巻き込まれ異世界転移者(俺)は、村人Aなので探さないで下さい。

はちのす

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IFルート

愛しい君へ ②

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 一通り料理を作り終わった段階で窓を覗いてみると、もう外はすっかり暗くなっていた。

「皆お手伝いありがとう!凄く助かったよ」
「こんなの朝メシ前っす!」
「この後も給仕大変ですよね。手伝いますよ」

 人数が増えてしまったこともあり、ケンとセファには沢山助けてもらった。料理って本当に手間がかかるんだな……食べるのは一瞬なのに。
 調理器具を洗いながら、少し不服に思っていると、勢いよく店の扉が開かれた。

「いらっしゃい!」
「良い匂いがするよ!これは期待が高まるなぁ」
「ユウ、これは俺達からの食材だ。何かしらに使ってくれ」
「わぁ、美味しそうなお魚!ありがとうございます!」

 後でカルパッチョ風にして出そう。そう決めて、簡単に下味を付けていく。肉を焼く時の要領で味を付ければ、結構何でも美味しくいただけると悟ったのだ。

 (とにかく、今日のメインディッシュはこれ!)
「皆さん、これが異世界の大人気料理、オムライスで~す!ちょっと形は悪いけど」
「オム……?この黄色いのは、もしかしてタマゴか?」
「そう!お肉屋さんで時折買えるんだ」

 そう、先ほど受け取っていたアレとは、食用タマゴのことだったのだ。
 怖くてこれが何のタマゴなのかとは聞いたことがない。味がおいしければ良いか、と自分を納得させて胃に収めている。肉屋のおばちゃんもオススメと言っていたから、魔獣の類ではないと思いたい。

「……タマゴの中は何があるんだろう」
「へえ、なんか愛らしい形をしてるね」
「これが異世界の食べ物か……味も美味い」

 一足先にパクリと口に運んだバレスが、一瞬動きを止めて味を賞賛し始めた。

「口に合って本当に良かったよ」
「これ、明日も食べたい」
「ごめん、タマゴが最後の一個なんだ。俺の分でおしまい」

 初めて食べるオムライスがよほど気に入ったのだろう、明日の分がないと分かると途端にイアンがしぼんでしまった。そんな状態でも、黄色のふわふわを食べる手は全く止まらない。

 (なんとかなって良かったぁ……今日は色んな事がありすぎて、ちょっと疲れたな)

 それぞれがオムライスに舌鼓を打っているのを横目に、隅のテーブルに綺麗に置かれた物をどうしようかと悩む。

 そう、今日の出来事でまだ解決していないのはこれだけだ。
 有り余る量の香り高い薬草と花。そして貴重な糖類、華やかな茶器類。
 実は肉屋のおばちゃんが言っていた〈オマケ〉とは、甘味をもたらす珍しい花の蜜だったのだ。
 袋の底には、例にもれずあの手紙が入っていた。

「……どこかで会えるかなぁ」

 いただいた蜜とタマゴ、ミルク、そして少しのお酒を混ぜて、口当たりのまろやかな食後のドリンクを作る。本当はプリンを作りたかったけど、レシピが全く分からない。小麦粉やゼラチンとかいるのかな、というレベルだ。

 香り高い花を浮かべてから口に流し込めば、疲れが溶け出すようなコクのある味わいが舌を喜ばせた。

「ユウさん、最高っす! 全部うまかったー!」
「そうですね……あ、ケンさん。口の周りが髭みたいになってますよ」
「君、相当飲むの下手だね」

 急ごしらえの宴ではあったけれど、皆思い思いに楽しんだらしい。

 意外と接点のないカインさんとイアンを中心にお互いに親睦を深め、最年少のセファが眠くならないようにと早めの解散となった。
 俺は明日の準備をするために、店に一人残った。片付けは皆でしてくれたから、俺のやる事といえば
 薬草の状態チェックなど、簡単なものだけだ。

 この分なら俺も早く帰れそう、なんて思っていたが、再び来客を知らせる扉の音が鳴った瞬間に計画は総崩れした。

「もう終わってたか、少し顔を出すつもりだったんだが」
「……リド!どうしてここに?」
「よお、元気か?」

 悪戯成功!とでも言うかのように悪い顔をしたリドが、こちらに静かに歩み寄ってきていた。

「名前書いてなくてもすぐ分かったよ。リドからの贈り物だって」
「それは光栄だな、良いものを選んだだろ?」
「そうだけど、どうしたのこんなに高級品を沢山!」
「外交で得た品の一部だ。普通では手に入らない代物だから、素直に渡すだけではつまらないだろ」

 呼気が当たりそうなほど精悍な顔が近づき、黄色がかった虹彩に見惚れる。

 (あ……キスする、のかな)

 危機感のない頭でぼんやりとそんなことを考えていると、胸ポケットに違和感を感じて視線を落とした。
 村にいた頃よりもツルリと美しくなった指先で、一輪の花を抜き去る。そのまま、薄黄色の花弁に口付けをした。

「今日一日、俺のことを考え続けてくれただろう?」
「……!」

 その指摘が図星である事、そして自分がほんの少しだけ花弁に嫉妬している事に気が付いて、顔を赤らめる。自分に与えられるはずだった口付けが、と一瞬だけ気落ちしてしまったのだ。

 (何なんだ、まるでこれじゃ俺が……リドにそうされる事を望んでいるみたいだ)

 その感情は、言葉にすると意外と簡単に理解出来た。リドへ抱いた感情は、単なる友情と片付けるにはあまりに歪な形をしていた。

「……リド」

 アルコールに中てられていた、なんて言い訳は通じるだろうか。
 高い位置にある首にするりと腕を回す。驚いた表情のリドの唇に、自分のものを軽く重ねた。

「そんなことしてくれなくても、いつも皆のこと大切に思ってる」

 最後に、にこりと笑いかけると、彼の驚きの表情が段々と怒りに満ちていく。

「……おい、言いたいことは分かるな?」
「ちょっとだけなら、良いよ」

 俺の言葉の先を想像したのか、最後まで言い切る前に今度は荒々しく温もりを与えられる。
 顎を掬い上げられ、反るような体勢で受け入れたキスは、息を奪い全身を縛りつけるような重さだ。

 とてもじゃないけれど、長くは続けられない。
 すぐに息苦しくなり力の入らない手でリドの胸を押し返すと、余裕の笑みを浮かべた彼に笑われた。

「んん!」
「……はは、息が続かないか?こういう時は鼻で呼吸しておけ」

 農作業はもうしていないはずなのに、未だ力強さは健在だ。ぎゅっとハグされると、その腕の中に収まるだけの存在になってしまう。

「で、今のは俺に傾いてくれたって事でいいのか」
「ずるいよ、皆。この国の英雄なった今でも俺なんかに優しくして……好きだと言ってくれて」
「ユウは嬉しくないのか?」

 ずるいと称されると思っていなかったのか、心外だという表情で問い掛けられた。

「嬉しいというか、有り難いというか……でも、反面誰かひとりの手を取ったら皆はどうなるのかな、とか考えちゃう」
「まあ俺だって、こんなに複雑な相関図になるとは思ってもいなかったな」

 ちゅ、と首筋に口付けを落とされ、ぴくりと身体が反応する。

「アイツらとは暗黙の了解として、ユウのやりたいようにさせるってのを決めてる……相手が信頼の置ける奴らだからだ。他の奴らだったら到底合意できない話だがな」

 真面目な話をしている間も、リドの手は腰を擽ったり、背中を弄ったりと好き勝手している。

「……ユウは、前の世界では大切な存在はいたのか?」
「ふふ、何緊張してるの。居なかったよ。こんなにも想って、想われる人」

 強張るように上がった肩口に、ぽすりと額を預けた。

「で、これからもずっと大切な存在。いつもありがとう、リド」
「……そうだな、今ユウは俺の世界に存在してるんだ。前の世界を想い出として昇華できる日まで、構い倒してやろう」

 優しく触れる指先が、存在を確かめるように髪を梳かす。

──この時間が、たまらなく愛おしい。
我儘かもしれないけれど、ずっとこのままでいられたら、そう思わずにはいられなかった。

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感想 54

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みんなの感想(54件)

かりりん
2025.03.26 かりりん
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2025.03.28 はちのす

かりりん様
感想を送ってくださりありがとうございます。
再読!ありがとうございます。
至上の喜びです。

はちのすも、ユウには癒しの力があると思いながら書いておりました。
直接的なヒーリングではなかったとしても、掛け替えのない心を救う存在だなと思います。

そして、リドさんを推していただきありがとうございます!
ぜひ書籍表紙に書き下ろしていただいたイラストのリドさんをご確認ください……!本当に素晴らしいビジュアルでございます……!

解除
suna
2024.11.05 suna

大変面白く、一気読みしてしまいました!素敵な作品をありがとうございます♡書籍化もおめでとうございます!IFルートを楽しみに他の作品も拝読させていただきます>< ♡

2024.11.30 はちのす

suna様
嬉しいご感想をありがとうございます!
一気読みしていただけて、とても嬉しいです。
最近は更新が滞っておりますが、必ずIFルート含めめ他作品も完結いたしますので、また気が向かれた際に訪れていただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
はちのす

解除
あまか
2024.03.12 あまか
ネタバレ含む
2024.03.12 はちのす

あまか様
いつもご愛顧ありがとうございます!
当初よりお付き合いいただきありがとうございました😭!!!
長い時間掛けてしまいましたが、最後まで辿り着きました。
是非、喫茶店に行っていただきたいです。

各ルートもきちんとご用意させていただきますが、一部年齢制限が発生しそうなので、こっそり近況ボードでご連絡しますね。

今後ともよろしくお願いいたします。

解除

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