診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第11章 新しいステージへ

201話 2号館・屋上花壇の手入れ

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 岩城からまた追加情報が来た。

結局、2号館の屋上庭園の花壇は、洋子さんに仕事が回ってきたんだって。

お母さんの積極的な推しが効いたらしい。

お父さんも「いいね」と思ったらしいけど、なんせ料理にくぎ付けだったらしくて。

きっと頭の中では「どうやって2号館につなげようか」と、構想でいっぱいだったんだと思う。

それで、岩城がなぜわざわざ言ってきたかというと——、

花壇の植え付けは洋子さんがやるけれど、日頃の手入れは誰がするのか?と洋子さんから聞かれたらしい。

「へっ??」……考えてなかった。

そうか、それはこっちが考えないといけないのか……が~ん。

そこで、夏や桐生さんとも話し合った結果、すべての清掃スタッフにアンケートを取ることにした。

庭仕事の経験年数や、屋上庭園で草花の手入れができるかどうか、自信がある人は手を挙げて!というわけだ。

庭仕事って、最低でも10年は必要らしい。

本当は「好きで15年以上やってる人が理想」と洋子さんは言っていた。

そこで、洋子さんにメールして希望条件を詳しく聞いた。

すると、丸1日やる必要はないとのこと。

野外の仕事だから、雨や強風の日はできない。
真夏の暑さでは早朝か夕方のみ。
冬は寒くて過酷になるので、日中の暖かい時間だけ。
……難しいねえ。天気に左右されるんだな。

そこで、庭仕事が得意な人は休憩室の仕事にして、庭に適した日は午前だけ交代で当番を決めることにした。

必要な作業は洋子さんから指示してもらい、庭仕事をする人たちで共有する。

これは誰か一番得意な人をリーダーにした方がまとまりそうだ。

夏も桐生さんも同じ意見だった。

さて、アンケートの結果——6人ほど名乗り出てくれた。

中には、自宅の庭に咲き乱れる花の写真まで添えてくれた人もいた。

もちろん合格だ!その人をリーダーに決定。

村上小夜子さんという、46歳の方。

洋子さんにその画像を添付して、リーダーに選んだことを伝えた。

すごく喜んでいたよ。「安心です」と言ってくれた。

は~、これでひとつ仕事が片付いた。

思わぬところで仕事が見つかるから、ほんと怖いよ。

桐生「そしたら、花の手入れをする道具を揃えないといけないですね。洋子さんにアドバイスをもらうか、買ってきてもらってもいいですけどね」

ああ~そうだった。それだね。確かに備品がいろいろ必要だ。

理事「洋子さんはプロなんだから、全部6人分買ってきてもらった方が早いよ」

出たー!セレブ流思考。なんでもプロに任せる。その通りだ。

「うん、メールで伝えておくよ」


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