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第2章 外科の未来、その先へ
22話 外科の未来
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院長「今、外科医は大学病院から来ていただいている速見先生というベテランの先生と、大学病院で外科専攻医の研修を受けているうちのスタッフが一人います。
ただ、その医師はあと三年は戻って来られないんですが……。
それでも皆で集まればサテライトの外科棟ができるんじゃないかって、もう勝手に話が盛り上がっているんですよね」
佐久間「なるほど。ここの親会社は浅田社長ですよね? それなら簡単にできるでしょう」
理事「えっ? 父をご存じなのですか?」
佐久間「直接お話ししたことはありませんが、何かの会合でお見掛けしたことがあります。
今、この業界では皆が菜の花を注目していますよ。
起業家による病院経営は斬新で、アイデアにあふれています。ここ四年間の邁進ぶりは、まさに伝説を作りそうな勢いです。
本当にしがらみがなくて、うらやましいくらいですよ。何でもできてしまうのではないかと思うほどです。
ビルをもう一棟建てることくらい、容易にできるでしょう。
しかも中身がしっかり伴っている。
そこが皆の注目する理由なんです。
誰もが参考にしたいと思っています。
……ただ、人が命ですから、そう簡単にはいかないのも事実ですがね」
夏を見ると涙ぐんでいた。
こんなに認められて、感動したんだね。
俺もうれしくて、つい涙ぐんでしまった。
周りを見ても、みんな似たような顔をしていた。
佐久間「ああ~、ところで夜勤のみでよろしいですか?
実は今、昼間は家族の介護があって外せないんです。
夜は子どもたちが見てくれるので大丈夫なんですけどね」
院長「どういった介護が必要なんですか? こちらでお手伝いできることはないでしょうか。
日中はナースが揃っていますから。ねっ?」
そう言ってナースたちを見ると、うんうんと頷いている。
院長「部屋も用意しますよ。時々見に行けば安心できるでしょう?」
佐久間「……そんなことを言っていただいたのは初めてです。胸がいっぱいです」
そう言って俯いてしまった。
理事「もし、全面的にうちの外科に来ていただけるなら、外科のそばに部屋を作ります。
診察室には見守りカメラを付けますよ。
専任の介護者をつけてもいいですし、ナースも見守ります。先生ご自身も時々覗けば安心でしょう?」
佐久間「……なんと言えばよいのか、言葉がありません。
本当にありがとうございます。お言葉に甘えてしまってもよろしいのでしょうか?」
声が震えていた。
院長「もちろんです。当然ですよ。ぜひ、うちで力を発揮してください。
先生が来てくださるなら、全面的に環境を整えます。どうか、いらしてください」
今度は佐久間先生が涙ぐんでいた。
「では、どうぞよろしくお願いします」
そう言って深々と頭を下げられた。
みんなの胸に期待が膨らみ、自然と大きな拍手が湧き起こる。
これで、菜の花に新しい門出が訪れたのだ。
ただ、その医師はあと三年は戻って来られないんですが……。
それでも皆で集まればサテライトの外科棟ができるんじゃないかって、もう勝手に話が盛り上がっているんですよね」
佐久間「なるほど。ここの親会社は浅田社長ですよね? それなら簡単にできるでしょう」
理事「えっ? 父をご存じなのですか?」
佐久間「直接お話ししたことはありませんが、何かの会合でお見掛けしたことがあります。
今、この業界では皆が菜の花を注目していますよ。
起業家による病院経営は斬新で、アイデアにあふれています。ここ四年間の邁進ぶりは、まさに伝説を作りそうな勢いです。
本当にしがらみがなくて、うらやましいくらいですよ。何でもできてしまうのではないかと思うほどです。
ビルをもう一棟建てることくらい、容易にできるでしょう。
しかも中身がしっかり伴っている。
そこが皆の注目する理由なんです。
誰もが参考にしたいと思っています。
……ただ、人が命ですから、そう簡単にはいかないのも事実ですがね」
夏を見ると涙ぐんでいた。
こんなに認められて、感動したんだね。
俺もうれしくて、つい涙ぐんでしまった。
周りを見ても、みんな似たような顔をしていた。
佐久間「ああ~、ところで夜勤のみでよろしいですか?
実は今、昼間は家族の介護があって外せないんです。
夜は子どもたちが見てくれるので大丈夫なんですけどね」
院長「どういった介護が必要なんですか? こちらでお手伝いできることはないでしょうか。
日中はナースが揃っていますから。ねっ?」
そう言ってナースたちを見ると、うんうんと頷いている。
院長「部屋も用意しますよ。時々見に行けば安心できるでしょう?」
佐久間「……そんなことを言っていただいたのは初めてです。胸がいっぱいです」
そう言って俯いてしまった。
理事「もし、全面的にうちの外科に来ていただけるなら、外科のそばに部屋を作ります。
診察室には見守りカメラを付けますよ。
専任の介護者をつけてもいいですし、ナースも見守ります。先生ご自身も時々覗けば安心でしょう?」
佐久間「……なんと言えばよいのか、言葉がありません。
本当にありがとうございます。お言葉に甘えてしまってもよろしいのでしょうか?」
声が震えていた。
院長「もちろんです。当然ですよ。ぜひ、うちで力を発揮してください。
先生が来てくださるなら、全面的に環境を整えます。どうか、いらしてください」
今度は佐久間先生が涙ぐんでいた。
「では、どうぞよろしくお願いします」
そう言って深々と頭を下げられた。
みんなの胸に期待が膨らみ、自然と大きな拍手が湧き起こる。
これで、菜の花に新しい門出が訪れたのだ。
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