけど、もう薬が効いてきてもいい頃だから、すぐに楽になるよ」
「本当……ですか……?」
体温が体にこもっているだけではない、火照りと全身に絡みつくような疼き。
こんな体験は初めてだ。
「ああ、大丈夫。俺は隣りの部屋にいるから、何か欲しいものがあったら、電話かけてくれたらすぐに持っていくよ。スマホ、枕元に置いておくね」
晴人は瑞稀のポケットからスマホを取り出し、ベッドのすぐ隣りに置いてあるサイドテーブルに置こうとした時、
「!!!」
スマホの画面に指があたりロック画面が表示されると晴人の動きが止まり、画面を凝視しながら固まった。
「……。何か、あったら…電話して……」
数秒、スマホの画面を凝視した晴人が悲しげに瑞稀を見つめ頭を撫でると、瑞稀に背を向け一歩踏み出そうとする。
「待って……」
薄れていく意識の中、瑞稀は無意識的に晴人の服を掴んだ。
「……!? ……瑞稀……?」
「行かないで……」
もうほとんど意識のない中、潤んだ瞳で晴人を見上げる。
「……え……?」
「晴人さん…苦しい……。僕を、癒して……」
そう言った時、瑞稀のフェロモンが爆発的に放たれ、部屋中、瑞稀のむせかえるような甘い香りが部屋中に充満した。
「っつ……耐えろ……」
聞こえるか聞こえないかほどの声で、晴人が唸る。
胸ポケットに入っているラット抑制剤が入ったピルケースを取ろうとしたが、何かの禁断症状になっているかのように、晴人は大きく手が震え指先まで力が入っておらず、抑制剤全て床に落とした。
「クソっ……!」
床に落ちた抑制剤を拾おうと、晴人が屈むと瑞稀と真正面から目が合い、
「抱いて……」
瑞稀が囁いた。
「……)
晴人は目を大きく見開いたかと思うと、ぎりっと晴人は奥歯を強く噛み締め、視線を床に落とした。
視線の先には抑制剤。
「行かないで……」
瑞稀が晴人に手を伸ばす。
「……っ」
もう一度、晴人がぎりっと奥歯を噛み締めると、苦しそうに顔を顰め、
「瑞稀が望なら……」
そう言って瑞稀にキスをした。
とても胸をきつく締め付けられている……そんな悲しそうな顔で……。
瑞稀の家に向かおうとしたが、その時には瑞稀の頭は朦朧とし、自宅の場所を伝えられなかったため、とりあえず瑞稀の体調が落ち着くまで晴人の自宅で薬の効きを待つこととなった。
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「体調どう?辛い?」
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「!!!」
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「……。何か、あったら…電話して……」
数秒、スマホの画面を凝視した晴人が悲しげに瑞稀を見つめ頭を撫でると、瑞稀に背を向け一歩踏み出そうとする。
「待って……」
薄れていく意識の中、瑞稀は無意識的に晴人の服を掴んだ。
「……!? ……瑞稀……?」
「行かないで……」
もうほとんど意識のない中、潤んだ瞳で晴人を見上げる。
「……え……?」
「晴人さん…苦しい……。僕を、癒して……」
そう言った時、瑞稀のフェロモンが爆発的に放たれ、部屋中、瑞稀のむせかえるような甘い香りが部屋中に充満した。
「っつ……耐えろ……」
聞こえるか聞こえないかほどの声で、晴人が唸る。
胸ポケットに入っているラット抑制剤が入ったピルケースを取ろうとしたが、何かの禁断症状になっているかのように、晴人は大きく手が震え指先まで力が入っておらず、抑制剤全て床に落とした。
「クソっ……!」
床に落ちた抑制剤を拾おうと、晴人が屈むと瑞稀と真正面から目が合い、
「抱いて……」
瑞稀が囁いた。
「……)
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視線の先には抑制剤。
「行かないで……」
瑞稀が晴人に手を伸ばす。
「……っ」
もう一度、晴人がぎりっと奥歯を噛み締めると、苦しそうに顔を顰め、
「瑞稀が望なら……」
そう言って瑞稀にキスをした。
とても胸をきつく締め付けられている……そんな悲しそうな顔で……。
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