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愛おしいということは、愛しているということは 〜内藤昴 スピンオフ〜
真実 ①
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「新居が見つかりました」
鈴木とあのことがあった次の土曜日、朝食後のコーヒーを2人で飲んでいる時、唐突に鈴木に告げられた。
「へ?」
想像もしていなかったことを告げられ、変な声が出た。
「明日、荷物を運び出します。今まで本当にお世話になりました」
「え?ちょっ、ちょっと待って」
頭を下げて部屋を後にしようとする鈴木の腕を咄嗟に掴む。
「え?場所は?どこに住むの?というか、そんな大事は話、全然聞いてなかったんだけど」
何がどうなっているのか、頭の中はパニック。
「ずっと前から部屋は探していて。そのことを谷川さんに相談したら、ちょうど谷川さんの隣の部屋が空いたらしくて。まだその情報が不動産屋の募集に載ってないらしくて、今ならすぐに入居できるって」
「でも」
俺が言いかけたが、
「そのマンション、オートロックでセキュリティしっかりしていてペット可で、谷川さんが不動産屋に掛け合って家賃も安くできるかもって。こんないい物件なかなかなくて。だからすみません。こんなにお世話になっているのに、何も相談せずに決めてしまいました」
俺に何も言わせないかのように、鈴木は一気に話をした。
ー谷川に相談できて、俺にはできないのか?ー
そんなことを言いそうになって、寸前でやめた。
「それでも決めるのには、早すぎないか?もっとよく考えて……」
「よく考えたんです。考えて、考えて、考えてこの答えが出ました」
本当にこのまま出ていってしまうのか!?
不安と焦りが込み上げてくる。
「でもまだ不審者のこと、解決していないじゃなか。今、調査していてもうすぐ結果がでそうなんだ」
もうすぐ結果が出そうなのは嘘だ。
相手方の調査員もこちら側の調査員のことを認識しているようで、下手な動きはない。
というより、それまで頻繁にあった動きがここ最近、ぱったりとなくなった。
「それは、もういいんです」
「どうして!?鈴木の身が危ないんだぞ」
「会社の行き帰りは谷川さんが付き添ってくれるそうですし、マンションでなにかあったら隣だから、すぐに来てくれるそうです。それに……」
一旦鈴木は言葉を止めて、
「[[rb:副社長 > ・・・]]にこれ以上迷惑をおかけすることはできません」
はっきりと言った。
仕事ではないのに『副社長』呼び。
こんなにそばにいるのに、鈴木との距離を感じる。
「迷惑だなんて思ってないし、俺はずっと鈴木と一緒に……」
ーずっと一緒にいたいー
その言葉がどうしても出なかった。
それを言ってしまえば、もう会社の副社長と秘書に戻れなくなってしまいそうで。
でも今言わないで、いつ言うんだ?
「俺は鈴木と……」
言いかけた時、
「随分前に俺の家族の話しましたよね」
俺の言葉を遮り、何かを決意したように鈴木が言った。
鈴木とあのことがあった次の土曜日、朝食後のコーヒーを2人で飲んでいる時、唐突に鈴木に告げられた。
「へ?」
想像もしていなかったことを告げられ、変な声が出た。
「明日、荷物を運び出します。今まで本当にお世話になりました」
「え?ちょっ、ちょっと待って」
頭を下げて部屋を後にしようとする鈴木の腕を咄嗟に掴む。
「え?場所は?どこに住むの?というか、そんな大事は話、全然聞いてなかったんだけど」
何がどうなっているのか、頭の中はパニック。
「ずっと前から部屋は探していて。そのことを谷川さんに相談したら、ちょうど谷川さんの隣の部屋が空いたらしくて。まだその情報が不動産屋の募集に載ってないらしくて、今ならすぐに入居できるって」
「でも」
俺が言いかけたが、
「そのマンション、オートロックでセキュリティしっかりしていてペット可で、谷川さんが不動産屋に掛け合って家賃も安くできるかもって。こんないい物件なかなかなくて。だからすみません。こんなにお世話になっているのに、何も相談せずに決めてしまいました」
俺に何も言わせないかのように、鈴木は一気に話をした。
ー谷川に相談できて、俺にはできないのか?ー
そんなことを言いそうになって、寸前でやめた。
「それでも決めるのには、早すぎないか?もっとよく考えて……」
「よく考えたんです。考えて、考えて、考えてこの答えが出ました」
本当にこのまま出ていってしまうのか!?
不安と焦りが込み上げてくる。
「でもまだ不審者のこと、解決していないじゃなか。今、調査していてもうすぐ結果がでそうなんだ」
もうすぐ結果が出そうなのは嘘だ。
相手方の調査員もこちら側の調査員のことを認識しているようで、下手な動きはない。
というより、それまで頻繁にあった動きがここ最近、ぱったりとなくなった。
「それは、もういいんです」
「どうして!?鈴木の身が危ないんだぞ」
「会社の行き帰りは谷川さんが付き添ってくれるそうですし、マンションでなにかあったら隣だから、すぐに来てくれるそうです。それに……」
一旦鈴木は言葉を止めて、
「[[rb:副社長 > ・・・]]にこれ以上迷惑をおかけすることはできません」
はっきりと言った。
仕事ではないのに『副社長』呼び。
こんなにそばにいるのに、鈴木との距離を感じる。
「迷惑だなんて思ってないし、俺はずっと鈴木と一緒に……」
ーずっと一緒にいたいー
その言葉がどうしても出なかった。
それを言ってしまえば、もう会社の副社長と秘書に戻れなくなってしまいそうで。
でも今言わないで、いつ言うんだ?
「俺は鈴木と……」
言いかけた時、
「随分前に俺の家族の話しましたよね」
俺の言葉を遮り、何かを決意したように鈴木が言った。
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