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18◆ルーチェ視点
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リオネルがおかしくなった。
カーマインって奴が来てから、リオネルはカーマインに微笑んで愛を囁く。
リオネルが心変わりしたのかと思って、声をかけてみたんだ。
「誰ですか?何故人間がいるのですか?」
俺をまったく知らないみたいに言われ……。
「僕のリオネルに気安く話かけるな………」
鋭い殺意を込めたカーマインの眼差し。
俺は………。
なんとなく、今のリオネルは本当のリオネルじゃないと思ったんだ。
「リオネル!俺だ、ルーチェだ!忘れたのか?」
必死に呼び掛けても、リオネルは反応を示さない。
そして、クスクス笑うカーマインの声が冷たく響いた。
「無駄だよ………。リオネルには届かないよ………。たかが人間の小僧には………何もできないよ………」
何をしたのかはわからないけど、カーマインの余裕な様をみて、カーマインに何かをされたんだと思った。
どうしたら元のリオネルに戻るんだ?
………よく、呪われた姫は王子様のキスで呪いが解けるという話がある。
俺は王子じゃないし、リオネルも姫じゃないけど、呪いならキスでなんとかならないかな?
俺は考えた結果、試しにしてみた。
「!?」
「っ!!僕のリオネルに何を………!!」
俺は、怒りの表情のカーマインに突き飛ばされて尻餅をついた。
リオネルは……驚いているだけで、変化なし。
やっぱりキスじゃダメなのかと落ち込む俺に、カーマインは軽蔑の視線を寄越した。
「君はリオネルを弄んでいたのに………リオネルの気持ちにずっと応えなかったのに………人に取られたら惜しくなったの?僕のリオネルをこれ以上汚すな………!!」
俺は、今までをちょっと振り返ってみた。
リオネルは金銭感覚狂っているし、多少Mだし、変態だ。
でも、優しいし、照れると可愛いし、一緒にいていろいろしつこいこともあるけど、一緒にいて嫌ではない。
好きか嫌いかで言えば、好きだと思う。
リオネルが忙しい間、何気にちょっと寂しかった。
よく一緒にいたから、離れてしまうと寂しくて………。
カーマインに愛を囁くリオネルに、俺の心が引き裂かれて………。
そこは俺の場所だ!
俺の……リオネルなんだ!
カーマインがリオネルと仲睦まじくしていると、心が痛くて呼吸が苦しい。
ああ、そうか………そうだったんだ………。
「リオネル、俺はいつの間にか、お前が好きになっていたみたいだよ」
俺の頬を涙が濡らす。
どうしてこんなことになって、気づくのかな?
どうしたらリオネルに元に戻ってもらえるかもわからないのに………。
涙が止まらない俺を他所に、余裕な笑みをみせるカーマイン。
「ふふふ………そんなこと言っても………リオネルは僕を愛しているんだよ。ねぇ………リオネル?」
「………」
無言になったリオネル。
カーマインは怪訝な表情でみつめていた。
しかし、そのカーマインの胸からズブリと嫌な音が聞こえた。
カーマインって奴が来てから、リオネルはカーマインに微笑んで愛を囁く。
リオネルが心変わりしたのかと思って、声をかけてみたんだ。
「誰ですか?何故人間がいるのですか?」
俺をまったく知らないみたいに言われ……。
「僕のリオネルに気安く話かけるな………」
鋭い殺意を込めたカーマインの眼差し。
俺は………。
なんとなく、今のリオネルは本当のリオネルじゃないと思ったんだ。
「リオネル!俺だ、ルーチェだ!忘れたのか?」
必死に呼び掛けても、リオネルは反応を示さない。
そして、クスクス笑うカーマインの声が冷たく響いた。
「無駄だよ………。リオネルには届かないよ………。たかが人間の小僧には………何もできないよ………」
何をしたのかはわからないけど、カーマインの余裕な様をみて、カーマインに何かをされたんだと思った。
どうしたら元のリオネルに戻るんだ?
………よく、呪われた姫は王子様のキスで呪いが解けるという話がある。
俺は王子じゃないし、リオネルも姫じゃないけど、呪いならキスでなんとかならないかな?
俺は考えた結果、試しにしてみた。
「!?」
「っ!!僕のリオネルに何を………!!」
俺は、怒りの表情のカーマインに突き飛ばされて尻餅をついた。
リオネルは……驚いているだけで、変化なし。
やっぱりキスじゃダメなのかと落ち込む俺に、カーマインは軽蔑の視線を寄越した。
「君はリオネルを弄んでいたのに………リオネルの気持ちにずっと応えなかったのに………人に取られたら惜しくなったの?僕のリオネルをこれ以上汚すな………!!」
俺は、今までをちょっと振り返ってみた。
リオネルは金銭感覚狂っているし、多少Mだし、変態だ。
でも、優しいし、照れると可愛いし、一緒にいていろいろしつこいこともあるけど、一緒にいて嫌ではない。
好きか嫌いかで言えば、好きだと思う。
リオネルが忙しい間、何気にちょっと寂しかった。
よく一緒にいたから、離れてしまうと寂しくて………。
カーマインに愛を囁くリオネルに、俺の心が引き裂かれて………。
そこは俺の場所だ!
俺の……リオネルなんだ!
カーマインがリオネルと仲睦まじくしていると、心が痛くて呼吸が苦しい。
ああ、そうか………そうだったんだ………。
「リオネル、俺はいつの間にか、お前が好きになっていたみたいだよ」
俺の頬を涙が濡らす。
どうしてこんなことになって、気づくのかな?
どうしたらリオネルに元に戻ってもらえるかもわからないのに………。
涙が止まらない俺を他所に、余裕な笑みをみせるカーマイン。
「ふふふ………そんなこと言っても………リオネルは僕を愛しているんだよ。ねぇ………リオネル?」
「………」
無言になったリオネル。
カーマインは怪訝な表情でみつめていた。
しかし、そのカーマインの胸からズブリと嫌な音が聞こえた。
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