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帝都でのパーティー ⑥
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「災難だったな」
テラスでルーカス様と2人っきりになった。
「ルーカス様、助けてくださり、ありがとうございます」
頭を下げると、ルーカス様はなぜか首をかしげる。
「なんでそんなよそよそしいんだよ」
「え?」
「いつもみたいに、ルーカスって呼べばいいじゃん」
「そ、そんな!ルーカス様をそのような呼び方をするなんて、滅相もございません」
胸の前で両手を左右に振る。
「え?何言ってんの?」
え?僕、何かおかしいこと言ってしまったの?
何?何がいけなかった?
ルーカス様とした会話を思い出すが、失言してしまったと思うところが思い浮かばない。
「あれか?俺がミカエルに何度も手紙を送ったからか?」
「手紙、ですか?」
ルーカス様がミカに手紙を送られていた?
そんな話、初耳だ。
「もしそれで怒っているなら謝る」
「そんな。私がルーカス様に怒ることなんてございません」
「じゃあなんで、そんな他人行儀なんだよ」
「それは……」
他人行儀と言われても、ルーカス様は皇帝陛下の第二王子様。
これ以上砕けた話し方なんて、失礼極まりない。
なんて話せばいい?オロオロしてしまう。
「……。去年の帝都であった感謝祭の話、覚えてるか?」
ルーカス様は唐突に聞かれる。
「感謝祭……、ですか?」
帝都での感謝祭の話なんて、父様や母様から聞いたことがない。
「忘れたか。じゃあ、お前に送った押し花のしおりはどうした?」
「殿下が僕にしおりを送ってくださったですか!?」
「ああ、俺の手作りのしおりだ。忘れたのか?」
「!」
ミカは陛下からしおりをいただいていた。
そんな話は知らない。
「……。お前、ミカエルじゃないな」
「!!」
殿下の言葉に息をのむ。
「な、何をおっしゃってるんですか?ミカエルです。ミカエル・オリバーです」
「違うな。もしかしてお前……ミカエルの兄貴のレオナルド、なのか?」
「どうしてそれを!……あっ!!」
ルーカス様の言葉を肯定する言い方をしてしまった。
あれでは僕がレオナルドだと認めたのも同然だ。
「レオナルド、俺に嘘をつくつもりか?」
鋭い視線で上から見下ろされて、背中がぞくりとする。
「も、申し訳ございません。私はミカエルの兄のレオナルドでございます」
ルーカス様に頭を下げる。
皇族を騙す。大罪だ。
幼い頃から一緒に暮らしていた使用人でさえ僕達の見分けがつかなかったからって、サイモンが僕のことをミカだと思っているからって、僕とミカを見分けられる人なんていないと思っていた。
僕はバカだ。
「私はどんな処分でも受けます。ですが、どうかお願いです!オリバー家の人達は、私が嘘をついていることは知りません。オリバー家のお咎めはお許しください」
頭を下げられる限界まで下げる。
「……。ミカエルからは何も聞いてないぞ」
「はい。ミカエルはこのことは知りません」
頭を下げたまま言う。
「それはどうしてだ」
「ミカエルはこのことを知る術がないのです。ミカエルは……ミカエルは……死んでしまったからです」
「!」
頭の上で、ルーカス様が息を呑む気配がした。
「ミカエルが……死んだ?それはどういうことだ。頭をあげて詳しく話せ」
僕はゆっくりと頭をあげ今まであったことを、事細かくルーカス様に話た。
僕が話をしている間、ルーカス様は何も仰らず、ただただ静かに僕の話を聞かれていた。
テラスでルーカス様と2人っきりになった。
「ルーカス様、助けてくださり、ありがとうございます」
頭を下げると、ルーカス様はなぜか首をかしげる。
「なんでそんなよそよそしいんだよ」
「え?」
「いつもみたいに、ルーカスって呼べばいいじゃん」
「そ、そんな!ルーカス様をそのような呼び方をするなんて、滅相もございません」
胸の前で両手を左右に振る。
「え?何言ってんの?」
え?僕、何かおかしいこと言ってしまったの?
何?何がいけなかった?
ルーカス様とした会話を思い出すが、失言してしまったと思うところが思い浮かばない。
「あれか?俺がミカエルに何度も手紙を送ったからか?」
「手紙、ですか?」
ルーカス様がミカに手紙を送られていた?
そんな話、初耳だ。
「もしそれで怒っているなら謝る」
「そんな。私がルーカス様に怒ることなんてございません」
「じゃあなんで、そんな他人行儀なんだよ」
「それは……」
他人行儀と言われても、ルーカス様は皇帝陛下の第二王子様。
これ以上砕けた話し方なんて、失礼極まりない。
なんて話せばいい?オロオロしてしまう。
「……。去年の帝都であった感謝祭の話、覚えてるか?」
ルーカス様は唐突に聞かれる。
「感謝祭……、ですか?」
帝都での感謝祭の話なんて、父様や母様から聞いたことがない。
「忘れたか。じゃあ、お前に送った押し花のしおりはどうした?」
「殿下が僕にしおりを送ってくださったですか!?」
「ああ、俺の手作りのしおりだ。忘れたのか?」
「!」
ミカは陛下からしおりをいただいていた。
そんな話は知らない。
「……。お前、ミカエルじゃないな」
「!!」
殿下の言葉に息をのむ。
「な、何をおっしゃってるんですか?ミカエルです。ミカエル・オリバーです」
「違うな。もしかしてお前……ミカエルの兄貴のレオナルド、なのか?」
「どうしてそれを!……あっ!!」
ルーカス様の言葉を肯定する言い方をしてしまった。
あれでは僕がレオナルドだと認めたのも同然だ。
「レオナルド、俺に嘘をつくつもりか?」
鋭い視線で上から見下ろされて、背中がぞくりとする。
「も、申し訳ございません。私はミカエルの兄のレオナルドでございます」
ルーカス様に頭を下げる。
皇族を騙す。大罪だ。
幼い頃から一緒に暮らしていた使用人でさえ僕達の見分けがつかなかったからって、サイモンが僕のことをミカだと思っているからって、僕とミカを見分けられる人なんていないと思っていた。
僕はバカだ。
「私はどんな処分でも受けます。ですが、どうかお願いです!オリバー家の人達は、私が嘘をついていることは知りません。オリバー家のお咎めはお許しください」
頭を下げられる限界まで下げる。
「……。ミカエルからは何も聞いてないぞ」
「はい。ミカエルはこのことは知りません」
頭を下げたまま言う。
「それはどうしてだ」
「ミカエルはこのことを知る術がないのです。ミカエルは……ミカエルは……死んでしまったからです」
「!」
頭の上で、ルーカス様が息を呑む気配がした。
「ミカエルが……死んだ?それはどういうことだ。頭をあげて詳しく話せ」
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僕が話をしている間、ルーカス様は何も仰らず、ただただ静かに僕の話を聞かれていた。
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