勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり

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第3章 本格的侵攻開始   か?

第1話 年末のお話

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 まずクリスマスイブ、こんな日に外へ出るのは馬鹿だということで、松沼家のお父さんや井守先生たちも呼んで、家のお披露目とクリスマスパーティーをした。

 一翔は、なぜか家でパーティを開かなければいけなくなった。ということで欠席だ。
 少し前まで、家族に心配をかけていたから、それもいいだろう。

 神地さんも、大学が冬休みに入ったので、こっちへ来た。
 ターキーの丸焼きは、コス〇コで買って来た。それをドンと出す。
 でも俺は、一□の骨付鳥。それも親が好きなので、かじりついている。

 それでまあ、楽しかったよ。
子どもたちも喜んでいたし…… まあ夜中にプレゼント渡すのにゲート経由で渡しに行くと、それを見て、というより見られて悲鳴を上げられた。

 思わず、なんで寝ていないんだと説教した。すると、
「あれだけ、何か欲しい物はないか聞かれると…… ねぇ」
 という事だった。それでワクワクして寝られなかった時に、暗闇から手が生えて来たと……まあ怖いよな。

 帰るときに、年末年始は家に帰って来いと、松沼父が美月に言っていたがどうするんだろう。


 そういえば、去年は一人で骨付きかじって、ビールを飲んでいたなあ……
 僅か1年で一気に周りが騒がしくなって…… ビールを飲みながら思わず笑いが出た……

 そんな感じでしんみりと、ビールを飲んでいる。
 目の前には、懲りずにつかまり前回と同じように…… いや、一司が美月の矯正のために、もし、万が一懲りていなかった時のことを考えて作った。魔道具『美月矯正カプセルお仕置き君。プロトタイプ1号』に入れられ、じたばたしている奴がいる。

 市販のおもちゃではなく、人肌にコントロールされ前後動と回転をする物それが3か所、ほかには全身を包みすりすり、ぐにぐに、さわさわを繰り返す。痛くはないようにこれまた人肌のローションが定期的に射出される…… いや多くは、語るまい。……ここは美月矯正専用空間Xの部屋……


「タイマーは、12時間だ」
 そう言い残して、一司は闇に沈んでいった。



 その頃、月で……。
「よし、やっと30%を超えた。この星を衛星が一周して10%か、まあいいこの濃度になれば我が兵隊が下に降りて、直接工作ができるようになる。制御コアを合成すれば深いダンジョンも作れて、強力なやつも強制転移ができる。30%ならオークくらいまで外に出られるんじゃないだろうか? いくつかオーバーフローさせて試してみるか……」

「実験は大事だ。それと、今度こそミノタウロスやトロール、龍種やキマイラを転送…… どうだ。おお龍種はだめだがキマイラが行けたぞ。これは良い。それでは我が僕。兵達よ、追加コアを持って下へ行け」
 ずらっと並んだ、コアを抱えた竜人達。

「出られるのは、オークまでだな。オーガだと数時間で分解が始まってしまう。魔素をばらまくには良いが、あまりもったいないことをすると、ダンジョンが死んでしまうからな」




 俺は、自分の部屋に戻り、フレイヤ先生とフェンを相手にまったりしていると、クリスマスというのに地震だ。例によって震度4程度だが…… 落ち着いたころまた来た。
〈2回来るなんて珍しいな?〉
〈魔素濃度が上がったから、直接兵でも送ってきたのかも。その兵を見ればこの騒ぎの犯人も知れるニャン〉

「まだ情報はたいして出ていないだろうが、どうだ?」
 PCを開いて、ダンジョン上のまとめサイトを見て見る。新着は、これか…… 外をオークが歩いていやがる。最初はオーガもいたが、勝手に黒い煙を出して分解した。

「オークか、一般の人には、やばい世界になってきたな。ダンジョンの中についてはさすがにまだ無理か」



 朝になり、みんなに朝ご飯を作り置き、俺はコーヒーを飲んでいると神地さんが起きてきた。と言ってもまだ6時半。やはり気になり一晩中ネット上をさまよっていた。

「おはようございます。一司さん早いですね。あっ朝ごはんのおかずまで…… むう。サラダでも作ろう」
 とぼやくと、さっさと台所へ行ってしまった。

 朝になり、ぼつぼつ落ち着いたようだ。しかし組織的に対応できていなかった国は、ダンジョンから這い出して来たゴブリンやオオカミ系モンスターには対応できても、オークやコボルトのような奴らが、外でも魔法を使って被害が出たと書いてある。

 まあオークなんかを撥ねれば、車にもかなりダメージが来るよな。これから先、交通機関は厳しいかもしれない。

 後は、繰り返し地震が来るため、各国の建設関係者が日本に来たいとごねているようだ。ただそのニュースを見たある国の企業が、自国、国内に地震で倒壊した建物が多数あるのに、我が国の耐震は優れている。多少金額は張るが、自社の技術を教えてやる。と息巻いた会社がたたかれていた。ほかにも、復興に金は出してやろう、ただし落ち着けば金利を付けて返してもらうとか言って、ハイエナ国家と騒がれた国とか色々出ている。

 皆さんご期待のモンスター出現。警官・自衛隊役に立たず壊滅も冗談じゃなくなってきた。

 そんなことを思っていると、電話が鳴る…… そうだね、侵略が進むとダンジョンの再構成が起こるものね。

「はいダンジョン救急隊。神崎です」
「役所の永瀬ですが、神崎さんいつから社名を変えたのですか?」
「たぶん救助だと思って、つい。それで何処のダンジョンを助ければいいんですか?」

「数があるので、それはこっちに来てもらった方がよくって…… うん?ダンジョンを助ける?」
「いや突っ込まないでください、まあ皆いるので準備をして伺います」

〈特別指定外来種対策会社 社員集合・依頼発生〉
 ダンジョン側とこちらで、念話が通じないのは不自由だから設定を変えた。

 なので、5~10分ほどで全員が集合? あれ? 一人いないな……
「あっ」
「後で行くから、みんなは役所の会計課永瀬さんに会いに行ってくれ。どうせ会議室で順番を決めるし。そこへ俺も合流する」
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