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翌日には熱が下がったけど安静にするようにリアムに言われ、その翌日に医師の診察をうけて「起き上がってもいい」と許してもらった。
背中に少しだけ雪のような白い斑点が出たけど、十日もすれば消えるらしい。
医師が出ていってからも僕の背中をじっくりと見ていたリアムが「あれ?」と声を出す。
「なあに?」
「いや…ちょっと待て」
リアムが僕の腰に指先で触れる。ある部分を指でこすったり爪で軽くかいたりするので、僕はこそばゆくて身体を揺らした。
「ふふっ、なにしてるの?」
「取れない…」
「なにが?何かついてるの?」
ようやくリアムが顔を上げて、僕と目を合わせた。その目の中に不安の色が見えて、僕も一気に不安になる。先ほどまでリアムが触れていた箇所を触ってみるけど、特に何も変なものはない。
「何もないようだけど…あ、打って赤くなってるとか?」
「違う。これは…悪いものではないよな、フィーを守ってたよな…」
「ねぇなに?」
腕を組んでブツブツと呟くリアムに痺れを切らして、僕は振り向き問い詰めるようにリアムを見た。
リアムが「待ってろ」と僕から離れ、手鏡を持って戻ってくる。そして手鏡で僕の腰を映して「見てみろ」と言う。
僕は首を後ろにひねりながら手鏡に映ったものを見た。見た瞬間に思わず息を飲んだ。
「え…どうして…」
二ヶ月前、仮死状態になった時に全て消えてしまったはずなのに。どうしてまた、出てきてるの。蔦のような模様の黒い痣が。
「母上の魔法の効力は…もう消えてないはず」
「フィーにかけられていた呪いも消えたよな?それなのになんで…というか、この痣は良いもの…と考えていいんだよな」
「たぶん…」
僕は鏡をベッドに置いてリアムを見上げた。
僕の顔に不安の色が現れていたのか、リアムが優しく抱き寄せて「大丈夫だ」と力強く言う。
「この痣は、フィーの身体を傷つけぬように刃も通さず呪いも消した。きっとこれも、フィーを雪班症から守るために出てきたんだと思うぞ」
「そうかな…そうだといいんだけど」
「そうだって。あまり気にしすぎるとまた熱が出る。今日は天気がいいから、伯父上が庭で昼餉を食べようと言っていた。それまではまだゆっくりと休んでおけよ」
「わっ、外で食べるの?楽しみ!たくさん食べるねっ」
「ああ、そうしてくれ。寝込んでる間に少し痩せたからな」
「そうかなぁ。リアムと暮らすようになってから、ぷにぷにしてる気がする…から痩せたならよかった」
「いや、少し肉がついて抱き心地がよかったのに」
「嫌だよ、僕はリアムみたいになるんだ」
「ダメだ」
なにがダメなのと僕は口を尖らせる。
そんな僕を見てリアムが笑い、尖った唇にキスをした。
背中に少しだけ雪のような白い斑点が出たけど、十日もすれば消えるらしい。
医師が出ていってからも僕の背中をじっくりと見ていたリアムが「あれ?」と声を出す。
「なあに?」
「いや…ちょっと待て」
リアムが僕の腰に指先で触れる。ある部分を指でこすったり爪で軽くかいたりするので、僕はこそばゆくて身体を揺らした。
「ふふっ、なにしてるの?」
「取れない…」
「なにが?何かついてるの?」
ようやくリアムが顔を上げて、僕と目を合わせた。その目の中に不安の色が見えて、僕も一気に不安になる。先ほどまでリアムが触れていた箇所を触ってみるけど、特に何も変なものはない。
「何もないようだけど…あ、打って赤くなってるとか?」
「違う。これは…悪いものではないよな、フィーを守ってたよな…」
「ねぇなに?」
腕を組んでブツブツと呟くリアムに痺れを切らして、僕は振り向き問い詰めるようにリアムを見た。
リアムが「待ってろ」と僕から離れ、手鏡を持って戻ってくる。そして手鏡で僕の腰を映して「見てみろ」と言う。
僕は首を後ろにひねりながら手鏡に映ったものを見た。見た瞬間に思わず息を飲んだ。
「え…どうして…」
二ヶ月前、仮死状態になった時に全て消えてしまったはずなのに。どうしてまた、出てきてるの。蔦のような模様の黒い痣が。
「母上の魔法の効力は…もう消えてないはず」
「フィーにかけられていた呪いも消えたよな?それなのになんで…というか、この痣は良いもの…と考えていいんだよな」
「たぶん…」
僕は鏡をベッドに置いてリアムを見上げた。
僕の顔に不安の色が現れていたのか、リアムが優しく抱き寄せて「大丈夫だ」と力強く言う。
「この痣は、フィーの身体を傷つけぬように刃も通さず呪いも消した。きっとこれも、フィーを雪班症から守るために出てきたんだと思うぞ」
「そうかな…そうだといいんだけど」
「そうだって。あまり気にしすぎるとまた熱が出る。今日は天気がいいから、伯父上が庭で昼餉を食べようと言っていた。それまではまだゆっくりと休んでおけよ」
「わっ、外で食べるの?楽しみ!たくさん食べるねっ」
「ああ、そうしてくれ。寝込んでる間に少し痩せたからな」
「そうかなぁ。リアムと暮らすようになってから、ぷにぷにしてる気がする…から痩せたならよかった」
「いや、少し肉がついて抱き心地がよかったのに」
「嫌だよ、僕はリアムみたいになるんだ」
「ダメだ」
なにがダメなのと僕は口を尖らせる。
そんな僕を見てリアムが笑い、尖った唇にキスをした。
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