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※宰相ドミニクの独り言
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◆宰相ドミニクの独り言。
私の名はドミニク・マーキュリアル。
このグランティア王国に置いて数代前より宰相を務めているマーキュリアル公爵家の嫡男。次期公爵である。
四十を過ぎたばかりで勿論、妻も子もいる。
真面目だけが取り柄のように思われているが、そこは代々宰相を務めてきた家系である。
王族の方々と一緒で簡単に表に表情を出すことはしない。
今在の陛下、シリウス殿もまた幼い頃から王太子として厳しく教育されてきた方である。
王家の持つ眩いばかりの金髪はそのお顔立ちと相まって憂いを帯び、老若男女問わず惹きつけられる。
しかし、威厳と冷徹さ表すをアイスブルーのお瞳は過ちを許さず、人を凍り付かせるほどの威圧感を持っている。
まぁ、本人は王になどなりたくなかったと今でも申されるが(苦笑)
現在の王国は至って平和である。
数百年前までは魔物も出没し、稀に侵された時代もあった。
その当時は優秀な魔術師もいて国の為に尽くしていた。彼らはある日『召喚』という術式を組む事に成功する。
そうして呼ばれたのが異世界からの落ち人だった。
落ち人は異世界に置いて理不尽にも儚く命を落とした者たちだった。彼らは、自分たちの死を知っていた為、召喚され新たな命を得た事に喜び、この国のために貢献した。
それらは勇者・聖女と呼ばれ、勇者は魔獣、魔物の討伐に聖女は稀の浄化に尽力しこの世界で二度目の命を全うしたのだった。
そしてまた世が瘴気に稀れ時に聖女となる者が異世界より召喚された。
ところが、召喚された女性は生きたままこちらに呼ばれてしまったのだった。
聖女となった彼女には向こうの世界で夫と子供二人と幸せに暮らしていたという。そんな妻であり母である彼女を勝手に呼び込んでしまった術師たちの罪は大きい。王命に依り元の世界に戻す術を見つけるようと必死になるが、その方法を得ることが出来なかった。
異世界から来たというユリカ嬢は全く以って、我が国の令嬢とは異なっていた。
庇護して貰えた感謝の気持ちを彼女はいつも忘れていない。
陛下はユリカ嬢を自由に動く許可を与えた。陛下と対等に話し、自分の意見をハッキリと言ってくる。
ユリカ嬢は常々この国と陛下に恩返しをしたいと言っておりそれを行動で示した。その表れが彼女のいた世界での知識だった。
どうやら、魔法がない世界で、彼らは頭脳を使い科学と技術を極めたらしい。もちろんそれらは専門とする者たちの偉業であるが、我々の言う平民も平等に教育を受けられるシステムが出来上がっているというのだ。それ故彼女の知識も豊富であった。
自然で起こる災害に対する考え方。その対策など我々は考えもしなかった。
水害で畑がダメになればまた耕せばいい。そういう考え方でいた我らは、事前に防ぐべきだと言われた時には唖然とした。
何もしなくても三年ごとにウリル地方へは国費が注がれているのだ。長い年月を考えれば一時的に大金が出ようとも、その後被害が少なくなれば元は取れるというものだろう。
他にも王城の裏手に作った浴場を城下にも作るべきだと進言してきた。
平民たちは町の中にも所々ある湯のたまり場を利用し、汲んで持ち帰ったりはしている。
その場所に公衆浴場を作り気軽に入浴できるようにするべきだと。
毎日湯に浸かれる家庭は少ない。汲んできた湯か井戸の水で身体を拭いているのが現状だ。
浴場の衛生管理さえしっかりやれば、庶民の肌をきれいに保つことが出来、病気も防げるというものだった。
貴族ばかりが魔石の恩恵を受けるなんて不公平だとまで言われてしまえば、返す言葉も見つからない。
陛下の命で早々大衆浴場計画も進められた。
彼女の知識は我が国とってこれか先も必要で貴重な存在となると私は宰相として確信した。
陛下もユリカ嬢が傍にいれば機嫌が良い。
あの冷酷王と呼ばれていた陛下の表情が柔らかくなったのは、ユリカ嬢のお陰だ。
我々も仕事がしやすくなったのは言うまでもない。
今のところ本人は無自覚のようだが、今まで陛下に媚びを売って来た令嬢たちとは全く違うタイプであるユリカ嬢に陛下はどうやら惹かれているようだ。
考えてみればそうだろう。
縁談を退ける為に仮の婚約者で妃候補とされたのだぞ。
そして王妃の部屋を与えられたのだ。
いくらご自身があのような小娘などと言い訳をしても、先々代王の王弟ドラフクター殿、一番身近にいるキャステル、侍女二人そして、ユリカ嬢の護衛であるメルヴィンさえ陛下のユリカ嬢に対するお気持ちに気づいている筈なのだ。
私はこれから陛下がどう動くのか楽しみでしょうがない。
良いお年なのだから拗らせることが無いように願ってはいるが、
冷撤完璧王が異世界から来た娘にアタフタと振り回される姿も見たいと思ってしまうのだった。
母上(マーキュリアル公爵夫人)も楽しみにしている事だからな。
シリウス陛下には頑張っていただきたい。
私の名はドミニク・マーキュリアル。
このグランティア王国に置いて数代前より宰相を務めているマーキュリアル公爵家の嫡男。次期公爵である。
四十を過ぎたばかりで勿論、妻も子もいる。
真面目だけが取り柄のように思われているが、そこは代々宰相を務めてきた家系である。
王族の方々と一緒で簡単に表に表情を出すことはしない。
今在の陛下、シリウス殿もまた幼い頃から王太子として厳しく教育されてきた方である。
王家の持つ眩いばかりの金髪はそのお顔立ちと相まって憂いを帯び、老若男女問わず惹きつけられる。
しかし、威厳と冷徹さ表すをアイスブルーのお瞳は過ちを許さず、人を凍り付かせるほどの威圧感を持っている。
まぁ、本人は王になどなりたくなかったと今でも申されるが(苦笑)
現在の王国は至って平和である。
数百年前までは魔物も出没し、稀に侵された時代もあった。
その当時は優秀な魔術師もいて国の為に尽くしていた。彼らはある日『召喚』という術式を組む事に成功する。
そうして呼ばれたのが異世界からの落ち人だった。
落ち人は異世界に置いて理不尽にも儚く命を落とした者たちだった。彼らは、自分たちの死を知っていた為、召喚され新たな命を得た事に喜び、この国のために貢献した。
それらは勇者・聖女と呼ばれ、勇者は魔獣、魔物の討伐に聖女は稀の浄化に尽力しこの世界で二度目の命を全うしたのだった。
そしてまた世が瘴気に稀れ時に聖女となる者が異世界より召喚された。
ところが、召喚された女性は生きたままこちらに呼ばれてしまったのだった。
聖女となった彼女には向こうの世界で夫と子供二人と幸せに暮らしていたという。そんな妻であり母である彼女を勝手に呼び込んでしまった術師たちの罪は大きい。王命に依り元の世界に戻す術を見つけるようと必死になるが、その方法を得ることが出来なかった。
異世界から来たというユリカ嬢は全く以って、我が国の令嬢とは異なっていた。
庇護して貰えた感謝の気持ちを彼女はいつも忘れていない。
陛下はユリカ嬢を自由に動く許可を与えた。陛下と対等に話し、自分の意見をハッキリと言ってくる。
ユリカ嬢は常々この国と陛下に恩返しをしたいと言っておりそれを行動で示した。その表れが彼女のいた世界での知識だった。
どうやら、魔法がない世界で、彼らは頭脳を使い科学と技術を極めたらしい。もちろんそれらは専門とする者たちの偉業であるが、我々の言う平民も平等に教育を受けられるシステムが出来上がっているというのだ。それ故彼女の知識も豊富であった。
自然で起こる災害に対する考え方。その対策など我々は考えもしなかった。
水害で畑がダメになればまた耕せばいい。そういう考え方でいた我らは、事前に防ぐべきだと言われた時には唖然とした。
何もしなくても三年ごとにウリル地方へは国費が注がれているのだ。長い年月を考えれば一時的に大金が出ようとも、その後被害が少なくなれば元は取れるというものだろう。
他にも王城の裏手に作った浴場を城下にも作るべきだと進言してきた。
平民たちは町の中にも所々ある湯のたまり場を利用し、汲んで持ち帰ったりはしている。
その場所に公衆浴場を作り気軽に入浴できるようにするべきだと。
毎日湯に浸かれる家庭は少ない。汲んできた湯か井戸の水で身体を拭いているのが現状だ。
浴場の衛生管理さえしっかりやれば、庶民の肌をきれいに保つことが出来、病気も防げるというものだった。
貴族ばかりが魔石の恩恵を受けるなんて不公平だとまで言われてしまえば、返す言葉も見つからない。
陛下の命で早々大衆浴場計画も進められた。
彼女の知識は我が国とってこれか先も必要で貴重な存在となると私は宰相として確信した。
陛下もユリカ嬢が傍にいれば機嫌が良い。
あの冷酷王と呼ばれていた陛下の表情が柔らかくなったのは、ユリカ嬢のお陰だ。
我々も仕事がしやすくなったのは言うまでもない。
今のところ本人は無自覚のようだが、今まで陛下に媚びを売って来た令嬢たちとは全く違うタイプであるユリカ嬢に陛下はどうやら惹かれているようだ。
考えてみればそうだろう。
縁談を退ける為に仮の婚約者で妃候補とされたのだぞ。
そして王妃の部屋を与えられたのだ。
いくらご自身があのような小娘などと言い訳をしても、先々代王の王弟ドラフクター殿、一番身近にいるキャステル、侍女二人そして、ユリカ嬢の護衛であるメルヴィンさえ陛下のユリカ嬢に対するお気持ちに気づいている筈なのだ。
私はこれから陛下がどう動くのか楽しみでしょうがない。
良いお年なのだから拗らせることが無いように願ってはいるが、
冷撤完璧王が異世界から来た娘にアタフタと振り回される姿も見たいと思ってしまうのだった。
母上(マーキュリアル公爵夫人)も楽しみにしている事だからな。
シリウス陛下には頑張っていただきたい。
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