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アレンの手が気持ちよくて、されるがままに撫でられていたが、そんな場合じゃなかったと、エイルリスは慌ててアレンの手を掴んで歩き出そうとした。しかし、アレンが動かないから、エイルリスも前に進めない。
エイルリスは、振り返ってアレンを睨む。
「おいっ、動けよ。それとも動けないのか?背負うか?」
「ルリスが背負ってくれるの?ふふっ、じゃあそうしてもらおうかな。ところで、どこに行くの?」
「医務室だよ。いや、部屋の方がいいか?とにかく早く傷を塞がないとっ」
「ああ、嬉しいな」
「何がだよ!」
「ルリスが俺を心配してくれているから」
アレンが笑って、翼をしまい、牙と爪も引っ込めて、いつもの姿に戻る。
エイルリスは、腹に穴が空いたことにより、アレンの力が弱って人間の姿に戻ったんだと焦った。
死にそうになってるのに笑ってるし。血が足りないのか?
エイルリスは、必死にアレンに訴える。
「アレン!俺の血を飲め!そうすれば腹の穴が塞がるだろ?」
「ルリス…ありがとう。魅力的な提案だけど、俺はルリスを傷つけたくないから飲まないよ」
「でもっ」
「ルリス、落ち着いて。もう傷は塞がってるから」
「え?」
アレンがズボンからシャツを引き抜き、たくし上げた。
向こうの景色が見えそうなほどに空いてた穴が、塞がっている。
エイルリスは、手を伸ばして、そっと穴が空いていた箇所を触る。硬い。軽く押してみる。筋肉で硬い。見事に穴が塞がっている。
「いつの間に…」
「ルリスのおかげだよ。ありがとう」
アレンが、腹に触れていたルリスの手を握りしめて、愛おしそうに笑った。
ルリスは小さく首を傾けた。
俺は何もしていない。天使の力も使っていない。どういう意味だ?
アレンが、エイルリスの白く細い指に口づけて言う。
「悪魔は、人の血肉を口にすれば傷が回復する。でも俺は、特異体質でさ、その辺にいる人の血肉じゃ回復しないんだ。だから、今も死んじゃうかなぁって諦めてた」
「はあ?」
「でさ、最後に愛するルリスに触れたくて、キスをしたんだよ。抵抗されたら諦めようと思ってたけど、受け入れてくれて、嬉しかった。心底嬉しくて、涙が出た」
「はあ?」
よく見れば、確かにアレンの頬に涙の跡がある。エイルリスは、初めてのキスに動揺して、気づいてなかった。
「ルリスとキスしているうちに、体に力がみなぎってきて、傷が瞬時に塞がったんだ。たぶん俺は、愛する人の体液を摂取すれば、回復する体質なんだと思う」
「うそだろ…」
エイルリスは驚いた。面倒だという顔をした。でも、心の中では、喜んでいる自分がいた。
エイルリスは、振り返ってアレンを睨む。
「おいっ、動けよ。それとも動けないのか?背負うか?」
「ルリスが背負ってくれるの?ふふっ、じゃあそうしてもらおうかな。ところで、どこに行くの?」
「医務室だよ。いや、部屋の方がいいか?とにかく早く傷を塞がないとっ」
「ああ、嬉しいな」
「何がだよ!」
「ルリスが俺を心配してくれているから」
アレンが笑って、翼をしまい、牙と爪も引っ込めて、いつもの姿に戻る。
エイルリスは、腹に穴が空いたことにより、アレンの力が弱って人間の姿に戻ったんだと焦った。
死にそうになってるのに笑ってるし。血が足りないのか?
エイルリスは、必死にアレンに訴える。
「アレン!俺の血を飲め!そうすれば腹の穴が塞がるだろ?」
「ルリス…ありがとう。魅力的な提案だけど、俺はルリスを傷つけたくないから飲まないよ」
「でもっ」
「ルリス、落ち着いて。もう傷は塞がってるから」
「え?」
アレンがズボンからシャツを引き抜き、たくし上げた。
向こうの景色が見えそうなほどに空いてた穴が、塞がっている。
エイルリスは、手を伸ばして、そっと穴が空いていた箇所を触る。硬い。軽く押してみる。筋肉で硬い。見事に穴が塞がっている。
「いつの間に…」
「ルリスのおかげだよ。ありがとう」
アレンが、腹に触れていたルリスの手を握りしめて、愛おしそうに笑った。
ルリスは小さく首を傾けた。
俺は何もしていない。天使の力も使っていない。どういう意味だ?
アレンが、エイルリスの白く細い指に口づけて言う。
「悪魔は、人の血肉を口にすれば傷が回復する。でも俺は、特異体質でさ、その辺にいる人の血肉じゃ回復しないんだ。だから、今も死んじゃうかなぁって諦めてた」
「はあ?」
「でさ、最後に愛するルリスに触れたくて、キスをしたんだよ。抵抗されたら諦めようと思ってたけど、受け入れてくれて、嬉しかった。心底嬉しくて、涙が出た」
「はあ?」
よく見れば、確かにアレンの頬に涙の跡がある。エイルリスは、初めてのキスに動揺して、気づいてなかった。
「ルリスとキスしているうちに、体に力がみなぎってきて、傷が瞬時に塞がったんだ。たぶん俺は、愛する人の体液を摂取すれば、回復する体質なんだと思う」
「うそだろ…」
エイルリスは驚いた。面倒だという顔をした。でも、心の中では、喜んでいる自分がいた。
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