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第16章 光 ― スポットライトの向こうへ
308話 メグちゃんプレゼン・2
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木曜日。今日は本館が休みだ。
一階にスタッフが集まり、実際の空間を見ながらイメージを膨らませていくことにした。
まずは、等身大パネルを作ってくれる業者を探し、こちらの要望を打診。
結局、同じものを2体ずつで3種類あった方がいいんじゃない?という話になった。
1. あ~んパネル
2. なでなでパネル
3. ぎゅっパネル
スプーンを持たせたり、ぎゅっと抱きしめたりする角度など、細かい演出が必要で、特殊な加工をお願いするため、業者の担当さんに来てもらうことになった。
──メグちゃんワールド、炸裂だ。
もちろん、夏も事務所のスタッフもニヤニヤしながら撮影会に突入。
「デザートを食べる前に“あ~ん”がいいのか?」
「でもアイスだと溶けちゃうし、食べさせる振りでいいのかな?」
──もう、やってみないと分からない。
そこは業者さんに相談だ。
それより問題は、カフェの狭さ。
一度に30人くらいが食べられるスペースがないと、順番が進まない。
“あ~んパネル”はカフェの中に設置して、景色として撮影。
でも、実際に食べるのはカフェの外。
外には、サテの音楽室から長机を何台か出して、
ビニールか撥水加工の明るい色のテーブルクロスをかけることになった。
折り畳みの椅子も30脚は必要。
少なくとも一度に30人くらいは座れるようにしたい。
ただ、病院丸出しの雰囲気が気になる。
背景をどうするか?という話になった。
「仕切りがあるといいんだけどね」
「莉子が描いた絵をバックに使えたら素敵だよね」
「森の中でテーブルを囲んでおやつを食べてる感じ、いいなあ」
──それって布スクリーンで実現できるかも?
みんながそれぞれにアイデアを出し合っていた。
せっかくデザートを食べるのに、背景が冴えないのはもったいない。
はっきりしているのは、準備は土曜日の午後に設営しておかないと、
日曜の朝では間に合わないということ。
それだけは全員一致の意見だった。
背景については、なかなか良い案が出ず、
インテリアデザイナーにお願いしようという話になった。
──そこへ、夏が実家から戻ってきた。
なんだか、ちょっと表情が微妙だ。
夏「皆さん、集まってください。お話があります」
「今回の件を社長に相談したところ──
アイデアは素晴らしいから、ぜひ実現してほしいとのことでした」
皆が「わーっ!」と拍手。
夏「ただし、条件がありました。
パネルやメニューなど、準備はどんどん進めていい。
でも、病院での開催は“1回だけ”にして、様子を見てほしいそうです。
もしお客さんが並ぶようであれば、その後は、ちゃんとした店舗を作って、
最低限のスタッフを採用し、販売やカフェも常設する場所を検討するとのことでした。
──理由は、申し訳ないのですが、俺でした。
それと、院長家族のセキュリティに問題があるそうです。
最初の一回は、ほどほどの人気で済むかもしれない。
でも、それが将来何千人にもなったら、プライバシーがなくなる。
家を特定されると、ストーカー的なファンが現れる可能性もある。
四六時中、玄関のベルを鳴らされることも考えないといけない──とのことでした」
──皆、シュンとしてしまった。
一階にスタッフが集まり、実際の空間を見ながらイメージを膨らませていくことにした。
まずは、等身大パネルを作ってくれる業者を探し、こちらの要望を打診。
結局、同じものを2体ずつで3種類あった方がいいんじゃない?という話になった。
1. あ~んパネル
2. なでなでパネル
3. ぎゅっパネル
スプーンを持たせたり、ぎゅっと抱きしめたりする角度など、細かい演出が必要で、特殊な加工をお願いするため、業者の担当さんに来てもらうことになった。
──メグちゃんワールド、炸裂だ。
もちろん、夏も事務所のスタッフもニヤニヤしながら撮影会に突入。
「デザートを食べる前に“あ~ん”がいいのか?」
「でもアイスだと溶けちゃうし、食べさせる振りでいいのかな?」
──もう、やってみないと分からない。
そこは業者さんに相談だ。
それより問題は、カフェの狭さ。
一度に30人くらいが食べられるスペースがないと、順番が進まない。
“あ~んパネル”はカフェの中に設置して、景色として撮影。
でも、実際に食べるのはカフェの外。
外には、サテの音楽室から長机を何台か出して、
ビニールか撥水加工の明るい色のテーブルクロスをかけることになった。
折り畳みの椅子も30脚は必要。
少なくとも一度に30人くらいは座れるようにしたい。
ただ、病院丸出しの雰囲気が気になる。
背景をどうするか?という話になった。
「仕切りがあるといいんだけどね」
「莉子が描いた絵をバックに使えたら素敵だよね」
「森の中でテーブルを囲んでおやつを食べてる感じ、いいなあ」
──それって布スクリーンで実現できるかも?
みんながそれぞれにアイデアを出し合っていた。
せっかくデザートを食べるのに、背景が冴えないのはもったいない。
はっきりしているのは、準備は土曜日の午後に設営しておかないと、
日曜の朝では間に合わないということ。
それだけは全員一致の意見だった。
背景については、なかなか良い案が出ず、
インテリアデザイナーにお願いしようという話になった。
──そこへ、夏が実家から戻ってきた。
なんだか、ちょっと表情が微妙だ。
夏「皆さん、集まってください。お話があります」
「今回の件を社長に相談したところ──
アイデアは素晴らしいから、ぜひ実現してほしいとのことでした」
皆が「わーっ!」と拍手。
夏「ただし、条件がありました。
パネルやメニューなど、準備はどんどん進めていい。
でも、病院での開催は“1回だけ”にして、様子を見てほしいそうです。
もしお客さんが並ぶようであれば、その後は、ちゃんとした店舗を作って、
最低限のスタッフを採用し、販売やカフェも常設する場所を検討するとのことでした。
──理由は、申し訳ないのですが、俺でした。
それと、院長家族のセキュリティに問題があるそうです。
最初の一回は、ほどほどの人気で済むかもしれない。
でも、それが将来何千人にもなったら、プライバシーがなくなる。
家を特定されると、ストーカー的なファンが現れる可能性もある。
四六時中、玄関のベルを鳴らされることも考えないといけない──とのことでした」
──皆、シュンとしてしまった。
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