診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第4章 菜の花、未来を味わう

67話 西村サイド・豪華な夕飯

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 私の仕事は7時から12時と14時から16時まで。

今日はどうなのかなあ? 楽しみだ。

三輪さんと友井さんが何を作ってくれたのかが楽しみ~。へへへ。

一応、寮の「目玉」「おまけ」「サプライズ」の意味は伝えておいたんだ。

冷蔵庫を見ると――わっ! 大きなサラダボウルに色とりどりの千切りサラダがいっぱい。

これがおまけなの??

メモ付きだ。<菜の花ドレッシングでお召し上がりください>

ああ~、これ初期に作ったやつかな? 高いって聞いたからまだ買ったことがない。

楽しみだ。さて、次は……目玉の黄色いバスケットを見る。

ええ? すごくない?

鶏のから揚げのマリネだ。それもガラスの大鉢にいっぱい作ってある~。うれしい。

玉ねぎに人参、パセリ、レモンの薄切りまで入ってる。

これは食べ応えがあるよねえ~。すごい。みんな喜ぶわ。

あとはおまけのバスケット。即席漬けが3種類ある。

1つは大根、キュウリ、ニンジン、キャベツだな。

もう1つはほうれん草のナムル? 

ゴマ油の香りだけでニンニクのにおいがしない。良かった!

最後はニンジンのラペ。色がきれい。干しブドウも入っている。

ああ~幸せ~。人に作ってもらうって、なんて幸せなんだろう?

あれっ? そうだ汁物だ。見るのを忘れてた。

IHの大鍋を覗く。

わー、これはなんだ? 味噌汁じゃない。なんかスープか? ちょっとスプーンで味見をした。

ああ~、鶏肉のうまみがいっぱいのスープだ。おいしい。

これはみんな喜ぶぞう。あっ、ご飯も炊けてる!

待てよ。お弁当もみんな持ってくるよね?

まあいいか。どれも明日の朝食べてもいいんだもんね。

ああ~幸せいっぱい。

そこへ「おつかれさまですう」新婚さんの村上亜衣ちゃんが覗きに来た。

「あれ、夜勤でしょう? どうしたの?」

「えへへへ。だって今日は三輪さん達がいっぱい何か作ってたんでしょう?

みんなソワソワしちゃって、何が出来てるのか覗いて来いって言うだも~ん」

「ははっ、しょうがないわねえ~。すごいのがいっぱい出来てるよ。

メモしてあげようか? それとも写真を撮る?」

「ああ、大丈夫でーす。写真を撮っていきますね」

「そうだ! まだサプライズを見てなかった! 冷凍庫にあるって書いてるよ」

覗いてみると、これまたガラスのボウルにメモがついてる。

<ブルーベリーのアイスクリーム、クッキー添え>

えっ? クッキーってどこかなあ? きょろきょろ探した。

「テーブルの上の赤い缶の中ですかねえ?」

亜衣ちゃんが見つけた! 「わー見てくださいよ。美味しそう。食べたい!」

コロンコロンしていて、表面にアーモンドの粒がいっぱい乗っている。

「だーめ。アイスクリームと一緒なの。数が足りなくなると困るから、みんなと一緒に食べよう」

「は~い、じゃあ写真を撮りますね」

「20時にみんなが帰ったら夕飯にしましょう」

「はーい! じゃあ行ってきまーす」

ふふ、やっと帰ったわ。偵察隊ねえ……。

全く、みんな楽しみがこれしかないのかしらね? まあ、私もだけどさ。

さあ、お風呂に入ろう。今のうちだ。


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