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第7章 スタッフ強化作戦
133話 川瀬サイド・プロポーズ
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北原に「佳代ちゃんとの結婚、発表したらどうだ?」と聞かれた。
……無理だよ。まだ返事をもらってないんだから。
でも彼女はいつも「ただいま~」と言って俺の部屋に入ってきてくれる。
それなのに、何が引っかかっているんだろう?
「ねえ、もういいでしょう? 結婚しようよ。なんで返事をくれないの?」
しばらく佳代ちゃんはうつむいたまま黙っていた。
やっと出てきた言葉は――。
「私の家族を紹介したくないの。それに、多分先生のご両親には反対されると思う」
「わかった。紹介しなくていい。俺も紹介しない。黙って結婚しよう。
もし見つかったらその時はその時だ。早く籍を入れた方が勝ちだよ。
第一、俺の親なんて離婚した時点で“しばらく帰って来るな”って言われてるんだ」
「……本当にそんな結婚でいいの?」
「いいに決まってる。他に何の問題がある?」
「……それで良いなら、いいよ」
「じゃあ、ここにサインしてくれない? もう岩城と後輩に証人サインをもらってあるんだ。
あとは佳代ちゃんの名前があれば完成なんだ」
バッグから結婚届を取り出すと、彼女は小さくうなずいた。
「わかった。じゃあ、はんこ取ってくるね」
数分後、着替えた佳代ちゃんが戻ってきた。
その場で署名・捺印を済ませ、封筒に入れる。
「よし、行こう」
車を走らせ、役所へ向かった。
夜の庁舎はほとんど灯りがなく、静まり返っていた。
確認しておいたポストの前に二人で立つ。
「一緒に出そう」
佳代ちゃんの手を取って、封筒を握った。
「せーの」――かすかな音を立てて、封筒が落ちた。
「佳代ちゃん。俺たち、もう夫婦になったよ。ありがとう。俺の奥さん」
涙が溢れて止まらなかった。隠すように抱きしめても、嗚咽は抑えられない。
気づけば佳代ちゃんも泣いていた。
「……なんだよ、中年の結婚は湿っぽいな」
そう笑いながら、もう一度抱き寄せた。
「佳代ちゃん、次はわかってる?」
「うん? わかんない」
「今夜は初夜だよ。……俺は抱きたい。いいか?」
彼女は横を向いて外を見つめた。
何も言わない――それは承諾だと受け取った。
気になっていたシックなホテルに車を入れ、二人で中へ。
部屋に入ると、俺はすぐに湯を溜め始めた。
「佳代ちゃん、固めの杯をしよう」
「ふふっ、なんだか私より若いのに古くない?」
「アハハ、そうかもな」
ワインで乾杯し、「結婚おめでとう!」とグラスを合わせた。
口に含むと同時に、もう我慢できずキスをした。
「ちょっと、もうだめ。お湯がピーピー言ってる」
「くそー!」
佳代ちゃんがぷっと笑う。
結局、一緒にお風呂には入ってくれなかったけど、触れることは許してくれた。
白くてすべすべの肌に夢中になる。
「佳代ちゃんの胸……すごくいい匂いがする」
「もう、感想言っちゃダメ」
クスクス笑うその顔が愛おしい。
「もっと“ダメ”って言われたい」
「もぅ……知らない」
灯りが落ち、部屋はやわらかな闇に包まれた。
……無理だよ。まだ返事をもらってないんだから。
でも彼女はいつも「ただいま~」と言って俺の部屋に入ってきてくれる。
それなのに、何が引っかかっているんだろう?
「ねえ、もういいでしょう? 結婚しようよ。なんで返事をくれないの?」
しばらく佳代ちゃんはうつむいたまま黙っていた。
やっと出てきた言葉は――。
「私の家族を紹介したくないの。それに、多分先生のご両親には反対されると思う」
「わかった。紹介しなくていい。俺も紹介しない。黙って結婚しよう。
もし見つかったらその時はその時だ。早く籍を入れた方が勝ちだよ。
第一、俺の親なんて離婚した時点で“しばらく帰って来るな”って言われてるんだ」
「……本当にそんな結婚でいいの?」
「いいに決まってる。他に何の問題がある?」
「……それで良いなら、いいよ」
「じゃあ、ここにサインしてくれない? もう岩城と後輩に証人サインをもらってあるんだ。
あとは佳代ちゃんの名前があれば完成なんだ」
バッグから結婚届を取り出すと、彼女は小さくうなずいた。
「わかった。じゃあ、はんこ取ってくるね」
数分後、着替えた佳代ちゃんが戻ってきた。
その場で署名・捺印を済ませ、封筒に入れる。
「よし、行こう」
車を走らせ、役所へ向かった。
夜の庁舎はほとんど灯りがなく、静まり返っていた。
確認しておいたポストの前に二人で立つ。
「一緒に出そう」
佳代ちゃんの手を取って、封筒を握った。
「せーの」――かすかな音を立てて、封筒が落ちた。
「佳代ちゃん。俺たち、もう夫婦になったよ。ありがとう。俺の奥さん」
涙が溢れて止まらなかった。隠すように抱きしめても、嗚咽は抑えられない。
気づけば佳代ちゃんも泣いていた。
「……なんだよ、中年の結婚は湿っぽいな」
そう笑いながら、もう一度抱き寄せた。
「佳代ちゃん、次はわかってる?」
「うん? わかんない」
「今夜は初夜だよ。……俺は抱きたい。いいか?」
彼女は横を向いて外を見つめた。
何も言わない――それは承諾だと受け取った。
気になっていたシックなホテルに車を入れ、二人で中へ。
部屋に入ると、俺はすぐに湯を溜め始めた。
「佳代ちゃん、固めの杯をしよう」
「ふふっ、なんだか私より若いのに古くない?」
「アハハ、そうかもな」
ワインで乾杯し、「結婚おめでとう!」とグラスを合わせた。
口に含むと同時に、もう我慢できずキスをした。
「ちょっと、もうだめ。お湯がピーピー言ってる」
「くそー!」
佳代ちゃんがぷっと笑う。
結局、一緒にお風呂には入ってくれなかったけど、触れることは許してくれた。
白くてすべすべの肌に夢中になる。
「佳代ちゃんの胸……すごくいい匂いがする」
「もう、感想言っちゃダメ」
クスクス笑うその顔が愛おしい。
「もっと“ダメ”って言われたい」
「もぅ……知らない」
灯りが落ち、部屋はやわらかな闇に包まれた。
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