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14根回し?
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「ユリカ様、マチルダ妃殿下よりお茶会のお誘いが来ております」
「えっ、お茶会ですか?」
マクベス女官長が王弟メビウスさんの奥様からの招待状を手渡してくれた。
「妃殿下のお計らいで、上位貴族のご婦人方との顔合わせとなります」
「そんな、大そうな場になんて」
「大丈夫で御座いますよ。皆さんお優しい方ばかりです」
「そうなの?誰か一緒に行ってくれたりは?私一人ではちょっと」
「はい、わたくしがお供をさせていただきます」
一見怖そうだが、マクベスさんの優しい笑顔にホッとする。
「ああ、良かった。マクベスさんが一緒なら安心だわ」
ん-、妃殿下とは何度かお食事もしているから良いとして。他の貴族とかいう人たちには、私の事を何て伝えているんだろう?
ただの客人?それとも異世界人?
自分がどういう立場なのか、聞いて置かなくちゃだわ!
その夜、陛下とキャステルさんが部屋を訪ねて来た。
「陛下、ちょうど良かったです。私、マチルダさんからお茶会に誘われてしまったんですけど」
「えっ、義妹から?私のとことには報告が上がっていないが、キャステルは聞いているか?」
「いえ、私もその様なお話は聞いておりません」
「ふむ、勝手な事を。でもマチルダとなら心配には及ぶまい」
「大丈夫でしょうか?」
「ああ、たぶんユリカの為の根回しだ」
「根回し?」
「城内で過ごし易くするためのな。その為には異世界人だからこそ後ろ盾も必要になる。私が打診する前にマチルダが動いてくれたという事か」
シリウスはマチルダ妃の行動に納得したのか頷いて見せた。
そうなのか、なら良いけど……それと聞いて置くべき事があったんだ。とユリカは思い出した。
「あのう、私って今、どういう立ち位置なんですか?周りの人には客人とだけ言ってあるのですか?」
これはしっかりと聞いて置かなくてはならない事項だ。
「ああ、それを伝えに来たのだ。今は他国から預かっている姫だと思わせているが、大叔父、弟夫婦とも相談してユリカは異世界人だと公表する事にした」
「いいんですか?」
「ああ、隠し通せるものでも無いしな」
何となく安堵した。
「良かったです。私も正直に暮らしたいし。変によその国からなんて言い繕っても、これだけ良くして貰っていたら何様だって詮索されるでしょう?」
「確かにそうですね。足を出す破天荒振りも、この世界では異様に思われますから。最初から異世界人と分かれば多少は……」
「キャステルさん、それちょっと酷くないですか?」
「あっ、いえ。すいません」
「あはは、確かにそうだな」
口に手を当てクククッと笑う陛下、酷いです。
「とにかく茶会で聞かれたら、キャンちゃんのこと以外は素直に答えておけば良い」
「はーい、分かりました」
◆
そんなこんなで「お茶会」当日です。
侍女ズにしっかりと身なりを整えて貰い、いざ出陣。
温室のようなガラス張りのサロンに、マチルダ妃殿下と三人のご婦人たち。
「ユリカ嬢、待ってましたわ」
「マチルダ妃殿下、本日はお招きいただきましてありがとうございます」
マクベス女官長に習った通り、腰を落とし礼をした。
たぶん完璧!
「まあ、可愛らしいお嬢さんですこと」
「ええ、マーキュリアル夫人。こちらが異世界から我がグランティア王国へと来てくれた、ユリカ・タサキ嬢ですわ」
「ユリカ、こちらはマーキュリアル公爵夫人、お隣がサイロン公爵夫人。最後はマクベス侯爵夫人ですわ」
お三方とも高齢のようです。きっとこの国の貴族のトップに居られる方たちなのだと思う。
「お初にお目に掛かります。異世界から参りましたユリカ・タサキと申します。この世界の事は何も分かりませんので、ご教授をいただけましたら幸いです」
私は日本式に手を前で重ね合わせて、しっかりと腰からお辞儀をする。
「あらら、レディがそんなに頭を下げるなんて、御髪が乱れてしまいますわ。ささ、お顔を上げて」
私は顔を上げて微笑む。
「今の礼は、私のいた世界で、日本という国での礼にございます。これ以降はこの国の仕来りに添った礼を取らせていただきますので今はお許し下さい」
「まぁ、そうなのですね。お国が違えば礼の取り方も違って当然のことですわね。ユリカ嬢のニホンシキの礼、しかと受け取らせていただきましたわ」
一番年長で格上と思われるマーキュリアル公爵夫人の言葉に、妃殿下を始め、お二人のご婦人も微笑み頷いてくれていたので、受け入れて貰えたのだと思う。
「ありがとうございます」
私も笑顔で答えた。
「皆様座りましょう。そうそうユリカ、マクベス侯爵夫人はフランソワ・マクベス女官長のお婆様でいらっしゃるのよ」
「えっ?」
私がマクベス女官長の方を見るとにこりと笑ってくれていた。
「ユリカ嬢の事はフランソワから聞いておりますわ。博識で家庭教師も驚いているそうですね。令嬢教育も申し分ないと」
「あ、ありがとうございます。女官長さんにはいつもお世話になっており、感謝しています」
思わずペコリと小さく頭を下げてしまった。
「なるほど、マチルダ妃とフランソワから聞いていた通り、しっかりとしたお嬢さんですわね」
「ええ、そうでしょう。マーキュリアル公爵夫人?」
マチルダさんが私の売り込みに入っている?
「そうですわね、今のところ及第点に近いですわ」
公爵夫人の言葉にマチルダさんが満足そうに笑みを浮かべている。
「わたくしたち三人はユリカ嬢の味方となりますわ。宜しいですねお二方?」
「ええ、マーキュリアル公爵夫人。異論はございませんわ」
「わたくしもです。ふふ、楽しみになって参りましたね」
「ええ、本当に。でもあのお部屋がこんなに突然使われることになるとは、思いませんでしたけれど」
「ふふふ、そうですわね」
なんですか?皆さん。扇で口元を隠しながら楽しそうに笑ってらっしゃるんですけど。
陛下が言っていた後ろ盾って事なのかな?
ん-ん。とにかく嫌われたようではないので良しとしよう!
その後はやはり異世界での生活を聞かれるなどしてお茶会は終了した。
部屋に戻りぐったりとソファに座り込む。
「ユリカ様、とても素晴らしい対応で御座いました」
「そう?なら良かったですマクベス女官長。でも疲れた――――!」
緊張で凝り固まって身体を伸ばす。
「ええ、お三方がお認め下さったんですもの。凄い事なのでございますよ」
「はぁー、良く分からないけど……」
「今日お会いしていただいたのは、王妃殿下と特に親しくされているご婦人方です。特にマーキュリアル公爵夫人は、公爵家として頂点に立つお方。旦那様の公爵様は既にお亡くなりになっておりますが、ご子息のドミニクさまは宰相にございます。もうすぐご子息に公爵位を譲られますが、味方に付けて置くべき方でございます。敵と言う訳ではありませんか、今日呼ばれておりませんでした三公爵家の一つ、オズワルト公爵家の派閥は少し注意が必要ですね」
「ええ――――、貴族の派閥とかって面倒くさいヤツだ!
あっ、スルーしちゃったけどドミニクさんはマーキュリアル公爵夫人のご子息だったんだ!」
「派閥の事は、徐々にお教え致しますので。今日はゆっくりお休みください。本当に、お疲れさまでございました」
「はい……です」
マクベスさんが退出すると、クローディアがすぐに寄って来て肩を解してくれる。
「ありがとう、ディア。気持ちいいわ~」
「ふふ、凝っていますものね。湯あみの時に全身マッサージを致しましょう」
「うわー、ありがとう♪」
温泉に浸かって極上のマッサージ。この上ない贅沢よね。
「えっ、お茶会ですか?」
マクベス女官長が王弟メビウスさんの奥様からの招待状を手渡してくれた。
「妃殿下のお計らいで、上位貴族のご婦人方との顔合わせとなります」
「そんな、大そうな場になんて」
「大丈夫で御座いますよ。皆さんお優しい方ばかりです」
「そうなの?誰か一緒に行ってくれたりは?私一人ではちょっと」
「はい、わたくしがお供をさせていただきます」
一見怖そうだが、マクベスさんの優しい笑顔にホッとする。
「ああ、良かった。マクベスさんが一緒なら安心だわ」
ん-、妃殿下とは何度かお食事もしているから良いとして。他の貴族とかいう人たちには、私の事を何て伝えているんだろう?
ただの客人?それとも異世界人?
自分がどういう立場なのか、聞いて置かなくちゃだわ!
その夜、陛下とキャステルさんが部屋を訪ねて来た。
「陛下、ちょうど良かったです。私、マチルダさんからお茶会に誘われてしまったんですけど」
「えっ、義妹から?私のとことには報告が上がっていないが、キャステルは聞いているか?」
「いえ、私もその様なお話は聞いておりません」
「ふむ、勝手な事を。でもマチルダとなら心配には及ぶまい」
「大丈夫でしょうか?」
「ああ、たぶんユリカの為の根回しだ」
「根回し?」
「城内で過ごし易くするためのな。その為には異世界人だからこそ後ろ盾も必要になる。私が打診する前にマチルダが動いてくれたという事か」
シリウスはマチルダ妃の行動に納得したのか頷いて見せた。
そうなのか、なら良いけど……それと聞いて置くべき事があったんだ。とユリカは思い出した。
「あのう、私って今、どういう立ち位置なんですか?周りの人には客人とだけ言ってあるのですか?」
これはしっかりと聞いて置かなくてはならない事項だ。
「ああ、それを伝えに来たのだ。今は他国から預かっている姫だと思わせているが、大叔父、弟夫婦とも相談してユリカは異世界人だと公表する事にした」
「いいんですか?」
「ああ、隠し通せるものでも無いしな」
何となく安堵した。
「良かったです。私も正直に暮らしたいし。変によその国からなんて言い繕っても、これだけ良くして貰っていたら何様だって詮索されるでしょう?」
「確かにそうですね。足を出す破天荒振りも、この世界では異様に思われますから。最初から異世界人と分かれば多少は……」
「キャステルさん、それちょっと酷くないですか?」
「あっ、いえ。すいません」
「あはは、確かにそうだな」
口に手を当てクククッと笑う陛下、酷いです。
「とにかく茶会で聞かれたら、キャンちゃんのこと以外は素直に答えておけば良い」
「はーい、分かりました」
◆
そんなこんなで「お茶会」当日です。
侍女ズにしっかりと身なりを整えて貰い、いざ出陣。
温室のようなガラス張りのサロンに、マチルダ妃殿下と三人のご婦人たち。
「ユリカ嬢、待ってましたわ」
「マチルダ妃殿下、本日はお招きいただきましてありがとうございます」
マクベス女官長に習った通り、腰を落とし礼をした。
たぶん完璧!
「まあ、可愛らしいお嬢さんですこと」
「ええ、マーキュリアル夫人。こちらが異世界から我がグランティア王国へと来てくれた、ユリカ・タサキ嬢ですわ」
「ユリカ、こちらはマーキュリアル公爵夫人、お隣がサイロン公爵夫人。最後はマクベス侯爵夫人ですわ」
お三方とも高齢のようです。きっとこの国の貴族のトップに居られる方たちなのだと思う。
「お初にお目に掛かります。異世界から参りましたユリカ・タサキと申します。この世界の事は何も分かりませんので、ご教授をいただけましたら幸いです」
私は日本式に手を前で重ね合わせて、しっかりと腰からお辞儀をする。
「あらら、レディがそんなに頭を下げるなんて、御髪が乱れてしまいますわ。ささ、お顔を上げて」
私は顔を上げて微笑む。
「今の礼は、私のいた世界で、日本という国での礼にございます。これ以降はこの国の仕来りに添った礼を取らせていただきますので今はお許し下さい」
「まぁ、そうなのですね。お国が違えば礼の取り方も違って当然のことですわね。ユリカ嬢のニホンシキの礼、しかと受け取らせていただきましたわ」
一番年長で格上と思われるマーキュリアル公爵夫人の言葉に、妃殿下を始め、お二人のご婦人も微笑み頷いてくれていたので、受け入れて貰えたのだと思う。
「ありがとうございます」
私も笑顔で答えた。
「皆様座りましょう。そうそうユリカ、マクベス侯爵夫人はフランソワ・マクベス女官長のお婆様でいらっしゃるのよ」
「えっ?」
私がマクベス女官長の方を見るとにこりと笑ってくれていた。
「ユリカ嬢の事はフランソワから聞いておりますわ。博識で家庭教師も驚いているそうですね。令嬢教育も申し分ないと」
「あ、ありがとうございます。女官長さんにはいつもお世話になっており、感謝しています」
思わずペコリと小さく頭を下げてしまった。
「なるほど、マチルダ妃とフランソワから聞いていた通り、しっかりとしたお嬢さんですわね」
「ええ、そうでしょう。マーキュリアル公爵夫人?」
マチルダさんが私の売り込みに入っている?
「そうですわね、今のところ及第点に近いですわ」
公爵夫人の言葉にマチルダさんが満足そうに笑みを浮かべている。
「わたくしたち三人はユリカ嬢の味方となりますわ。宜しいですねお二方?」
「ええ、マーキュリアル公爵夫人。異論はございませんわ」
「わたくしもです。ふふ、楽しみになって参りましたね」
「ええ、本当に。でもあのお部屋がこんなに突然使われることになるとは、思いませんでしたけれど」
「ふふふ、そうですわね」
なんですか?皆さん。扇で口元を隠しながら楽しそうに笑ってらっしゃるんですけど。
陛下が言っていた後ろ盾って事なのかな?
ん-ん。とにかく嫌われたようではないので良しとしよう!
その後はやはり異世界での生活を聞かれるなどしてお茶会は終了した。
部屋に戻りぐったりとソファに座り込む。
「ユリカ様、とても素晴らしい対応で御座いました」
「そう?なら良かったですマクベス女官長。でも疲れた――――!」
緊張で凝り固まって身体を伸ばす。
「ええ、お三方がお認め下さったんですもの。凄い事なのでございますよ」
「はぁー、良く分からないけど……」
「今日お会いしていただいたのは、王妃殿下と特に親しくされているご婦人方です。特にマーキュリアル公爵夫人は、公爵家として頂点に立つお方。旦那様の公爵様は既にお亡くなりになっておりますが、ご子息のドミニクさまは宰相にございます。もうすぐご子息に公爵位を譲られますが、味方に付けて置くべき方でございます。敵と言う訳ではありませんか、今日呼ばれておりませんでした三公爵家の一つ、オズワルト公爵家の派閥は少し注意が必要ですね」
「ええ――――、貴族の派閥とかって面倒くさいヤツだ!
あっ、スルーしちゃったけどドミニクさんはマーキュリアル公爵夫人のご子息だったんだ!」
「派閥の事は、徐々にお教え致しますので。今日はゆっくりお休みください。本当に、お疲れさまでございました」
「はい……です」
マクベスさんが退出すると、クローディアがすぐに寄って来て肩を解してくれる。
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