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第3章 本格的侵攻開始 か?
第8話 年末なのに
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永瀬課長さんから、すぐに、電話がかかって来た。
とりあえず、管理ダンジョン全部をチェックしてくれと言う事と、一つ野良ダンジョンができたので、ついでに潰してくれとの依頼だった。
「いつまでですか?」
「できれば、年内中がいいな」
「あれ? もう役所って冬休みですよね?」
「ああ報告は、メールで良いから」
「ああぁ。はぃ。わかりました」
う~面倒。自分達が休みなのに、仕事振って来るなよ~ ……神地さんのレベル上げと人外化しようか。優先すべきは、野良ダンジョンを潰して、他のダンジョンで慣らすとするか。
プラプラとリビングへ行くが、誰もいない。おりょ。ダンジョン側か?
プラプラと、また移動をしてダンジョン側のリビングへ移動する。みんなが固まって大音量でゲームをしていた。ああ、ここなら外に音漏れはしないしな、部屋ごとに設定すればいいから便利だよな。美月の変な声も周りには聞こえない。たまに部屋に入ってびっくりすんだよな。
「おーい。神地さん。仕事が入ったから、レベル上げと人外化しよう」
「レベル上げは分かりますが、人外化? ですか」
キョトンとした顔をされた。思い出したように小首をかしげるのは、あざとすぎだろう。うーん。説明しようとするが、難しいな。
「あっいや、身体開発? 違うな肉体改造? ああそうかマスター化するだけだから肉体は変わらんな。便利なスキルを取りに行こう」
そう言うと、顔つきが変わる。
「まあ、一司が望むなら、初めてをもらっていただいても…… 私の希望でもありますし…… でも、ダンジョンよりは、私の部屋かどこかの夜景の見える素敵なホテルが……」
上目づかいで何かぼやいて、うふうふ、くねくねしている神地さん。
「いや、管理クリスタルを、取りに行くだけだから」
真顔で言ってみる。
「へっ、管理クリスタル? なんですかそれ?」
ああ知らないのか。
「ダンジョンの~、いやまあ、取ればわかる」
そうして準備を始めるが、みんなは手ををぴらぴらと振って、
「行ってらっしゃーい」
そう言って、立ち上がる様子はない。
「お前たちは行かんのか?」
「神地さんの、レベル上げでしょ。デートのお邪魔はしません。僕たち宿題がありますので遠慮します」
「そう言うなら、コントローラーから手を放せよ。それにダンジョンでデートって…… ああこの前、イブの時にいたなあ」
「じゃあ行こう」
〈フレイヤ、フェン魔石を取りに行くぞ〉
〈〈わかった〉〉
この2匹は素直だ。
ゲートを作って、移動をする。
「なんだ。複数人でも移動ができるんですね」
神地さんが、ぼけたことを聞いて来る。
「何を言っているんだ。要救助者を転送していただろうが」
「はっ、そういえば」
ここか。
見ると自然公園の奥まった所に、ぽっかりと穴が開いている。
蔓草…… 葛かな? 上からぶら下がり、良い雰囲気を出している。
「一司さん、本当にここへ入るの?」
「うーんと、GPSでもここだな。よし行くか。フレイヤ、フェン行こう」
そういった瞬間。走り出す2匹。
「行くぞ」
「は~い」
しぶしぶ、恐々ついて行く神地さん。
入り口は普通の穴だったが、少し奥へ行くと、うすぼんやり発光する。いつものダンジョンだった。
「なーんだ。ダンジョンじゃん。てあれ? 一司さん?」
耳をすませば、奥で足音が聞こえる。こっちか。足早に音のした方に向かう。
お約束のように、オークの顔が迫って来る。
「きゃあー」
と言った瞬間、霧となって消えるオーク。
「おっとすまん。俺の前には回るなよ。ばらばらになるぞ」
「えっ、はい」
いまだに、一司さんやフレイヤさんの、やっていることが分からない。フェンちゃんは凍らせているから見てわかるんだけど。私も必殺技ほしいなぁ。そういえば美月さんは炎だったよね。いいなあ。そんなことをぼやきながら一人と2匹の後を、とぼとぼとついて行く。
とぼとぼと言っても、常人の全力疾走に近いスピードだが……。
「このダンジョン。50階あるなあ。上級だけど、ほんとにつぶしていいのかね」
「皆が来にくい所だから、じゃ、ないですかね」
「そうか。人が来ないと、溢れるものな」
そんな会話しながら、迷うことなくどんどん進んでいく。
一司さん絶対構造が分かっているよね。これも絶対、何かの能力……だよね。
あっという間に、10階にたどり着くと。中にいたのはオーガだった…… たぶん。
入った瞬間に消えちゃった。
魔石も、フレイヤさんが通り過ぎたら、消えちゃった。
下りの階段に、みんなが躊躇なく飛び込んでいく。その間に、体があったかくなった。
ぽんぽん、ぽんぽんレベルアップするし、少し前のことを考えると異常だわ。大体、一階層2~3kmあるのに、10階超えるのに1時間かかっていないもの。どこのアスリートでもびっくりするわよ。
その速度についていける、自分にもびっくりだけどね。
途中からトロールさん参戦。でも相手になっていない。というか、やあ、僕トロールよろ…… 位で、出て来た瞬間に消えている。
でも、10階層レベルで、トロールが出てくるの? 普通の人ならパニックよね。
そういえば、このダンジョン。1階にオークが居たわ……。
20階へ到着すると、ミノタウロス3匹と、トロール2匹がタッグを組んでいた。
うんそれだけ……。
彼たちは、挨拶もできずバラバラになったり、突然消滅したり、凍ってバラバラになって消えて行った……。
そしてみんなは、何事もなかったように、階段を下っていく。
でも…… 絶対これだけは言える。これはデートじゃない。
とりあえず、管理ダンジョン全部をチェックしてくれと言う事と、一つ野良ダンジョンができたので、ついでに潰してくれとの依頼だった。
「いつまでですか?」
「できれば、年内中がいいな」
「あれ? もう役所って冬休みですよね?」
「ああ報告は、メールで良いから」
「ああぁ。はぃ。わかりました」
う~面倒。自分達が休みなのに、仕事振って来るなよ~ ……神地さんのレベル上げと人外化しようか。優先すべきは、野良ダンジョンを潰して、他のダンジョンで慣らすとするか。
プラプラとリビングへ行くが、誰もいない。おりょ。ダンジョン側か?
プラプラと、また移動をしてダンジョン側のリビングへ移動する。みんなが固まって大音量でゲームをしていた。ああ、ここなら外に音漏れはしないしな、部屋ごとに設定すればいいから便利だよな。美月の変な声も周りには聞こえない。たまに部屋に入ってびっくりすんだよな。
「おーい。神地さん。仕事が入ったから、レベル上げと人外化しよう」
「レベル上げは分かりますが、人外化? ですか」
キョトンとした顔をされた。思い出したように小首をかしげるのは、あざとすぎだろう。うーん。説明しようとするが、難しいな。
「あっいや、身体開発? 違うな肉体改造? ああそうかマスター化するだけだから肉体は変わらんな。便利なスキルを取りに行こう」
そう言うと、顔つきが変わる。
「まあ、一司が望むなら、初めてをもらっていただいても…… 私の希望でもありますし…… でも、ダンジョンよりは、私の部屋かどこかの夜景の見える素敵なホテルが……」
上目づかいで何かぼやいて、うふうふ、くねくねしている神地さん。
「いや、管理クリスタルを、取りに行くだけだから」
真顔で言ってみる。
「へっ、管理クリスタル? なんですかそれ?」
ああ知らないのか。
「ダンジョンの~、いやまあ、取ればわかる」
そうして準備を始めるが、みんなは手ををぴらぴらと振って、
「行ってらっしゃーい」
そう言って、立ち上がる様子はない。
「お前たちは行かんのか?」
「神地さんの、レベル上げでしょ。デートのお邪魔はしません。僕たち宿題がありますので遠慮します」
「そう言うなら、コントローラーから手を放せよ。それにダンジョンでデートって…… ああこの前、イブの時にいたなあ」
「じゃあ行こう」
〈フレイヤ、フェン魔石を取りに行くぞ〉
〈〈わかった〉〉
この2匹は素直だ。
ゲートを作って、移動をする。
「なんだ。複数人でも移動ができるんですね」
神地さんが、ぼけたことを聞いて来る。
「何を言っているんだ。要救助者を転送していただろうが」
「はっ、そういえば」
ここか。
見ると自然公園の奥まった所に、ぽっかりと穴が開いている。
蔓草…… 葛かな? 上からぶら下がり、良い雰囲気を出している。
「一司さん、本当にここへ入るの?」
「うーんと、GPSでもここだな。よし行くか。フレイヤ、フェン行こう」
そういった瞬間。走り出す2匹。
「行くぞ」
「は~い」
しぶしぶ、恐々ついて行く神地さん。
入り口は普通の穴だったが、少し奥へ行くと、うすぼんやり発光する。いつものダンジョンだった。
「なーんだ。ダンジョンじゃん。てあれ? 一司さん?」
耳をすませば、奥で足音が聞こえる。こっちか。足早に音のした方に向かう。
お約束のように、オークの顔が迫って来る。
「きゃあー」
と言った瞬間、霧となって消えるオーク。
「おっとすまん。俺の前には回るなよ。ばらばらになるぞ」
「えっ、はい」
いまだに、一司さんやフレイヤさんの、やっていることが分からない。フェンちゃんは凍らせているから見てわかるんだけど。私も必殺技ほしいなぁ。そういえば美月さんは炎だったよね。いいなあ。そんなことをぼやきながら一人と2匹の後を、とぼとぼとついて行く。
とぼとぼと言っても、常人の全力疾走に近いスピードだが……。
「このダンジョン。50階あるなあ。上級だけど、ほんとにつぶしていいのかね」
「皆が来にくい所だから、じゃ、ないですかね」
「そうか。人が来ないと、溢れるものな」
そんな会話しながら、迷うことなくどんどん進んでいく。
一司さん絶対構造が分かっているよね。これも絶対、何かの能力……だよね。
あっという間に、10階にたどり着くと。中にいたのはオーガだった…… たぶん。
入った瞬間に消えちゃった。
魔石も、フレイヤさんが通り過ぎたら、消えちゃった。
下りの階段に、みんなが躊躇なく飛び込んでいく。その間に、体があったかくなった。
ぽんぽん、ぽんぽんレベルアップするし、少し前のことを考えると異常だわ。大体、一階層2~3kmあるのに、10階超えるのに1時間かかっていないもの。どこのアスリートでもびっくりするわよ。
その速度についていける、自分にもびっくりだけどね。
途中からトロールさん参戦。でも相手になっていない。というか、やあ、僕トロールよろ…… 位で、出て来た瞬間に消えている。
でも、10階層レベルで、トロールが出てくるの? 普通の人ならパニックよね。
そういえば、このダンジョン。1階にオークが居たわ……。
20階へ到着すると、ミノタウロス3匹と、トロール2匹がタッグを組んでいた。
うんそれだけ……。
彼たちは、挨拶もできずバラバラになったり、突然消滅したり、凍ってバラバラになって消えて行った……。
そしてみんなは、何事もなかったように、階段を下っていく。
でも…… 絶対これだけは言える。これはデートじゃない。
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