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20話 防犯カメラ2
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北条さんは持っていたタブレットを私たちの前に差し出し、画面操作を行った。
タブレットの画面には、会場の天井から映した防犯カメラ映像が映し出されていた。人々が談笑し、ワインを手にしながら行き交っている。
「この映像は、ステージ裏に向かう通路の防犯カメラよ」
香澄がピアノの席を離れ、会場中央へ向かって歩き出す姿が映る。
「ここからです」
画面を操作しながら、北条さんが静かに言った。
映像の端、少し離れた場所で、香澄の動きをじっと目で追っている玲奈がいる。
まるで次の一手を計算しているような、落ち着いた視線だった。
「彼女、ずっと香澄さんの動きを目で追っています。偶然じゃなくて、完全に狙ってますね。」
その言葉を裏付けるように、玲奈はすぐそばにいるウエイターを呼び止め、ワイングラスを受けとる。その後香澄の進行方向を指さした。
「この時、『あちらに、手を上げてワインを待っている方がいた』と彼女に言われました」
一緒に見ていたウエイターがポツリと言った。
映像のウエイターは指示された方向へと歩き、結果的に香澄のすぐ背後を歩き出した。
「それは、水城さんの真後ろにウエイターを立たせるための誘導でしょう」
ウエイターの後ろには、当然のような顔でその後をついていく玲奈。
途中、テーブルに持っていたワインを置き、人を押し退けて、足早に再度ウエイターの真後ろにつく。
そして──
「ここです」
北条さんが映像をスローモーションに切り替えた。
画面の中で、玲奈が足をもつらせた『ふり』をして、よろけながら──迷いなく、手の平でウェイターの背中を押している。
その反動でウェイターが前につんのめり、香澄に激突。トレーのワイングラスが派手に砕け散り、ふたりが同時に倒れ込んだ。
「普通なら、倒れそうになった瞬間、人は反射的に『何かを掴もうとする』んです」
北条さんは淡々と続ける。
「でも、彼女は掴まなかった。支えを求めるのではなく、真っすぐ“押した”。これは防御ではなく“加害の動作”です。つまり──故意と判断できます」
北条さんは冷静に分析した結果を話す。
映像の中で、倒れた2人を見下ろしながら、玲奈の口元がほんの一瞬だけ、ゆるむ。
「悪質ですね」
北条さんが言う。
「水城さんが倒れたことを喜んでいるようです」
その声に静かな怒りを感じた。
北条さんがタブレットの画面をしまい、深く息を吐く。ウェイターの顔は青ざめ、上司は震える手を握りしめている。香澄は目に怒りを宿していたが、口から出た言葉は冷静であった。
「私は……この件を大事にしたくない。岸谷様にも迷惑をかけたくない。岸谷様は私の後ろ盾みたいなものだから、彼の名を汚すわけにはいかないわ」
「あの……」
ウェイターの上司が、深々と頭を下げた。
「ホテル側としましては、今回の件が故意によるものだと判断された場合、対象のお客様に『絨毯等のクリーニング費用』や『破損したグラスの弁償』、それから『スタッフ対応に伴う損害』について、民事のかたちで請求させていただく方向で検討しております」
言葉を選ぶように、上司は続けた。
「お客様が『大事にしたくない』とお考えなのは、私どもも十分承知しております。ホテルとしても、不要に騒ぎ立てて信用を損なうことは避けたい。そのため、警察ではなく、あくまで『民事での対応』というのが、支配人および本社の意向です」
ホテル側として当然の対応だろう。
「会社としても、ホテル側と同じ方針よ」
北条さんは毅然とした態度で言った。
「責任者として、パーティーを台無しにしようとした行為は看過できないわ。故意と判断できる以上、相応の対応を取るつもりよ」
それは暗に、香澄が事を大きくしないようにしても無駄だということを意味していた。
それなら──
「香澄。黙って泣き寝入りなんて絶対にダメ。現にこの怪我でペダルが今、踏めないじゃない。それに、この怪我でピアノバーだって営業できなくなるかもしれない。そんなの許せないよ!」
私は香澄に玲奈と戦うように勧めた。
すると香澄は私を見つめ、小さく笑った。
笑いの中に迷いはない。
「ありがとう、美咲。大丈夫、泣き寝入りはしない。私は私のやり方でやる」
香澄が不敵な笑みを浮かべる。
「浅野玲奈が望んでいることは、要するに私たちを舞台から降ろしたい、目立たせたくないってことでしょ。だったら、玲奈が悔しがるような素晴らしい連弾を披露してやるわ」
香澄の言葉に胸が熱くなった。
「音楽で最低女のプライドをへし折ってやるってことね!いいよ。私、ペダルも全部やってやる。香澄の音、私が守るから!」
やる気でたー!
絶対成功させてやる!
「では」
北条さんの声が響いた。
「お二人の連弾が終わったのち、『浅野玲奈』という女性と、個室でキッチリ話をするということでよろしいかしら?」
全員がその場で頷いた。
「そうそう、防犯映像のマスターデータはホテル側でしっかり保全してちょうだい。浅野玲奈さんに説明の機会は与えますが、誠意が見られなければ、賠償金だけでなく、彼女の会社にも情報をリークし、誠実な対応をしてもらいましょう。それでいいですね?」
「あ、彼女は会社員ではないです」
香澄が言った。
「彼女はノーブル管弦楽団の団員です」
「ノーブル管弦楽団……」
北条さんが綺麗だけど怖い笑顔をした。
「個別の話し合いが楽しみになったわ。では、私は会社の顧問弁護士に連絡をして、準備しておきます。それから、二人の出番は一番最後に回すわ。華々しくクライマックスを飾って。浅野玲奈の鼻を
あかせてやりましょう」
「「はい!」」
「ホテル側は彼女を逃がさないように、他のスタッフに伝達を」
「わかりました」
「それから……うん」
北条さんは何かに気がついたように、部屋のドアを開けてスタッフを呼び寄せた。
「水城さん、立花さん。こちらのドレスを使ってちょうだい」
マネキンが5体運び込まれた。各々見るからに質が良さそうなドレスだ。思わず「すごい……」と言葉がこぼれた。
「このような素敵なドレスをお借りするのは気が引けます……」
香澄がそういうと、北条さんが香澄の手を握った。
「水城さん。いえ、香澄さんと呼ばせてもらえないかしら」
「え?あっ、はい」
「香澄さん。私、あなたの演奏に惚れてしまったの。オープニングの曲。とても良かったわ。本当に素敵だった。それなのに、こんな卑怯な手を使う人に腹が立っているの。あなたたちの『音楽でぶん殴る』は最高にカッコいいわ!私のドレスがあなたたちの演奏に花を添えることができるなら、こんなに嬉しいことはないの。お願い」
真剣な北条さんに気圧された香澄は、少し驚いた表情をしたが、ニコッと笑って「そう言っていただけて嬉しいです。わかりました。ドレス、お借りします」と答えた。
一見冷たく見える北条さんは、雪解けに咲く花のように、素敵な微笑みを浮かべた。
「心を込めて弾きます。ね、美咲」
「はい。二人で最高の演奏を奏でます」
北条さんが用意してくれたドレスは、ただの衣装じゃない。「私があなたたちの味方よ」という宣言だった。
支えてくれる人がいる。信じてくれる人がいる。
だったら、負ける理由なんてどこにもない。
玲奈が仕掛けた一手は、人としていちばん安っぽい。
私たちが返すのは、音で作る“本物の一撃”だ。
タブレットの画面には、会場の天井から映した防犯カメラ映像が映し出されていた。人々が談笑し、ワインを手にしながら行き交っている。
「この映像は、ステージ裏に向かう通路の防犯カメラよ」
香澄がピアノの席を離れ、会場中央へ向かって歩き出す姿が映る。
「ここからです」
画面を操作しながら、北条さんが静かに言った。
映像の端、少し離れた場所で、香澄の動きをじっと目で追っている玲奈がいる。
まるで次の一手を計算しているような、落ち着いた視線だった。
「彼女、ずっと香澄さんの動きを目で追っています。偶然じゃなくて、完全に狙ってますね。」
その言葉を裏付けるように、玲奈はすぐそばにいるウエイターを呼び止め、ワイングラスを受けとる。その後香澄の進行方向を指さした。
「この時、『あちらに、手を上げてワインを待っている方がいた』と彼女に言われました」
一緒に見ていたウエイターがポツリと言った。
映像のウエイターは指示された方向へと歩き、結果的に香澄のすぐ背後を歩き出した。
「それは、水城さんの真後ろにウエイターを立たせるための誘導でしょう」
ウエイターの後ろには、当然のような顔でその後をついていく玲奈。
途中、テーブルに持っていたワインを置き、人を押し退けて、足早に再度ウエイターの真後ろにつく。
そして──
「ここです」
北条さんが映像をスローモーションに切り替えた。
画面の中で、玲奈が足をもつらせた『ふり』をして、よろけながら──迷いなく、手の平でウェイターの背中を押している。
その反動でウェイターが前につんのめり、香澄に激突。トレーのワイングラスが派手に砕け散り、ふたりが同時に倒れ込んだ。
「普通なら、倒れそうになった瞬間、人は反射的に『何かを掴もうとする』んです」
北条さんは淡々と続ける。
「でも、彼女は掴まなかった。支えを求めるのではなく、真っすぐ“押した”。これは防御ではなく“加害の動作”です。つまり──故意と判断できます」
北条さんは冷静に分析した結果を話す。
映像の中で、倒れた2人を見下ろしながら、玲奈の口元がほんの一瞬だけ、ゆるむ。
「悪質ですね」
北条さんが言う。
「水城さんが倒れたことを喜んでいるようです」
その声に静かな怒りを感じた。
北条さんがタブレットの画面をしまい、深く息を吐く。ウェイターの顔は青ざめ、上司は震える手を握りしめている。香澄は目に怒りを宿していたが、口から出た言葉は冷静であった。
「私は……この件を大事にしたくない。岸谷様にも迷惑をかけたくない。岸谷様は私の後ろ盾みたいなものだから、彼の名を汚すわけにはいかないわ」
「あの……」
ウェイターの上司が、深々と頭を下げた。
「ホテル側としましては、今回の件が故意によるものだと判断された場合、対象のお客様に『絨毯等のクリーニング費用』や『破損したグラスの弁償』、それから『スタッフ対応に伴う損害』について、民事のかたちで請求させていただく方向で検討しております」
言葉を選ぶように、上司は続けた。
「お客様が『大事にしたくない』とお考えなのは、私どもも十分承知しております。ホテルとしても、不要に騒ぎ立てて信用を損なうことは避けたい。そのため、警察ではなく、あくまで『民事での対応』というのが、支配人および本社の意向です」
ホテル側として当然の対応だろう。
「会社としても、ホテル側と同じ方針よ」
北条さんは毅然とした態度で言った。
「責任者として、パーティーを台無しにしようとした行為は看過できないわ。故意と判断できる以上、相応の対応を取るつもりよ」
それは暗に、香澄が事を大きくしないようにしても無駄だということを意味していた。
それなら──
「香澄。黙って泣き寝入りなんて絶対にダメ。現にこの怪我でペダルが今、踏めないじゃない。それに、この怪我でピアノバーだって営業できなくなるかもしれない。そんなの許せないよ!」
私は香澄に玲奈と戦うように勧めた。
すると香澄は私を見つめ、小さく笑った。
笑いの中に迷いはない。
「ありがとう、美咲。大丈夫、泣き寝入りはしない。私は私のやり方でやる」
香澄が不敵な笑みを浮かべる。
「浅野玲奈が望んでいることは、要するに私たちを舞台から降ろしたい、目立たせたくないってことでしょ。だったら、玲奈が悔しがるような素晴らしい連弾を披露してやるわ」
香澄の言葉に胸が熱くなった。
「音楽で最低女のプライドをへし折ってやるってことね!いいよ。私、ペダルも全部やってやる。香澄の音、私が守るから!」
やる気でたー!
絶対成功させてやる!
「では」
北条さんの声が響いた。
「お二人の連弾が終わったのち、『浅野玲奈』という女性と、個室でキッチリ話をするということでよろしいかしら?」
全員がその場で頷いた。
「そうそう、防犯映像のマスターデータはホテル側でしっかり保全してちょうだい。浅野玲奈さんに説明の機会は与えますが、誠意が見られなければ、賠償金だけでなく、彼女の会社にも情報をリークし、誠実な対応をしてもらいましょう。それでいいですね?」
「あ、彼女は会社員ではないです」
香澄が言った。
「彼女はノーブル管弦楽団の団員です」
「ノーブル管弦楽団……」
北条さんが綺麗だけど怖い笑顔をした。
「個別の話し合いが楽しみになったわ。では、私は会社の顧問弁護士に連絡をして、準備しておきます。それから、二人の出番は一番最後に回すわ。華々しくクライマックスを飾って。浅野玲奈の鼻を
あかせてやりましょう」
「「はい!」」
「ホテル側は彼女を逃がさないように、他のスタッフに伝達を」
「わかりました」
「それから……うん」
北条さんは何かに気がついたように、部屋のドアを開けてスタッフを呼び寄せた。
「水城さん、立花さん。こちらのドレスを使ってちょうだい」
マネキンが5体運び込まれた。各々見るからに質が良さそうなドレスだ。思わず「すごい……」と言葉がこぼれた。
「このような素敵なドレスをお借りするのは気が引けます……」
香澄がそういうと、北条さんが香澄の手を握った。
「水城さん。いえ、香澄さんと呼ばせてもらえないかしら」
「え?あっ、はい」
「香澄さん。私、あなたの演奏に惚れてしまったの。オープニングの曲。とても良かったわ。本当に素敵だった。それなのに、こんな卑怯な手を使う人に腹が立っているの。あなたたちの『音楽でぶん殴る』は最高にカッコいいわ!私のドレスがあなたたちの演奏に花を添えることができるなら、こんなに嬉しいことはないの。お願い」
真剣な北条さんに気圧された香澄は、少し驚いた表情をしたが、ニコッと笑って「そう言っていただけて嬉しいです。わかりました。ドレス、お借りします」と答えた。
一見冷たく見える北条さんは、雪解けに咲く花のように、素敵な微笑みを浮かべた。
「心を込めて弾きます。ね、美咲」
「はい。二人で最高の演奏を奏でます」
北条さんが用意してくれたドレスは、ただの衣装じゃない。「私があなたたちの味方よ」という宣言だった。
支えてくれる人がいる。信じてくれる人がいる。
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