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第15章 進むべき道へ
291話 背水の陣
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そこで桐生さんが話し始めた。
「今、夏は作詞と作曲を勉強していて、他にボーカルとダンスのレッスンも受け始めて、まだ7か月くらいなんですよ。
デビューするまでは、まったく歌ったことがなかったんです。
今回は、たまたま写真集を作ろうという企画があって、それを売るためにイベントをしようと思って会場を探したところ——
なんとキャンセルが出て、予約できた会場が2000人収容のホールだったんですよ」
みんなが「えーーー??」と声を上げた。
俺も一緒に笑っちゃった。
桐生「最初は、小さなイベントホールで歌を3曲ほど歌って、写真集を売ろうと思っていたのですが、大きな会場が取れてしまったので、大急ぎで募集して皆さんに来ていただいたんです。
そういうわけで、なんとか間に合うようにしたいんです。
日にちだけは決まっていて、6月6日です。
最低でも菜の花のスタッフが400人いますから、聞きに来てくれると思います。最初のデビューの時も400人が来てくれました。
後、インスタは100万人以上フォロワーがいますから、もしかしたらうまくいくかもしれません。
それは皆さんのお力があってこそですので、本人も頑張りますが、皆さんのお力をぜひお借りしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします」
レオさん、オーノーという感じで両手を挙げた。笑うね。
レオ「そうですか。つまり、私たちの力が試されるということですね?」
桐生「はい、そうです。それでプロの皆さんに来ていただいたわけです」
レオ「ちなみに、何か曲はできているんですか?」
夏が今度はニヤッとして——
「実はまだ1曲しかできていないんです。作詞は桐生さんに添削してもらってて、まだ赤ペンで修正されてます」
みんながどっと笑った。気が抜けちゃったんだね。
夏が自分で笑ってるから、しょうがない。夏は正直でいいよ。
レオさんも拍子抜けだよね。
桐生「ただ、作詞は莉子さんが毎日1曲作ってくれてるんですよ。
まだ1か月目なんですけどね。だから、その中から曲を作ってくれたらいいかなと思っています」
「へえ~」と、みんなの声が揃った。
レオ「よく分かりました。日本語でなんて言うんだっけ? “ハイスイノジン?”」
またまた、みんながあはははと笑った。
レオ「では、そのできた曲をちょっと聞かせてくれますか?」
「えー、恥ずかしい~」と言いながら、夏はピアノのまあちゃんのところに携帯を見せていた。
それで、まあちゃんは携帯を見ながらメロディーを弾き始めた。
1コーラス、2コーラス、変化をつけつつ、サビまで盛り上げて、3コーラス目で終わった。
ピアノはうまいけど、曲はどうなんだろう?
俺にはよく分からなかった。
レオさんが「う~ん」と唸っていた。
レオ「分かりました。僕がアレンジします」
「はい、お願いします」と、夏が恥ずかしそうに答えた。
みんなの表情も「うん?」という感じだったんだよね。
そうだよ、素人の処女作なんだからさ。
そんなもんだろう?
「今、夏は作詞と作曲を勉強していて、他にボーカルとダンスのレッスンも受け始めて、まだ7か月くらいなんですよ。
デビューするまでは、まったく歌ったことがなかったんです。
今回は、たまたま写真集を作ろうという企画があって、それを売るためにイベントをしようと思って会場を探したところ——
なんとキャンセルが出て、予約できた会場が2000人収容のホールだったんですよ」
みんなが「えーーー??」と声を上げた。
俺も一緒に笑っちゃった。
桐生「最初は、小さなイベントホールで歌を3曲ほど歌って、写真集を売ろうと思っていたのですが、大きな会場が取れてしまったので、大急ぎで募集して皆さんに来ていただいたんです。
そういうわけで、なんとか間に合うようにしたいんです。
日にちだけは決まっていて、6月6日です。
最低でも菜の花のスタッフが400人いますから、聞きに来てくれると思います。最初のデビューの時も400人が来てくれました。
後、インスタは100万人以上フォロワーがいますから、もしかしたらうまくいくかもしれません。
それは皆さんのお力があってこそですので、本人も頑張りますが、皆さんのお力をぜひお借りしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします」
レオさん、オーノーという感じで両手を挙げた。笑うね。
レオ「そうですか。つまり、私たちの力が試されるということですね?」
桐生「はい、そうです。それでプロの皆さんに来ていただいたわけです」
レオ「ちなみに、何か曲はできているんですか?」
夏が今度はニヤッとして——
「実はまだ1曲しかできていないんです。作詞は桐生さんに添削してもらってて、まだ赤ペンで修正されてます」
みんながどっと笑った。気が抜けちゃったんだね。
夏が自分で笑ってるから、しょうがない。夏は正直でいいよ。
レオさんも拍子抜けだよね。
桐生「ただ、作詞は莉子さんが毎日1曲作ってくれてるんですよ。
まだ1か月目なんですけどね。だから、その中から曲を作ってくれたらいいかなと思っています」
「へえ~」と、みんなの声が揃った。
レオ「よく分かりました。日本語でなんて言うんだっけ? “ハイスイノジン?”」
またまた、みんながあはははと笑った。
レオ「では、そのできた曲をちょっと聞かせてくれますか?」
「えー、恥ずかしい~」と言いながら、夏はピアノのまあちゃんのところに携帯を見せていた。
それで、まあちゃんは携帯を見ながらメロディーを弾き始めた。
1コーラス、2コーラス、変化をつけつつ、サビまで盛り上げて、3コーラス目で終わった。
ピアノはうまいけど、曲はどうなんだろう?
俺にはよく分からなかった。
レオさんが「う~ん」と唸っていた。
レオ「分かりました。僕がアレンジします」
「はい、お願いします」と、夏が恥ずかしそうに答えた。
みんなの表情も「うん?」という感じだったんだよね。
そうだよ、素人の処女作なんだからさ。
そんなもんだろう?
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