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どれも正解、数学じゃないですからね3
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(えっ? 何で真白じゃなく、俺に見分けて欲しいんだ?)
思わず救いを求めるように視線を巡らせると、一茶が爽やかな笑顔で親指を上げてきた。
それに親指を下げて応え、俺はほとんど変わらない目線の空青と海青を見返した。
(あぁ、これは確かにチワワってか小動物だわ……目、落っこちそう)
「……空青と海青、ジュースでいいか?」
「「うんっ!」」
結局、俺は双子庶務の言う通りにした。
(考えてみれば、懐かれはしたけど『好き』とか言われた訳じゃないんだから。突っぱねたら、逆に自意識過剰だよな?)
途端に笑顔になる二人を見ながら、俺は誰にともなくそう言い訳をした。
……あぁ、時間が逆回転出来だらいいのにな。そしたら、コンビニで『やりたいようにやって正解』的なことを言った自分を止めるのに。
※
バナナケーキを食べた後、空青と海青は部屋を出て行った――その手に、残りのバナナを使って作ったケーキを持って。
「「明日の新歓準備、頑張るから……ご褒美、ちょうだい!」」
「こんなんでいいのか?」
「「うんっ、美味しかったもんっ」」
そう言えば忘れてたけど、まだ明日の鬼ごっこの準備中だったな。さっきも言ったけど、材料混ぜたらあとは炊飯器に任せられるし。
だから、俺は言われるままにもう一個バナナケーキを作って、双子を見送ったんだけど。
「んっ?」
いつかみたいに、真白が俺のTシャツの裾を引っ張ってくる。
「どうした?」
「……ずるい」
「えっ?」
「オレが、一番最初に谷と仲良くなったのに……なぁ、やっぱり谷に親友になって欲しい。ダメか?」
眼鏡と鬘(推定)で、相変わらず顔はほとんど隠れてる。
だけど、声や向けられる視線から必死さが伝わった。真白はアンチじゃなく、毬藻は毬藻でも白毬藻だからな。こうしてちゃんと聞いてくる辺り、律義って言うか何て言うか。
(何で俺かはともかく、皆で仲良くって言ってた時よりは成長したよな)
つまりは、色んな友達の中で俺を特別にしたいってことだよな。
そこまで考えてかー君を思い出し、俺は微笑ましい気持ちになった。幼稚園児と同じって言うのも何だけど、何か可愛いんで言うことを叶えてやりたくなる。
(でも、下の名前で呼ばれるのはちょっと)
我ながら悪足掻きだと思うけど、変に派手だから人前で呼ばれると恥ずかしい。
だから俺は、代わりに小指を差し出して真白に言った。
「指切りするぞ」
「えっ……えっと?」
「真白の親友だから、怖がらないし嫌わない。嘘ついたら、針千本飲んでやる。指切っ……」
戸惑う真白の小指に絡め、淡々と誓うと――切ろうとした指が、真白のもう片方の手に包まれて引き止められた。
「真白? 切らないと、指切りにならないぞ?」
「……もうちょっと、こうしてる」
そう言うものじゃないと思ったけど、何か――下向いてて余計に顔は解らないけど、手とか全身から嬉しそうな感じは伝わってくるからまあ、良いか。
「二人とも可愛いよ、可愛いよ!」
「良かったね、真白」
そんな俺達に対して、一茶はスマートフォンで写真を撮り、奏水は微笑ましそうにそう言った。
……奏水はともかく、平凡と毬藻が指切りしてるのって誰得なんだ、一茶?
思わず救いを求めるように視線を巡らせると、一茶が爽やかな笑顔で親指を上げてきた。
それに親指を下げて応え、俺はほとんど変わらない目線の空青と海青を見返した。
(あぁ、これは確かにチワワってか小動物だわ……目、落っこちそう)
「……空青と海青、ジュースでいいか?」
「「うんっ!」」
結局、俺は双子庶務の言う通りにした。
(考えてみれば、懐かれはしたけど『好き』とか言われた訳じゃないんだから。突っぱねたら、逆に自意識過剰だよな?)
途端に笑顔になる二人を見ながら、俺は誰にともなくそう言い訳をした。
……あぁ、時間が逆回転出来だらいいのにな。そしたら、コンビニで『やりたいようにやって正解』的なことを言った自分を止めるのに。
※
バナナケーキを食べた後、空青と海青は部屋を出て行った――その手に、残りのバナナを使って作ったケーキを持って。
「「明日の新歓準備、頑張るから……ご褒美、ちょうだい!」」
「こんなんでいいのか?」
「「うんっ、美味しかったもんっ」」
そう言えば忘れてたけど、まだ明日の鬼ごっこの準備中だったな。さっきも言ったけど、材料混ぜたらあとは炊飯器に任せられるし。
だから、俺は言われるままにもう一個バナナケーキを作って、双子を見送ったんだけど。
「んっ?」
いつかみたいに、真白が俺のTシャツの裾を引っ張ってくる。
「どうした?」
「……ずるい」
「えっ?」
「オレが、一番最初に谷と仲良くなったのに……なぁ、やっぱり谷に親友になって欲しい。ダメか?」
眼鏡と鬘(推定)で、相変わらず顔はほとんど隠れてる。
だけど、声や向けられる視線から必死さが伝わった。真白はアンチじゃなく、毬藻は毬藻でも白毬藻だからな。こうしてちゃんと聞いてくる辺り、律義って言うか何て言うか。
(何で俺かはともかく、皆で仲良くって言ってた時よりは成長したよな)
つまりは、色んな友達の中で俺を特別にしたいってことだよな。
そこまで考えてかー君を思い出し、俺は微笑ましい気持ちになった。幼稚園児と同じって言うのも何だけど、何か可愛いんで言うことを叶えてやりたくなる。
(でも、下の名前で呼ばれるのはちょっと)
我ながら悪足掻きだと思うけど、変に派手だから人前で呼ばれると恥ずかしい。
だから俺は、代わりに小指を差し出して真白に言った。
「指切りするぞ」
「えっ……えっと?」
「真白の親友だから、怖がらないし嫌わない。嘘ついたら、針千本飲んでやる。指切っ……」
戸惑う真白の小指に絡め、淡々と誓うと――切ろうとした指が、真白のもう片方の手に包まれて引き止められた。
「真白? 切らないと、指切りにならないぞ?」
「……もうちょっと、こうしてる」
そう言うものじゃないと思ったけど、何か――下向いてて余計に顔は解らないけど、手とか全身から嬉しそうな感じは伝わってくるからまあ、良いか。
「二人とも可愛いよ、可愛いよ!」
「良かったね、真白」
そんな俺達に対して、一茶はスマートフォンで写真を撮り、奏水は微笑ましそうにそう言った。
……奏水はともかく、平凡と毬藻が指切りしてるのって誰得なんだ、一茶?
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