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誰か嘘だと言ってくれ2
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「谷っ!」
「谷君!」
「大丈夫!?」
「…………」
「「心配したよっ!?」」
「……平、気?」
部屋に戻ると変装を解いた真白と一茶達、そして刃金さんと双子と、何故か書記が待ち構えてた。
(何故かってのも変か。でも、別に責任感じることでもないし)
「ああ。明日は大事取って休むけど、明後日からは学校に行くから……心配かけて、悪かったな」
真白達にそう言った後、刃金さんと書記に「ご心配おかけしました」って頭を下げた。
「やっ!」
「……はい?」
「敬語、やっ! 名前、緑野!」
「はぁ……でも、馴れ馴れしくないです?」
「ないっ」
「……じゃあ、緑野で」
途端に書記に駄目出しされたんで、訂正する。まあ、空青と海青もタメ口で名前呼んでるしな。
「「……緑野と会話が成立してる」」
「ったく、お前は……」
と、双子からは驚かれ、刃金さんにはため息をつきながら抱き締められた。えっと、相変わらずスキンシップが激しいですね。
「谷っ!」
そんな俺達を、ベリッと音のする勢いで引きはがしたのは真白だった。
「土曜日、紅河とデートするんだよな」
「……あぁ」
真白の言葉は質問じゃなく、確認だった。まあ、こいつの目の前で運ばれた訳だからな。
だから、と頷くと真白は何故かビシッと刃金さんを指差した。
「オレも、こいつと行くからな」
「えっ……?」
「土曜日は、ペアになった奴同士で貸し切り遊園地でデートだろ? だから、オレもこいつと遊園地行くから」
そうそう、とっても王道らしく金と手間隙かかった(一日、公共施設を借り切る訳だからな)デートなんだよ。何か、遠足みたいだなって思うけど。
だけど、真白が遊園地に行く――刃金さんに、捕まったってことは。
「真白、お前いつから刃金さんのこと」
「「違う」」
俺の言葉は、双子並の揃いっぷりで真白と刃金さんに遮られた。訳が解らず、首を傾げてるとキッと真白が顔を上げた。
「オレがデートしたいのは谷、お前だよ!」
「…………は?」
「だけど紅河にかっ攫われたから、妙なことにならないようにこいつと見張りに行くんだっ」
「えっ……えっと?」
ちょっと待て、真白の話に頭がついてかないぞ? デートの邪魔までなら、逃げてる時の会話から繋がるけど――親友の俺と、デートしたいって?
(親友って、一番の友達だよな? 言葉のチョイス、おかしくないか?)
「ダセェ、気づかれてないんでやんの」
「うるさい! 今、解って貰うからいーんだ!」
混乱する俺の前で、刃金さんと真白がそんなやり取りをする。それから真白は、その綺麗な茶色の目をまた俺へと向けてきた。
「オレ、こんな見た目で……お袋が、ハーフだかクォーターだかの男と浮気したせいで。離婚した後、親父はオレのこと引き取ってくれたけど、他の奴らからは距離置かれてて……だから、伯父さんに変装しようかって言われた時は、むしろホッとしたんだけど」
なかなかにディープな生い立ちが語られる。そうだよな、日本人で銀髪だもんな。北欧の血でも混じってるのかな?
そんなことを考えていた俺の前で、真白が言葉を続けた。
「本当のオレを見せたら、怖がられるって思ってた。でも谷は、不良とか怖がらなくて。変装してるオレにも、怖がらないって約束してくれて……逆にオレを庇って怪我したのに、綺麗だって言ってくれて」
「いや、だってお前本当に可愛いし綺麗だし」
「親友でも、足りない。オレは、谷が好きだから全部の一番に……恋人とか、旦那になりたいんだ!」
「えっ、旦那って……俺が嫁さん?」
「当然!」
キッパリと言い切られて、ちょっと困った。こんなに可愛くて綺麗なのに(ここ重要)こいつ、俺のこと『そういう意味』で好きなの? 受け攻めで言う攻めとして?
「「ちょっと、待った!」」
「……った!」
そんな中、双子と緑野から制止の声が上がる。
「「抜け駆け禁止! 僕達も、こいつのこと好きなんだからね!?」」
「俺、も……好き! だから、負けないっ」
「知ってる! だけど、決めるのは谷だろ……オレ達、ライバルだな!」
そして勘違いだと思いたかった三人からも告白され、可愛いのに男前発言をする真白に。
(王道転校生が、総受けじゃなくなった……ってか、何がどうしてこうなった?)
「ちょっとは、自覚したか?」
「刃金さん……」
「当然だな。お前は、おれが惚れた奴だから」
唖然とするしかない俺を、刃金さんが再び抱き締めてきながらとどめを刺してくる。
誰か、嘘だと言ってくれ。
だけど、刃金さんの行動に喚く四人と「平凡受けはジャスティス!」と興奮する一茶、そして「谷君、ファイト」と応援してくる奏水も否定してくれず――俺は、頭を抱えるしかなかった。
「谷君!」
「大丈夫!?」
「…………」
「「心配したよっ!?」」
「……平、気?」
部屋に戻ると変装を解いた真白と一茶達、そして刃金さんと双子と、何故か書記が待ち構えてた。
(何故かってのも変か。でも、別に責任感じることでもないし)
「ああ。明日は大事取って休むけど、明後日からは学校に行くから……心配かけて、悪かったな」
真白達にそう言った後、刃金さんと書記に「ご心配おかけしました」って頭を下げた。
「やっ!」
「……はい?」
「敬語、やっ! 名前、緑野!」
「はぁ……でも、馴れ馴れしくないです?」
「ないっ」
「……じゃあ、緑野で」
途端に書記に駄目出しされたんで、訂正する。まあ、空青と海青もタメ口で名前呼んでるしな。
「「……緑野と会話が成立してる」」
「ったく、お前は……」
と、双子からは驚かれ、刃金さんにはため息をつきながら抱き締められた。えっと、相変わらずスキンシップが激しいですね。
「谷っ!」
そんな俺達を、ベリッと音のする勢いで引きはがしたのは真白だった。
「土曜日、紅河とデートするんだよな」
「……あぁ」
真白の言葉は質問じゃなく、確認だった。まあ、こいつの目の前で運ばれた訳だからな。
だから、と頷くと真白は何故かビシッと刃金さんを指差した。
「オレも、こいつと行くからな」
「えっ……?」
「土曜日は、ペアになった奴同士で貸し切り遊園地でデートだろ? だから、オレもこいつと遊園地行くから」
そうそう、とっても王道らしく金と手間隙かかった(一日、公共施設を借り切る訳だからな)デートなんだよ。何か、遠足みたいだなって思うけど。
だけど、真白が遊園地に行く――刃金さんに、捕まったってことは。
「真白、お前いつから刃金さんのこと」
「「違う」」
俺の言葉は、双子並の揃いっぷりで真白と刃金さんに遮られた。訳が解らず、首を傾げてるとキッと真白が顔を上げた。
「オレがデートしたいのは谷、お前だよ!」
「…………は?」
「だけど紅河にかっ攫われたから、妙なことにならないようにこいつと見張りに行くんだっ」
「えっ……えっと?」
ちょっと待て、真白の話に頭がついてかないぞ? デートの邪魔までなら、逃げてる時の会話から繋がるけど――親友の俺と、デートしたいって?
(親友って、一番の友達だよな? 言葉のチョイス、おかしくないか?)
「ダセェ、気づかれてないんでやんの」
「うるさい! 今、解って貰うからいーんだ!」
混乱する俺の前で、刃金さんと真白がそんなやり取りをする。それから真白は、その綺麗な茶色の目をまた俺へと向けてきた。
「オレ、こんな見た目で……お袋が、ハーフだかクォーターだかの男と浮気したせいで。離婚した後、親父はオレのこと引き取ってくれたけど、他の奴らからは距離置かれてて……だから、伯父さんに変装しようかって言われた時は、むしろホッとしたんだけど」
なかなかにディープな生い立ちが語られる。そうだよな、日本人で銀髪だもんな。北欧の血でも混じってるのかな?
そんなことを考えていた俺の前で、真白が言葉を続けた。
「本当のオレを見せたら、怖がられるって思ってた。でも谷は、不良とか怖がらなくて。変装してるオレにも、怖がらないって約束してくれて……逆にオレを庇って怪我したのに、綺麗だって言ってくれて」
「いや、だってお前本当に可愛いし綺麗だし」
「親友でも、足りない。オレは、谷が好きだから全部の一番に……恋人とか、旦那になりたいんだ!」
「えっ、旦那って……俺が嫁さん?」
「当然!」
キッパリと言い切られて、ちょっと困った。こんなに可愛くて綺麗なのに(ここ重要)こいつ、俺のこと『そういう意味』で好きなの? 受け攻めで言う攻めとして?
「「ちょっと、待った!」」
「……った!」
そんな中、双子と緑野から制止の声が上がる。
「「抜け駆け禁止! 僕達も、こいつのこと好きなんだからね!?」」
「俺、も……好き! だから、負けないっ」
「知ってる! だけど、決めるのは谷だろ……オレ達、ライバルだな!」
そして勘違いだと思いたかった三人からも告白され、可愛いのに男前発言をする真白に。
(王道転校生が、総受けじゃなくなった……ってか、何がどうしてこうなった?)
「ちょっとは、自覚したか?」
「刃金さん……」
「当然だな。お前は、おれが惚れた奴だから」
唖然とするしかない俺を、刃金さんが再び抱き締めてきながらとどめを刺してくる。
誰か、嘘だと言ってくれ。
だけど、刃金さんの行動に喚く四人と「平凡受けはジャスティス!」と興奮する一茶、そして「谷君、ファイト」と応援してくる奏水も否定してくれず――俺は、頭を抱えるしかなかった。
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