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31癒しも必要らしい
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「ユリカ様、夜会のドレスが仕上がって参りました。素晴らしい出来ですよ」
アンに言われてトルソーに着せられたドレスを見て驚く。
わっ、お披露目の時と同じ陛下の瞳の色だと直ぐに分かる。
「陛下の希望ですよ。独占欲の表れですね」
「くぅ……」
「もうお二人の中では決められたのでしょう?」
「その、何というか……」
「ユリカ様?」
「陛下、シリウス様には本当の婚約として接すると言われました」
俯きながらアンに報告するが、めちゃくちゃ恥ずかしい。
「当然でございます!そうでなければ、夜な夜なユリカ様のお部屋に来ることも、ましてやお泊りされる事も侍女として私も許しはしません」
「やはり気付いていたのね……」
「当然です!わたくしはユリカ様専属の侍女ですよ。気づかない訳がございません!」
アンに腰に手を当てビシッと言われ穴があったら入りたいと思ってしまう。
「はい、ごめんなさい」
「ふふ、そんなに恐縮されなくても(クスッ)お可愛いですね、ユリカ様は。
それに陛下がお泊りになっても何もないことは承知しております」
「はぁ、やっぱり。アンには敵わないわ」
「で、ユリカ様のお気持ちは決まったのですか?」
「うん、まぁ、シリウス様に好きだと言って貰えて嬉しかったし、望んでもらえるなら良いかなと」
「まぁ、そうですか!」
「でも、陛下と結婚したら……王妃よ。私に務まるとは「ユリカ様!」えっ、あっ、はい?」
アンは私の両手を握り微笑んでいる。
「大丈夫ですよ。その為に王妃教育を学ばれているのですから」
「へっ、王妃教育?」
「はい、こちらに来て学ばれていたことは全部王妃のための教育です」
「うそっ、あれはこの国を知るためと、淑女教育と」
「ええ、そうでございますが、途中から王妃教育に変わっております」
背後からの声に振り向くとにっこりと微笑むマクベス女官長が立っていた。
「最初はユリカ様の仰った通りのお勉強でございました。ですが、マチルダ妃殿下、及び公爵夫人とのお茶会の後から王妃教育も盛り込まれていたのです。マーキュリアル夫人はあの時点で、ユリカ様がシリウス陛下の妃になりうるとお考えになられていたのです」
「うっそー!」
「まだ、陛下もご自分のお気持ちには気づいておられませんでしたが、ご婦人方にはそうなる予感があったのでございますわ」
「はぁ―――っ」
完全に外堀から埋められていたことを初めて知った友梨香だった。
夜会の準備で城内では皆が忙しく動いている。
例の王女は半月前に国を出立したらしく、一週間後には到着するだろうと思われた。
面倒が起こらなければいいのだが……。
先日王妃教育だときいたお勉強も夜会終了まではお休みとされ、ユリカは少し暇を持て余していた。
シリウスも政務に忙しくあまり顔を合わせていない。
部屋でスマホを見ながら保存してあったレシピを流し読みしていると、女官長が陛下から呼び出しがあった事を告げに来た。
行ってみるとそこには執務机に向かい眉を顰め書類を見ているシリウスがいた。
かなり疲れているように見える。
「ユリカ嬢がお見えです」
キャステルが声を掛ける。
「ユリカ」
シリウスは部屋に入って来た友梨香の顔を見ると顔を綻ばせた。
そして書類を手放すと彼女の元へ駆け寄り周りに人がいるのも構わず抱きしめる。
「ちょっ!」
「どうした、ユリカは私に会いたくはなかったか?」
友梨香の指を摘み口づけを落とし、ソファへとエスコートしていく。
「そんな事はない……けど」
「なら、良かった」
シリウスはさも安心したかのように言うと、小さく振り向きキャステルに目配せをする。
キャステルは頷き、室内にいた者たちを静かに外へと促し、自分もお茶を出してから退出していった。
「あれ、みんな?」
「気にすることは無い。暫しの休憩だ」
「シリウス様も忙しいみたいね」
「ああ、毎日深夜まで仕事がありユリカの部屋にも行けぬのだ。今日ちょっと区切りがついたからこうして呼び出して貰った」
「この後もお仕事があるのね」
「一刻後に会議だな」
シリウスはもう一度ユリカを抱きしめるとそのまま膝の裏に手を差し込み抱きあげた。
「うっわっ!なにを?」
「暴れるでない、直ぐに降ろす」
いきなり抱き上げられアタフタする友梨香だったが、シリウスはそのままソファに腰を下ろし友梨香を腿の上に下ろし座らせる。
「何、コレ。恥ずかしいんだけど」
真っ赤になるユリカの頬にキスをしてまた抱きしめてくるシリウスに友梨香は呆然としていた。
「シリウス様?」
「もう、婚約者として接すると決めたのだから、このくらい許してくれていいだろう?
ああ、こうしていると疲れが抜けていくような気がする、癒される」
「そ、そうなの?」
「ここしばらく添い寝もしておらぬからな。ユリカ不足だったのだ」
「へっ?」
思いも寄らぬシリウスの言葉に驚いたが、胸にじんわりと暖かい物がしみ込んできた。
友梨香はシリウスの金色の髪を優しく撫でつけ、頭に口づけを落とした。
はっ、と顔をあげたシリウスは目の周りを仄かに染め、友梨香の事を見つめてくる。
しばらく見つめ合った二人はどちらともなく顔を寄せ静かに唇を合わせたのだった。
「前よりは私のことを思ってくれるようになっただろうか?」
「ん、そうでなければキスはしていない……わ」
「そうか」
シリウスは嬉しそうに最初と同じく指先に口ける。
時間通りキャステルが執務室をノックし入って行くと、二人は楽しそうに語らいお茶を飲んでいた。
「陛下、お時間ですよ」
「分かった。ではユリカ、夕餉は無理だが明日の朝食は一緒に」
「はい、シリウス様」
笑顔で送り出されたシリウスはすこぶるご機嫌であることは見ただけでキャステルにも分かる。
「顔色も良くなったな」
「ああ、ユリカを補充したからな」
「ふっ、そうか、良かったよ」
「ユリカ様、お部屋の方へ戻りましょう」
「ええ、アン」
「陛下のお顔が見れて良かったですね」
「うん、相当お疲れだったみたい」
「そのようですね。でもお部屋か出て来られた陛下は別人の様でしたわ。どんな魔法をお掛けになったのでしょうか?」
チラリとこちらを伺うメアリーアンはユリカの反応を楽しんでいるかのように、フフフ小さく笑った。
「んっもう。魔法なんてかけてないわ!少しお話してお茶を飲んだだけよ」
濃厚ではないにしろ何度も口づけを交わしていたなんて言える訳がない。
「それだけですか?」
「もう、知らない!」
着実に前と進んでいる二人だったが、ユリカは未だ正式に婚約を受け入れるという返事はしていなかった。
恥かしさでスタスタと早歩きをするユリカの後ろ姿を見て、メアリーアンとルードウィックは顔を見合わせ直ぐに後を追った。
そして、廊下を曲がったところで正面からやって来た集団と鉢合わせしてしまう。
***************
※昨日は私事で投稿お休みいたしました。
弟が大病煩い8時間の手術終えました。
ストックは4話ほどありますが、その先はちょっと書く余裕がありません。
今よりもっとゆっくり更新となるかもしれませんが、のんびりお待ち頂けると嬉しいです。
アンに言われてトルソーに着せられたドレスを見て驚く。
わっ、お披露目の時と同じ陛下の瞳の色だと直ぐに分かる。
「陛下の希望ですよ。独占欲の表れですね」
「くぅ……」
「もうお二人の中では決められたのでしょう?」
「その、何というか……」
「ユリカ様?」
「陛下、シリウス様には本当の婚約として接すると言われました」
俯きながらアンに報告するが、めちゃくちゃ恥ずかしい。
「当然でございます!そうでなければ、夜な夜なユリカ様のお部屋に来ることも、ましてやお泊りされる事も侍女として私も許しはしません」
「やはり気付いていたのね……」
「当然です!わたくしはユリカ様専属の侍女ですよ。気づかない訳がございません!」
アンに腰に手を当てビシッと言われ穴があったら入りたいと思ってしまう。
「はい、ごめんなさい」
「ふふ、そんなに恐縮されなくても(クスッ)お可愛いですね、ユリカ様は。
それに陛下がお泊りになっても何もないことは承知しております」
「はぁ、やっぱり。アンには敵わないわ」
「で、ユリカ様のお気持ちは決まったのですか?」
「うん、まぁ、シリウス様に好きだと言って貰えて嬉しかったし、望んでもらえるなら良いかなと」
「まぁ、そうですか!」
「でも、陛下と結婚したら……王妃よ。私に務まるとは「ユリカ様!」えっ、あっ、はい?」
アンは私の両手を握り微笑んでいる。
「大丈夫ですよ。その為に王妃教育を学ばれているのですから」
「へっ、王妃教育?」
「はい、こちらに来て学ばれていたことは全部王妃のための教育です」
「うそっ、あれはこの国を知るためと、淑女教育と」
「ええ、そうでございますが、途中から王妃教育に変わっております」
背後からの声に振り向くとにっこりと微笑むマクベス女官長が立っていた。
「最初はユリカ様の仰った通りのお勉強でございました。ですが、マチルダ妃殿下、及び公爵夫人とのお茶会の後から王妃教育も盛り込まれていたのです。マーキュリアル夫人はあの時点で、ユリカ様がシリウス陛下の妃になりうるとお考えになられていたのです」
「うっそー!」
「まだ、陛下もご自分のお気持ちには気づいておられませんでしたが、ご婦人方にはそうなる予感があったのでございますわ」
「はぁ―――っ」
完全に外堀から埋められていたことを初めて知った友梨香だった。
夜会の準備で城内では皆が忙しく動いている。
例の王女は半月前に国を出立したらしく、一週間後には到着するだろうと思われた。
面倒が起こらなければいいのだが……。
先日王妃教育だときいたお勉強も夜会終了まではお休みとされ、ユリカは少し暇を持て余していた。
シリウスも政務に忙しくあまり顔を合わせていない。
部屋でスマホを見ながら保存してあったレシピを流し読みしていると、女官長が陛下から呼び出しがあった事を告げに来た。
行ってみるとそこには執務机に向かい眉を顰め書類を見ているシリウスがいた。
かなり疲れているように見える。
「ユリカ嬢がお見えです」
キャステルが声を掛ける。
「ユリカ」
シリウスは部屋に入って来た友梨香の顔を見ると顔を綻ばせた。
そして書類を手放すと彼女の元へ駆け寄り周りに人がいるのも構わず抱きしめる。
「ちょっ!」
「どうした、ユリカは私に会いたくはなかったか?」
友梨香の指を摘み口づけを落とし、ソファへとエスコートしていく。
「そんな事はない……けど」
「なら、良かった」
シリウスはさも安心したかのように言うと、小さく振り向きキャステルに目配せをする。
キャステルは頷き、室内にいた者たちを静かに外へと促し、自分もお茶を出してから退出していった。
「あれ、みんな?」
「気にすることは無い。暫しの休憩だ」
「シリウス様も忙しいみたいね」
「ああ、毎日深夜まで仕事がありユリカの部屋にも行けぬのだ。今日ちょっと区切りがついたからこうして呼び出して貰った」
「この後もお仕事があるのね」
「一刻後に会議だな」
シリウスはもう一度ユリカを抱きしめるとそのまま膝の裏に手を差し込み抱きあげた。
「うっわっ!なにを?」
「暴れるでない、直ぐに降ろす」
いきなり抱き上げられアタフタする友梨香だったが、シリウスはそのままソファに腰を下ろし友梨香を腿の上に下ろし座らせる。
「何、コレ。恥ずかしいんだけど」
真っ赤になるユリカの頬にキスをしてまた抱きしめてくるシリウスに友梨香は呆然としていた。
「シリウス様?」
「もう、婚約者として接すると決めたのだから、このくらい許してくれていいだろう?
ああ、こうしていると疲れが抜けていくような気がする、癒される」
「そ、そうなの?」
「ここしばらく添い寝もしておらぬからな。ユリカ不足だったのだ」
「へっ?」
思いも寄らぬシリウスの言葉に驚いたが、胸にじんわりと暖かい物がしみ込んできた。
友梨香はシリウスの金色の髪を優しく撫でつけ、頭に口づけを落とした。
はっ、と顔をあげたシリウスは目の周りを仄かに染め、友梨香の事を見つめてくる。
しばらく見つめ合った二人はどちらともなく顔を寄せ静かに唇を合わせたのだった。
「前よりは私のことを思ってくれるようになっただろうか?」
「ん、そうでなければキスはしていない……わ」
「そうか」
シリウスは嬉しそうに最初と同じく指先に口ける。
時間通りキャステルが執務室をノックし入って行くと、二人は楽しそうに語らいお茶を飲んでいた。
「陛下、お時間ですよ」
「分かった。ではユリカ、夕餉は無理だが明日の朝食は一緒に」
「はい、シリウス様」
笑顔で送り出されたシリウスはすこぶるご機嫌であることは見ただけでキャステルにも分かる。
「顔色も良くなったな」
「ああ、ユリカを補充したからな」
「ふっ、そうか、良かったよ」
「ユリカ様、お部屋の方へ戻りましょう」
「ええ、アン」
「陛下のお顔が見れて良かったですね」
「うん、相当お疲れだったみたい」
「そのようですね。でもお部屋か出て来られた陛下は別人の様でしたわ。どんな魔法をお掛けになったのでしょうか?」
チラリとこちらを伺うメアリーアンはユリカの反応を楽しんでいるかのように、フフフ小さく笑った。
「んっもう。魔法なんてかけてないわ!少しお話してお茶を飲んだだけよ」
濃厚ではないにしろ何度も口づけを交わしていたなんて言える訳がない。
「それだけですか?」
「もう、知らない!」
着実に前と進んでいる二人だったが、ユリカは未だ正式に婚約を受け入れるという返事はしていなかった。
恥かしさでスタスタと早歩きをするユリカの後ろ姿を見て、メアリーアンとルードウィックは顔を見合わせ直ぐに後を追った。
そして、廊下を曲がったところで正面からやって来た集団と鉢合わせしてしまう。
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