【完結】それでも僕は貴方だけを愛してる 〜大手企業副社長秘書α×不憫訳あり美人子持ちΩの純愛ー

葉月

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愛おしいということは、愛しているということは 〜内藤昴 スピンオフ〜

N社と契約解除 ①

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「契約解約を検討中って、どういうことですか?」
 社長に呼び出されたかと思ったら、会長が若い頃からの付き合いがあるN社から、共同提携契約解約検討中の連絡が入ったと言われたのだ。
 N社の副社長は俺の8歳年上と役職としては若い。そこでN社との取引窓口は副社長同士。
 だからこの解約解約検討中の話は、一番に俺の元に報告されるはずなのに社長経由で知らされ、しかもなんの話し合いもせず解約をほぼほぼ決定事項とされ、こちらも黙ってはいられない。
「詳しい話は私もわからない。早急に話し合いの場を用意して、この話をなんとかしてこい」
 なんとかしてこいって……。
 この契約がなくなったら色々と不都合が出てくる。
 なんとかするしかない。
 早速鈴木に話し合いの場をセッティングをしてもらう。
 契約解除はほぼほぼ決定事項かもしれないと聞いていたので、話し合いの場は早いほうがいいと今晩、いつも使っている料亭となった。
 だが疑問に思うことが一つ。
 それは必ず新しい秘書の鈴木と一緒であること。
 今まで秘書の晴人と一緒に行くことはあっても、指名されたことはない。
 それが今回は鈴木指名。なんだか引っかかる。

 大企業や政界の大物御用達の老舗の料亭。
 N社の副社長、長野さんとは同じ大学出身で俺のことを親しみを持ってくれているが、俺の中の長野さんは、どことなく物事を打算的に考えていることが見えあまり好きではない。 
 毎回会う時はこの気持ちを悟られないように気をつけていている。
「長野さん、お久しぶりです」
 仕事用の笑みを浮かべ挨拶をすると、
「昴くんと食事をするのは去年の夏ぶりかな?」
 長野さんも仕事用の笑みを浮かべるが、今日は少し違和感がある。
「最近新しい秘書が入ったんだって?」
「はい、秘書になってまだ5ヶ月ですが、よくやってくれています」
 そう言い、俺が鈴木の方を見ると、
「初めまして、鈴木といいます。若輩者ですが、どうぞよろしくお願いします」
 真剣な表情は凛々しくも見える。
「ことらこそ、よろしく頼むよ」
 長野さんが鈴木に対して手を差し出す。
「……お願いします」
 鈴木は差し出された手を握り、握手をした。
 秘書にここまでするか?
 それに長野さんは秘書を連れてきていない。
 何かおかしくないか?
 やはり引っかかる。
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