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雑用係です、パシリの方が良いですか?1
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部活動や委員会は、大体夏休み前に三年生は引退する。
だけど、夏休み後の体育祭だけは例外で。
白月学園では、一年から三年まで各クラスごとで競い合うけど、応援合戦や選手なんかは三年生が中心になって決めていく。
そんな訳で三年のクラスに選手名簿を取りに行ったら、生徒会を引退した紅河さんに見つかった。
「出灰?」
「生徒会雑用係です。あ、パシリの方が良いですか?」
「……ちょっと、来い」
作って貰った『生徒会雑用』の腕章を見せて名乗ると、しばしの沈黙の後、紅河さんは俺の腕を掴んだ。
そして「名簿を受け取ってから」と言っている間に、紫苑さんにも見つかって――俺は、二人に挟まれる形で生徒会室に連行された。
何かこれ、良く見る捕まった宇宙人の写真みたいだよな。通じなさそうだから、言わないけど。
※
白月学園では、二学期から生徒会が新体制になり(三年生が引退し、一年生が指名される)体育祭が初仕事になる。
そして、白月学園の生徒会は王道学園らしく『抱きたい・抱かれたいランキング』での指名制で。
生徒会長には、かー君が。副会長には、緑野が。そして書記には、空青と海青の双子がなった。二人でセットなのは双子で離れたがらないのもあるけど、分かれてしまうと一年生が一人しか入れないからだそうだ。
そんな訳で、会計と庶務にはそれぞれ一年生が選ばれた。
抱かれたいランキング一位の、中夜黒士。
抱きたいランキング一位の、赤嶺朱春。
……だけど体育祭準備中の今、一年生二人の姿は生徒会室にはなかった。
中夜は、家の仕事の手伝い(と言うと呑気だが、なかなかの大企業らしい)を理由に、初日から姿を見せず。
赤嶺は来るには来たが、自分の仕事を連れて来た『友達』にやらせるんで、かー君が「体育祭後に話そうね」と追い返したらしい。
「何年かに一度、あるんだよね……指名されたけどやりたくないとか、選ばれたのは良いけど仕事が出来ないとか」
「「まさか、一年二人ともとは思わなかったけどー」」
「…………」
かー君のため息混じりの言葉に、空青と海青の二人が揃って唇を尖らせる。
そして緑野は、生徒会室にやって来た俺をギュウギュウと抱きしめてきた。ちょっと苦しかったけど、緑野曰く「……充、電」らしいんで逆らわないことにする。
新学期になってから、生徒会メンバーを見かけないなとは思ってた。
最初は、夏休みが忙しかった(生徒会の皆や刃金さんと海に行ったり、カラオケに行ったり、飯に行ったりした)んで静かで良いなと思ってたんだけど。
「一年生メンバー、戦力にならないから二年生メンバーだけで頑張ってるらしいよ?」
……一茶が、そんな話を仕入れてきた。聞いてしまえば、流石に放ってはおけない。
(夏休み中、随分とおごって貰ったしな)
我ながら不純な動機だと思うけど、本当、ジュース一本買ってないんだ。元々の財布力が違うと言えばそれまでだけど、少しくらいはお返ししたい。
そう思った俺は、特待生権限(どこでも入室OKカード)を使って生徒会室へと乗り込んだ。そしてかー君達に、体育祭の手伝いを申し出た。
「えっ……嬉しいけど」
「「良いの?」」
「……目立、つ」
うん、確かに特待生とは言え一般生徒が手伝ったら、また文句言われたり呼び出しされそうだけど。
「まあ、今更かなって……だったら、手伝った方が俺の気が済むし」
「まあ、りぃ君らしいよね」
「「僕達にワガママ言えるのは、出灰だけだよねー?」」
「……許、す」
呆れたように返されたけど、それぞれ顔は笑ってたから良しとしよう。
そんな訳で、俺は『雑用係』(かー君達には止められたけど、少しでも周りを刺激しないように)として手伝いを始めたんだけど。
だけど、夏休み後の体育祭だけは例外で。
白月学園では、一年から三年まで各クラスごとで競い合うけど、応援合戦や選手なんかは三年生が中心になって決めていく。
そんな訳で三年のクラスに選手名簿を取りに行ったら、生徒会を引退した紅河さんに見つかった。
「出灰?」
「生徒会雑用係です。あ、パシリの方が良いですか?」
「……ちょっと、来い」
作って貰った『生徒会雑用』の腕章を見せて名乗ると、しばしの沈黙の後、紅河さんは俺の腕を掴んだ。
そして「名簿を受け取ってから」と言っている間に、紫苑さんにも見つかって――俺は、二人に挟まれる形で生徒会室に連行された。
何かこれ、良く見る捕まった宇宙人の写真みたいだよな。通じなさそうだから、言わないけど。
※
白月学園では、二学期から生徒会が新体制になり(三年生が引退し、一年生が指名される)体育祭が初仕事になる。
そして、白月学園の生徒会は王道学園らしく『抱きたい・抱かれたいランキング』での指名制で。
生徒会長には、かー君が。副会長には、緑野が。そして書記には、空青と海青の双子がなった。二人でセットなのは双子で離れたがらないのもあるけど、分かれてしまうと一年生が一人しか入れないからだそうだ。
そんな訳で、会計と庶務にはそれぞれ一年生が選ばれた。
抱かれたいランキング一位の、中夜黒士。
抱きたいランキング一位の、赤嶺朱春。
……だけど体育祭準備中の今、一年生二人の姿は生徒会室にはなかった。
中夜は、家の仕事の手伝い(と言うと呑気だが、なかなかの大企業らしい)を理由に、初日から姿を見せず。
赤嶺は来るには来たが、自分の仕事を連れて来た『友達』にやらせるんで、かー君が「体育祭後に話そうね」と追い返したらしい。
「何年かに一度、あるんだよね……指名されたけどやりたくないとか、選ばれたのは良いけど仕事が出来ないとか」
「「まさか、一年二人ともとは思わなかったけどー」」
「…………」
かー君のため息混じりの言葉に、空青と海青の二人が揃って唇を尖らせる。
そして緑野は、生徒会室にやって来た俺をギュウギュウと抱きしめてきた。ちょっと苦しかったけど、緑野曰く「……充、電」らしいんで逆らわないことにする。
新学期になってから、生徒会メンバーを見かけないなとは思ってた。
最初は、夏休みが忙しかった(生徒会の皆や刃金さんと海に行ったり、カラオケに行ったり、飯に行ったりした)んで静かで良いなと思ってたんだけど。
「一年生メンバー、戦力にならないから二年生メンバーだけで頑張ってるらしいよ?」
……一茶が、そんな話を仕入れてきた。聞いてしまえば、流石に放ってはおけない。
(夏休み中、随分とおごって貰ったしな)
我ながら不純な動機だと思うけど、本当、ジュース一本買ってないんだ。元々の財布力が違うと言えばそれまでだけど、少しくらいはお返ししたい。
そう思った俺は、特待生権限(どこでも入室OKカード)を使って生徒会室へと乗り込んだ。そしてかー君達に、体育祭の手伝いを申し出た。
「えっ……嬉しいけど」
「「良いの?」」
「……目立、つ」
うん、確かに特待生とは言え一般生徒が手伝ったら、また文句言われたり呼び出しされそうだけど。
「まあ、今更かなって……だったら、手伝った方が俺の気が済むし」
「まあ、りぃ君らしいよね」
「「僕達にワガママ言えるのは、出灰だけだよねー?」」
「……許、す」
呆れたように返されたけど、それぞれ顔は笑ってたから良しとしよう。
そんな訳で、俺は『雑用係』(かー君達には止められたけど、少しでも周りを刺激しないように)として手伝いを始めたんだけど。
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