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五
46話 彼氏の文化祭
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新山さんのクラスはドーナツ屋さんをやるらしい。
まぁきっと行ったところでそのクラスは人でいっぱいになってるんだろうしとりあえず着いた報告だけしてせっかくだし校内散歩でもしてみようかな。
そう考えた千隼は新山に「着いた。適当に見て回ってるね。」と連絡を送ると一人でぷらぷらと歩き回った。
いや、おれとしてはかなりの成長だと思う。前のおれなら120%来てなかったと思うし恋人パワーってマジで凄まじい。
「ま、ここまで人で溢れかえってれば近寄ってくる人もいないだろうしむしろ全然過ごしやすい気するわ。」
そんなことをボソッと呟きながら新山のクラスの入っている階を端から順にゆっくり見ている最中、強引に後ろから肩を引っ張られた。
「っ...?」
驚いて振り返るとそこにはドーナツと看板を持った兄貴が立っていて「よっ!来たか。」と千隼に話しかけた。
「うわ...。」
佐々木を見るなりみるみる嫌そうな顔に表情を変えたけれど、そのことに佐々木が気づく頃には周りには見るからに派手そうな見た目をする人たちが集まっていた。
「え、なになに!その子、楓の知り合い~?めっちゃ可愛い系じゃ~ん!どこ高?」
「やば、ほんとだー!佐々木にしては大人しめの子じゃん!ねぇ一人で来たの?よかったらうちらと回る~?」
畳み掛けるように質問攻めを喰らう千隼を見てようやく「やばい。」と言う顔をした佐々木のみぞおちを千隼は思いっきり蹴り上げた。
そんな千隼の行動に周りは驚きながらも突然の出来事に周りからは笑いが起こった。そんな賑わいを察知したのかしばらくすると新山がその場に駆けつけた。
「千隼...なんで教室来てくれないの。俺めっちゃウハウハで待ってたのに。」
囲まれる千隼のそばにズカズカと寄ると、固まる千隼の頭をそっと撫でた。
「人多そうだし...時間空くまでどっかで時間潰してようと...まぁこの通り兄貴に捕まったけど。」
千隼が苦笑いを浮かべながらそう言うと周りにいた友人たちは「え、弟くん!?」と一同驚嘆していた。
「佐々木の弟ってくらいだからてっきり似た感じにタイプだと思ってたー!」
「わかる!もっと陽なの想像してたのに~まぁでも全然あり!顔いいし可愛...」
「俺、千隼くんと回る約束してるからもう行ってい?時間無駄すぎ。千隼行こ。」
不機嫌そうに千隼の腕を掴むと新山は半ば強引に千隼をその場から連れて行った。残された人たちからは反感をかっていたけれどそんなことはお構いないしに新山はそそくさと歩いていった。
黙って手を引いて歩く新山に何度も声をかけた千隼だったけれど、新山は全てを無視して歩き続けた。そんな新山に対して痺れを切らした千隼が勢いよく手を振り解くと新山も立ち止まって千隼の方を振り返った。
「なんで。なんでずっと話しかけてんのに無視してるの?なんか言ってくれてもいいじゃん。おれさっきあんだけ嫌な思いもして...」
「じゃなんであん時言ったの?」
「は?...何を?」
「...佐々木の弟だって。」
そう切り返してきた新山にぽかんと千隼が口を開けると、新山は大きなため息をついてキレ口調で話を続けた。
「そりゃあの場で自分は佐々木の弟です、なんて言ったら周り食いつくに決まってるっしょ。常識的に考えればわかるわ。頭いいんだからそんくらい考えなよ。俺は教室来てって連絡もしてんのに無視して絡まれて、そんで自分から話広げてんの普通に意味わからんし。いやほんと...かまってちゃんかよ。」
抑えきれずに毒を吐いた新山は最後まで話を終えた後で「しまった。」と後悔したけれどその時には時既に遅く、千隼はみるみるうちに顔色を変え無表情で新山を見ていた。
「おれだって......おれだって好きで言ったわけじゃないしあの時新山さん来てくれたから気が緩んで出た言葉ってだけじゃん。それに今日だって頑張ってここまで来たのにあって早々なんか怒ってるしかまってちゃんとか言われるし意味わかんないのは新山さんの方じゃん。...そんなこと思ってるなんて知りたくなかった。」
そう言い残してその場から走って離れていく千隼の背中に新山が何度も声をかけたけれど、千隼は止まることなく駆けて行った。
階段降りたところでしゃがみ込んで落ち込んでいるとそこに赤城が立ち合わせ「何してんの?」と千隼に話しかけた。
顔を上げた千隼は見慣れた人物に安心感を憶え、大きく息を吐いた。
「...今めっちゃ赤城先輩の存在のデカさ思い知ったかも。あとちょっとでいいからおれと一緒にいて欲しい。」
事態を何も知らない赤城は嫌そうな顔をしつつも何も聞くことなく千隼の隣に座り、しばらくその場で時間を潰してくれた。
その間に何回か学校の女子から声をかけられた赤城だったけれど冷たい対応を取ったり「立て込み中」と突き放してくれたおかげでおれがその間ゆっくりと頭を整理することができた。
そして小一時間くらい赤城と行動を共にした千隼が「そろそろおれ行く。」と言うと、赤城は「はいよ。」と軽い返事をして千隼を送り出した。
冷静になった千隼は今度こそちゃんと話をしようと新山のクラスに向かうとさっきの出来事を全く気にしていない雰囲気で新山はクラスの女子たちと会話をしていた。
そしてそんな新山と一瞬目が合った千隼がビクッとすると、新山は冷酷な表情のまま千隼のそばまで来た。
「...何どうしたの?」
「え...?」
まるで恋人に対する対応ではない言い草に驚いて千隼が顔を上げるとクラスの人たちや教室の前を通った別クラスの友達が誰なのかと新山に問い詰めた。そんな友人たちになんの躊躇もなく「ただの佐々木の弟だよ。兄貴の文化祭見に来たらしいよ。」と説明をし始めた。
それを聞いた千隼は呆然と新山のことを見ると少し悲しそうな表情を浮かべた。
「あー...はい。兄貴に会いに来たんですけど、さっきもう会えたんで。目的達成できたから大人しく帰るところです。その前にもう一目見ておこうかなーって思ってきたんですけど...いないみたいなんで諦めます。」
塗り固められたようなに取り繕った笑顔を向けると千隼は礼儀正しくお辞儀をしてその場から去って行った。その様子を見ていた周囲は「めっちゃいい子じゃん!」「お兄ちゃんに会いに来るとか可愛いー!」と言った千隼を称賛する声が上がっていたけれど新山は一人、罪悪感と後悔でいっぱいになっていた。
そんな時にそこに遅れて教室に帰ってきた佐々木が顔を出すとみんなからかけられた言葉を聞き、新山と口裏を合わせた。そして一連の話を終え周りが離れていくと新山に目をやった佐々木は呆れた顔で「まーたやらかしちゃったの?」と口を開いた。
「マジで今回ばかりはシャレにならないくらいの失言した。ガチで後悔。終わったかもしれないわ。」
この世の終わりのような顔を見せる新山の背中を叩くと佐々木はクスクスと笑いながら「恋愛下手すぎだろ。」と茶化し、他の友達のところへ話に行った。そんな様子を教室の入り口にいた赤城もまた、佐々木と同じように呆れた様子で新山を見ていた。
まぁきっと行ったところでそのクラスは人でいっぱいになってるんだろうしとりあえず着いた報告だけしてせっかくだし校内散歩でもしてみようかな。
そう考えた千隼は新山に「着いた。適当に見て回ってるね。」と連絡を送ると一人でぷらぷらと歩き回った。
いや、おれとしてはかなりの成長だと思う。前のおれなら120%来てなかったと思うし恋人パワーってマジで凄まじい。
「ま、ここまで人で溢れかえってれば近寄ってくる人もいないだろうしむしろ全然過ごしやすい気するわ。」
そんなことをボソッと呟きながら新山のクラスの入っている階を端から順にゆっくり見ている最中、強引に後ろから肩を引っ張られた。
「っ...?」
驚いて振り返るとそこにはドーナツと看板を持った兄貴が立っていて「よっ!来たか。」と千隼に話しかけた。
「うわ...。」
佐々木を見るなりみるみる嫌そうな顔に表情を変えたけれど、そのことに佐々木が気づく頃には周りには見るからに派手そうな見た目をする人たちが集まっていた。
「え、なになに!その子、楓の知り合い~?めっちゃ可愛い系じゃ~ん!どこ高?」
「やば、ほんとだー!佐々木にしては大人しめの子じゃん!ねぇ一人で来たの?よかったらうちらと回る~?」
畳み掛けるように質問攻めを喰らう千隼を見てようやく「やばい。」と言う顔をした佐々木のみぞおちを千隼は思いっきり蹴り上げた。
そんな千隼の行動に周りは驚きながらも突然の出来事に周りからは笑いが起こった。そんな賑わいを察知したのかしばらくすると新山がその場に駆けつけた。
「千隼...なんで教室来てくれないの。俺めっちゃウハウハで待ってたのに。」
囲まれる千隼のそばにズカズカと寄ると、固まる千隼の頭をそっと撫でた。
「人多そうだし...時間空くまでどっかで時間潰してようと...まぁこの通り兄貴に捕まったけど。」
千隼が苦笑いを浮かべながらそう言うと周りにいた友人たちは「え、弟くん!?」と一同驚嘆していた。
「佐々木の弟ってくらいだからてっきり似た感じにタイプだと思ってたー!」
「わかる!もっと陽なの想像してたのに~まぁでも全然あり!顔いいし可愛...」
「俺、千隼くんと回る約束してるからもう行ってい?時間無駄すぎ。千隼行こ。」
不機嫌そうに千隼の腕を掴むと新山は半ば強引に千隼をその場から連れて行った。残された人たちからは反感をかっていたけれどそんなことはお構いないしに新山はそそくさと歩いていった。
黙って手を引いて歩く新山に何度も声をかけた千隼だったけれど、新山は全てを無視して歩き続けた。そんな新山に対して痺れを切らした千隼が勢いよく手を振り解くと新山も立ち止まって千隼の方を振り返った。
「なんで。なんでずっと話しかけてんのに無視してるの?なんか言ってくれてもいいじゃん。おれさっきあんだけ嫌な思いもして...」
「じゃなんであん時言ったの?」
「は?...何を?」
「...佐々木の弟だって。」
そう切り返してきた新山にぽかんと千隼が口を開けると、新山は大きなため息をついてキレ口調で話を続けた。
「そりゃあの場で自分は佐々木の弟です、なんて言ったら周り食いつくに決まってるっしょ。常識的に考えればわかるわ。頭いいんだからそんくらい考えなよ。俺は教室来てって連絡もしてんのに無視して絡まれて、そんで自分から話広げてんの普通に意味わからんし。いやほんと...かまってちゃんかよ。」
抑えきれずに毒を吐いた新山は最後まで話を終えた後で「しまった。」と後悔したけれどその時には時既に遅く、千隼はみるみるうちに顔色を変え無表情で新山を見ていた。
「おれだって......おれだって好きで言ったわけじゃないしあの時新山さん来てくれたから気が緩んで出た言葉ってだけじゃん。それに今日だって頑張ってここまで来たのにあって早々なんか怒ってるしかまってちゃんとか言われるし意味わかんないのは新山さんの方じゃん。...そんなこと思ってるなんて知りたくなかった。」
そう言い残してその場から走って離れていく千隼の背中に新山が何度も声をかけたけれど、千隼は止まることなく駆けて行った。
階段降りたところでしゃがみ込んで落ち込んでいるとそこに赤城が立ち合わせ「何してんの?」と千隼に話しかけた。
顔を上げた千隼は見慣れた人物に安心感を憶え、大きく息を吐いた。
「...今めっちゃ赤城先輩の存在のデカさ思い知ったかも。あとちょっとでいいからおれと一緒にいて欲しい。」
事態を何も知らない赤城は嫌そうな顔をしつつも何も聞くことなく千隼の隣に座り、しばらくその場で時間を潰してくれた。
その間に何回か学校の女子から声をかけられた赤城だったけれど冷たい対応を取ったり「立て込み中」と突き放してくれたおかげでおれがその間ゆっくりと頭を整理することができた。
そして小一時間くらい赤城と行動を共にした千隼が「そろそろおれ行く。」と言うと、赤城は「はいよ。」と軽い返事をして千隼を送り出した。
冷静になった千隼は今度こそちゃんと話をしようと新山のクラスに向かうとさっきの出来事を全く気にしていない雰囲気で新山はクラスの女子たちと会話をしていた。
そしてそんな新山と一瞬目が合った千隼がビクッとすると、新山は冷酷な表情のまま千隼のそばまで来た。
「...何どうしたの?」
「え...?」
まるで恋人に対する対応ではない言い草に驚いて千隼が顔を上げるとクラスの人たちや教室の前を通った別クラスの友達が誰なのかと新山に問い詰めた。そんな友人たちになんの躊躇もなく「ただの佐々木の弟だよ。兄貴の文化祭見に来たらしいよ。」と説明をし始めた。
それを聞いた千隼は呆然と新山のことを見ると少し悲しそうな表情を浮かべた。
「あー...はい。兄貴に会いに来たんですけど、さっきもう会えたんで。目的達成できたから大人しく帰るところです。その前にもう一目見ておこうかなーって思ってきたんですけど...いないみたいなんで諦めます。」
塗り固められたようなに取り繕った笑顔を向けると千隼は礼儀正しくお辞儀をしてその場から去って行った。その様子を見ていた周囲は「めっちゃいい子じゃん!」「お兄ちゃんに会いに来るとか可愛いー!」と言った千隼を称賛する声が上がっていたけれど新山は一人、罪悪感と後悔でいっぱいになっていた。
そんな時にそこに遅れて教室に帰ってきた佐々木が顔を出すとみんなからかけられた言葉を聞き、新山と口裏を合わせた。そして一連の話を終え周りが離れていくと新山に目をやった佐々木は呆れた顔で「まーたやらかしちゃったの?」と口を開いた。
「マジで今回ばかりはシャレにならないくらいの失言した。ガチで後悔。終わったかもしれないわ。」
この世の終わりのような顔を見せる新山の背中を叩くと佐々木はクスクスと笑いながら「恋愛下手すぎだろ。」と茶化し、他の友達のところへ話に行った。そんな様子を教室の入り口にいた赤城もまた、佐々木と同じように呆れた様子で新山を見ていた。
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