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六
55話 友達の様相
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学期末のテスト期間辺りから色々あったせいで冬休みのシフトの相談をできず、恋とは出かける時間が取れなかった。恋は少し寂しそうにしていたしバイト終わりに少しの時間でも会いに行くと言ってくれたが無理は良くないと思い、お互いの時間を大切にしようと言う口実で泊まりの日まではデートは控えることになった。
電話でその話をした時の恋の声が寂しそうだったから俺は友達と会う前や約束の前に恋の働くカフェに寄ったりして少しでも恋が喜んでくれるようにした。俺が店に行くと目があった瞬間嬉しそうに駆け寄ってきてニコニコしている恋がもう超絶可愛すぎて「この子俺の恋人です。」って書いたパネル首から下げて自慢して回りたい気分だった。
今日は美容院の予定があって、その前の時間に恋のカフェに寄ったらちょうど休憩の時間でお姉さんと店を出て行った後だと聞いて時間ギリギリまで一瞬でも顔を見るためにコーヒーを飲んで待つことにした。携帯で漫画を読んで過ごしていると「赤城くんじゃないですか?」と声をかけられた。振り返ると見覚えのない女子が二人立っていて無表情で顔を上げた。
「楓とか秋冬が行った高校で仲良くなったって有名な赤城くんですよね!?」
「......あーいや...。有名かは知りませけど佐々木と新山とはちょい仲良い赤城です。」
怠そうに赤城が答えると女子たちは嬉しそうにキャッキャと声をあげた。
「やっぱりー!同中だった女子友から赤城くんの写真もらってめっちゃイケメン~!って思ったけど、実物の方がやばー!ばりイケメン!!連絡先交換しよ!?楓も顔いいから好きだけど私断然赤城くん派かも!」
「俺、恋人いるんで連絡先交換は無理っすね。他当たってもらって~。」
「え~、一途なのもめっちゃ好印象!彼女と別れたって聞いたら絶対告るわ!!期待して噂待っとく!」
話を終えた後も何故か隣の席に座って話しこむ女子たちにため息を吐いて無視して漫画を読んでいると、話の流れで二人が佐々木の話をし出した。
「......ってかさ~、この前聞いたんだけど楓まだ美憂のお墓参り行ってるらしいよ。チャラいくせに変なところ真面目すぎて笑っちゃうんだけど!もう会えもしない人追いかけて何が楽しいんだか。」
「それ私も聞いた!付き合ってる時死んじゃったからって負い目あるのはわかるけどもう何年だよ、そろそろ切り替えろって感じ。そんなんだから真面目に一人と付き合ってらんないんでしょあいつ。それがこっちとしては遊べるからいいけど本気で楓好きな人からしたらガチ迷惑...」
「あのさ。」
佐々木の悪口平然とぼろぼろと口走る二人に痺れを切らした赤城がキレ口調で声をかけた。
「君たち俺があいつと仲良いって知ってるんだよね?そんであいつの悪口ベラベラ言ってんの胸糞悪いからマジでやめてくれる?君たちの方があいつと出会って長いかもだけど俺も俺なりにあいつとよく話すから自分の中でもあいつのこと全体の中のほんの一部はわかった気でいるのよ。でもそれは君たちもでしょ、あいつのこと全部理解してるわけでもないのに部外者がどうこう言うのはちげぇでしょ?わかったらあいつの話をそのくだらない井戸端会議の議題にしてるくらいならいっそ俺の悪口でも一生話しててよ、そっちの方がまだ耳が心地いいわ。」
冷たい目でそう言い放つ赤城を呆然と見たあと二人は気まずそう顔を見合わせて立ち上がった。そしてもう一度赤城の方に顔上げた彼女たちがハッとした顔をしたのを見て赤城も後を振り返った。笑って手を振りこっちに向かってくる佐々木に驚いて走って二人が出て行くと佐々木はカフェラテを持って赤城の向かいに座った。
「こんな寒い日にアイスカフェラテを頼む奴の気がしれないわ。」
「いや、少しはなんで居んだよみたいな反応しろよ。絶対噂話されてる時に本人登場したらお前漫画じゃねぇんだからさ!みたいなノリになるやつじゃん。」
いつも通り笑って話す佐々木に赤城もいつも通りに返しそのまま会話をした。何も触れてこない赤城に思わず佐々木が「気になんないの?さっきの話。」切り出した。
「気になるっちゃ気になる。お前いつ店入ってきた?お前が来たら気配で俺気づいたと思うんだけど。」
「......はぁー、マジでお前ってお前だわ...うん。いやまぁそんなやつだから俺が仲良くなりたいって思って一緒にいるんだけどさ。赤城と友達やっててよかったって実感したわ。」
赤城のホットコーヒーを手に取って飲みながら佐々木はそう話した。苦そうな顔をしてカップを置く佐々木を見て赤城は真面目な顔をして口を開いた。
「他人から聞かされる他人の恋愛事情とかクソどうでもいいけど、本人から聞く自分の恋愛の話ならまだ聞いてやってもいいからそのうち聞いて欲しくなったらそん時話せばいいんじゃない?」
赤城の話を真剣な顔で聞いたあと佐々木が「ありがとう。」と言ったのに対し「どういたしまして。」と赤城が返した。
それからまた一方的に佐々木がマシンガントークとしているとしばらくして美容院に行くと言って赤城が立ち上がった。
「んで?なんでお前ここにいたの?」
思い出したように準備をしながら赤城が聞いた。
「あー、昨日ここの近くの女の子の家泊まってて今日帰ってる時別のやつとこの辺で遊ぶ約束したからそのまま行こうと思って時間持て余してたら芦野くんここで働いてるの思い出しているかなーって思って顔出したんだよね~!したらお前いるから話しかけようとしたら雰囲気的に出づらくなってそこの席座って待ってたわ。」
ヘラヘラ笑って話す佐々木に「そうか。」と赤城が言った。
「彼氏くんと別れたら俺赤城くんに告るわ!そん時は教えてね!」
「いやめっちゃ序盤から聞いてんじゃんお前。なかなかキモいしそっから大人しく自分の悪口聞いてんにはドMすぎるわ。」
冷たい言い方をする赤城の言葉の中に優しさを感じた佐々木はまた笑って立ち去ろうとする赤城に手を振った。入り口付近で恋と鉢合わせして、驚いてあたふたする恋とそんな恋を見て優しく微笑む赤城を見て安心したようにそっと微笑むと「お前たちがそう幸せそうにしてるところを見るのが今の俺の幸せだよ。」と呟いた。
そしてその後テーブルに目を移すと、赤城が置いて行ったホッカイロを見つけて手を伸ばし自分のポケットに仕舞った。
「赤城もう帰っちゃうの?」
「タイミング悪くてごめんね。今から美容院だから終わってもし恋が時間大丈夫そうなら電話しようよ。」
「うん...もっと顔見て話したかった......僕が会いに行くのはダメ?」
恋はそう言って近寄ると赤城のコートを掴み悲しそうな顔をした。それを見て恐縮した赤城は少し悩んだ後「終わったら恋の家寄るから家の前で少し話そう?」と折れた。
そんな赤城を隣で見ていた美鈴は「甘やかしちゃダメだよ赤城くん!」と笑って言った。
「いや~自分、こんな可愛いこと言われて突き放せるメンタル持ち合わせてないっす。」
と薄く笑みを浮かべて言った。その後会えることになり嬉しそうに笑っている恋の方に顔を向けて「ブリーチするし二、三時間かかるから気長に待っててください~。」と言い、恋の髪に軽くキスをすると恋の手を取って一度指を絡めてから「じゃーね。」と満足したように微笑んで店を出て行った。
「やば~い!見てるこっちがキュンキュンしちゃうって!!れんれんはやっぱり赤城くんのあー言うの日常すぎて平常運行なの!?」
二人のことを間近で見ていた美鈴が興奮して恋に話かけると恋も耳を赤くして言葉を失っていた。
「なんだ~!やっぱりそうだよね!あれは緊張しちゃうよね~!!」
恋の様子を見てニコニコ笑う美鈴に恋は深呼吸をした後
「赤城が今日も格好良かった...。」
と小さな声で言った。
そんな恋に佐々木は近寄ると、茶化すように恋を弄って楽しそうにしていた。後1時間で上がりと言う時になり佐々木の友達が迎えに来て店で合流すると佐々木は席を立ち上がった。
そしてレジに立つ恋の前に向かうと「君の彼氏くんにお前も幸せにな!って伝えておいて。」と笑って言い残すといつも通り笑って店を出て行った。
電話でその話をした時の恋の声が寂しそうだったから俺は友達と会う前や約束の前に恋の働くカフェに寄ったりして少しでも恋が喜んでくれるようにした。俺が店に行くと目があった瞬間嬉しそうに駆け寄ってきてニコニコしている恋がもう超絶可愛すぎて「この子俺の恋人です。」って書いたパネル首から下げて自慢して回りたい気分だった。
今日は美容院の予定があって、その前の時間に恋のカフェに寄ったらちょうど休憩の時間でお姉さんと店を出て行った後だと聞いて時間ギリギリまで一瞬でも顔を見るためにコーヒーを飲んで待つことにした。携帯で漫画を読んで過ごしていると「赤城くんじゃないですか?」と声をかけられた。振り返ると見覚えのない女子が二人立っていて無表情で顔を上げた。
「楓とか秋冬が行った高校で仲良くなったって有名な赤城くんですよね!?」
「......あーいや...。有名かは知りませけど佐々木と新山とはちょい仲良い赤城です。」
怠そうに赤城が答えると女子たちは嬉しそうにキャッキャと声をあげた。
「やっぱりー!同中だった女子友から赤城くんの写真もらってめっちゃイケメン~!って思ったけど、実物の方がやばー!ばりイケメン!!連絡先交換しよ!?楓も顔いいから好きだけど私断然赤城くん派かも!」
「俺、恋人いるんで連絡先交換は無理っすね。他当たってもらって~。」
「え~、一途なのもめっちゃ好印象!彼女と別れたって聞いたら絶対告るわ!!期待して噂待っとく!」
話を終えた後も何故か隣の席に座って話しこむ女子たちにため息を吐いて無視して漫画を読んでいると、話の流れで二人が佐々木の話をし出した。
「......ってかさ~、この前聞いたんだけど楓まだ美憂のお墓参り行ってるらしいよ。チャラいくせに変なところ真面目すぎて笑っちゃうんだけど!もう会えもしない人追いかけて何が楽しいんだか。」
「それ私も聞いた!付き合ってる時死んじゃったからって負い目あるのはわかるけどもう何年だよ、そろそろ切り替えろって感じ。そんなんだから真面目に一人と付き合ってらんないんでしょあいつ。それがこっちとしては遊べるからいいけど本気で楓好きな人からしたらガチ迷惑...」
「あのさ。」
佐々木の悪口平然とぼろぼろと口走る二人に痺れを切らした赤城がキレ口調で声をかけた。
「君たち俺があいつと仲良いって知ってるんだよね?そんであいつの悪口ベラベラ言ってんの胸糞悪いからマジでやめてくれる?君たちの方があいつと出会って長いかもだけど俺も俺なりにあいつとよく話すから自分の中でもあいつのこと全体の中のほんの一部はわかった気でいるのよ。でもそれは君たちもでしょ、あいつのこと全部理解してるわけでもないのに部外者がどうこう言うのはちげぇでしょ?わかったらあいつの話をそのくだらない井戸端会議の議題にしてるくらいならいっそ俺の悪口でも一生話しててよ、そっちの方がまだ耳が心地いいわ。」
冷たい目でそう言い放つ赤城を呆然と見たあと二人は気まずそう顔を見合わせて立ち上がった。そしてもう一度赤城の方に顔上げた彼女たちがハッとした顔をしたのを見て赤城も後を振り返った。笑って手を振りこっちに向かってくる佐々木に驚いて走って二人が出て行くと佐々木はカフェラテを持って赤城の向かいに座った。
「こんな寒い日にアイスカフェラテを頼む奴の気がしれないわ。」
「いや、少しはなんで居んだよみたいな反応しろよ。絶対噂話されてる時に本人登場したらお前漫画じゃねぇんだからさ!みたいなノリになるやつじゃん。」
いつも通り笑って話す佐々木に赤城もいつも通りに返しそのまま会話をした。何も触れてこない赤城に思わず佐々木が「気になんないの?さっきの話。」切り出した。
「気になるっちゃ気になる。お前いつ店入ってきた?お前が来たら気配で俺気づいたと思うんだけど。」
「......はぁー、マジでお前ってお前だわ...うん。いやまぁそんなやつだから俺が仲良くなりたいって思って一緒にいるんだけどさ。赤城と友達やっててよかったって実感したわ。」
赤城のホットコーヒーを手に取って飲みながら佐々木はそう話した。苦そうな顔をしてカップを置く佐々木を見て赤城は真面目な顔をして口を開いた。
「他人から聞かされる他人の恋愛事情とかクソどうでもいいけど、本人から聞く自分の恋愛の話ならまだ聞いてやってもいいからそのうち聞いて欲しくなったらそん時話せばいいんじゃない?」
赤城の話を真剣な顔で聞いたあと佐々木が「ありがとう。」と言ったのに対し「どういたしまして。」と赤城が返した。
それからまた一方的に佐々木がマシンガントークとしているとしばらくして美容院に行くと言って赤城が立ち上がった。
「んで?なんでお前ここにいたの?」
思い出したように準備をしながら赤城が聞いた。
「あー、昨日ここの近くの女の子の家泊まってて今日帰ってる時別のやつとこの辺で遊ぶ約束したからそのまま行こうと思って時間持て余してたら芦野くんここで働いてるの思い出しているかなーって思って顔出したんだよね~!したらお前いるから話しかけようとしたら雰囲気的に出づらくなってそこの席座って待ってたわ。」
ヘラヘラ笑って話す佐々木に「そうか。」と赤城が言った。
「彼氏くんと別れたら俺赤城くんに告るわ!そん時は教えてね!」
「いやめっちゃ序盤から聞いてんじゃんお前。なかなかキモいしそっから大人しく自分の悪口聞いてんにはドMすぎるわ。」
冷たい言い方をする赤城の言葉の中に優しさを感じた佐々木はまた笑って立ち去ろうとする赤城に手を振った。入り口付近で恋と鉢合わせして、驚いてあたふたする恋とそんな恋を見て優しく微笑む赤城を見て安心したようにそっと微笑むと「お前たちがそう幸せそうにしてるところを見るのが今の俺の幸せだよ。」と呟いた。
そしてその後テーブルに目を移すと、赤城が置いて行ったホッカイロを見つけて手を伸ばし自分のポケットに仕舞った。
「赤城もう帰っちゃうの?」
「タイミング悪くてごめんね。今から美容院だから終わってもし恋が時間大丈夫そうなら電話しようよ。」
「うん...もっと顔見て話したかった......僕が会いに行くのはダメ?」
恋はそう言って近寄ると赤城のコートを掴み悲しそうな顔をした。それを見て恐縮した赤城は少し悩んだ後「終わったら恋の家寄るから家の前で少し話そう?」と折れた。
そんな赤城を隣で見ていた美鈴は「甘やかしちゃダメだよ赤城くん!」と笑って言った。
「いや~自分、こんな可愛いこと言われて突き放せるメンタル持ち合わせてないっす。」
と薄く笑みを浮かべて言った。その後会えることになり嬉しそうに笑っている恋の方に顔を向けて「ブリーチするし二、三時間かかるから気長に待っててください~。」と言い、恋の髪に軽くキスをすると恋の手を取って一度指を絡めてから「じゃーね。」と満足したように微笑んで店を出て行った。
「やば~い!見てるこっちがキュンキュンしちゃうって!!れんれんはやっぱり赤城くんのあー言うの日常すぎて平常運行なの!?」
二人のことを間近で見ていた美鈴が興奮して恋に話かけると恋も耳を赤くして言葉を失っていた。
「なんだ~!やっぱりそうだよね!あれは緊張しちゃうよね~!!」
恋の様子を見てニコニコ笑う美鈴に恋は深呼吸をした後
「赤城が今日も格好良かった...。」
と小さな声で言った。
そんな恋に佐々木は近寄ると、茶化すように恋を弄って楽しそうにしていた。後1時間で上がりと言う時になり佐々木の友達が迎えに来て店で合流すると佐々木は席を立ち上がった。
そしてレジに立つ恋の前に向かうと「君の彼氏くんにお前も幸せにな!って伝えておいて。」と笑って言い残すといつも通り笑って店を出て行った。
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