診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第1章 サテライトオープン

10話 夜勤者・追加募集

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「夏、夜勤のナースが2名決まったんだから、ついでに受付事務を2名募集しないか? 今度こそ宿直室に住んでいいことにしてさ」

夏「そうですね。いつまでも看護部長や西村さんに負担をかけたくないもんね。いずれは入れないとダメだと俺も思ってたんだよね」

「実はね、また聞きなんだけど、加納主任が聞いたことを部長が聞いて、俺に回ってきたんだけどね」

夏「なに? 巡りが長いね」

「ふふふ、仲が良くていいじゃん。夜勤勤務の募集を見て、吉岡誠君っているだろ?看護助手で物流のサブになった子だよ」

夏「ああ~なんとなく分かる」

「あの子がすごく残念がってたんだって。募集がナースだけになっていたから悔しがってたってさ。つまりさ、助手でも良いのなら自分が行きたかったって言うんだよね」

夏「そうなんだ。事務の仕事は今から覚えればいいからさ、あの子なら良いよね? 介護施設にいたんだから、基礎知識はあると思うしさ」

「そうだね。看護部長はいつまでも夜勤じゃ倒れるよ。あと西村さんも朝7時から仕事してるから、夜勤は免除したいんだよね」

「そういうことだよ。だから、吉岡君を呼んでやる気があるかどうか聞いて、OKならあと1名を募集しないか?」

夏「賛成! 看護部長たちには事前に言っておかないとダメだけどね。すぐ吉岡君を呼ぼうか?」

「うん、一緒に看護部長も呼ぼうよ。話が早いからさ」

夏はすぐ2人を呼び出した。

吉岡「お待たせしました。ご用でしょうか?」

吉岡君は、何を言われるかと緊張しているようだ。

「まだ発表していないんだけどね。今度サテライトの夜勤勤務の受付事務を募集しようと思うんだよ。

これは資格がなくてもいいんだよ。事務が初めてなら、今から覚えればいいだけのことだからね。

もちろん宿直室に住めるよ。吉岡君、やりますか?」

「ええ?? 僕がやっていいんですか??」

夏と二人で、うんうんと笑顔でうなずいた。

「うわ~やったーーっ!! ばんざーい!!」

両手をあげていきなり叫ぶから、こっちも笑い転げてしまった。あははは。

興奮している吉岡君に、とりあえず座ってもらった。

「看護部長、それでいい? 実は宿直室がもう一つ空いてるから、もう一人募集したいんだよね」

部長「はい、それは良いのですが、サテライトの大幅増員で本館があちこち不足になっています。また大幅にスタッフを募集してもらえますか?」

「当然だ。本館も大変だよね」

夏「吉岡君は今の宿直室に荷物が収まるの?」

吉岡「ええ~っと、正直難しいかもしれないです。今はワンルームに住んでいるのですが、ベッドの下が収納になってるから何とかなっているんですが、宿直室は全然ないですからねえ……」

「理事、やっぱり大型の物置は必要みたいだね。二つくらい設置してもらってくれないか?」

夏「了解です。至急設置してもらいます。吉岡君は身の回りのものだけ持ってすぐ入れますか? 引っ越しは物置が来てからでいいですか? 4階の隅に設置しますからね」

吉岡「はい、わかりました。明日準備して、午後15時からの出勤でいいですか?」

部長「良いですよ。師長に伝えておきますからね。一応、今までの場所に行って挨拶をしたら、サテライトの1階の受付に行ってくださいね」

吉岡「はい。わかりました」

「じゃあ、理事、また募集プリントを貼ってね」


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