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五
45話 聖蘭高校文化祭
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始業の翌週には定期テストが始まりそれが終わったかと思えばすぐに学校のムードは文化祭へと切り替わっていった。
ここ数日は残って準備をしたり買い出しに行ったりでクラスの仲間と行動していた時間が長かった。普段は内田と有馬二人としか踏み入った話をしないおれだけど、「クラスみんなで団結」と熱が入っている中そんな身勝手なことをしているわけにもいかず男女問わずよく会話を交わす事が増えた。その反動でなのか、話したこともない女子から「文化祭で一緒に回ってほしい。」とか「彼女いないならできるまででいいから付き合ってほしい。」とか面倒な誘いきた。鬱陶しいと思いながらも雰囲気を壊したくなかったおれがどう返事を返そうか悩んでいると同じくあまり話したこともなかったクラスの男子が「佐々木困ってるじゃん、辞めてやれって。」とおれたちの話に割って入ってくれた。
悲しそうに教室から出て行った女子の姿が見えなくなるとおれはその男子にお礼を言った。
「あっいや...。実は前から佐々木と話してみたかったんだけど、恐れ多かったと言うか...。だけどせっかく同クラになれたからやっぱ仲良くなってみたかったんよね!残りの準備頑張ろうぜ!」
青年のような眩しすぎる笑顔に圧倒されながらも千隼が「こちらこそよろしく。...えっと、ごめん。名前なに?」と真面目な顔で聞くと、男子は「おいおい、そこからかよ!」と呆れた顔をしつつも笑って名前を教えてくれた。
そんなこんなで進んでいった文化祭準備は至って順調に進み、そして今日遂に文化祭当日を迎えた。
新山さんの学校は来週文化祭があるみたいで被らないから今日おれの文化祭に来てくれるらしい。兄貴と赤城先輩も一緒らしいけれど、それはどうでもよくてとりあえず新山さんがおれの文化祭に来てくれる事実だけでもう感動だった。
「恋人と一緒に学校行事を共に過ごす。」
そんなベタすぎるほどベタな展開をおれは密かに憧れていた。そしてそんな夢見たいな出来事に胸を膨らませ新山さんが来るのを待っていた。
......が、事はそう甘くはなかった。
モテる男×目立つ陽キャ男と言う最強すぎるコラボレーションを兼ね備える恋人がそう易々と最も簡単に学校を回る事ができるはずもなく、学校に着くなり人集りができていた。
その様子を見ていた内田からの証言によると事の発端はあのクソ兄貴だったらしい。
たまたますれ違った女子が持っていた焼きそばを見て「美味そう、いいなー!」と話しかけたのがこの最悪の展開の幕開け。そこから女子たちはこぞって食べ物を差し入れたり客引きをされたりともうてんやわんやになっていた。先に避難してきた赤城先輩はおれのクラスに来てくれたけど一足遅かった新山さんは逃げる事ができず瞬く間に女子に囲まれていった。内田も有馬もその様子を見て笑っていておれを慰めてくれたのは他でもない赤城先輩だった。
そんな赤城先輩にもおれの学校の女子たちは声をかけていたけれど、話しかけられてすぐに「俺、恋人いるんで。」と返していた赤城先輩を見て素直に格好いいと思った。
「赤城先輩マジでめっちゃいいっす!は~ぁ、その感じ新山さんにも見習ってほしいよ。」
退屈そうに赤城の向かいに座りため息混じりにそう話した千隼を見て赤城は少し悩んだ表情を浮かべた後その場から立ち上がった。
「なんか食いたいわ。佐々木弟案内してよ。んでついでにちょい哀れで可哀想な君の腹も満たしてあげるよ。後の請求は新山にするから安心して。」
そう言った赤城の言葉を聞いて千隼は勢いよく立ち上がると「本当に神!マジで救世主!」と赤城を褒め称えながら千隼は、赤城と一緒に元気に教室から飛び出して行った。
「赤城先輩の恋人のことあんまりちゃんと聞いた事なかったけどどっちから告白したの?」
唐揚げ棒を食べながら校内を散策していた千隼は、隣を歩く赤城に何気なく聞いた。怠そうな顔をしつつも赤城は「向こう。」と素っ気なく返答をした。
「やっぱそうかー。イケメンは告白しなくても相手から寄ってくるのね。相手OKもらえて嬉しかっただろうな。」
感心しながらそう言った千隼を見て赤城はむず痒そうに頭を掻くと「いや...」と口を開いた。
「どうかね。向こうは告白する気なかったと思うよ。」
「...?どう言うこと?」
赤城の話に理解ができなかった千隼が根掘り葉掘り話を聞こうとすると赤城は諦めて口を割った。
「そもそも無理矢理俺が言わせたみたいな感じだからね、その告白。そん時しかもうタイミングないと思ったし今吐かせないと一生後悔するって思ったから言わせた。...まぁ正直今となってはそんな女々しいことせず正々堂々と告ればよかったって思ってるよ。だから俺としては馬鹿みたいにまっすぐ君に告ったあいつがすげーと思うよ。」
冷静なトーンで語った赤城の話を聞き千隼は照れ臭くなり顔を赤くすると追い討ちをかけるように赤城は話した。
「...こえーじゃん、告白って。自分が好きでも相手が自分と違う好きだった場合普通にやらかし案件になるし、それこそ事故みたいになるしさ。しかもあいつは兄の方とも仲良いわけだから今後も君に会うことあるかもなのにだよ。行動力バケモンだろ。まぁそれほど好きだったんじゃない?わかるよ、早く自分のモンにしないと誰かに取られるかもって内心めっちゃ焦るのも冷静な判断ができなくなるのも全部苦しいほど俺も体感したからね。」
悟りを開いたようにそう語る赤城のことをぽかんと千隼が見ていると、そんな赤城の肩を後ろから新山が掴んだ。
「おい。なに先に逃げた分際で人の恋人連れて遊んでんだお前は。」
キレ口調で話す新山の口に面倒くさそうな顔でさっき買ったチョコバナナをぶっ刺すと赤城は「どう見ても子守してただけだろ。」とシラを切ったように言いその場から離れ佐々木の元に向かった。
「うわっ...クソ甘...。」
嫌そうに口に入れられたチョコバナナを口から出す新山の手を掴んだ千隼は、そのままそのチョコバナナを食べた。
「全然美味しいじゃん。要らないなら俺にちょうだいよ。」
そう言って千隼が棒を掴もうとすると、新山はその手を払って一気に全部食べ切った。
「ちょっ...なんでそんな意地悪するの!」
「なんかやだわ。あいつのバナナ千隼の口入れるとか考えただけで...うん、萎える。」
口元を隠しながら照れたように顔を背けて言った新山の話の意図を理解した千隼は「変態!」と新山の肩を叩くと駆け足で廊下を歩き人の少ない屋上付近まで向かった。そして急いで千隼の後を追って階段を上がってきた新山の襟を掴むと千隼は新山の口にキスをした。
「...っ!?」
「おれは新山さんと一緒に回りたかったのに。バカ...もう後少しで店番になっちゃうし...。」
悲しそうにそう言った千隼の後頭部を掴むと新山はもう一度唇を重ねそのまま深いキスを交わした。
「ごめん...マジで本当に。こうなるとは思わなかった。遅いかもだけどこのあと少しだけでも一緒に回りたい。店番の間もずっと千隼のクラスいるわ。まじですみません。」
唇離れたと同時に新山そう話すと千隼は「じゃあ新山さんの学校の文化祭で仕切り直しね。」と返すと「マジで全時間空けとく。」と新山はすぐに切り返した。
その後は夢に描いたような文化祭を過ごした。途中で会った内田と有馬にツーショットを撮ってもらったり一緒にたこ焼きを食べたりとても楽しかった。やはり再度また女子に声をかけられた新山さんだったけど「恋人いるから。」と今度ははっきり言ってくれていておれはとても安心した。
思い通りにならないことも嫌に思うこともあるけど、それでもおれは新山さんが大好きなんだと体感した高校初めての文化祭だった。
ここ数日は残って準備をしたり買い出しに行ったりでクラスの仲間と行動していた時間が長かった。普段は内田と有馬二人としか踏み入った話をしないおれだけど、「クラスみんなで団結」と熱が入っている中そんな身勝手なことをしているわけにもいかず男女問わずよく会話を交わす事が増えた。その反動でなのか、話したこともない女子から「文化祭で一緒に回ってほしい。」とか「彼女いないならできるまででいいから付き合ってほしい。」とか面倒な誘いきた。鬱陶しいと思いながらも雰囲気を壊したくなかったおれがどう返事を返そうか悩んでいると同じくあまり話したこともなかったクラスの男子が「佐々木困ってるじゃん、辞めてやれって。」とおれたちの話に割って入ってくれた。
悲しそうに教室から出て行った女子の姿が見えなくなるとおれはその男子にお礼を言った。
「あっいや...。実は前から佐々木と話してみたかったんだけど、恐れ多かったと言うか...。だけどせっかく同クラになれたからやっぱ仲良くなってみたかったんよね!残りの準備頑張ろうぜ!」
青年のような眩しすぎる笑顔に圧倒されながらも千隼が「こちらこそよろしく。...えっと、ごめん。名前なに?」と真面目な顔で聞くと、男子は「おいおい、そこからかよ!」と呆れた顔をしつつも笑って名前を教えてくれた。
そんなこんなで進んでいった文化祭準備は至って順調に進み、そして今日遂に文化祭当日を迎えた。
新山さんの学校は来週文化祭があるみたいで被らないから今日おれの文化祭に来てくれるらしい。兄貴と赤城先輩も一緒らしいけれど、それはどうでもよくてとりあえず新山さんがおれの文化祭に来てくれる事実だけでもう感動だった。
「恋人と一緒に学校行事を共に過ごす。」
そんなベタすぎるほどベタな展開をおれは密かに憧れていた。そしてそんな夢見たいな出来事に胸を膨らませ新山さんが来るのを待っていた。
......が、事はそう甘くはなかった。
モテる男×目立つ陽キャ男と言う最強すぎるコラボレーションを兼ね備える恋人がそう易々と最も簡単に学校を回る事ができるはずもなく、学校に着くなり人集りができていた。
その様子を見ていた内田からの証言によると事の発端はあのクソ兄貴だったらしい。
たまたますれ違った女子が持っていた焼きそばを見て「美味そう、いいなー!」と話しかけたのがこの最悪の展開の幕開け。そこから女子たちはこぞって食べ物を差し入れたり客引きをされたりともうてんやわんやになっていた。先に避難してきた赤城先輩はおれのクラスに来てくれたけど一足遅かった新山さんは逃げる事ができず瞬く間に女子に囲まれていった。内田も有馬もその様子を見て笑っていておれを慰めてくれたのは他でもない赤城先輩だった。
そんな赤城先輩にもおれの学校の女子たちは声をかけていたけれど、話しかけられてすぐに「俺、恋人いるんで。」と返していた赤城先輩を見て素直に格好いいと思った。
「赤城先輩マジでめっちゃいいっす!は~ぁ、その感じ新山さんにも見習ってほしいよ。」
退屈そうに赤城の向かいに座りため息混じりにそう話した千隼を見て赤城は少し悩んだ表情を浮かべた後その場から立ち上がった。
「なんか食いたいわ。佐々木弟案内してよ。んでついでにちょい哀れで可哀想な君の腹も満たしてあげるよ。後の請求は新山にするから安心して。」
そう言った赤城の言葉を聞いて千隼は勢いよく立ち上がると「本当に神!マジで救世主!」と赤城を褒め称えながら千隼は、赤城と一緒に元気に教室から飛び出して行った。
「赤城先輩の恋人のことあんまりちゃんと聞いた事なかったけどどっちから告白したの?」
唐揚げ棒を食べながら校内を散策していた千隼は、隣を歩く赤城に何気なく聞いた。怠そうな顔をしつつも赤城は「向こう。」と素っ気なく返答をした。
「やっぱそうかー。イケメンは告白しなくても相手から寄ってくるのね。相手OKもらえて嬉しかっただろうな。」
感心しながらそう言った千隼を見て赤城はむず痒そうに頭を掻くと「いや...」と口を開いた。
「どうかね。向こうは告白する気なかったと思うよ。」
「...?どう言うこと?」
赤城の話に理解ができなかった千隼が根掘り葉掘り話を聞こうとすると赤城は諦めて口を割った。
「そもそも無理矢理俺が言わせたみたいな感じだからね、その告白。そん時しかもうタイミングないと思ったし今吐かせないと一生後悔するって思ったから言わせた。...まぁ正直今となってはそんな女々しいことせず正々堂々と告ればよかったって思ってるよ。だから俺としては馬鹿みたいにまっすぐ君に告ったあいつがすげーと思うよ。」
冷静なトーンで語った赤城の話を聞き千隼は照れ臭くなり顔を赤くすると追い討ちをかけるように赤城は話した。
「...こえーじゃん、告白って。自分が好きでも相手が自分と違う好きだった場合普通にやらかし案件になるし、それこそ事故みたいになるしさ。しかもあいつは兄の方とも仲良いわけだから今後も君に会うことあるかもなのにだよ。行動力バケモンだろ。まぁそれほど好きだったんじゃない?わかるよ、早く自分のモンにしないと誰かに取られるかもって内心めっちゃ焦るのも冷静な判断ができなくなるのも全部苦しいほど俺も体感したからね。」
悟りを開いたようにそう語る赤城のことをぽかんと千隼が見ていると、そんな赤城の肩を後ろから新山が掴んだ。
「おい。なに先に逃げた分際で人の恋人連れて遊んでんだお前は。」
キレ口調で話す新山の口に面倒くさそうな顔でさっき買ったチョコバナナをぶっ刺すと赤城は「どう見ても子守してただけだろ。」とシラを切ったように言いその場から離れ佐々木の元に向かった。
「うわっ...クソ甘...。」
嫌そうに口に入れられたチョコバナナを口から出す新山の手を掴んだ千隼は、そのままそのチョコバナナを食べた。
「全然美味しいじゃん。要らないなら俺にちょうだいよ。」
そう言って千隼が棒を掴もうとすると、新山はその手を払って一気に全部食べ切った。
「ちょっ...なんでそんな意地悪するの!」
「なんかやだわ。あいつのバナナ千隼の口入れるとか考えただけで...うん、萎える。」
口元を隠しながら照れたように顔を背けて言った新山の話の意図を理解した千隼は「変態!」と新山の肩を叩くと駆け足で廊下を歩き人の少ない屋上付近まで向かった。そして急いで千隼の後を追って階段を上がってきた新山の襟を掴むと千隼は新山の口にキスをした。
「...っ!?」
「おれは新山さんと一緒に回りたかったのに。バカ...もう後少しで店番になっちゃうし...。」
悲しそうにそう言った千隼の後頭部を掴むと新山はもう一度唇を重ねそのまま深いキスを交わした。
「ごめん...マジで本当に。こうなるとは思わなかった。遅いかもだけどこのあと少しだけでも一緒に回りたい。店番の間もずっと千隼のクラスいるわ。まじですみません。」
唇離れたと同時に新山そう話すと千隼は「じゃあ新山さんの学校の文化祭で仕切り直しね。」と返すと「マジで全時間空けとく。」と新山はすぐに切り返した。
その後は夢に描いたような文化祭を過ごした。途中で会った内田と有馬にツーショットを撮ってもらったり一緒にたこ焼きを食べたりとても楽しかった。やはり再度また女子に声をかけられた新山さんだったけど「恋人いるから。」と今度ははっきり言ってくれていておれはとても安心した。
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