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第2章 外科の未来、その先へ
23話 アニメ教室っていくら?
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昨夜、佐久間先生の了解が取れたことで、もうみんなが「サテの外科棟を作ろう」という気持ちになっていた。
今日は朝一で夏と桐生さんが社長のところへ行っている。
1階の総合案内にいる加納主任に聞いたところ、昨日の面接結果や外科棟の話は、すでに全員が共有しているそうだ。
チャットが盛り上がって、みんな興奮しているらしい。
ふっ、早いなあ……。まったく、負けるよ。
しかしなあ……カンパニービルじゃ、いくら何でも狭いんだよね。
サテライトの場所を探していたときも、駅周辺のビルや店舗にはすでに当たっていた。
タイミングが良くて、隣の方が譲ってくださったから何とかなったけれど……今後はどうするんだろう?
俺の想像だと、カンパニーを外科棟にしてもすぐ満杯になる気がする。
そのあとまた探すのか? ああ~、キリがない。
……とにかく今は忘れよう。莉子の顔でも見に行くか。
先に電話をかける。「今どこにいるの?」
「うん? サテの3階にいるよ。打ち合わせ中なんだ」
「そうか、じゃあちょっと行くね」
3階に行くと、精神科の待合室に数人の患者が座っていた。
そこへ莉子がやって来た。
「何か用だったの?」
「ううん、違うよ。忙しくてずっと莉子の話を聞いてなかったから、どうなったかなと思ってさ」
スタッフの集まっている所へ向かった。
「お疲れさまです。アニメのセミナーはどうでしたか?」
宮本師長や他のスタッフが、みんな笑顔で迎えてくれる。
宮本「この前のアニメセミナーがすごく盛況で、有料でもいいから予約を入れたいという申し込みが多くて……どうしようか相談していたんです」
三浦心理士「本来は精神科の療法の一つなので、それだけでいっぱいなんです。
でも、それ以外からの申し込みが多いので時間が足りなくて。しかも料金もまだ決めていないんですよね」
「そうなんだ。料金ってどうやって決めるの?」
莉子「それが全然分かんないの。基準が分からなくて」
「それなら、料金とシステムは理事と桐生さんに相談したら? きっといいアイデアが出ると思うよ」
宮本「そうですね。でも理事は忙しそうですが、大丈夫でしょうか?」
「うん、大丈夫。こっちはこっちで稼がないといけないからね」
ぷっとみんなが笑った。
「今は出掛けてるけど、帰ってきたら話しておくよ。現状を理事と桐生さんにメールしておいてくれますか?」
「はい、わかりました」全員が声を揃える。
「今、申し込みは何人くらい?」
三浦「はい、こちらがリストです」
「えっ?……すごいじゃん、どうする?」
どっと笑いが起きた。リストには40人ほど名前が並んでいた。
こんなに希望者がいるなんて。
宮本「莉子さんも“アニメプラス”で忙しいですから、どれくらいこちらに時間を回してもらえるか……そこも課題なんですよ」
「そうだね。どんどんぶん取っていいよ。そうしないと、この人数はさばけないから」
皆がニタニタと笑った。
大西作業療法士「ええ~、いいんですか? 時間もらっちゃって」
「いいさ、戦争だよ」プッと笑う。
「よそのアニメ教室って、いくらくらいなの?」
大西「それがピンからキリまでで……。価格を決めると、かえって莉子さんの価値を下げるんじゃないかと心配で。だからこちらでは決めかねるんです」
「そうだね。なるべく高くしてもらおうかな。とにかく理事に決めてもらうといいよ」
「はい、わかりました」また全員が声を揃える。
莉子がスタッフの輪に自然に入っていて、大事にされているのを見て安心した。
ついでに奥の音楽室を覗くと、音楽療法士の岡田さんがシニアの皆さんに発声指導をしていた。
看護助手の山崎輝君と沢村美知さんも一緒に手伝っている。
みんないい表情をしていた。
今日は朝一で夏と桐生さんが社長のところへ行っている。
1階の総合案内にいる加納主任に聞いたところ、昨日の面接結果や外科棟の話は、すでに全員が共有しているそうだ。
チャットが盛り上がって、みんな興奮しているらしい。
ふっ、早いなあ……。まったく、負けるよ。
しかしなあ……カンパニービルじゃ、いくら何でも狭いんだよね。
サテライトの場所を探していたときも、駅周辺のビルや店舗にはすでに当たっていた。
タイミングが良くて、隣の方が譲ってくださったから何とかなったけれど……今後はどうするんだろう?
俺の想像だと、カンパニーを外科棟にしてもすぐ満杯になる気がする。
そのあとまた探すのか? ああ~、キリがない。
……とにかく今は忘れよう。莉子の顔でも見に行くか。
先に電話をかける。「今どこにいるの?」
「うん? サテの3階にいるよ。打ち合わせ中なんだ」
「そうか、じゃあちょっと行くね」
3階に行くと、精神科の待合室に数人の患者が座っていた。
そこへ莉子がやって来た。
「何か用だったの?」
「ううん、違うよ。忙しくてずっと莉子の話を聞いてなかったから、どうなったかなと思ってさ」
スタッフの集まっている所へ向かった。
「お疲れさまです。アニメのセミナーはどうでしたか?」
宮本師長や他のスタッフが、みんな笑顔で迎えてくれる。
宮本「この前のアニメセミナーがすごく盛況で、有料でもいいから予約を入れたいという申し込みが多くて……どうしようか相談していたんです」
三浦心理士「本来は精神科の療法の一つなので、それだけでいっぱいなんです。
でも、それ以外からの申し込みが多いので時間が足りなくて。しかも料金もまだ決めていないんですよね」
「そうなんだ。料金ってどうやって決めるの?」
莉子「それが全然分かんないの。基準が分からなくて」
「それなら、料金とシステムは理事と桐生さんに相談したら? きっといいアイデアが出ると思うよ」
宮本「そうですね。でも理事は忙しそうですが、大丈夫でしょうか?」
「うん、大丈夫。こっちはこっちで稼がないといけないからね」
ぷっとみんなが笑った。
「今は出掛けてるけど、帰ってきたら話しておくよ。現状を理事と桐生さんにメールしておいてくれますか?」
「はい、わかりました」全員が声を揃える。
「今、申し込みは何人くらい?」
三浦「はい、こちらがリストです」
「えっ?……すごいじゃん、どうする?」
どっと笑いが起きた。リストには40人ほど名前が並んでいた。
こんなに希望者がいるなんて。
宮本「莉子さんも“アニメプラス”で忙しいですから、どれくらいこちらに時間を回してもらえるか……そこも課題なんですよ」
「そうだね。どんどんぶん取っていいよ。そうしないと、この人数はさばけないから」
皆がニタニタと笑った。
大西作業療法士「ええ~、いいんですか? 時間もらっちゃって」
「いいさ、戦争だよ」プッと笑う。
「よそのアニメ教室って、いくらくらいなの?」
大西「それがピンからキリまでで……。価格を決めると、かえって莉子さんの価値を下げるんじゃないかと心配で。だからこちらでは決めかねるんです」
「そうだね。なるべく高くしてもらおうかな。とにかく理事に決めてもらうといいよ」
「はい、わかりました」また全員が声を揃える。
莉子がスタッフの輪に自然に入っていて、大事にされているのを見て安心した。
ついでに奥の音楽室を覗くと、音楽療法士の岡田さんがシニアの皆さんに発声指導をしていた。
看護助手の山崎輝君と沢村美知さんも一緒に手伝っている。
みんないい表情をしていた。
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