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30 二人の関係は?
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告白され、時間があれば一緒に過ごすようになってから皆が仕事を終えた後にまた私の部屋にやって来るようになった陛下。
以前と同じように行政の事や日常の事を話しながらお酒を飲んで行くんだけど、やっぱり何か今までとは違うよ。
前は向かい合うかテーブルの角を挟んで座っていたんだけど、最近はテーブルではなくて気付けばソファに並んで座るようになっていた。
あれ以来濃厚なキスされる事もなくね……まあ、良いんだけどね。挨拶程度の軽ーいキス。うん、良いんだけど。
ある時、私の方が酔ってしまい陛下にもたれ掛かって寝てしまったらしい。
気付いたら明け方で……
なんと、目が覚めたら夫婦の寝室である大きなベッドの上で、陛下に抱きしめられてられていてびっくりした。
いや、何も無かった事は直ぐに分かったけれど。
陛下も目を覚まし
「ユリカをここへ運んだら自分も眠気に負けそのまま寝てしまった。悪かった」
と謝り自分の部屋に戻ろうとしていて。
こんな時間に私の部屋から出て行くところを誰かに見られたらと思ったら、ヤバいんじゃないとかと思った私は後先を考えずにあの扉の鍵を開けてしまったのだ。
そして隣の陛下の自室に押し込んだ訳で、取敢えず陛下がお泊りしてしまった事は周囲には気づかれなかった筈。
でもそれが失敗だったことに後から気付くこととなった。
それからというもの部屋を訪ねて来た時はここに泊まっていくようになってしまい……
自分の部屋へ戻ってくれと頼んでも「ユリカが隣にいるとよく眠れる」とか言って帰ってくれない。
そして明け方にあの扉から自分の部屋に戻るようになってしまったのだ。
一応気を使って侍女ズが来る前に部屋に戻っていき、私は毎回すぐに鍵を掛けている。
何もないとはいえ良いのか?
恋人同士みたいだから良いのか?
絶対に侍女ズ、特にアンは気付いているよね?
だって、彼女は陛下がお泊りした日の朝はシーツを直しながら何か悪そうな笑みを浮かべている気がするんだもん。
シーツを見れば清い関係であるのは判ると思うけど、なんか気まずい。
*ー*ー*
「シリウス、ユリカ嬢とはどうなっているんだ?あの時話したんだろう?」
執務室でキャステルはシリウスと二人だけになったのを見計らい尋ねてきた。
「どうとは?」
そ知らぬ口調で反対に聞き返すシリウスに彼は呆れれてしまう。
「お付き合い宣言をしたあと人目を忍んで彼女の部屋に行っているらしいじゃないか」
「ああ、時折部屋を訪ね酒を飲んでいる」
「はーん、酒をね。それでそのまま自室に戻らずか」
「何故そう思う」
「バレてないと思ってるのか?笑えるな」
カップを持つユリウスの指がぴくりと動いた。
「メアリーアンが気付かない訳がないだろう?彼女はシーツに二人分の温もりが残っていると言っていたぞ」
「…………」
「まあ、もう覚悟を決めたようだから良いんだけどな。正式に発表をする間でちゃんと避妊はしておけよ」
「…………心配ない。添い寝はしているがキャステルが心配するようなことはしていない」
「えっ!?」
「メアリーアンも温もりはあっても事後の痕跡はないと判っている筈だ」
「そうなのか?そこまでは聞いていなかったが……」
「信じられないのか?」
あまりにも真面目な顔で言われキャステルは言葉を失ってしまう。
「私はユリカを手に入れるつもりだが、彼女の気持ちを無視してまで推し進めるつもりはない。好意は寄せてくれていると言ってくれ口づけまではした。これからは本当の婚約者として接するとも伝えた。今は彼女の言う『恋人同士の愛』をはぐんでいる最中で友梨香の気持ちが決まるまで待つつもりだ」
「そ、そうなのか。早とちりしてわかるかった。でも、ユリカ嬢はあの鍵を開けてくれたんだろう?」
「ああ、だがそれは私が部屋に戻る時だけで、直ぐに鍵は閉められる。私の部屋からは勝手に入って行けぬのだ。だから訪ねる時は通常通り廊下からちゃんと行っているぞ。ユリカが断れば無理に押し入ったりはしていない」
「へっ、お前って結構まじめだったんだな」
「ふん」
仮面をし浮名を流した男が何度もユリカの元を訪れているのにもかかわらず、キスどまりで自分が思っていたことはしていないと平然として言う。
シリウスが彼女の気持ちをそれだけ大切に考えていた事に対し下世話な事を考えていた自分を恥じたキャステルでありました。
その後、次の夜会で正式に友梨香を妃候補とすることが発表されるとの噂が広まっていく。
***************
※今回はR15で登録しておりますので表現がなかなか難しい(汗)
ついいつもの調子で書かないように気を付けているところであります。
以前と同じように行政の事や日常の事を話しながらお酒を飲んで行くんだけど、やっぱり何か今までとは違うよ。
前は向かい合うかテーブルの角を挟んで座っていたんだけど、最近はテーブルではなくて気付けばソファに並んで座るようになっていた。
あれ以来濃厚なキスされる事もなくね……まあ、良いんだけどね。挨拶程度の軽ーいキス。うん、良いんだけど。
ある時、私の方が酔ってしまい陛下にもたれ掛かって寝てしまったらしい。
気付いたら明け方で……
なんと、目が覚めたら夫婦の寝室である大きなベッドの上で、陛下に抱きしめられてられていてびっくりした。
いや、何も無かった事は直ぐに分かったけれど。
陛下も目を覚まし
「ユリカをここへ運んだら自分も眠気に負けそのまま寝てしまった。悪かった」
と謝り自分の部屋に戻ろうとしていて。
こんな時間に私の部屋から出て行くところを誰かに見られたらと思ったら、ヤバいんじゃないとかと思った私は後先を考えずにあの扉の鍵を開けてしまったのだ。
そして隣の陛下の自室に押し込んだ訳で、取敢えず陛下がお泊りしてしまった事は周囲には気づかれなかった筈。
でもそれが失敗だったことに後から気付くこととなった。
それからというもの部屋を訪ねて来た時はここに泊まっていくようになってしまい……
自分の部屋へ戻ってくれと頼んでも「ユリカが隣にいるとよく眠れる」とか言って帰ってくれない。
そして明け方にあの扉から自分の部屋に戻るようになってしまったのだ。
一応気を使って侍女ズが来る前に部屋に戻っていき、私は毎回すぐに鍵を掛けている。
何もないとはいえ良いのか?
恋人同士みたいだから良いのか?
絶対に侍女ズ、特にアンは気付いているよね?
だって、彼女は陛下がお泊りした日の朝はシーツを直しながら何か悪そうな笑みを浮かべている気がするんだもん。
シーツを見れば清い関係であるのは判ると思うけど、なんか気まずい。
*ー*ー*
「シリウス、ユリカ嬢とはどうなっているんだ?あの時話したんだろう?」
執務室でキャステルはシリウスと二人だけになったのを見計らい尋ねてきた。
「どうとは?」
そ知らぬ口調で反対に聞き返すシリウスに彼は呆れれてしまう。
「お付き合い宣言をしたあと人目を忍んで彼女の部屋に行っているらしいじゃないか」
「ああ、時折部屋を訪ね酒を飲んでいる」
「はーん、酒をね。それでそのまま自室に戻らずか」
「何故そう思う」
「バレてないと思ってるのか?笑えるな」
カップを持つユリウスの指がぴくりと動いた。
「メアリーアンが気付かない訳がないだろう?彼女はシーツに二人分の温もりが残っていると言っていたぞ」
「…………」
「まあ、もう覚悟を決めたようだから良いんだけどな。正式に発表をする間でちゃんと避妊はしておけよ」
「…………心配ない。添い寝はしているがキャステルが心配するようなことはしていない」
「えっ!?」
「メアリーアンも温もりはあっても事後の痕跡はないと判っている筈だ」
「そうなのか?そこまでは聞いていなかったが……」
「信じられないのか?」
あまりにも真面目な顔で言われキャステルは言葉を失ってしまう。
「私はユリカを手に入れるつもりだが、彼女の気持ちを無視してまで推し進めるつもりはない。好意は寄せてくれていると言ってくれ口づけまではした。これからは本当の婚約者として接するとも伝えた。今は彼女の言う『恋人同士の愛』をはぐんでいる最中で友梨香の気持ちが決まるまで待つつもりだ」
「そ、そうなのか。早とちりしてわかるかった。でも、ユリカ嬢はあの鍵を開けてくれたんだろう?」
「ああ、だがそれは私が部屋に戻る時だけで、直ぐに鍵は閉められる。私の部屋からは勝手に入って行けぬのだ。だから訪ねる時は通常通り廊下からちゃんと行っているぞ。ユリカが断れば無理に押し入ったりはしていない」
「へっ、お前って結構まじめだったんだな」
「ふん」
仮面をし浮名を流した男が何度もユリカの元を訪れているのにもかかわらず、キスどまりで自分が思っていたことはしていないと平然として言う。
シリウスが彼女の気持ちをそれだけ大切に考えていた事に対し下世話な事を考えていた自分を恥じたキャステルでありました。
その後、次の夜会で正式に友梨香を妃候補とすることが発表されるとの噂が広まっていく。
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※今回はR15で登録しておりますので表現がなかなか難しい(汗)
ついいつもの調子で書かないように気を付けているところであります。
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